Quantcast
Channel: miyearnZZ Labo
Viewing all 8527 articles
Browse latest View live

DJ松永 Tajyusaim boyzの魅力を語る

$
0
0

DJ松永さんがTBSラジオ『ACTION』の中でラップグループTajyusaim boyzの魅力について話していました。

(DJ松永)先日、Tajyusaim boyzのリリースパーティーに出演してきました。

(幸坂理加)ん? 多重……?

(DJ松永)Tajyusaim boyzというヒップホップグループがいるんですよ。4人のMCからなるヒップホップグループ。

(幸坂理加)はい。

(DJ松永)LB-RUG。

(幸坂理加)LB-RUG。

(DJ松永)M.A.G。

(幸坂理加)M.A.G。

(DJ松永)Pizza love。

(幸坂理加)Pizza love。

(DJ松永)Young Sex!

(幸坂理加)Young Sex(笑)。

(DJ松永)フハハハハハハッ! あの、いまこの人、「Young Sex」をメモってまーす(笑)。からなる4人組のラップグループで、場所は渋谷のクラブハーレム。ヒップホップの聖地と言われている伝統のあるクラブなんですけども、そこでリリースパーティーが行われて、そこにCreepy Nutsとして出演してきました。ちなみにTajyusaim boyzというからには、読んで字のごとく全員が多重債務者のラッパーによって結成されたヒップホップグループです。

(幸坂理加)ああ、本当にですか?

(DJ松永)本当です。ちなみに代表曲は『リボで買う。』です。

(幸坂理加)フハハハハハハッ!

(DJ松永)リボで買っています。もうサビがね、「あれもリボで買う、これもリボで買う、俺がリボで買う、これはいつ終わる……?」っていうサビです。

(幸坂理加)へー! 実感がこもっていそうですね。

(DJ松永)でしょう? そこなんですよ。まあ1バース目。LB-RUGは「朝コンビニ飯いきなりリボ、気にせずにふかすタバコもリボ」。

(幸坂理加)フフフ(笑)。

(DJ松永)あの、一括でたのんます!っていう。一括で買うべき小さいやつもぜーんぶリボ。で、「君にあげたgucciのリボがまだ、愛と一緒に残ってるんだ まだまだ」っていうそんな素敵な歌詞も入ってくる。それでM.A.Gっていうラッパーは「財布の中ジャリセンこのまま終われねー」「生きる為million BET、返済は売れた後で」っていう。こういういつか成り上がってやるっていう歌詞。

(幸坂理加)はい。

(DJ松永)で、PizzaLoveっていうラッパーは「『ここってクレジットカードは使えますか?』『え~使えないの?じゃあ払えませんわ!』『現金はありません。』『パチスロ勝てば返せます。』『おれは追われてる リボに追われてる』『イボじゃねぇ、義母じゃねぇ、リボだよリボ! 俺が返せる規模じゃねぇんだよ!』」っていう逆ギレ。

(幸坂理加)ああー、リアルですね。

(DJ松永)で、曲の中で二番目にラップするYoung SEXがすごい好きなんですけどね。これ、女遊びが好きだから名前が「Young SEX」らしいんですが。「bitchからbitch、俺は止まらねえわ、ホテルでクレカ、支払いはリボ払い」「bitch寿司食う それ俺奢る、でも19抱く為頑張る、お決まりのリボ払い、純真無垢ハメる」っていう(笑)。フハハハハハハッ!

(幸坂理加)リアクションに困るような歌詞です(笑)。

(DJ松永)そうなんです。非常にこういうね、「リボで買う」っていうことを誇っている歌詞ですね。少し前までは本当に誰にも見つかっておらず、ひっそりと活動をしていたんですけども、昨年末にこの『リボで買う。』っていう曲が発表されて、アンダーグラウンドシーンでヒットしまして。そこからヒップホップシーンでグイグイと人気が上がっているんですよ。

(幸坂理加)見つかっちゃったんですね。

(DJ松永)いま「リアクションに困る」みたいなことを幸坂さん、おっしゃっていましたが、なんとこの多重債務者ボーイズ、この間NHKの歌番組に出ています!

(幸坂理加)ええっ、この歌でですか?

(DJ松永)この歌で。この歌を歌唱しました。

(幸坂理加)ええっ! NHK……。

NHKの歌番組『シブヤノオト』にも出演

(DJ松永)全然、だからTBSラジオの夕方でビビッてたらダメなんですよ。NHKの深夜の生放送でゴリッゴリ。しかも、ちゃんといまの歌詞、字幕が全部出ていますからね。NHKの深夜放送は。ちなみに「ビッチ」っていうところだけはモザイクが入っていましたけども。

(幸坂理加)モザイク(笑)。

(DJ松永)でも、言っているし。他の言葉も全部出ている。

(幸坂理加)露わになっているんですね。

(DJ松永)そう。「ビッチ」よりも隠した方がいいんじゃないか?っていう歌詞もいっぱいあるのに。他も全部出して。

(幸坂理加)どうしてそこが隠れたんですかね?(笑)。

(DJ松永)自主規制ですかね? ああいうのってね。で、もちろん名前「Young SEX」ですからね。ちなみに『シブヤノオト』っていう番組に出ていたんですけども、司会の渡辺直美さんは「ヤンセ」って略していましたね(笑)。

(幸坂理加)「ヤンセ」!

(DJ松永)それ、オブラートに包めているのかどうか、俺はわからない(笑)。

(幸坂理加)フフフ、ヤンセかー!

(DJ松永)そうなんですよ。だから徐々に人気が結構出てきていて。その日のイベントが多重債務者ボーイズはじめての自主企画のイベントということだったんですが、お客さんはもう満員御礼。渋谷のクラブハーレムにはあふれんばかりの人。で、出演者が何組かいる中、多重債務者ボーイズは出番がトリだったんですよね。で、登場した時のお客さんの「待っていました!」っていう歓声がすごくて。つい昨年末までは誰も知らなかったのに『リボで買う。』でドーンとヒットが来てお客さんの感性をバーッて浴びている姿を見て、俺はちょっとグッと来ちゃったんですね。本当に感動を覚えてしまったっていう感じだったんですけども。

(幸坂理加)はい。

(DJ松永)それで最後の1曲で『リボで買う。』。そこでもうお客さんは爆沸き。ただ、冷静に考えるとステージで最高のライブをブチかましてお客さんを爆沸きさせている本人たちがいちばん金がないっていうこのねじ曲がった状況(笑)。

(幸坂理加)厳しい現実(笑)。

(DJ松永)ヒップホップの聖地、クラブハーレムを借りて、お客さんをパンパンにして。それでステージで偉そうに講釈をタレているやつらがいちばん金がない。もうその日食うメシに困っていて。マジで金がないらしいんですよ。嘘じゃなくて。

(幸坂理加)じゃあ、その日も大変だったんですかね?

(DJ松永)そう。だからお互いにめちゃめちゃ金の貸し借りをしまくっているっていう。でも、この盛況っぷりを見るとどんどんヒップホップシーンでサクセスしていくんだろうなっていうのが目に見えてわかってしまうぐらいの人気だったんですよね。

(幸坂理加)はい。

(DJ松永)ただ、ここで考えてしまうのはここからどんどん売れてお金を稼げるようになってしまったら、それはそれで難しいなって感じるんですよ。なぜかわかりますか?

(幸坂理加)歌詞が生まれないっていうことですか?

ラッパーの成功とジレンマ

(DJ松永)そう! Tajyusaim boyzだから。『リボで買う。』で売れてしまっているわけですよ。だからそういうキャラクターや曲でリスナーの心を掴んでしまったから、そうなってしまうといちばんキャッチーな部分を歌えなくなってしまう。そこのジレンマがある。だから本当に……俺はファン目線で、本当にみんなに幸せになってほしいんだけど、幸せになってほしくないっていう厄介ファンみたいな感情が生まれてしまったんですよね。これは難しい。

(幸坂理加)うわー……。

(DJ松永)でもこれね、ヒップホップアーティストがよくぶつかる問題でもあるんですよ。ヒップホップの作詞、歌詞っていうのは歌っている本人の自分語りの内容がほとんどなんですよ。自分のことをしゃべるんですよ。それこそ『リボで買う。』のように。だから、作詞するのは自分自身がほとんど。だから他のジャンルみたいに誰かが歌詞を提供するっていうことは基本、ないんですよね。だからか、ラッパーで売れている人ってやっぱり面白い人が多いんですよ。自分の話をするから。だから単純に話が面白い、ユーモアのある人。あとはすごい特異な環境で育ってきて、人が経験してこなかったようなすごい体験をいっぱいしていて、そのアウトプットが上手な人。だから人間的に魅力的な人が売れるんですよね。

(幸坂理加)はー!

(DJ松永)だからどんなに演奏としてのラップが上手くても、やっぱり言っていることが面白くないと売れづらいっていうのがあるんですよ。

(幸坂理加)ああ、特殊な経験をしていた方がプラスなんですね。

(DJ松永)そうなんですよ。あとは話が面白い。それをいかに面白く言うか。なにも起こっていない出来事でも面白くしゃべれる人は売れるんですよね。あと、しかもヒップホップのルールとしてはリアルじゃないといけないんですよ。本当のことを言わなきゃいけない。自分が本当に嘘をついちゃダメ。「吐いたツバは飲むな」みたいなところ、ルールがあるんですよ。だからたとえば不良の立場から歌詞を書く人。「俺はこんな悪いことをしてきたぜ。俺はこんだけワルだ」みたいなことを言う人は、本当に日常生活で悪くなきゃいけない。じゃないと、リアルじゃないから。

(幸坂理加)へー! じゃあ、幸せになっちゃいけないっていうことですか?

(DJ松永)だから、難しいんですよね。不良ラッパーって人の心に残るような歌詞、パンチラインを吐きやすいんですよ。ぶっとんだ、非日常的な世界観がある言葉を吐きやすい。やっぱりぶっとんだ生活を送っているから。だから俺は不良のラッパーをうらやましいなと思うんだけども、でも日常生活は俺らでは考えられないような大変な思いをいっぱいしているはずだから、俺はそれをできるか?って言われたら、それはできないから。だからトントンなんですよ。大変なんですよ。不良のラッパーは。不良を全うしないといけないから。

(幸坂理加)へー!

(DJ松永)だから、自分がいかにモテるかっていう歌を歌う人。いかに金持ちでリッチかって歌うような人も、ちゃんとリッチな生活を送らなきゃいけないから、大変なんですよ。で、そうじゃなければそいつらは「リアルじゃない。嘘つき、かっこ悪い」っていうレッテルを貼られてしまうから、非常に難しい。

(幸坂理加)守らないといけないんですね。

(DJ松永)そうなんですよ。だから、たとえば弱者的な目線。「俺はいつか成り上がってやる」とか「俺はこんな劣悪な環境でいま……」みたいなことを歌って売れるとするじゃないですか。そうなってしまうと、売れてしまうと満たされてしまう。だからリスナーに求められていた曲は作れなくなってしまうんですよね。だからちょっとマイナーチェンジをしないといけなくなるんですよ。

(幸坂理加)ハングリー精神をずっと持ち続けるっていうことですか?

(DJ松永)ハングリー精神は持ち続けるべきなんですけども、たとえばいま、どんな不幸な状況に置かれているのか。たとえばリボで買うような曲で売れてしまったら、そういう同じ曲って難しいわけじゃないですか。だから「Tajyusaim boyz」っていう名前が難しくなってしまうんですよ。

(幸坂理加)ああ、成立しなくなってくるのか。

(DJ松永)そう。だからちょっとずつ目線を変えたりとか、主張を変えたりしてまた別の魅力で勝負をしないといけないから。いろんな引き出しを開けて……これはかなり難しい。

(幸坂理加)現状維持じゃダメなんですね。

(DJ松永)現状維持だと、嘘になるじゃないですか。「いや、お前ずっと売れてるじゃん?」みたいな。どんどん言葉が自分の現状と見合わなくなってくるから、ちゃんと自分がどういう立場に置かれているのか。自分がどういう主張をすべきかみたいなことをちゃんと冷静に考えないと、見つめ直さないと。やっぱり自分語りの文化だからこそ……なんですよね。

(幸坂理加)厳しい世界ですね。

(DJ松永)そう。つまんないことを歌ってしまったら、リスナーは聞いてくれないですからね。結構そのストーリーテリング物っていうのがあって、フィクションを歌うっていうタイプの曲もあるんですが、基本的には自分のことを包み隠さずに歌うっていう文化ですから。難しいんですよ。非常に難しい。売れてからが難しい。

(幸坂理加)はー!

(DJ松永)だから、偉そうな立場なんですが、やはりTajyusaim boyzのこともちょっと気になってしまって。「ちなみに、みんなどのぐらい借金あるの?」って聞いてみたんですよ。

(幸坂理加)おおーっ、よく聞きましたね。

(DJ松永)そう聞いたら、本人たちちょっと恥ずかしそうに「はー……新築の一戸建て、買えます」って(笑)。「ええーっ! そんなにあんの!? めちゃくちゃこいつら、リアルじゃねえか!」って思って。これ、リアルヒップホップです! 戸建てが買えるんだって。

Tajyusaim Boyz おすすめ消費者金融と借金総額を語る
Tajyusaim Boyzの4人がblock.fm『INSIDE OUT』に出演。渡辺志保さんとおすすめの消費者金融や借金総額について話していました。

(幸坂理加)全員合わせて。4人で?

(DJ松永)戸建て、買えるんだって。

(幸坂理加)えええーっ!?

(DJ松永)「えええーっ!?」って思って。「こいつらの看板に偽りなし感、マジでかっこいいな!」って思って。

(幸坂理加)だからこそ、響くんでしょうね。

新築の一戸建てが買えるぐらいの借金総額

(DJ松永)それを聞いて「ああ、もう全然余裕! だってそれ、たぶん返すの難しいもん!」って思って。安心、安心。

(幸坂理加)安心?

(DJ松永)だって4人のMCですよ。ヒップホップでお金を稼ぐのは基本、大変ですよ。で、ソロMCならまだしも、4人だと4分割。かつ、DJも外注の人を雇わないといけないから、その分のギャラも支払わなきゃいけない。かなり大変なんですよ。

(幸坂理加)うわー、本当のTajyusaim boyzなんですか。

(DJ松永)しかも、さらに素晴らしいの。これ、1個保険がかかっている。仮にめちゃめちゃ稼げたとしますよね。4MCも賄えるぐらいのお金を稼げたとします。でも、Tajyusaim boyzの貧困の種類、それは「借金」です。で、借金っていうのは自分でコントロールできるんですよ。つまり、お金持ちでも借金をするじゃないですか。

(幸坂理加)そうですね。ローン組んだり。

(DJ松永)だから売れてしまっても、また金を借りてしまえばいいんですよ。しかも本人たちと話したら、「いやー、俺は金を持ったら持っただけ使っちゃうんすよねー。ヘヘヘ……」みたいなことを言っていて。「無敵!」って思って。もう信頼の置けるやつ。根っから。ちなみに本人たちね、めちゃくちゃいいやつらです。で、そのリリースパーティーではじめてしっかりしゃべったんですけども、めちゃくちゃ人がいいんですよ。人のいいクズ。俺は人のいいクズ、超好きだから。そこで正直、Tajyusaim boyzのことをより、また大好きになってしまって、よりファンになったんですけども。

(幸坂理加)はい。

(DJ松永)あとね、借金の額が増えると、ということはよりスケールのデカい『リボで買う。』が聞ける可能性があるっていうことじゃないですか。もう普通では考えられない借金の話が聞けるという可能性がある。これ、めちゃくちゃ聞いてみたいな!って思って。他にはないじゃないですか。

(幸坂理加)そうですね。

(DJ松永)だから、これを聞いて安心しましたよ。もう当分、Tajyusaim boyzは安泰です!

(幸坂理加)安泰ですか(笑)。

(DJ松永)じゃあ、それでは先ほど言っていたTajyusaim boyzの代表曲を聞いていただきますか。当分まだまだこんな生活が続いてくと思います。聞いていただきましょう。Tajyusaim boyzで『リボで買う。』

Tajyusaim boyz『リボで買う。』

(DJ松永)Tajyusaim boyzで『リボで買う。』でした。いやー、Tajyusaim boyz、俺本当に大好きで。『スリルドライブ』っていうミニアルバムをこの前、出したんですけども。非常に最高な曲が詰まっているので。やたらTWICEのことを好きって連呼しているような曲があったりとかして非常にいいんで。

(幸坂理加)はい。

(DJ松永)ちなみにソロMCのPizzaLoveの『アイマユウタ』っていう曲があるんですけども。それはサビが「アイマ、ユウタ、080-9704-9*49」っていう風に自分の電話番号を連呼する曲があって。フハハハハハハッ!

PizzaLove『アイマユウタ』

(幸坂理加)ええーっ? いいんですか?(笑)。

(DJ松永)フフフ、PizzaLove、ごめーん! フハハハハハハッ! Tajyusaim boyz、最高!

Pizza Love『アイマユウタ』リリース後の携帯電話着信状況を語る
Tajyusaim Boyzの4人がblock.fm『INSIDE OUT』に出演。Pizza Loveさんが自身の携帯電話番号を晒した楽曲『アイマユウタ』のリリース後の携帯着信状況などについて話していました。

<書き起こしおわり>


安住紳一郎 バスタオルを語る

$
0
0

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中でバスタオルについて話していました。

100% 綿 4枚 ホテルスタイル バスタオル 白 セット タオル コットン 人気 安い ふわふわ 抜群の肌触り 吸水抜群

(安住紳一郎)北海道函館市、37歳男性の方。ありがとうございます。「今週のテーマの『恥ずかしい話』ですが、私自身37年間の人生で人に誇れるような自慢はありません。なので来世も人間になれるとは思っていません。ただ、もしも希望を叶えていただけるシステムなのであれば、来世はバスタオルとして生きていければと思います」。

(中澤有美子)フハハハハハハッ! ええっ?

(安住紳一郎)「……年齢や性別は問いませんし、容姿にわがままはいいません。恥ずかしながら立派なバスタオルとして生きてみたいです」というね。

(中澤有美子)えっ、終わり?

(安住紳一郎)終わりですね。どうしましたか?

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)なんかあったかな? 心配になっちゃうけども。「恥ずかしい話」ですね。「恥ずかしい話」なんだけど、「人に誇れるような自慢はありません」ってなっちゃっているんで、どうしたかな? ああ、そうか。「恥ずかしながら、来世はバスタオルとしてお願いします」ということか。

(中澤有美子)バスタオルがきっとお好きなんですね。

(安住紳一郎)ねえ。でもなんとなく気持ち、わかりますよ。

(中澤有美子)「いろんなものを受け止める」みたいな?

(安住紳一郎)いや、「バスタオルとして生まれ変わりたい」っていう感じ、なんとなくわかりますよ。私はね。

(中澤有美子)ああ、そうですか? 包み込んであげる感じ?

(安住紳一郎)なんかちょっとバスタオルって比較的家庭の中で人様に大事にされているポジションじゃない?

(中澤有美子)フフフ、そうか。はー。

(安住紳一郎)結構家の中では、結構ね。

(中澤有美子)まあ、そうかもね?

(安住紳一郎)すごく、私が生活をしている範囲の中ではかなりバスタオル様っていうのは、あるよね。比較的上の方のポジションに鎮座ましましているわよ。

(中澤有美子)たしかに、たしかに。感触やら香りやら、気を使う方の。

(安住紳一郎)大事に扱われて。むしろ乾燥具合なんか、人間よりも上に扱われていて。うちの家ではね。すぐに臭くなっちゃったりするから、すぐに乾燥とか……。洗濯とかも一番目だし。

(中澤有美子)細心の注意を払って。

(安住紳一郎)そうそうそう。もう自分の匂いよりもバスタオルの匂いが中心の生活だよね。なんかね。

(中澤有美子)フハハハハハハッ!

バスタオルの匂いが中心の生活

(安住紳一郎)「ああ、大丈夫だ。生乾き臭はしていない」みたいな。

(中澤有美子)そうか! たしかに!

(安住紳一郎)そうそうそう。ねえ。うらやましい。

<書き起こしおわり>

安住紳一郎「老いるショック」を感じる瞬間を語る

$
0
0

みうらじゅんさんがTBSラジオ『日曜天国』に出演。安住紳一郎さんが最近「老いるショック」を感じた瞬間について話していました。

老いる勇気 これからの人生をどう生きるか

(安住紳一郎)それでは、今日のゲストです。みうらじゅんさんです。よろしくお願いします。

(みうらじゅん)よろしくお願いします。おはようございます。

(安住紳一郎)よろしくお願いします(笑)。

(みうらじゅん)いまの僕からしたら遅いぐらいですね。10時半とか11時っていったらもう昼ですからね。

(安住紳一郎)最近は……?

(みうらじゅん)5時半に起きます。もう目が覚めるんですよ。前の日が2時ぐらいまで起きていたとしても、やっぱり「老いるショック」の一環ですよね。かならず目が覚めて、おしっこしたら寝られないみたいな状態がずーっと続いていますんで。

(安住紳一郎)フフフ、老いるショックってどういう意味でしたっけ?

(みうらじゅん)まあ、老いた部分を指差し確認しながら、そこの部分に指差して「老いたショック!」って言うっていう。使命を与えるというかね。やっぱり何個か体に持っていると嬉しいもんでね。やっぱり老いるショックも。

(安住紳一郎)フフフ、普通老化に対しては少し憂鬱な気分になるけれども、別にそれを悲しむ必要はないと?

(みうらじゅん)まあ、当然老いるショックという言葉は発音としては「オイルショック」ですよね。まあ「ショック」には「!!」ぐらい付くんで。仕方なく喜びに変えていこうっていう運動ですよね、それは。

(安住紳一郎)ええ、ええ。前向きに考えていこうっていう?

(みうらじゅん)そうです。

(安住紳一郎)いいですね(笑)。たまに私も夜中に……。

(みうらじゅん)出てますでしょう、もう?

(安住紳一郎)ええ。老いるショックの時、ありますね。

(みうらじゅん)ああ、ありますか?

(安住紳一郎)ありますね。

(みうらじゅん)尿意ですか?

(安住紳一郎)尿意っていうか、横になっている状態から急に立ち上がってなにかをしようと思った時に足元が若干もつれるとか。

(中澤有美子)アハハハハハハハッ!

(みうらじゅん)ああ、はい。それは老いるショックですね。

(安住紳一郎)「こんなはずじゃない……」っていう時にはなるべく「老いるショック!」と、あとは「不安タスティック!」ですね。

「老いるショック」+「不安タスティック」

(みうらじゅん)ああ、不安タスティックね。「不安な気持ち」に「タスティック」をつけることでなんかいい感じにしていこうっていう運動ですよね。「不安タスティック!」って不安な時に言えるという状態はまだ不安じゃないっていうことですよね。「不安に対して、まだまだいけるぞ!」っていう感じはしますけども。はい。

(安住紳一郎)フフフ(笑)。10年ぐらい前? もっと前ですね。15年ぐらい前に番組に来てくださった時には「日曜日の朝11時のゲストコーナーなんか僕には到底ムリだ」って前の日から仲間と新宿でずーっと飲み続けてっていう……。

(みうらじゅん)あのね、J-WAVEで僕、生放送をやっていたので、それが3時ぐらいに終わるやつだったんですよ。で、それから安齋肇さんっていう一緒にやっていた空耳アワーの人と六本木のところでずーっと飲んで。もう起きられないから。「僕、次の日ラジオあるから飲んでいよう」って、そのギリまで飲んでいたんですよ。

(安住紳一郎)はい。

(みうらじゅん)で、そのやっている店もやっている店じゃないですか。そんな時間まで。いまはもう到底考えられないけど、やっていて。そのまま寝ないで来たんですけどね。その時のろれつの回らなさはひどかったですよね。あれ。

(安住紳一郎)あれはね、本当にあれ以上もあれ以下も私、見たことがありません。すごかったです。

(みうらじゅん)ああ、やっぱりそうですよね。僕もね、短期間に何度も同じ話をしていることは気がついたんですよね。あれは老いるショックじゃなくて、ドリンクショックでした。ええ。びっくりしました、あれは。

(安住紳一郎)フフフ、本当にあの時は完全に30分のゲストコーナーが酔っぱらいの人の同じところを繰り返す……(笑)。

(みうらじゅん)しかも、朝からね。でもその後によく呼びましたよね。俺をね。ずいぶん来させてもらっているんで。

(安住紳一郎)いえいえ。そうですよ。困った時のみうらじゅんさんで。

(みうらじゅん)ありがとうございます。

(安住紳一郎)日本中が注目したワールドカップの真裏をみうらじゅんさん1人で戦ったこともありました。

(みうらじゅん)ああ、そうでしたか。僕、その頃は「W杯(ダブルハイ)」って読んでいたんですよ。知らなくて。「ダブルハイって普通、読むだろう?」って思っていたけど、それがワールドカップの意味だっていうことは知らなかったから多分その時、戦えたんでしょうね。ええ。知っていたらちょっと戦いにくかったと思います。

(安住紳一郎)フフフ(笑)。

<書き起こしおわり>

みうらじゅんと安住紳一郎 沢口靖子と『科捜研の女』を語る

$
0
0

みうらじゅんさんがTBSラジオ『日曜天国』に出演。安住紳一郎さんと第21回みうらじゅん賞を受賞した沢口靖子さんと『科捜研の女』について話していました。

(安住紳一郎)さて、みうらじゅんさんは10回目のご出演ということですが。毎度、毎回とりとめもないお話をうかがっていますが。

(みうらじゅん)うん。基本的には同じ話をしていると思いますよ。

(安住紳一郎)年末恒例のみうらじゅん賞、昨年21回目の受賞者は誰になったんですか?

(みうらじゅん)沢口靖子さん。それは先ほども言っていたようにちょっと去年、突然具合が悪くなって。首の当たりがすっごい傷んで。僕、いまだに原稿が手書きなんですけども。もうシャーペンを握れないぐらいで。それでも一応、連載があるんで仕事場に行って1行書いてはバーン!ってシャーペンを放って。またそれを拾って1行……みたいな。なんか鉄筆で書くような感じでやっていたんですけども、あとはもう全然痛くて。しょうがない。仕事にならないんで昼に早々と自宅に帰って奥の部屋でふて寝を続けて。その時、まあ当然テレビを……僕、ネットとかやらないんで。「やらない」っていうか、やれないんでテレビをひねると、当然『科捜研の女』。あれの再放送。当然やっていますよね?

(安住紳一郎)ええ(笑)。

(みうらじゅん)僕、知ってはいたんですけども、あんなにやっているとは知らなかったんで。で、見たところ「これは面白い!」と。もう本当に癒やされたというか。マリコさんにね。榊マリコさんに癒やされて。みうらじゅん賞、いつもインタビューを取ってきてもらうんですけども。安住さんの時にも……。

(安住紳一郎)そうですね。私も第19回、いただきました。

安住紳一郎 第19回みうらじゅん賞授賞を語る
みうらじゅんさんがTBSラジオ『日曜天国』に出演。第19回みうらじゅん賞で安住紳一郎さんがボブ・ディランなどと並んで受賞した話をしていました。

(みうらじゅん)やっていただいたんですけども。榊マリコさんの口調で沢口さんがやっていただいたんですよ。

(安住紳一郎)ああ、嬉しいですね!

沢口靖子さん受賞インタビュー

(みうらじゅん)ええ。嬉しかったです。すごい嬉しかった。去年、いちばん嬉しかったことでした。

(安住紳一郎)沢口靖子さんのなにに癒やされていたって考えますか?

(みうらじゅん)あれ、長いこと見ているとパターンが読めてくるっていうか、パターンがあるじゃないですか。土門さんっていうあの刑事の人とどこまで恋愛感情があるんだ?って当然、ふて寝している人間としては気になってきて。でも土門さんはなにも関係がなさそうにしているんだけども、榊マリコさんのことを「お前」って呼ぶんですよ。

(安住紳一郎)はー。

(みうらじゅん)いま、この時代に「お前」はちょっとマズいじゃないですか。相当な仲じゃないとなかなか言えないようなことも言うから、どこまでなのかな?って。そこも魅力の1つでしたね。

(中澤有美子)フハハハハハハッ!

(安住紳一郎)そうですか(笑)。

(みうらじゅん)ずっと見ていましたんで。

(安住紳一郎)うらやましいやら……。

(みうらじゅん)いまでもまだ見ているんですけども。ビデオまで録って。

(安住紳一郎)榊マリコの決め台詞みたいなの、ありましたっけ?

(みうらじゅん)「私、失敗しないんで」みたいなのはなかったと思うんですけども。沢口さんが再放送の頃のを見ているのと、あと新しいのを見ていると、ホクロがなくなっているのがすごい気になりましたけどね。

(安住紳一郎)ああ、そうですか?

(みうらじゅん)はい。ホクロ、ここのをお取りになったんだと思うんですけどもね。

(安住紳一郎)ああー、それは相当……。

(みうらじゅん)そんなことはどうでもいいですよね。こんなお話、しなくてもね。

(安住紳一郎)フフフ(笑)。

<書き起こしおわり>

みうらじゅんと安住紳一郎 峨嵋山と四川省パンダを語る

$
0
0

みうらじゅんさんがTBSラジオ『日曜天国』に出演。安住紳一郎さんと『見仏記』で訪れた中国・峨眉山や四川省のパンダセンターについて話していました。

(安住紳一郎)あとは峨眉山?

(みうらじゅん)峨眉山。ここでも言いましたよね? それでその後に僕、行ったんですよ。峨眉山に。峨眉山って中国の四川省にある……まあ、ついにみうらじゅん賞も「山」がもらいましたから。人物を超えて山がもらって。その峨眉山っていうところは大分県の国東半島にある……神仏習合が日本ではじめてされた場所だとされているんですよ。大分県って。だから日本にもともといた神様が仏教が伝来したことになって、神様と仏様がひっついたから。で、その時に行ったお寺に「峨眉山○○寺」って書いてあったんですよ。そういえば、お寺って「山号」があるじゃないですか。

(安住紳一郎)そうですね。

(みうらじゅん)あんまり気にはしていなかったけど、なんの意味だろう?って思って調べたらその、やっぱり峨眉山というのが中国の四川省にあるんですけども。三大霊山っていうところで。そこを模して、たぶん日本で。それか、中国から来た人がそこに趣が似てるっていう風に思って建てたのかな?っていう勝手な仮説で、その状態を「ガビってる」っていうことにしたんですよ。俺。

(安住紳一郎)山のこの……?

(みうらじゅん)そうですね。ちょっとガタガタしたような山なんですよ。それを見ると「あっ、ガビってる!」って言って。それで一時、ちょっとノイローゼになっていて。だから高尾山とか行っててもちょっとガビっている部分を見つけて「おおっ、ガビってる!」なんて写真を撮ったりして。「いや、ガビってねえんじゃねえか?」みたいな突っ込みも入らないままきたもんで。だったら本チャンに行けばいいんじゃねえかな?って思って、冬に……もうこれは失敗をしたんですけども。あんまりピンと来ていなくて「ガビってる」って言いたいがために行ったもんで。いとうせいこうさんと『見仏記』で。自腹で。出版社はそんな遠くまでお金を出しませんから自腹で行って。

(安住紳一郎)そうですか。

(みうらじゅん)で、その峨嵋山の中心で「ガビってる!」って叫びたいがためだけなんですよ。

(安住紳一郎)本家のガビりを見たかったと。

峨嵋山の中心で「ガビってる!」って叫びたい

(みうらじゅん)どんだけガビっているのかを見たかったんですけども。もう富士山ぐらいの高い山で。

(安住紳一郎)四川省の奥ですか? 3000メートル超えですね。

(みうらじゅん)そうなんですよ。知らなくて。で、いとうさんに至ってはもう秋物ファッションぐらいの感じで来ているんですよ。薄手のやつを着て。それで行ったらものすごい吹雪いていて。ものすごい雪が積もっているんですよ。まず驚いて。雪がもう足にくっついちゃうんでスパイクみたいなのを借りられるんですよ。で、それを借りて。当然、酸欠状態にもなってきて。寒いわ、酸欠だわで、もう「ガビってる!」とか言うどころじゃなくて。上に、頂上に普賢菩薩っていうものすごい巨大な……奈良の大仏ぐらい大きいのがたっているんだけど、吹雪いていてそれも見えないんですよ。真っ白で。

(安住紳一郎)へー!

(みうらじゅん)もう命からがら帰ってきて、峨嵋山が受賞されたという。

(安住紳一郎)で、念願の本家峨嵋山で「ガビってる!」は言えたんですか?

(みうらじゅん)もう口がカチカチになっていて、そんなことは言えない。で、携帯ももう写真が撮れない状態になっていて。電池がなくなっていて。だから本来はみうらじゅんじゃなくて、三浦雄一郎さんが行く方に……雄一郎さんの方だったんですよ。

(中澤有美子)そっちの……(笑)。

(みうらじゅん)それを知らなかったもんで、命からがらで。でも「行った」ということも大きかったんで。峨嵋山全体が受賞されました。

(安住紳一郎)「峨嵋山」。

(みうらじゅん)本当は「蛾」だったみたいです。蛾の触覚みたいなのがシューッとのびていて、きれいに連なっているという「美しい山」みたいな意味らしいんですけどね。こっちは「ガビ」のその言葉の感じに……「ガビガビしてる」とか。なんか男だったらちょっと経験があるじゃないですか。ガビってることに、よく。

(安住紳一郎)ちょっとよくわかんないんですけども……?

(みうらじゅん)ああ、そうですか。ちょっと朝方、ガビっていることないですか?

(安住紳一郎)ああ、なるほど。ガビガビになって(笑)。

(みうらじゅん)あれですね。ルーツは。

(安住紳一郎)なるほど! でも相変わらず、仏像とか仏教にも興味があって。峨嵋山に興味を示すあたりはさすがですね。

(みうらじゅん)その峨眉山が載っている本を割と最近、『見仏記』の7冊目ぐらいに出したんですけども。ほぼ仏像のことを書いてないですから。それは、もう。「峨眉山が寒かった」という話と、峨嵋山の前の日にパンダを見に行ったんですよ。四川省、パンダが有名なんで。めっちゃいるんですよ。シャンシャンとか、必死で並んでいたじゃないですか。でも、子パンダが目の前にいるんですよ。「すごい!」なんて。『見仏記』っていうタイトルの連載だったけど、パンダの絵を書いたり。ほぼパンダと山とリンゴとか、そんな絵が書いてあるっていう。

『見仏記 道草篇』

見仏記 道草篇
見仏記 道草篇
posted with amazlet at 19.06.16
いとう せいこう みうら じゅん
KADOKAWA (2019-04-27)
売り上げランキング: 19,752

(安住紳一郎)へー!

(みうらじゅん)仏像をも超えたっていうか、リンゴを見ても「これは○○菩薩に似てるんじゃないか?」とかっていうノイローゼっぷりですね。説いていく手法をやっています。

(安住紳一郎)パンダは臥龍パンダセンターに行かれたんですか?

(みうらじゅん)そこだと思います。パンダ工場みたいに書いてあった。すごい有名なところでした。

(安住紳一郎)私もそこ、一度行ったことがあるんですけども。ものすごいたくさんいて。

(みうらじゅん)ねえ! で、パンダはほら、共有できないから。おっさんになると1人でいるんですよね。

(安住紳一郎)そうなんですよ。

(みうらじゅん)で、奥の方に1人で、もうタバコ吸っているようなパンダみたいな。ふて寝しながらずーっとタバコを吸ってテレビを見ているみたいにやつ、いましたよね。

(安住紳一郎)もうアイドルですらなくなっちゃったような感じの。端っこの方が好きだったりするんで、側溝に埋もれて……。

(中澤有美子)側溝に?(笑)。

(みうらじゅん)いました。土のうみたいに置いてあるみたいな。ちょっと色も汚れているから。あの人ら。

(安住紳一郎)で、コンクリートの側溝みたいなところにハマったまま動かないみたいな。ちょっとね、うん。なんか疲れちゃったパンダみたいなのがいて。

側溝にハマったまま動かないパンダ

(みうらじゅん)いっぱいパンダグッズも売っていてね。『見仏記』で行ったんだけども、パンダがついたカチューシャとか買ったりして。「何してんだろうな?」とは思っていたんですけどね。

(安住紳一郎)フフフ、それ、『見仏記』って先ほどからおっしゃっているんですけども……。

(みうらじゅん)タイトルは「見る仏」ですね。

(安住・中澤)フハハハハハハッ!

(みうらじゅん)でもパンダのあり方とかにやっぱり「これは文殊じゃないか?」とか、そういうことを言わないとほら、バランスが取れないんで。

(安住紳一郎)そうですね(笑)。『見仏記』が成り立たなくなりますよね(笑)。

(みうらじゅん)ええ。

<書き起こしおわり>

みうらじゅん「マイ遺品」と映画パンフ・Since・みうチューバーを語る

$
0
0

みうらじゅんさんがTBSラジオ『日曜天国』に出演。安住紳一郎さんと著書『マイ遺品セレクション』や向いていない映画パンフレット、Since調査報告、みうチューバーについて話していました。

(安住紳一郎)さて、みうらじゅんさんのプロフィールを改めて紹介します。1958年(昭和33年)生まれ、61歳。京都府京都市のご出身です。1980年、漫画家としてデビュー。1997年には「マイブーム」が新語流行語大量に選出。ゆるキャラ、仏像ブームなどの火付け役に。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、映画監督など多方面で活躍をされています。そして今年2月に『マイ遺品セレクション』というご本を発売しました。

マイ遺品セレクション
マイ遺品セレクション
posted with amazlet at 19.06.16
みうら じゅん
文藝春秋
売り上げランキング: 12,443

(みうらじゅん)そうなんですよ。やっぱり「断捨離」とか「終活」とかって言うけど、できない人もいるんですよ。やっぱり。というか、長年つけてきたものだから、趣味が高じて癖になっているから。だから、もうさっきの仏像だって見なくてもいいわけで。違うものにも仏像を見るのって、もう癖なんですよね。だから趣味じゃなくなっているものって捨てるとかっていう感覚がないもので。最終的にやっぱりもう事務所、自宅、倉庫まで借りることになっちゃうぐらいの数になったんで。これはなにかいいネーミングにしておかないと、生きているうちに誰かに捨てられるっていう不安があるんですよ。

みうらじゅんが語る 断捨離すべきでない理由
みうらじゅんさんがTBSラジオ たまむすびに出演。玉袋筋太郎さん、小林悠さんとお話していました。まずは巷でブームの『断捨離』について、こんな風に語っていました。

(安住紳一郎)うんうん。

(みうらじゅん)ほんでまあ、なんか鑑定的にいいものがあるわけでもなく、なにも価値のないものを目指して集めているもんで。これは放っておいたらマズいなと思って「マイ遺品」っていう名前にして。「これは趣味で集めたんじゃない。将来的に確実にマイ遺品になるもんだ!」って言ったら周りもちょっと「マイ遺品っていうんだったら、無下には捨てられないな?」っていう、まあ逃げ口上のネーミングですよね。

(安住紳一郎)これ、要は断捨離できない自分に対する生き方宣言みたいなものですか?

(みうらじゅん)アンチではないんですよ。しょうがなくこうするしかないじゃないですか。そんな……。

(安住紳一郎)フフフ、そうですね。みうらさんは断捨離とは真逆の生き方ですし。

(みうらじゅん)でも昔、安住さんと初期の頃に行った崖ブームがあったじゃないですか。いっぱい崖の写真、取ってあるんですよ。それもアルバムっていうか、ちゃんとDPに出して入れてるんですけども、それが数冊できているんですよ。背表紙に「いい崖だしてるツアー」って書いてあるんですよ。そんなもん、ぽっくり逝った時に遺族は「なんだ、これ?」ってなるじゃないですか。で、当然即捨てると思うんですけど、それは自分に対するキュレーターになって。自分が説明を加えておかないと意味がわからないから。

(安住紳一郎)そうですね。

(みうらじゅん)それに意味を加えるためのキュレーター本なんですね。

(安住紳一郎)全部自分が持っているものはいろいろと意味があるよっていうことで、解説を全部先につけておいたっていう?

(みうらじゅん)そうですね。他人はつけそうにないから、自分でライナーノーツを書いてCDを出しているみたいな状態ですよね。

(安住紳一郎)捨てられそうな予感はあるんですか?

(みうらじゅん)やっぱり「魔が差す」っていうのがあるじゃないですか。人には当然あって。僕にも何度かあったんですよ。大きかったのは中学生になっていて、小学校の時に集めていた怪獣のソフトビニールの人形っていうのを僕は風呂でも遊んでいたもんで。それを使った後で即拭かないでおもちゃ箱に入れていたから、びっちりカビが生えてるんですよ。もうヌルヌルしていて。「これ、もうエエやろ?」っていうサタンですよね。オカンとサタンって似ているでしょう? オカンであるサタンがつぶやいた時に魔が差したんですよ。

(安住紳一郎)ええ。

オカン≒サタンと「魔が差す」

(みうらじゅん)で、ちょっと思春期だっていうのもあって、「この趣味はモテないんじゃないか?」って思ってしまったがゆえに、捨ててしまったんですよ。まあ、それが本当に大きい傷となって現在、あるんですけども。

(安住紳一郎)自分は本来、それを収集すべき立場であったのに?

(みうらじゅん)ですね。やっぱりいまでも中野ブロードウェイとかに行くと「あれは俺のじゃないのか? 俺のあのカビを取ったやつなんじゃないのか?」って、そんな疑いすら持つことがありますんで。やっぱり捨てない方がいいですね。後悔しますから。

(安住紳一郎)今日はみうらじゅんさんにお話いただくテーマ、こちらです。マイ遺品、集めることは修行なり。まずは一気に紹介します。マイ遺品、集めることは修行なり。その1、向いてない映画のパンフ。その2、Since現状報告。その3、みうチューブ始めました。以上の3つです。まずひとつ目は「向いていない映画のパンフ」。

(みうらじゅん)いや、俺は向いていると思ったりするのも自由ですけども、周りから「向いてないんじゃないか?」って言われる映画ってあるじゃないですか。少女漫画原作のやつとか。僕が高校の時に見に行っていたらいいけど、もう還暦すぎて『PとJK』とか……「いいんじゃないか」って思っても、誘う人もいないから1人でいかなきゃならないから。

PとJK [DVD]
PとJK [DVD]
posted with amazlet at 19.06.16
松竹 (2017-09-13)
売り上げランキング: 50,798

(安住紳一郎)はいはい。

(みうらじゅん)でも、ちょっと気になるじゃないですか。「JK」は僕、その時に知っていたんですよ。「女子高生」っていう意味だって。でも、「『P』ってなんだろう? ひょっとしてやらしい方のPかな?」って思っていたんですけど、「ポリス」だったんですよ。それは見てわかったけども。

(安住紳一郎)ええ、ええ。

(みうらじゅん)となると、やっぱり当然、休日とかに行くと周りがもう若い人っていうかそういう女子高生の中にロン毛の変なオヤジが座ることになるわけじゃないですか。でも、それは俺もシルバー料金で行ってるんだけども、いいじゃないか?って思っているんだけども。なんかやっぱり、舌打ちとかをされているように聞こえてくるんですよ。まあ、当然それが修行ですよね。

(安住紳一郎)ああ、なるほど(笑)。

『PとJK』をシルバー料金で見る「修行」

(みうらじゅん)それで自分は座って座禅を組んだように無になるっていうか。映画館で無になる。雑念を取り払って映画に集中するっていう修行で。で、それは入れてよかったけど、いまはやっぱり自動発券機とかあるから、券は勝手に買えるんですよ。前みたいにチケット販売窓口に行かなくていいから。でも、パンフレットだけは言わなきゃいけないんですよ。たくさん映画があるから。「何のパンフレットですか?」って聞かれるから。その時にやっぱり、その『PとJK』とか『わさお』とかって発声するシルバーというのはもうかなりの修行……もう高野山ぐらいの修行ですよ。課せられますよね。

(安住紳一郎)ちょっとね。「すいません。そのパンフをください」「なんですか?」「ええと、『チア☆ダン』のパンフを……」って(笑)。

(みうらじゅん)『チア☆ダン』も行きました。『チア☆ダン』もキツいじゃないですか。やっぱり「お前に『チア☆ダン』は関係ねえだろ?」って言われそうで。前はほら、チケットの販売の人がマイクがついていたでしょう? インカム。

(安住紳一郎)ああ、そうですね。高速道路の料金所みたいに。

(みうらじゅん)だから『チア☆ダン』とかの頃はまだインカムがついてましたから。俺、「『チア☆ダン』1枚」って……やっぱりちょっと恥ずかしいからこもって言うから。言ったら、その販売の人が「えっ、『チア☆ダン』ですか!?」って大きいマイクを通した声で言うから、やっぱり横にいる人はこっちを振り向きますよね。「お前に『チア☆ダン』はないだろう?」って。そんなの、でも見たいんだからいいじゃないかっていうことなんだけども。当然、修行ですよね。課せられますよ。

(安住紳一郎)課せられて。自分に向いていないと思う映画のパンフレットを買うという。

(みうらじゅん)そうですね。パンフレットを買わないと、そのままもうやり逃げで帰れますから。パンフレットでもう1回、自分の見たものを口に出して言ってみるっていうことですよね。「どんな気がする?」っていうところですよね。

(安住紳一郎)そうですよね(笑)。猛烈営業教育みたいなことですよね。「私は今月、売上を150万、取ります!」「口に出して言いなさい!」「ハイッ!」みたいな(笑)。

(みうらじゅん)大概、そのパンフレットも、パンフレット自体そんなに買わないじゃないですか。みんな。ほんで、そのパンフレットの売り場の人たちってね、なんかまあ若い男の人と女の人が2人で組んでいる時もあって。なんかね、いい感じでしゃべっている時に『チア☆ダン』みたいなことを言うジジイが来るっていう感じのシチュエーションもかなりいい修行の現場ではあると思うんですよ。

(安住紳一郎)ああ、わかります、わかります。最近、映画館はおしゃれでね。ちょっと働いている人たちのおしゃれ感も止められなくなっちゃって。

(みうらじゅん)そうなんですよ。また、新宿武蔵野館みたいな香港映画とかカンフーとかをやっているところならいいけど、そういうところに限って、もうパンフは出ていないんですよね。もうパンフの必要性がなくなっちゃっているんで。

(安住紳一郎)みうらじゅんさんにマイ遺品、集めることは修行なり。お話を聞いています。2つ目はSince現状報告。

(みうらじゅん)Sinceはね、もうほら、ここの番組でも何回かやってもらって。ここのTBSの付近でいっぱいシンスをゲットしてもらって。でもあの時はこのTBSの近くの四方っていう酒屋さんがシンスがものすごい古かったですよね。16○○でしたよね。

安住紳一郎とみうらじゅん 2017年Since(シンス)調査を語る
みうらじゅんさんがTBSラジオ『日曜天国』に出演。安住紳一郎さんとともに番組スタッフが調査した2017年赤坂Since Go調査マップを見ながら、2017年のSince事情を話し合っていました。

(安住紳一郎)1624とかかな?

(みうらじゅん)元禄ぐらいのシンスをだしましたよね? 最古シンスを出していて。

(安住紳一郎)最古シンス(笑)。

(みうらじゅん)でもその時にその年はみうらじゅん賞、四方がもらったんですよ。店員の人、あの店長がもらったんですよ。

(安住紳一郎)ボブ・ディランと四方が同時受賞という(笑)。

(みうらじゅん)同時受賞した時でした。でもその後に、やっぱり調べていくうちに、2018とか、ひどいのになると2019……もう最新スもいいどころか、今年かよ!っていうのも出た上に未来シンスまで出始めて。「20XX」って書いてあるシンスが出たんですよ。

(安住紳一郎)どういうことですか?

混迷を極めるSince

(みうらじゅん)これはね、本当に……僕、一応シンスを審査するシンサーっていう役をやっているつもりなんですけども、これはお手上げですよね。「XX」が出るともう、こんなもんいくらでも作れるわけですから。そのシンスのやっぱりメンツっていうのもあるわけですよ。やっぱり。「30年やったらそろそろ出してもいい」とか、条件があったじゃないですか。もう、ないでしょう? 「XX」には。「困ったな……」と思って、いまでも撮っていることは撮っているんですけど、そういう輩が増えているということですよね。現状報告としては。

(安住紳一郎)ただ、やっぱりシンスが少し復権してきたというか、溢れてきたっていうか。

(みうらじゅん)溢れてきているでしょう? また。で、中には「Since Angel」とか書いてあるホストクラブまであるんですよ。なんでその……「天使から」ってなんだろう? みたいな。この間、正月に台湾に行ったんですけど、その時に台湾はね、「1958から」って書いてあるんですよ。ひらがなで。

(安住紳一郎)ええーっ?

(みうらじゅん)わかりやすいでしょう? 説明。シンスはいれないで、「Since=から」っていうことを台湾の人に教えてもらったみたいな。えらいなと思いましたよ。

(安住紳一郎)日本語のひらがなの方がクールだっていうことで、たぶん「Since」じゃなくて「から」を。

(みうらじゅん)はい。「から」を入れていました。

(中澤有美子)嬉しいですね。

(安住紳一郎)だから、あれですよね。英語を母国語にする人たちは日本でシンス看板を見ると普通にそういう風に見ているみたいなことですよね、きっと。

(みうらじゅん)ということですよね。だから一時、その自分のイベントとかで「Since」とだけ書いたTシャツを売り出したんですけど、前に「から」って書いてあるだけですから。シンスはやっぱり年号と結びつかないと成立しないほど弱気なものであるということを僕はちょっと証明をしたかったんですけどもね。

(安住紳一郎)フフフ、Tシャツが売れなかっただけですよね?

(みうらじゅん)うん。まあ、売れなかったですけども。そんなに売れてはいないんですけども。ええ。

(安住紳一郎)いや、シンスはね、私もちょっとみうらさんとお話をするようになってから街角で気になるようになって。で、見つけた時は「シンス発見!」って言うんですよね。

(みうらじゅん)やっぱり、そんなにない時はないじゃないですか。あれってなんなんですかね? ある時はやたらと見るのに、ない時は……体調とかと関係があるのかな? シンスって。なんか、やっぱりない時にピカッと来た時に「出た! シンス発見!」とかつい声が漏れてしまう時があって。やっぱりそうしているうちに……昔からそうでしたけども、まあ外国から要人とかが来ている時にはうちの近く、事務所とかは近いんで。となると、警察官の方から「どうしましたー?」って遠くから声をかけられて。どうもしていないんだけど……みたいなことはまだあるんだなって思いますよね。

(安住紳一郎)みうらじゅんさんに話を聞いています。マイ遺品、集めることは修行なり。お終いはみうチューブ、始めました。

(みうらじゅん)YouTubeとか言うじゃないですか。でも、僕はパソコンをいじれないからわからないから、見たこともないし。でも、「You」よりは俺は「みう」だから。みうらだってことで。「みうチューバー」とか、まあ飲み屋でオヤジがハズしたギャグを言っていたんですけども。昔の僕の音源っていうか、中3の時から現在に至るまで、たぶん400曲以上は曲があるんですよ。

(安住紳一郎)ああ、そんなに?

早すぎたYouTuber

(みうらじゅん)でもこのインターネットっていうのはなんでも知れる。どこかでかかっているのでもすぐに検索できて、これは何の曲だってわかるんだけど、俺の曲はほぼ出ていないんですよ。上がっていないっていうか。そんなね、「なんでも上がる」って言われているのになんで俺だけ外してきてるのかな?っていう疑問があったので。

(安住紳一郎)ネット上に自分のものが全然上がっていないと?

(みうらじゅん)音源の方はね、少ないっていうか。まあ当然のことながら中3の時に俺が録音したカセットの音源ですから。

(安住紳一郎)残っているんですか?

(みうらじゅん)僕はもう、まあ生まれながらにしてインターネッターだったから。

(安住紳一郎)フフフ(笑)。

(みうらじゅん)近所とか友達に向けて発信し続けていたんで。そもそもYouTubeっていうのも僕が中学3年の時に始めた行為と似ているんですよ。僕は1日3曲のノルマで学校で歌詞を書いて、家に帰っては即ギターで曲をつけて。ひどい時は3曲も4曲も作って。ほんでカセットに録音して、自分の部屋をスタジオって読んで。それでオカンという外敵……もうオカンは突然入ってくるから。録音が台無しになったりとかして、また次々と録音をして。それをダビングして。2台、デッキを買ってもらって。それを聞きたくない友達に送りつけるっていう、まあそれは「チューバー」ですよね?

(安住紳一郎)チューバーですよ。はい。

(みうらじゅん)だから僕、チューバーだったんですよ。元祖。

(安住紳一郎)そうですね。インターネッターですね。

(みうらじゅん)そうでしょう? 「なんだ、俺があの頃にやっていたやつをいまさら流行っているのか!」っていう気持ちでやっているんですよ。

(安住紳一郎)で、いまようやくネットにも上げ始めたということですね。

(みうらじゅん)なんか権利とか取るんでしょう? あれ、チューブって。だから他の人が取ったとかよくわかんないんです。そんなのはやっていないんで。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。でも本当にみうらさんは全部自分の行動とか作品を記録にして残していますからね。本当にマメにインターネットに上げたら大変なアーカイブになると思いますよ。

(みうらじゅん)うん。それを「重要」と取るか、「重要じゃない」と取るかの問題らしいじゃないですか。世の中って。そこにちょっと気づきが遅かったですね、俺は。

(安住紳一郎)今日はそのみうらじゅんさん15歳の時に作ったという『勇気1974』という曲を……。

(みうらじゅん)これ、最後まで聞いてもらわないと本当はわからないけども、ヤンキーの歌ですよね。言うならば。

(安住紳一郎)お聞きいただきましょう。

みうらじゅん『勇気1974』

(みうらじゅん)こんなのがTBSで流れる時代が来るなんて当時は思いもしていないわけですからね。京都の片隅のスタジオで録られた1本がね。

(中澤有美子)かわいい声だった!

(安住紳一郎)声変わり、していないんじゃないですか?

(みうらじゅん)割と、僕は20何歳ぐらいまで声変わりしなくて。高い高い声だったんですよ。だからもう、ある時から……タバコと酒ですかね。もう笑福亭みたいな声に。「乳頭の色は?」みたいな声になっちゃったけど。前はね、かわいい声をしていたんですよ。

(安住紳一郎)そうですか。いやー、でもこうやってテープに残っていた音源でみうらさんの15歳ですか。『勇気1974』。ギターもお上手で。

(みうらじゅん)ありがとうございます。アルペジオっていうのを弾いているんですよね。これね。

(安住紳一郎)なんとなくお好きなボブ・ディランとか……。

(みうらじゅん)この頃、もうほぼ初期の頃はメロディーはパクリですからね。でも、社会に訴えかけるとかそういう人たち、僕らの憧れた人たちはやっていたけども、テーマがないから。普通の童貞をこじらせているだけだから。テーマが「期末テスト」とか「机の前に落ちているチリ」とか。「チリ」っていう歌もあるんですよ。チリだけに特化した歌とか。それはみんな、聞かないですよね。聞きたがらなかったですよね。

(安住紳一郎)一応、なんか社会に打って出たいみたいな気持ちはあるんだけど、なんとなく不良とすれ違ったとか……。

(みうらじゅん)そうですね。僕はカツアゲをされる方でしたから、あれだったんですけども。まあそこにアンチテーゼみたいなのを入れているんでしょう。たぶん。

(安住紳一郎)いやいや、いいですね。「勇気凛々、三浦くん」っていうところがなんとなくね、この後の様々な言葉の語感からイメージを膨らませていくみうらさんの原点があるような気がしますけども。

(中澤有美子)みうらじゅんさんのお話をいただきましたご本を紹介します。『マイ遺品セレクション』。文藝春秋から税別1300円です。ギンビスアスパラガスみたいな感じの外観ですよね(笑)。

マイ遺品セレクション
マイ遺品セレクション
posted with amazlet at 19.06.17
みうら じゅん
文藝春秋
売り上げランキング: 18,548

(みうらじゅん)そうですね。アスパラガスですよね。これ、モンドコレクションですから。『マイ遺品コレクション』。帯に遺影も入っていますから。

(中澤有美子)ああ、すでに?(笑)。ぜひぜひお手に取ってください。

<書き起こしおわり>

渡辺志保 ドレイク・ラプターズ優勝記念曲『Money In The Grave』を語る

$
0
0

渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でドレイクがNBAトロント・ラプターズの優勝を記念してリリースした楽曲『Money In The Grave feat. Rick Ross』を紹介していました。

(渡辺志保)というわけで、ここでオープニングチューンをお届けしたいと思います。もうこれしかねえんじゃねえか?っていう感じで選んだんだけど。ドレイクがね、2曲同時に新曲をリリースしました。しかもNBA、バスケットボールで地元の地元であるトロントを拠点とするチーム、ラプターズが優勝したということで、それをお祝いして2曲、新曲を出したということです。

この投稿をInstagramで見る

Got one. 👌🏽

champagnepapiさん(@champagnepapi)がシェアした投稿 –

で、私は恥ずかしながらNBAネタとかすごい弱いの。なので今度、自分のbayfmの方のラジオにはNBAにもヒップホップ事情にも詳しい方をお招きして、この一連のドレイクの呪いとかすごかったじゃないですか。試合を出禁になっちゃったりとかね。なので、そのへんのこととかを解説してもらいたいなと思っているんだけども。

で、2曲出して、1曲は『Omertà』。そしてもう1曲が『Money In The Grave feat. Rick Ross』。今日はこの『Money In The Grave』の方をかけようと思います。で、地元のバスケチームが初優勝したっていうすごいおめでたいじゃないですか。で、たとえば普通だったらさ、その同じ地元のやつらを集めてすごいめでたい曲とかを作りそうなものの、全然やっぱりそれとは全く違うバイブスの曲を持ってきたというのがさすがドレイクだなっていう風に……。

(DJ YANATAKE)ああ、たしかにそうだよな。

(渡辺志保)たとえばさ、じゃあ横浜ベイスターズ優勝ってなったらさ、横浜中のDJとかをさ……。

(DJ YANATAKE)ねえ。オジロとサイプレス上野と……みたいになるよね。

お祝いムードの曲ではない

(渡辺志保)そう。集まって「やっぱり俺たち横浜最高!」みたいに。でも、そんな感じの曲では全くなくて。「オメルタの掟 血の盃を交わす」みたいな、そういう曲で勝負してくるところがさすがドレイクさんという。で、今日これからかける『Money In The Grave』も「When I die, put my money in the grave(俺が死ぬ時は俺が稼いだ金を全部墓にそのまま入れてくれ)」という。「誰にも渡さん!」というね、そういう全然なんか優勝の祝の「い」の字もないみたいな。まあ、それがドレイクさんなんですけども。そういう歌になっています。

(DJ YANATAKE)なんか(『God’s Plan』の時に)マイアミでいっぱい寄付をしていた人とは思えませんね(笑)。

(渡辺志保)そうなのよ。なんだけど、Rap Geniusにもこういう歌なのではないか?っていう解説のところにも、やっぱりラッパーの死後、その人の作品というか残した遺産とかを使ってビジネスをする人たちが多いというか。まあ、それはトリビュートの気持ちも込めて商売をしている人たちがいるとは思うんですけども。まあ「そうはさせん! ワシが生きて稼いだ金は死んでもワシの金じゃあ!」っていうのがドレイクさんの教え。

(DJ YANATAKE)フフフ、なるほど(笑)。

(渡辺志保)でも、ちょっと私的に注目したいのはこの楽曲のプロデューサーなんですよ。シドニー・クリスティーン(Cydney Christine)という女の子がプロデュースした曲で。で、最初はでも「Lil’ CC」っていうネームドロップが入っているんですけども。これが「Cydney Christine」の頭文字で「CC」なんですけども。彼女、元モデルのビートメイカーでめっちゃかわいいのよね。

新鋭プロデューサー シドニー・クリスティーン

(DJ YANATAKE)ふーん!

(渡辺志保)それでもっと驚くべきことに彼女のプロデューサーデビューの曲がこれなんだって! すごくないですか? 「私が初めてプロデューサーとしてクレジットされたのがこのラプターズのお祝いで出たドレイクの曲です」ってなかなかないシンデレラストーリーだし、さすがドレイク、いやらしいぞっていう。しかもその「Lil’ CC」の名前を曲のイントロ部分だけじゃなくて、リリックの中にもちゃんと入れていて。

「Lil’ CC、ここらでベースでひっぱたいてくれ(Lil CC let it slap with the bass)」みたいな感じでそういうリリックにもなっているし。推しがね、すごいのよ。なので私もこのシドニー・クリスティーンにちょっとね、今後注目をしていきたいと思いますので、ここで聞いていただきたいと思います。ドレイクで『Money In The Grave feat. Rick Ross』。

Drake『Money In The Grave feat. Rick Ross』

<書き起こしおわり>

渡辺志保 Dreamville『Down Bad』を語る

$
0
0

渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でDreamville『Down Bad ft. JID, Bas, J. Cole, EARTHGANG & Young Nudy』を紹介していました。

(渡辺志保)ここでもう1曲、続けてお送りしましょう。続いては、J・コールの『MIDDLE CHILD』。まさに2019年上半期を代表するヒップホップチューンだと思うんですけども。

そのJ・コール率いるDreamvilleちゃんたちが動き出しました。今年の1月にアトランタのスタジオにみんなでこもって制作合宿をしていたと。その際、100組を超えるアーティスト……だからDreamville以外のアーティストもどんどん参加して。ビッグ・クリットとかエイコンとかね、DJキャレドも来たそうですね。そこで124曲、撮ったんだって。ちなみにそのアトランタのスタジオなんですけど、Tree Soundsスタジオっていうところで。

私は実は去年、そこにたまたまお邪魔する機会があって。アトランタでいちばん大きいスタジオなんですよ。で、私が行った時にもゴールドディスクとかがブワーッて飾ってあるんだけども。アッシャー、ビヨンセ、レディ・ガガ、テイラー・スウィフト。みんながそこで録っているという由緒正しい歴史的なスタジオなんですけども。そこにやっぱりいろんな部屋を同時に借りて。で、一斉にレコーディングした。もともとLAかアトランタかで悩んでいたらしいんですけど、LAだと超業界っぽい感じになるからアトランタにしようと。そしてそれは正解だったっていう風にDreamvilleの社長さんがインタビューで答えておりまして。

やっぱりアトランタのそこのカルチャーとか、そこのプロデューサーと一緒に仕事ができてよかったという風にも語っております。そんなわけで今年中、いつかどこかのタイミングでそのDreamvilleとしてのコンピレーションアルバム、タイトルは『Revenge Of The Dreamers III』という風にもう決まっているんですけども。どこかで出るぞという。そして、この間そこから2曲がまた新曲としてリリースされました。そのうちの1曲をここでかけたいと思うんですけども。『Down Bad』という曲ですね。

で、こっちにはJ・コールのラップも入っていて。他にはJID、Bas、EARTHGANGなどのDreamvilleのメンツが入っているんだけど。もう1人、Young Nudyが入っている!っていうことで。Young Nudyこそね、アトランタを代表するアップカミングなラッパー。そして21サヴェージのいとこということで。ここでYoung Nudyが入っていることにアトランタで録ったことの意義を感じるなという風に思った次第です。

そして、なんとあのサイプレス・ヒルをね、サンプリングしているトラック、ビートもすげえかっこいいなと思いましたし。みんな、やっぱりマイクパスがすごい。とがって聞こえますのでぜひぜひチェックしてみてください。Dreamvilleで『Down Bad ft. JID, Bas, J. Cole, EARTHGANG & Young Nudy』。

Dreamville『Down Bad ft. JID, Bas, J. Cole, EARTHGANG & Young Nudy』

お届けしたのはDreamvilleで『Down Bad ft. JID, Bas, J. Cole, EARTHGANG & Young Nudy』でした。これ、めっちゃクラブで聞きたいっすね!

<書き起こしおわり>


渡辺志保 NDG『Panamera』を語る

$
0
0

渡辺志保さんがbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中でSpotifyグローバルバイラルチャートで2位につけたNDG『Panamera』を紹介していました。

(渡辺志保)今週、私が気になった曲なんですけれども、Spotifyのグローバルバイラルチャートで2位につけている楽曲なんですけれども。世界中のSNSを集計しているグローバルバイラルチャートだから、その世界中でいま、話題になっているアーティストってことになるんですけれども。NDG名前の男の子のアーティスなんだが……これがね、非常に謎多きアーティストで。彼のInstagramを見ても、投稿が写真1枚しかないですし。

で、あのもちろんWeb上でいろいろと情報を探ったんですけど、あの彼のことをフィーチャーしてる記事にも「詳細はまだ明らかになっていない」とかね、そういう風に書かれていて。なかなかですね、謎多きアーティストとして勝手に注目しております。だっていきなり世界2位ですからね、すごいことよね。で、この『Panamera』っていう曲なんですが、聞いていると最初「スペイン語のラップかな?」って思ったんですね。なんだけどこのNDGくんのことを調べていくうちに、どうやら彼はイタリア人らしいということがわかりまして。で、ラップもイタリア語でラップをしているっぽいんですよね。

で、この『Panamera』という楽曲、YouTubeにもそのまま楽曲だけが配信されているんですが。そこについてるコメントを見るとほとんど全部イタリア語なんですよ。で、私ははじめて、恥ずかしながらイタリア語から英語に翻訳してそのコメントとかもちょっと調べてですね。で、熱心なファンの方はイタリア語のリリックを聞き起こししたりしておりまして。

で、この番組でも最初にPNLというフランスのラッパーの作品をオンエアーしましたけれども、最近ドイツのラッパーもアメリカのチャートに食い込んだりしてますし。このNDGくん、イタリアのラッパーであるとしたら最近、ヨーロッパ勢の勢いもかなり自国を飛び越えて、そしてヨーロッパを飛び越えてグローバルに活躍してるんだなあという風に思っておりまして。ここでみなさんとシェアしたいなと思います。それでは聞いてください。Spotifyのグローバルバイラルチャート2位になった曲です。NDGで『Panamera』。

NDG『Panamera』

<書き起こしおわり>

みうらじゅん 横尾忠則から受けた影響を語る

$
0
0

みうらじゅんさんが文化放送『大竹まこと ゴールデンラジオ』に出演。大竹まことさん、光浦靖子さんらと横尾忠則さんから受けた影響について話していました。

(みうらじゅん)今日、先ほどまで横尾さんが来られていたということで。ちょっと急いで来たんですけど、中央線が人身事故があって遅れちゃって。残念だったんですけども。いま、横尾さんが横尾さんの美術館が神戸にあるんですけども。新神戸から車で5分ぐらいのところなんですけど、横尾忠則現代美術館っていうのがあって。横尾さんだけの美術館なんですよ。そこでいま、横尾さんの『笑う横尾忠則展』っていうのがやっていて。で、俺もちょっと近くまで仕事があって行ってので、この間見に行ったんですよ。

(みうらじゅん)で、僕は横尾さんにたのんでいただいて、そのカタログに文章を書かせてもらって。僕、中3の時に『横尾忠則大全集』っていう本を京都の京都書院っていう本屋の本棚にささっているやつを見て。分厚い本なんですけども。なんか背表紙を見て、変だなと思ったのか、なにかがあって。こう、抜いたのがこの道につながるきっかけだったんですよ。もうほぼ、横尾さんのマネをしてずーっとやってきたんで。でも俺、残念なことに横尾さんみたいに絵が上手じゃなかったんで。マネしていろいろと横尾さんの絵をそっくりに描いたりしていたんですけど、いかんせん似ないんですよ。下手だから。似なくて、似ないまま似ないところだけが突出して現在に至る、なんですよ。だから……。

(光浦靖子)へー!

(大竹まこと)でも、その似ないところが全然、ゆるキャラとかあっちの方に。それはそれで……。

(みうらじゅん)横尾さんがテーマにされていた……僕は当時、中3ぐらいですから。高1ぐらいになってからロックとかもすごい好きになって。その時にまた、横尾さんはロック系のアルバムのジャケットとかをたくさんやられていて。で、サンタナの『ロータスの伝説』っていうのがあって。日本武道館のライブだったんですけども。それも全面ジャケットっていうか、ジャケットが観音開きに上下に開いてさらにのびるみたいな。めちゃくちゃデカくなるんですよ。すごいジャケットで。右端にブッダが、左端にはキリストがいたのかな? すっごい世界観のコラージュ作品っていうか。僕ははじめてそのコラージュっていうものを横尾さんから知ったんですけども。

(光浦靖子)ふーん!

(みうらじゅん)で、まあサンタナの『アミーゴ』っていうアルバムも横尾さん、されていたし。いろんな方、外国の方のもいっぱいやられていたんですけども。まあ、そのロック期ともばっちり合って。座禅をするっていうことになって。当時、GOROっていう雑誌でお寺にこもって座禅をされているんですけども。で、そこの座禅をしているお坊さんたちと談笑をしているみたいなのが載っていたんですけども。お坊さんはまあツルツルで袈裟を着ている中、毛皮のコートを着ている横尾さんが写っているんですよ。「かっこいいー!」って。

(光浦靖子)かっこいい!

(みうらじゅん)かっこよすぎだ!って思って。俺、ちっちゃい時から仏像は好きだったんですけど、そうやって結びついたのも横尾さんで。全てが横尾さんなんですよ。

(大竹まこと)へー! 知らなかった。

(みうらじゅん)俺、「マイブーム」っていう言葉で流行語大賞をもらったんすけど、その根底には確実に横尾さんの滝のブームとかUFOのブームとか、いろいろと世の中とは関係のない横尾さんの中だけで起こるブームの絵画だったりデザインだったりしていたんで。それがすごいあって。まあ、何度かお会いはできたんですけども、「そんなに僕のことをマネして好きだったら、僕はあの当時自殺をしていたら、君はするよね?」って言われて。「できないですね」って言ったら「ダメだね!」って言われたことをよく覚えているんですけども。

(光浦靖子)ええーっ、すごい!

(みうらじゅん)もう本当にすごい影響を受けて。だからこの朝日新聞のブレブレのやつも話に聞いてはじめて今日、見せてもらったんですけども。僕らが少年マガジンっていう、『巨人の星』とかを連載していた頃の……。

(大竹まこと)待って。この話はまだ番組ではしていないんで。もうちょっとちゃんと話さないとわからないんだけども。横尾さんが本の書評を書いているんですけども。向こうの作家の人のを。

(太田英明)朝日新聞の書評欄を担当されているんですね。

(大竹まこと)で、その書評は字がブレブレで二重、三重、四重に重ねてあって。もう読めない。読めない書評。それを横尾さんが来る前に僕らも見ていて「やられた!」って。「読めない書評って書いた横尾さんもすごいけど、載せた新聞もすげえな!」っていう話を、まだみなさんにはしていなかったので。

読めない書評

(みうらじゅん)絶対にモメたと思うんですよね。その僕がいま言おうとしていた少年マガジンの表紙、『巨人の星』が連載されていた頃で大人気だったんですけども。ものすごい、まあ言えばカラー時代にあって白黒なんですよ。白黒で星飛雄馬が走っている……川崎のぼるさんが書いた星飛雄馬の絵がバーン!ってあって。「ゆけゆけ飛雄馬」って筆字で書いてあって、白黒で少年マガジンって書いてあるだけの表紙だったんですよ。

(大竹まこと)はい。

(みうらじゅん)「ええっ?」って思ったんだけど、それもやっぱりカラーの時代にあって「白黒でやりたい」って。「君はケンカとか、しないだろ? ダメだな」って言われて。

(大竹まこと)『少年マガジン』の表紙がその時だけ白黒になっちゃった?

(みうらじゅん)はい。で、その後もずっと横尾さんはその『少年マガジン』もされていたんですけども。怪獣映画のポスターをバーン!って貼ってあって。少年マガジンって書いてあるだけとか。すごいんですよ。まあ、なんかその発想をちゃんと通すっていうか。やっぱり自分も後にこういう仕事に就いて「やっぱりちょっと困る」とかって言われた時に折れちゃっているから。結構、変な発想は出すんだけど、「それはないでしょう?」って言われると折れるけど、「いや、そうじゃないと意味がない!」っていうところ。そういうところがまた、すごいっすね。

(大竹まこと)さっきも天井桟敷の『毛皮のマリー』の舞台のセットを持っていって、デカくて入らなくて壊れて。そこにいた若いものと……東由多加さんなんだけども、喧嘩して「もうやらねえ!」って。

(みうらじゅん)この間、その横尾忠則さんの現代美術館のところでちょっとニュースになったことがあって。これから、そこの会場で絵を描かれることになっていた紙が30分遅れて届かなかった。遅れたっていう。それで横尾さんは「描く気をなくした!」って怒られて帰ったっていうのが新聞に載っていたんですよ。「すごいな!」とは思っていたけど、この間その兵庫県の現代美術館に見に行ったら、もう本当に100号以上の大きい油絵の……まあリキテクスで描いた大きい油絵に三叉路が描いてあるんですよ。横尾さんのテーマの三叉路が描いてあって。暗いところに風が吹き荒れているの。そこになんか、紙みたいなのが飛び散っていて。いちばん手前のところに「横尾忠則激怒」って書いた自分の新聞記事が貼ってあるんですよ。

光浦・大竹:フハハハハハハッ!

(みうらじゅん)作品の中に。切って糊でつけてあるんですよ。すっごいな!って思うし、見た時に笑うし、おかしいし。僕、ずーっと横尾さんにあこがれてこういう仕事をさせてもらったけど、横尾さんが「おもしろい」っていうことに気がつかなくて。絵がかっこいいから。全てかっこいいから全然気がつかなかったけど、その絵を見るとすごいブラックユーモアがたっぷり入っていて。もう驚いたんですよ。久しぶりにまた圧倒されて帰ってきたんですけども。ええ。

(大竹まこと)アンディ・ウォーホルの絵がたくさんあって。俺、見ていてどれもすごいいいんだけど、見ている途中で「この人、ウォーホルが好きなのかな? 嫌いなのかな?」ってわからなくなってきちゃってね。まあ、なんか……。

(みうらじゅん)ああ、ウォーホルの絵を描かれていて。いまやっている展覧会のやつですね。はいはい。

(大竹まこと)たくさん描いてあるんだけど。好きで描いているだけじゃないんじゃないか?っていう。見る方の勝手な思いだけど。それだけ描いてもまだわからないっていうので描き足していったらしいから。

(みうらじゅん)昔の作品……その70年代の頃に描かれた作品をいま、描き直されているんですよ。その展示も。サイケな時代のやつをまたそっくりに……変えてはあるんだけど、同じなんですよ。だから描き直しが流行ったんだと思うんですよ。横尾さんの中で。「これは俺もやらなきゃ!」って思って。もうとりあえずずっと横尾さんを追いかけていたんで。

昔の作品を描き直す

(大竹まこと)描き直し? すごいな、またそれ。世間が認めているのに。「これはこれで」って言っているのに。

(みうらじゅん)すごいんですよ。ええ。終わっていないんじゃないですか? 「全ては未完である」って書いてあったから。「未完ってすごいな!」みたいな。だからもう、横尾さんの展覧会とか見てもらったらあれなんだけど。俺のやっていることは全部もうパクリだってバレちゃうけど。でも俺はうまくマネができなかった部分で自分のことでやっているんですけど。

(大竹まこと)いやいや、できなくてよかった。

(みうらじゅん)あ、これ。またそれこそまたね、『みうらじゅんフェス』を今度は富山で……去年川崎でやったやつを。

(太田英明)武蔵小杉でやっていた大規模展が?

(光浦靖子)あの規模もまま?

(みうらじゅん)もっと大きいんですよ。そこでね、このポスターは菊人形に……。

(太田英明)ああ、みうらじゅんさんが菊人形になっていますよ。

(みうらじゅん)で、富山って菊人形となんにも関係ないんですよ。福島ですからね。二本松のところなんですけども。でもこういうことをやるっていうのも、全部横尾さんなんですよ。ええ。はっきり言って。僕はそう思うし。

(光浦靖子)菊人形も?

(みうらじゅん)もうずっと根底には横尾さんの影響があって。どこから行っても逃れられないから。ええ。あ、それの券をまた。いっぱいあるんで。プレゼントしてください。2枚で……っていうのがいいんでしょう?

(光浦靖子)1人でよりも2枚ずつの方が……。

(太田英明)じゃあ、ちょっと整理をして。

(みうらじゅん)たぶん50枚ぐらい入っていると思いますんで。

(太田英明)ありがとうございます。7/6~9/1、富山市民プラザで『みうらじゅんフェス! マイブームの全貌展 MJ’s FES in 富山』が開催されます。これは冷マの冷蔵庫も?

(みうらじゅん)並んでます。

みうらじゅんフェス! in 富山

(太田英明)じゃあ、ラジオ聞いている方から送られてきたのも富山に行くということで。

(光浦靖子)旅行がてら、いいかも。

(みうらじゅん)東京からだったら2時間半ぐらいなんですよ。

(太田英明)夏休みに富山旅行プラス……。

(光浦靖子)ああ、夏休みか。人、ちょっと増えるな。夏休み前に……がいいな。

(みうらじゅん)でも言っておきますけど、俺は富山になんのゆかりもありませんので。それだけは言っておきます。

(光浦靖子)フハハハハハハッ!

(大竹まこと)誰かにずっと影響されたりするのって、いいね。

(光浦靖子)なんかよくわからないけど、模倣なんて100%できるわけじゃないから。きっとオリジナルが出てくるんですよね。

(大竹まこと)最後はなんかオリジナルになっちゃうんだね。

(みうらじゅん)なるのかもしれないですね。模倣に模倣を重ねているんで。

(太田英明)みうらじゅんフォロワーもいまに出てきますよ。

(光浦靖子)だもんで、みうらじゅんさんのマネ、模倣をしている人もいっぱいおるもんで。ねえ。

(大竹まこと)その人たちもすごいことになっていく可能性は……。

(みうらじゅん)ありがとうございます。いたら、同じ髪型とメガネをかけてください。よろしくお願いします。

(大竹まこと)そういう模倣じゃなくてね(笑)。

(光浦靖子)ニセ豊川悦司でしたっけ?(笑)。はい、月1レギュラーのみうらじゅんさんでした。

(みうらじゅん)どうも、ありがとうございました。

(大竹まこと)ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

町山智浩 マ・ドンソクの魅力を語る

$
0
0

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で韓国の俳優マ・ドンソクの魅力をおすすめ作品を交えながらたっぷりと語っていました。

(町山智浩)今日はですね、僕がいま本当に夢中になっている映画俳優について話させてください。

(赤江珠緒)町山さんが夢中?

(町山智浩)いま、もうこの人に夢中なんですよ。マ・ドンソクという人なんですけども。これ、写真がありますか?

(赤江珠緒)はい。

(町山智浩)どうですか?(笑)。

(山里亮太)この方……『新感染 ファイナル・エクスプレス』のめっちゃかっこいいおじさん?

(町山智浩)そう。お父さんが幼い娘を連れてソウルから釜山に向かって、ものすごい押し寄せるゾンビから逃げていくという映画が『新感染 ファイナル・エクスプレス』だったんですけども。その主役のお父さんよりもですね、映画でいちばんみんなの印象に残ったのはこのゾンビと素手で徹底的に戦うおじさん、マ・ドンソクなんですよ。

(山里亮太)かっこよかった! ボッコボコにして。

(町山智浩)もう武器も何も使わないで素手で押し寄せるゾンビを1人で押さえて。最後はもう、この人が犠牲になってみんなを助けて死んでいくんですけども。

(山里亮太)そう。あれ、泣けるのよ。奥さん、めっちゃかわいいの。

(町山智浩)それがね、主役じゃなかったのにいちばん人気が出ちゃって。この後、いきなり主演俳優になっていったんですね。

(赤江珠緒)ふーん!

(山里亮太)ああ、あれきっかけなんですか?

(町山智浩)あれがきっかけですね。あれがやっぱり印象強かったんで。

(赤江珠緒)まあ体格のいいおじさんっていう感じですね。

(町山智浩)この人、体格がいいなんてもんじゃないんですよ。この人、腕周りが50センチから60センチぐらいあるんですよ。

(赤江珠緒)ええっ? ちょっとした女性のウエストぐらいありますね。

(町山智浩)あのね、カラテカの矢部さんのウエストぐらいだと思います(笑)。

(赤江珠緒)ああーっ!

(町山智浩)だからね、両肩から2人、矢部さんが出ている感じですね。で、この人ね、もともとはボディビルダーなんですね。アメリカで育って。18歳から。それでボディビルダーとして成功して韓国に来た人なんですよ。だからまあ、トレーナーとしても非常に有名な人だったんですけども。で、この『新感染』の後に出た映画がすごくて。『犯罪都市』っていうタイトルの映画で。2018年に日本で公開されたんですけども。これは彼、マ・ドンソクが刑事役なんですね。で、普通は刑事って拳銃を使ったりするじゃないですか。でも、一切使わないんです。

『犯罪都市』

(山里亮太)まさか……?

(町山智浩)この人、武器は「腕」だけなんです。それもね、その腕であんまりいろんなことをしないんですよ。この人、だいたい基本的にはビンタですね。

(赤江珠緒)ほー!(笑)。

(町山智浩)で、ものすごいごついやつらが……だから、敵の用心棒とかいっぱいいるわけですよね。暴力団と戦うんですけども。そうすると、すごい用心棒にビンタをバーン!ってカマすと、もう用心棒は動かなくなっちゃうんですよ。

(赤江珠緒)ほー!

(町山智浩)立ったまま、気絶しているんですよ。脳震盪を起こして。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)そういうものすごい……いままで、いろんな刑事がいろんな武器を持っていましたよね。銭形平次の銭に始まり、ダーティハリーのマグナムとかね。この人はビンタなんですよ(笑)。すごいんですよ。でね、これがあまりにもすごくてもう一気にスター俳優になっていったんですけども。今年の春、韓国の映画の記録的な大ヒットになった映画がありまして。これが『悪人伝』っていう映画なんですよ。

(赤江珠緒)『悪人伝』。はい。

『悪人伝』

(町山智浩)これね、大ヒットして。ストーリーはまず最初に連続殺人鬼が出てきます。で、その男はヒョロヒョロなんですけども、人を殺すということに中毒になって、無差別に夜道でいろんな車にぶつかって。「なんだよ、お前。ぶつけやがって!」って出てきたのを柳刃包丁でグサグサに刺して殺すっていうのを毎日繰り返しているような男なんですよ。

(赤江珠緒)ひどい……。はい。

(町山智浩)もう完全な快楽殺人中毒者なんですね。それを追いかけている刑事が登場します。ところがこの刑事も、タイトルが『悪人伝』っていう通りにいい刑事ではないんですよ。ものすごい暴力刑事で、たとえば暑い日に渋滞して車が進まないとイライラするから。ムシャクシャするっていうことで車を降りていきなり近所のヤクザの事務所に殴り込みをかけて。ヤクザをボコボコにのして憂さ晴らしをするというような暴力刑事なんですよ。

(赤江珠緒)ほうほうほう(笑)。

(町山智浩)ひどい刑事なんですよ。ところが彼は、勘がよくて。その殺人が次々に起こっているけども、これは全部無差別で、犯人は1人だということに気づくんですよ。

(赤江珠緒)うん!

(町山智浩)ところが、警察側は被害者側に全く共通点がないので。「これは連続性がない」っていう風に考えた上の方の人が、その彼の進言を取り上げないんですね。「これは全然関係ない。犯人はバラバラだ」って言っているんですよ。で、もう協力してくれないから自分1人で操作するしかないってその暴力刑事は思っているんですけども。そこにマ・ドンソクが出てくるんですよ。で、このマ・ドンソク兄貴は今回、いちばんの悪いやつです。

(赤江珠緒)えっ? じゃあ、マ・ドンソクさんはこの時は刑事じゃないの?

(町山智浩)刑事じゃなくて、暴力団の組長なんです。

(赤江珠緒)ああ、暴力団側?

(町山智浩)それで彼はそれこそ腕の力1本でのし上がってきた組長の中の組長なんですね。で、とにかく敵がナイフを持ってこようが、拳銃を持ってこようが、全部素手でぶっ倒しちゃうんですよ。で、素手でぶっ倒すだけじゃなくて、素手で一撃で人を殺したりしていますからね。この親分は。

(赤江珠緒)熊みたい(笑)。

(町山智浩)まあ、あれで殴られたら死ぬと思いますけども(笑)。で、その彼がたまたま運転手を使わないで車で夜道、家に帰ろうとしていたところをその連続殺人鬼に襲われちゃうんですよ。

(赤江珠緒)うん!

(町山智浩)ところが、連続殺人鬼がグサグサと彼のことを刺すんですけど、彼は全身筋肉なんですよ。で、首なんかもほとんど筋肉でないんですよ。で、腕が50~60センチでしょう? 胸とか腰とかもすごい筋肉だから、ナイフでいくら刺しても全然内臓まで届かないんですね。で、逆にその連続殺人鬼はボコボコにされちゃうんですよ。マ・ドンソクに。でも、彼は出血多量で病院に担ぎ込まれるんですね。あまりにもたくさん刺されたから意識不明で。そうすると、彼の周りにいるヤクザの子分たちは「これは対立する組織や彼のことを暗殺しようと思っている別のボスたちの仕業なんだ!」っていうことで、ヤクザの大抗争が始まっちゃうんですよ。

(赤江珠緒)うんうん!

(町山智浩)報復で。で、そこに来たのがその暴力刑事で。「俺は知っている。これは連続殺人鬼のやり口だ。警察は俺に協力をしてくれないから、お前はヤクザとして素人に刺されてしまったというメンツがあるだろう? だから一緒に協力してあの連続殺人鬼を探し出そうぜ!」っていうことで、その腕力組長と暴力刑事が手を組むっていう話なんですよ。

(赤江珠緒)そこが組むのかー! なるほど(笑)。

(町山智浩)だから『悪人伝』で全員が悪人なんですよ。もうこれ、めっちゃくちゃ面白いですよ。しかも刑事はその犯人を逮捕しなきゃならないんですよ。でも、マ・ドンソク兄貴はメンツがあるから殴り殺そうと思っているんですよ。だから犯人を見つけても、マ・ドンソクに殴り殺される前にその犯人をさらって逮捕しなきゃならないという、三つ巴の戦いになっていくんですよ。

(赤江珠緒)ああー、そうか。最終目的は違うのか。

(町山智浩)そう。刑事はマ・ドンソクの腕力から犯人を無事逮捕できるのか?っていう別のサスペンスまで出てくるんですね。そういう非常に複雑な映画がその『悪人伝』で、これは韓国でめちゃくちゃヒットしているんですよ。

(赤江珠緒)へー! でも写真を見ましたら、たしかに似合いますね! 組長とかが似合う!

(町山智浩)まあ、すごいですよ。この人、全身入れ墨でね。もう、この組長がとんでもない……ストーリーにかかわるんで言えないんですけども。なんでもあっさりと、サラッと人を殺すような人なんですよ。

(赤江珠緒)うわーっ!

(町山智浩)ものすっごく悪いやつなんですけど、それが連続殺人鬼を追いかけるっていう正義をしなきゃならなくなるっていう面白さなんですね。

(赤江珠緒)ふーん!

(町山智浩)この映画がすごいのは、検死係の女の人以外、女の人はほとんど誰も出てこないんですよ。セリフがある人はその人ぐらいで、あとはもう全部男ですよ。それもヤクザと刑事。すごいですよ、この映画。夢のような映画ですね!(笑)。

(赤江珠緒)フフフ(笑)。

(町山智浩)でね、この人の映画、『悪人伝』はまだ日本公開は決まっていないんですけども、新作がもうすぐ、6月28日から公開されるのが『無双の鉄拳』という映画なんですよ。で、これがね、『無双の鉄拳』というタイトルでだいたいわかると思うんですけども。

(赤江珠緒)やっぱり腕なんですね(笑)。

『無双の鉄拳』

(町山智浩)ただ、いままで話したところだとマ・ドンソクって怖い人っていう印象しかないでしょう?

(山里亮太)そうですね。暴力的な。

(町山智浩)全然違う人なんですよ。今回は。『無双の鉄拳』は主人公はたしかにマ・ドンソクなんでめちゃくちゃすごい体なんですけども。昔、ヤクザなことをしていたんだけども、奥さんと恋に落ちていい人になったっていう設定なんですよ。ところが、その奥さんが人身売買グループにさらわれちゃうんですよ。売春をさせるために。奥さん、美人なんでね。で、その奥さんを探すためにこのマ・ドンソクが片っ端からぶん殴って奥さんを探していくっていう話なんですけども。

(赤江珠緒)ええっ?

(山里亮太)ゲームみたい(笑)。

(町山智浩)これはいわゆる、こういう映画のジャンルがあって。これは映画秘宝っていう雑誌のライターの、僕が名前をつけた男なんですけどもギンティ小林という男がいるんですけどね。彼がこういうジャンルに名付けたんですよ。僕が名前をつけた男が、このジャンルに名前をつけたんですけども。それがね、「ナメてた男が○○でした」っていう……この場合は「ナメてた男がマ・ドンソクでした」っていうジャンルなんですね。この手のやつってすごくたくさんあるんですよ。この間、公開されたジャッキー・チェンの映画『ザ・フォーリナー』は娘がテロリスト組織に殺されてしまうんですけども。その娘のお父さんがジャッキー・チェンだったっていう話でね。

(赤江珠緒)うんうん。

(町山智浩)ジャッキー・チェンの娘を殺しちゃったもんだから、もう組織全員がジャッキー・チェン1人に皆殺しにされちゃうんですよ。それが「ナメてた男が○○でした」っていうジャンルなんですけども。この『無双の鉄拳』はマ・ドンソクをナメるって……どう考えても間違っているんですよ(笑)。「お前、どこに目をつけてるんだ?」っていうね。見ただけでそれはナメないだろう?っていうね。

(赤江珠緒)フフフ(笑)。

(町山智浩)その奥さんの旦那がマ・ドンソクだって犯人側はわかっているのに、あえて誘拐していますから。これはもうバカなんだと思いますけども。

(赤江珠緒)いや、そうでしょう。

(町山智浩)もう死ぬしかないんですよ。でもね、この『無双の鉄拳』がすごくいいのは、このマ・ドンソクは奥さんが大好きで、奥さんの前だともう借りてきた熊みたいになっちゃうんですよ。

(赤江珠緒)ねえ。普段はグリズリーみたいに一撃必殺なのに(笑)。

(町山智浩)かわいいの。もうなんかね、奥さんに好かれようとして一生懸命プレゼントしたりね。そんなことばっかりしている人なんですよ。で、よく見るとこのマ・ドンソクって顔がかわいいんですよ。

(赤江珠緒)えっ、いまんところあんまりかわいい表情を見せていないんですけども?

ラブリーなマ・ドンソク=マブリー

(町山智浩)いや、韓国ではあまりにもかわいいから、マ・ドンソクのあだ名って「ラブリーなマ・ドンソク」っていう意味で「マブリーちゃん」って言われているんですよ。

(赤江珠緒)あ、そんなに? ああ、最後の方にあった写真をいま見て、プライベートみたいな写真を拝見すると、ああ、なるほど!

(町山智浩)そう。結構かわいいんですよ。

(赤江珠緒)うんうん。かわいい、かわいい。

(町山智浩)で、こういう筋肉でガチムチの兄貴で顔がかわいいっていうのは理想でしょう、これ?

(赤江珠緒)フフフ、「理想でしょう?」って急に言われても……。

(町山智浩)いや、本当にだからすごくいいんですけども。で、もう1本、日本では続けてマ・ドンソクの主演映画が公開されるんですね。それが『守護教師』というタイトルで8月2日から公開なんですが。

(赤江珠緒)はい。

『守護教師』

(町山智浩)そっちは『守護教師』って、「守護天使」みたいな言葉があるじゃないですか。「ガーディアン・エンジェル」。それが先生で、マ・ドンソクがなんと女子校の体育教師です! めちゃくちゃ浮いています。女子校の中に彼がいると。完全に居場所が違うっていう感じで。

(赤江珠緒)フフフ(笑)。

(町山智浩)マ・ドンソクの映画で面白いのは、マ・ドンソクって飲み屋とかバーとかディスコとかに行くと、かならずセキュリティーの人だと思われちゃうんですよ。

(山里亮太)いかついから。

(町山智浩)そうそう。どう見ても用心棒かセキュリティーの人にしか見えないんですけども。そういうギャグがいっぱい入っているんですけども。これはね、その『守護教師』っていうのは田舎の腐敗した街でそこにマ・ドンソクが赴任した学校の女子高生が1人、行方不明になって。それを探している友達の女子高生を助けて、その裏にある陰謀を暴くっていう話なんですけども。基本的にミステリーになるはずなのに、マ・ドンソクだからあんまりミステリーにならないんですね。

(赤江珠緒)えっ?

(町山智浩)だってこの人、全部鉄拳でドアだろうとなんだろうと全部ブチ破っていくから(笑)。

(山里亮太)謎解きじゃないんだ(笑)。

(町山智浩)サスペンスがそこで盛り上がらないんですよ(笑)。「ここにどうやって入るんだ?」ってみたいな時、すぐにそれをバーン!って破っちゃうんですよ(笑)。犯人とかが車の中に乗るとするじゃないですか。普通は車に乗られちゃうとどうしようもないじゃないですか。でもこの人、ガラスごと殴り飛ばしますから。防げないんですよ、この人のパンチは(笑)。だからサスペンスがサスペンスにならないというのは非常に問題のある人なんですけども。

(赤江珠緒)へー!(笑)。

プチ鹿島「ヤクザと『タピオカ』」記事を語る

$
0
0

プチ鹿島さんがYBSキックス!の中で週刊ポストで掲載された鈴木智彦さんの「ヤクザと『タピオカ』」という記事について話していました。

(プチ鹿島)一昨日ぐらいですかね。久しぶりにちょっと夜、散歩がてらと言いますか、体を動かそうということで。駅の向こう側……自分の家とは逆の方向まで「走った」って言ったらかっこいいですけども、運動をしたんですね。そうすると、最近ちょいちょい気づくんですけど、坂の上の方から女子たちがなんかカップを持ってキャピキャピいいながら歩いてくるんですよ。今日はもう仕事も終わってただジョギング、ウォーキングしているだけだから、じゃあこれはどこかから来ているんだろう?っていうことで道をたどっていったんですよ。そしたら、タピオカミルクティー屋さんが「ここにできてた?っていうところに、シャレた感じのができていて。「ここか!」って。

(海野紀恵)フフフ(笑)。

(プチ鹿島)それで妻に言ったら「ええっ、それは私、はじめて知った。いつもちょいちょい見ているのは元からある違うお店だよ」って言われて。だから同じ駅の住宅街の近くのところに2、3軒できているんですよね。

(海野紀恵)うわー、流行ってますねー!

(プチ鹿島)流行ってますよ! タピオカ。

(海野紀恵)新宿駅の何口か忘れちゃったんですけど、近くにやっぱりタピオカ屋さんがあって。もうすっごい列でした。何十分待ちなんだろう?っていう。

(プチ鹿島)僕、仕事終わりに渋谷に行きまして。友達があるイベントで商品を出しているっていうことで。シャレたところでね。それで顔を出したんですが、そこの1階がまさにそのタピオカミルクティーを提供している有名な……あれ、9時ぐらいだったですけども。まだ行例していましたね。で、タピオカと言いますと、これは2週間ぐらい前の週刊SPA!に面白い記事がありまして。週刊SPA!ってよく、「儲かるビジネスの裏」みたいなのを調べてやるじゃないですか。僕もその感じ、好きなんですけども。たとえばこういう記事があったんですね。「有名チェーンはボリすぎ? タピオカブーム絶頂期に参入も月収200万超え」。

(海野紀恵)へー!

(プチ鹿島)これ、もうSPA!を読む読者、大好きですよね。自分じゃあやらないけど、人の金儲けは大好きっていう。で、ちょっと夢を見るっていう。で、そこでタピオカドリンクのお店を出してビジネスして儲かった人の話が仮名で載っているんですけども。1年ほど前に日本に一時帰国した時にタピオカドリンクのお店に女性が長蛇の列を作っているのを目にした。驚いたのがその値段。中国では1杯150円ぐらいで売られているのに、その3倍近くもする。だいたいそうですね。500円とか600円ぐらい。で、中国に帰って調べてみるとタピオカがめちゃくちゃ安く手に入ることがわかり、「もうやるしかない!」と思って始めたという。で、そこから開業してわずか8ヶ月で首都圏に3軒のタピオカドリンクのお店を構えているという。

(海野紀恵)はー!

(プチ鹿島)で、これ面白いのは勝因というのが圧倒的なコストの安さ。たとえば400円で販売しているもっともスタンダードなタピオカミルクティーMサイズ。これを例にとって説明すると、原価は約10%。内訳はミルクが約30円。ミルクがいちばん高いんです。で、タピオカが5.5円。紅茶の茶葉が2円。原価率25%と言われているスタバのキャラメルフラペチーノよりもだいぶ利幅がある計算になるということで。うなったのがここ。「うちはタピオカの大盛りが無料」っていう。これ、お客さんにとっては嬉しいサービス。どんどんどんどんあれをストローでフッと、スッとやるのがいいよね?

(海野紀恵)気持ちいいですよ(笑)。

(プチ鹿島)たまっていればたまっているほどいいよね? だから大盛り無料って良心的なお店だなと思ってしまうんですが、実は内幕を言うと、タピオカが入れば入るほど原価が高いミルクを入れなくてすむので原価が安くなるんですって。

(海野紀恵)うわーっ!

(プチ鹿島)さっき、言いましたでしょう? 原価ではミルクがいちばん高いんですよ。ところがタピオカを大盛りにしてしまうと……。

(海野紀恵)すごいですね。お客さんはタピオカたっぷりで嬉しいという。

(プチ鹿島)俺ね、これを読んでタピオカ屋、やろうかな?って思ったよ(笑)。もう遅いっていう。SPA!を読んでから「俺も儲けよう!」って始めるなんて、いちばんの負け組(笑)。

(海野紀恵)アハハハハハハッ!

(プチ鹿島)この記事が面白かったんです。そしたらですよ、昨日、週刊ポストかな? 僕、新聞の面白さって記事だけじゃなくて週刊誌とか本の広告。これを見るのが大好きなんですよ。それだけでなんか面白い。で、パッと目に入ったのが「アンダーグラウンド潜入レポート ヤクザと『タピオカ』」っていう(笑)。

(海野紀恵)なにーっ?(笑)。

(プチ鹿島)これ、めちゃくちゃキャッチーじゃないですか?

(海野紀恵)すごい! 気になります!

アンダーグラウンド潜入レポート ヤクザと『タピオカ』

(プチ鹿島)だから僕、これすごい勉強になったんですよ。「ヤクザと『タピオカ』」ですよ。いちばん極と極にいる……これって実は、人を引きつける。だから『教養としてのプロレス』って本を出して僕、褒められたのが「教養としての○○」と「プロレス」って、僕はプロレスは教養があるものだと思っていますけども、そのマッチングの意外さで「ああ、いいタイトルだね」って言われたという覚えもあって。

教養としてのプロレス (双葉文庫)
プチ鹿島
双葉社 (2016-07-14)
売り上げランキング: 200,082

(海野紀恵)はい。

(プチ鹿島)で、しかもこれを書いたのは鈴木智彦さんっていういままでも『ヤクザと原発』とか最新刊だと『サカナとヤクザ』っていう、まあいわゆる現場に潜入取材をして……なんだったら築地市場でずっと働いたりして。

(海野紀恵)ええっ? すごい!

サカナとヤクザ: 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う
鈴木 智彦
小学館
売り上げランキング: 9,805

(プチ鹿島)だからすごいんですよ。ノンフィクションのライターの方って。じっくりと時間と自分の生活を費やして。それで1本のノンフィクションを書くんですよ。その方が今度、「ヤクザと『タピオカ』」っていうので「『ブーム』と『シノギ』の不可分な関係」というのが昨日の週刊ポストに載っていて。ああ、これ読みたいな!って朝、思ったんですよ。そしたらいま、さっきも新聞の話で話しましたけど、誌面に載ったものをどんどんとWebにアップしていくんですよね。そしたら昨日の昼ごろ、NEWSポストセブンっていう週刊ポスト、小学館がやっているWebサイトにこの時期がアップされたんですよ。

(海野紀恵)へー!

(プチ鹿島)ダースレイダーっていうのがいちはやく紹介していたから、「ああ、これ読みたかったやつじゃん!」って。で、読んだんですよ。そしたらやっぱりタピオカドリンクが大ブームだっていうことで。実はこの方、取材相手がアンダーグラウンド専門ですから。ある山手線某駅に近い繁華街の一角に暴力団経営のタピオカドリンク屋があったという。で、当然そこは働いている人もSNS上に写真をアップして楽しんでいる人も、そこがまさかそういう経営母体だとは知らずに……ということで。実はやっぱりタピオカの原価が安くて、これだけビジネスができるということで、いわゆるそういう方たちもいち早く気づいて参入しているという。

(海野紀恵)へー!

(プチ鹿島)これ、誤解がないように言っておきますけども、もちろん全部が全部じゃないですよ。そういう方たちも参入をしているという。だからいかにシノギというか、儲かるビジネスとして注目をされているか。だから流行に乗っかってくるかっていう。そのレポートがもう面白かったんですよ! タピオカ、すごくないですか?

(海野紀恵)すごいですね! なんでこんなにブームなんだろう?って不思議です。

(プチ鹿島)ねえ。だってちょいちょい、昔からあったもんね?

(海野紀恵)なんかどうやらいまは第三次タピオカブームらしくって。

第三次タピオカブーム

(プチ鹿島)第二次UWFとかじゃなくて、もう第三次タピオカブーム? タピオカ、分裂していったりしてね。

(海野紀恵)フフフ(笑)。なんか第二次はいつかは忘れてしまったんですけど、アジアン料理全体がブームになったタイミングでタピオカで……。

(プチ鹿島)ああー。それこそだってコンビニのドリンクとかであるもんね。メーカーさんが作ったやつね。

(海野紀恵)そうです、そうです。で、第一次は日本にはじめて入ってきたタイミング。

(プチ鹿島)出た! 旧UWFみたいな。旧タピオカブーム。「佐山 VS 藤原、見たよ!」みたいな、そういう感じのうるさ型の。

(海野紀恵)で、第三次らしいんですけども。

(プチ鹿島)一気に火がついたよね?

(海野紀恵)ああ、2008年が第二次?

(プチ鹿島)じゃあ、もう10年前に第二次が来ている。

(海野紀恵)でも、考えてみればよっぽどドリンクに色を付けたりしないと、タピオカって黒い丸だからSNS映えか?っていうとそうでもない気がするんですよね。で、やっぱりモチモチ感がハマるのか。第一次は1992年?

(プチ鹿島)じゃあもう、バブルが終わってなんかチーズ蒸しパンだの、いろいろあったじゃないですか。

(海野紀恵)ティラミスとかナタデココとか。

(プチ鹿島)じゃあ、それぐらいなんだね。

(海野紀恵)それぐらいが第一次。

(プチ鹿島)だからこれ、流行とは、ヒットとはなにか?っていうのと通じているかもしれないですね。なんとなくみんな知っているんだけど、あらためてシャレた店を出すとか、ラッピングをするとか、そういう見せ方ひとつで。だって当然、10代の子は10年前なんて知らないわけで。

(海野紀恵)そうですね。最近で言うとわたあめとかも原宿で七色にきれいに色をつけて……でも、すごい大きいんですよ。直径が3、40センチもあるような。で、だんだんととんがってソフトクリームみたいな感じの形に巻いてあるわたあめがSNS映えするってヒットしたり。

(プチ鹿島)こういうのってたとえば10年後、20年後に「ああ、あの頃にタピオカブーム、あったね!」っていう。それこそ「ティラミスブーム、あったね!」みたいに振り返るネタにおそらくはなるんだろうけども。いま、そこに目をつけて商売をしている人はもう、勝ったね。

(海野紀恵)すごいですね!

(プチ鹿島)俺、まだ行けないかな?って思ってるんですけどね。もうダメです。いまからやる準備をしだすなんて。完全に負けるパターンですよ、それ(笑)。

(海野紀恵)でも、よくよく考えると山梨でタピオカを食べられる、飲めるところはあっても、飲み歩き、食べ歩きができるお店はないですねってさっき言っていたんですよ。

(プチ鹿島)だからそこが大きなポイントなのかもしれないね。だってスターバックスだって結局コーヒーって喫茶店でカップで飲むっていうのが、持って……なんだったら出勤できて。机にポンと置けるという、そこのアイデアひとつだけでもだいぶ違ったのかもしれないね。だからいろんなヒントがあると思うんですよ。だから僕、「ヤクザと『タピオカ』」っていう週刊ポストの広告がめちゃくちゃキャッチーで記念に残したいって写真に撮ってTwitterに写真を上げて。「まずタイトルから素晴らしい」って。やっぱりキャッチーさって僕が思うっていうことは、みんなにもパーン!って通じるんだろうね。ものすごいリツイートされて、いまの時点で3300くらい。「いいね」は7430件ついている。

(海野紀恵)すごい!

見出しのキャッチーさ

(プチ鹿島)これ、小学館の広告なんだけど(笑)。俺はただ、自分のメモ代わりにやったんだけど、やっぱり一瞬で通じるものって強いね。いまね。「ヤクザと『タピオカ』」だって。かわいいもんね。なんかね。

(海野紀恵)タピオカ、かわいいですからね。

(プチ鹿島)これ、そのうち菅官房長官がタピオカを飲むぞ。で、また記者会見でさ、大事なことは聞かずに「長官はタピオカミルクティーとかは……?」とか。あと、いま猫耳大臣とか、パキスタンの。「長官は猫耳大臣の映像、見ましたか?」とかってやって。そこでニヤッて笑った瞬間が……どうでもいいものだけ拡散されていくっていう。これもまた広報戦略かもしれません(笑)。

(海野紀恵)やられちゃうかもしれないですね!

(プチ鹿島)猫耳大臣……ああ、嘘見出しのコーナーもまだ募集していますんで。今週もいろいろとネタ、ありましたね。タピオカでもいいですし、芸能ネタもたくさんありましたよ。

(海野紀恵)ありました!

(プチ鹿島)あとは麻生さんの年金もいろいろと……まだまだ受け付けてますんで。タピオカ。で、それで昨日の仕事終わりで僕、渋谷に行く電車の中で意識して見てみると、5人ぐらい見かけましたね。女の子。電車の中でも飲んでいる子がいたし、駅から出るところでも飲んでいる子もいたし。なんだったら目的の場所の1階にもあったから。すごいですね。

(海野紀恵)はー! すごい。大ブームだなー!

(プチ鹿島)タピオカ屋さん、みなさんもやりましょう(笑)。

(海野紀恵)フフフ、儲かるみたいですよ(笑)。

<書き起こしおわり>

プチ鹿島 移動距離ゼロのカーシェア車の謎を語る

$
0
0

プチ鹿島さんがYBSキックス!の中で朝日新聞に掲載されていたカーシェアリングサービスで利用された車の中で移動距離ゼロの車が存在するという記事について話していました。

(海野紀恵)もうひとつ、今朝の朝日新聞です。「カーシェア、移動距離ゼロの怪」。

(プチ鹿島)これ、不思議ですねー。カーシェアって車をシェアするんでしょう?

(海野紀恵)そうなんです。町中の駐車場を拠点に車を共同利用するカーシェア。

(プチ鹿島)これ、山梨とか僕の出身地の長野とかだったらカーシェアよりも一家に1台どころか1人に1台だからあんまりピンと来ないかもしれないけども。都会だとね、なかなか車を1台持つのも大変だし。そもそも毎日運転するわけじゃない。土日しか運転しない人もいる。だったらカーシェアの方が割安だし……っていうのが最近の動きなんですよね。

(海野紀恵)そうですね。

(プチ鹿島)ところが……?

(海野紀恵)ところがこれ、移動距離ゼロの車があるということで。

(プチ鹿島)カーシェアのはずなのに?

(海野紀恵)そうなんです。移動手段として車を使うのではなく、休憩スペースにしたり、荷物置き場にしたり。さらには携帯の充電をするために使ったり。

(プチ鹿島)なるほど! 「カーシェア」って車を運転するためのものだと思ったら、個室として使っているということですね。

(海野紀恵)なかには、コンビニで買ったお弁当をこのカーシェアの車の中で食べたりするみたいな人もいるみたいです。

(プチ鹿島)たとえば車を使わない外回りの営業マンの人たとか、昼飯問題って絶対にあると思う。定食屋さんとか、食べる場所があるところならいいけど、全然ないところを回っている人だと……僕も経験ありますけども。じゃあコンビニで買って、どこで食べればいいんだ?っていう。公園とかもない場合ね。意外と、カーシェアが近くにあったら便利ですよね。

(海野紀恵)で、たとえば短い時間だったら数百円で借りることができるので、ちょうどいい。

(プチ鹿島)じゃあ、もう喫茶店で休むのと同じ感じですよね。

(海野紀恵)あとは、たとえば女性がちょっとお昼寝をしたいなっていうタイミングとか。

(プチ鹿島)ああ、昼寝もね、がっつり取るよりもちょっとした5分、10分の方が効率がいいみたいなね。言いますもんね。

(海野紀恵)まあ、このように移動をせずにひとつの個室として車を使っている方が……。

移動手段ではなく、個室として使う

(プチ鹿島)ああ、そういうことですか。原田龍二さんとか使っているのかな? なんてね。

(海野紀恵)フフフ(笑)。

(プチ鹿島)そういう余計なことを言いたくなりますけども。「使い方、違うぞ!」っていうね。

(海野紀恵)フフフ、「現場」になってしまうという(笑)。

(プチ鹿島)「おい、しかもあのカーシェア、10分ぐらいで終わったぞ?」みたいなね。まあ、そんな余計なことをいいましたけども……(笑)。ところが?

(海野紀恵)ところが、この料金体系というのが移動距離に応じて料金を決めるというようなシステムもあるので。

(プチ鹿島)ああ、たとえば30分いくらとか1時間いくらだったらまあ、こういう使い方でもいいんだけども。移動距離に応じてお金をいただくんだったらこれ、提供している側は困っちゃいますね。

(海野紀恵)そうなんですよ。なんか私もちょっと調べてみたんですけども。カーシェア、基本的には月額でいくらっていうのを払って、使う時は6時間パックとか○時間パックということで料金を払って……というのが料金体系なんだそうですけども。中には、たとえば移動距離100キロ移動したらプラスでいくらですというようなところもあるので。そのあたりがカーシェアの会社としては移動距離がゼロっていうのは……。

(プチ鹿島)まあ、当然こういうサービスを始める時にはその発想はなかったっていうことですよね。個室として使われるっていうね。まあ、でも夏の暑さや冬の寒さをしのぐため、エンジンをかけっぱなしで停車するっていうこともあるという。ただ、それはそれでやっぱりアイドリングストップの観点からっていうのもあって。やっぱりこういうトンチをきかす使い方をする人っていますよね。

(海野紀恵)ねえ。またこういうのが、たとえばSNSで「こんな感じで使ってます」っていうのが拡散されると増えて……っていう。

(プチ鹿島)まあ、当人にとっては生活の知恵だから。ところが、サービスを提供している人からすると、じゃあどうなんだ?っていうね。なるほど。

(海野紀恵)そんな現状があるようです。

(プチ鹿島)そうか。車は個室でもありますからね。なるほど。

<書き起こしおわり>

宇垣美里「完全食」餃子の魅力とおすすめレシピを語る

$
0
0

宇垣美里さんがニッポン放送『宇垣美里のオールナイトニッポン』の中で大好きな餃子についてトーク。自身が「完全食」と呼ぶ餃子の魅力やおすすめの餃子レシピを紹介していました。

餃子マニア (エイムック 4356)

(宇垣美里)フリートーク……最近私、餃子パーティーをしました。唐突なんですけど。「最近したプライベートってなんぞ?」って思った結果、先日夕方にちょっと空きがありましたので友達3人ぐらいと集まって餃子パーティーをしたんですけども。そもそも私は餃子のことが大好きで。「完全食」って呼んでいるんですけども。だって、餃子の皮、あるし。肉も入っているし、野菜も入っている。すべてがそこに凝縮されている。一口食べるだけで全ての栄養素が摂れる。こんなありがたい食べ物がこの世にありますか? と私は問いたい。

ということで餃子が大好きなんですけども。餃子ね、自分で作るのもまた楽しいんですよ。みんなで包んで……っていう作業も楽しいですし、1回バッとまず中の餡を作っちゃって。で、それを包みつつ、いろんなものを足して闇餃子みたいにするのもすごく楽しくて。パクチーとかシソとか。シソ、大葉で巻いたりとか。あとはトマトとバジルを入れるっていうのもすごく美味しかったんですが、半分にして入れるべきです。誰かね、友達の悪いやつがミニトマトを丸々全玉のを入れちゃって。そうすると熱くなっちゃうんで爆弾なんですよ。口の中を火傷しちゃって。ちょっと一触即発みたいな空気になりました。

あと、キムチも美味しかったですし、チーズもよかったですね。うずらの卵は普通にモサモサして。「ああ、別に食べるべき食べ物だったな」っていう風な気持ちになったので。こういう風にいろんな楽しみ方ができるので、餃子パーティーは本当におすすめです。あと、餡の中にタケノコを入れるっていうのが私のおすすめですね。シャキシャキした食感が美味しいです。タケノコとあとはシイタケも美味しいですね。ちょっとうまみが出るというか。それそのものの味がギュッと凝縮されているので。その2つは絶対に入れるかな。おすすめです。

こだわりの焼き方

あと、焼き方もこだわりがありまして。ネットで見たんですけど、フライパンにまずお湯を入れて、その入れたお湯の上に餃子をバーッと並べて、蓋をして。ほぼ蒸すみたいな形で焼き上げると結構ふわふわで美味しくなります。逆にパリッとした餃子が食べたいなという時はごま油を2ミリぐらい敷いて30秒ぐらいあっためた後に、その上に餃子を並べましてちょっと揚げ焼きみたいな。だいたい皮が半透明になったあたりでまたお湯を入れて。それも蓋を閉めて蒸します。そうすると、モチッカリッてすっごく美味しくできあがるので。この食べ方もいいんですよ。ぜひトライしてください。

あと、蓋を開けた後に追いごま油をするとさらにパリッとするので。これ、すっごい美味しいですね。フフフ、私は餃子の人になったのかな?(笑)。いや、いいんですよ。いまはさ、美味しい餃子が食べられるようになってさ。学生の頃は大変だったんですよ。大学生ってそもそもお金がないじゃないですか。で、特に就活中……まあ私は1、2ヶ月ぐらいしか、ありがたいことに終活せずに済んだんですけども。でもその2ヶ月の間もほぼ毎週のように東京と京都を行ったり来たりしていて。夜行バス代っていうのが本当にかかるんですよ。

もう夜行バス自体が大嫌いだったんですけども。その夜行バスに乗らないといけない。夜行バスにお金がかかる。滞在費もかかる。そして滞在している間、バイトができない。もう負の連鎖が続きまくって。本当にお金がないで、その頃の食生活っていうのが本当に玉ねぎオンリーだったんですよ。玉ねぎはなかかな腐らないんでね。まあ5つぐらい入った玉ねぎを買ってきて、半分ぐらいにパーン!って切ったものをシリコンスチーマーの中に入れて。それで温玉ねぎにして。それにポン酢をかけて食べるっていう生活をその頃、続けていたんですけども。やっぱりね、「人間はいっぱい食べないとダメだ」ってその時に気づきました。本当、さもしい気持ちになる。

その頃の写真を見ると本当に、なんか目がギラついているんですよ。「お腹空いている人ってこういう目をしているんだ」っていう。なんかその頃の写真を見ると、胸が熱くなる。「がんばっていたね!」っていう気持ちになるので。うん。玉ねぎ、好きなんだけどたまに胸が苦しくなることがあります。終活が終わった後に先輩が「おめでとう!」ってハンバーグ屋さんに連れて行ってくれたんですけど、そこのおすすめハンバーグをたのんだらおろし玉ねぎソースで。なんか和風のハンバーグだったんですよね。

「いま食べたいのは玉ねぎではないっ! なんかすごい濃ゆいドロッドロのウスターソースみたいなのがかかったのが食べたかった!」って思いながら「美味しいでーす!」って言って食べました(笑)。フフフ、ずっと食べ物の話をしてるっ!(笑)。でも、オールナイトニッポンが始まる前も「絶対にお腹が空いちゃいけない」って思ったので、フォーとシュークリームとブラウニーを食べました。だからすごくお腹いっぱいです。よかった。やっぱりね、お腹がいっぱいで満ち足りた人間の方が物事に冷静に対処できると私は思っているので。

まあ、ダイエットは走りゃいいんですよ。食べるのを制限するの、絶対にダメ! 私においては。元気いっぱい食べていきたいと思います(笑)。なんの話をしているんでしょうね、本当に。ごめんなさい(笑)。なんかお腹へっている人みたいでしたね。こんなに食べたのにまだずっと食べ物の話をしているんだっていう感じですけども……。

(中略)

リスナーからの反響

(宇垣美里)感想のメールがいっぱい来てるみたいで私は嬉しいです。よかった。誰か聞いてくれている人がいるっ!(笑)。さあ、こちら。(メールを読む)「僕は餃子パーティーをやる時はよくサバ缶を中に入れた餃子を作るんですが、宇垣さん的には餃子にサバ缶、ありですか?」。サバかー! 盲点やったわ! そうか、魚系ね。魚系、私は入れたことがないです。サバ缶、ちょっと入れてみますね。それで行くと、貝柱とか入れても美味しそうですね。うわっ、魚系、魚介ね! そうか。だからタコとか入れてもいいんじゃん? 1回、とりあえずサバ缶から試してみますね。なんか本当に餃子ってすごい! 全てを許してくれる。全てを包括してくれる! ありがてえ……。

あっ、えっ、ひどいのが来た! (メールを読む)「宇垣さん、なんでせっかくのオールナイトニッポンのフリートークで餃子の話なんかするんですか? 少し時間の無駄だと思います」。ちょっと待って! 「餃子なんか」って言うの、やめて。私のことをどう言ってもいいから、「餃子なんか」って言うのはやめて! 餃子、美味しいじゃないですか。だってさ、この方がどういう食べ物を好きかはしらないけどさ、好きな食べ物を「なんか」って言われたら悲しいじゃないですか……なんの話をしているんだろう?(笑)。はい、すいませーん。

<書き起こしおわり>

宇垣美里 実写版『アラジン』とNaomi Scott『Speechless』を語る

$
0
0

宇垣美里さんがニッポン放送『宇垣美里のオールナイトニッポン』の中で最近ハマっているという実写版映画『アラジン』と、ジャスミン王女が歌う楽曲、Naomi Scott『Speechless』について話していました。

アラジン オリジナル・サウンドトラック デラックス盤

(宇垣美里)じゃあ、曲をかけていきたいと思うんですけども。先々週ぐらいに私、実写版『アラジン』を見に行きまして。いま、もう最高にハマっているんですけども。その中でもこの実写版オリジナルの曲でジャスミン王女が歌う曲があって。今回、実写版のジャスミンっていうのがちょっと、いわゆる現代ナイズドされたプリンセス像っていうんですか? 最近のディズニーが結構していることだと思うんですけども、そういう風になっていて。

待つ・嘆くばかりの王女じゃなくて……もともとすごく勝ち気で強い女性ではあったと思うんですけども、そこからさらには「好きじゃない人とは結婚したくないから、私が民のリーダーになりたい。私がいちばん誰よりも国民のことを考えているのに、なぜ私が国王になれないのか?」っていうことを嘆いているような女性になっていて。で、「女性は美しければいいんだ」って言われるたびに「なにくそ!」って思いながら歌う曲をいまからかけたいんですけども。『Speechless』っていう曲で。これが最高に上がるんですよ。

上がりますし、この曲を聞きながら階段を上ったりするのがすごいいいです! なんか「苦境に立ち向かっている自分」みたいな気持ちになるんで、めちゃくちゃかっこよく階段をカツカツ上れますし。向かい風とかが吹いてきたらちょっとニヤついちゃうんですよね。めちゃめちゃかっこよくなるから。ミュージックビデオを撮っているみたいな気持ちになれるし、雨とかもいいです。なんだろう? 日常をミュージックビデオにして遊ぶのが結構好きなんですけど、それとすごい親和性の高い曲で。

もともとこのジャスミン王女っていうのがラジャーっていう虎を飼っているんですけども。私、実家に虎の毛皮があって。それに包まれて育ったので、なんかやっぱりちょっと、いいんでしょうね。親和性が高くて。実家に、たぶん禁止される前に輸入したであろう……絶対にそうですよ? 絶対にそうなんですけど、輸入したであろう本当に切り開いた虎みたいな敷物があって。

で、その虎の毛皮の上だと赤子の私はすごく心穏やかにニコニコとしていたらしくて。その上じゃないとちょっとむずがるというか、泣いちゃう時でも、虎の上にポンと置いたらすごくニコニコしていたらしくて。なんか虎皮の似合う赤子だなみたいなことをすごく親族たちに言われていたそうなので。なんでしょうね? やっぱりちょっとジャスミンと通じるものがあるのか、この曲がすごくお気に入りです。前置きが長くなりましたが、聞いてください。ナオミ・スコットで『Speechless』。

Naomi Scott『Speechless』

<書き起こしおわり>


宇垣美里 幼少期に見たマサイ族CMの謎を語る

$
0
0

宇垣美里さんがニッポン放送『宇垣美里のオールナイトニッポン』の中で子供の頃に家族で見たマサイ族の戦士たちがジャンプする印象的なCMを紹介。「いくら探しても見つからない」ということでリスナーから情報を募っていました。

私の夫はマサイ戦士 (新潮文庫)

(宇垣美里)あ、そうだ。ずっと私、思っていることがあって。関西にいる時に、宇垣家は全員覚えているCMっていうのがあって。ただ、誰に言っても「見たことがない」っていうので、もしかしたら宇垣家全員が見た夢なのかもしれないんですけども。昔ね、小学生だか中学生の頃に見たテレビCMで、たぶん食卓を囲んでいるおじさんとおばさん。夫婦なんでしょうね? その2人がテレビを見ていて。テレビの中でマサイ族っていうんですかね? アフリカの民族衣装っぽいのを着た人たちが上下にジャンプしていて。

それを見て、おじさんが「はー、マサイ族はエエな」って言って。それに対しておばさんの方が「でもな、あんた。部長にケツ叩かれるんと、ライオンにお尻噛まれるの、どっちが辛い? 借金で首が回らへんのと、テナガザルに首絞められるの、どっちが辛い?」っていうCMがあって。それを見た後に「ああ、みんな辛いんだ!」って思ったんで。たぶん、私のこういう考えの出発点はそのCMなんですよ。ただ、そのCMをね、本当にどんなにググっても出てこないの! たぶん関西弁でしゃべっているから、関西限定のCMだとは思うんですけども。あれほど沁みるCMっていまだに見たことない。あれがいちばん好きなCMですね(笑)。

(中略)

(宇垣美里)先ほど、CMの話をしたんですけども。その情報メールが届いたということです。横浜市の方。「マサイ族がジャンプするアリナミンAのCM、そしておばあちゃんとおじいちゃんが食卓を囲む風味堂のシングル『愛してる』のCM、もしかしてこの2つが混ざったんじゃないですか?」。


ええーっ、いや、でも……マサイ族はテレビでジャンプを絶対にしていて。そしてこのワードは絶対に、絶対に言っていたんです! 「借金で首が回らへんのと、テナガザルに首を絞められるの、どっちが辛い? 部長にケツ叩かれるのと、ライオンにお尻噛まれるの、どっちが辛い?」って。あれ? 「キリンにお尻蹴られる」やったっけな? なんかそういう感じの……でも、絶対にテナガザルに首絞められるっていう話はしていました。この話とシングル『愛してる』の話って、かぶるのかな? いや、わかんない。引き続き、情報をお待ちしています!

(中略)

(宇垣美里)続いてはこちら。東京都の方。「マサイ族のCM、見つかりませんでした。宇垣家限定CMの可能性が高くなってきましたね」。でもね、このCMの物を結局買わなかった……いや、1回買って、なんとなく誰も飲まなかったのか、飲んだんだけど……見つからなかったんだ。見つからなくて、その後結局買わなかったみたいな。一度か二度しか買わなかったみたいな覚えがあるんですよね。なんだろう? 幻だったのかな? やだー。

こちら。大阪府八尾市の方。「僕はさっきのCMに心当たりがあります。『日本の男は勇ましい』というキャッチフレーズで宣伝していた『マサイの戦士』という牛乳のCMではないですか? もし、そうだとしたらそのCMは関西でしか流れていません」。

大塚製薬・マサイの戦士

ああ、そう。私がいまさっきしゃべりました「テナガザルに首絞められるのと……」っていうその後にすごいスタイリッシュにかっこよくなっちゃって。その時には「日本の男は勇ましい!」みたいなのに「ドゥンダ、ドゥンダ……♪」みたいにジャンプするマサイの戦士の映像みたいな感じだとおもうんですけど。これかな?っていうか、マサイの戦士って牛乳だったのかな? でも、なんか白っぽい飲み物だった覚えはあります。

で、「マサイの戦士」という言葉にものすごく惹かれるものがあるから、たぶんこんな感じだったんですけども。いやー、このCM、また見たいなー! どこかで流れてないかしら? すいません(笑)。でも、見たことがある方がいらっしゃるっていうだけでちょっと心のね、「もしかして私たち、ヤバいんじゃないの?」っていうのが晴れてホッとしております。

(中略)

(宇垣美里)続いてはこちら。「宇垣家が見た幻覚はこのCMだと思います。大塚製薬『マサイの戦士』夫婦編。たぶんそれほどオンエアーはされていないんですが、東京コピーライターズクラブという広告制作者の団体では2002年、大きめの賞を取っています」。おおっ、ちょっとこの後、調べてみます。ずっとね、これ見たかったんです。嬉しい。ありがたい! いやー、よかった。長年の「幻覚だったかも?」という恐怖が解消されて私、すっきりしております。ありがとうございます!

大塚製薬・マサイの戦士 夫婦編



※動画0:30から「マサイの戦士」コマーシャルが流れます(夫婦編ではありません)

<書き起こしおわり>

R-指定 広瀬アリスとの共演を語る

$
0
0

R-指定さんがニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中でジョージアの記者会見で広瀬アリスさんと共演した話をしていました。

(DJ松永)声がね……声、どうしたの?

(R-指定)声が枯れているのはそれこそダンジョンの収録でちょっと昨日、あったんですけど。内容はまだ言えないんですけど、それがあって。で、結局打ち上げとか話し合いとかあって、朝ぐらいまでなっちゃって。

(DJ松永)長かったんだ。

(R-指定)で、そのまま今日、朝から仕事やったんですよ。で、その「朝から」っていうのが俺1人やねんけど、ジョージアのいまやっているWEBのCM。そのCMでちょっと、宇垣さんのあとにあれなんですけど、すごい美女と共演しまして。松永さんって広瀬アリスさんって知ってますか?

(DJ松永)……知ってる。

(R-指定)フフフ(笑)。

(DJ松永)めちゃめちゃに知ってる!(笑)。

(R-指定)ちょっとね、広瀬アリスさんと朝から共演してまいりまして。

(DJ松永)うーわっ! 正直、ニュースで見た。

(R-指定)見ました?

(DJ松永)「なに? 俺の知らない仕事、してる、こいつ!」って思ってみてた!

(R-指定)フハハハハハハッ! いや、それはだからジョージアのWEBのCM、いま眉村ちあきさんとずんの飯尾さんと僕とでやらせてもらってまして。『Worker’s Song』っていう働く人の歌を即興で眉村さんが作って、俺が作って……ってやっているんですけど。それのちょっと新商品が出るから、そのスペシャル企画で新商品発表の記者会見っていうので。実際にテレビ版のCMに出ている広瀬さんが来て。で、その『Worker’s Song』でもやっている俺ら……飯尾さんと眉村さんと俺の3人。その4人の並びで囲み取材みたいなのを……。

(DJ松永)芸能の人! 芸能人! 山田は?

(R-指定)えっ? 山田孝之さんは前回……呼び捨て?

(DJ松永)フハハハハハハッ! なんかRが共演したからさ、俺も友達なんじゃねえか?って(笑)。

(R-指定)ぜんぜん違うよ! 山田孝之さんは前の新商品の時に記者会見後に山田孝之さんの歌を眉村さんと2人で作るみたいなことがあって。

(DJ松永)で、今回はその山田孝之さんの立ち位置が広瀬アリスさんだという。豪華ですね! なんか写真見て、芸能人だったなー。かわいかったですか?

(R-指定)めちゃくちゃかわいかった!

(DJ松永)かわいいよねー!

(R-指定)ホンマにきれいでした。めちゃくちゃきれい!

(DJ松永)俺、4人の立ち姿の写真を見たんですけど。やっぱりきれい。あいつはきれいだ。

(R-指定)「あいつ」?(笑)。

(DJ松永)あいつ、マジできれい。

(R-指定)で、4人で並びなんですけど、端から眉村さん、飯尾さん、広瀬さん、俺っていう。だから俺の隣に広瀬アリスさんがいて。

(DJ松永)そうだ。広瀬さんの隣だったよね?

(R-指定)だからちょっとホンマに……本番が始まる前に、本番は囲みの記者会見とそれぞれのコメントと、最後に4人並んで一緒に歌うみたいなのがあったんですよ。眉村さんと俺で作った曲に広瀬さんと飯尾さんも参加してもらって。4人で一緒に歌うっていうくだりがあったんですけど、そのリハーサルを1回、本番前にやるっていうことで。その広瀬さんと飯尾さんが来る前に眉村さんと2人でやったリハーサルはもうばっちりやったんですよ。もう全然余裕でいけたんですけど、飯尾さんと広瀬さんが入った途端に俺、やっぱり左半身が緊張しすぎて。左側に広瀬さんがおるから、左半身が緊張しすぎて。リハーサルを4回やったんですけど、4回とも全部歌詞を間違えて。

(DJ松永)ええっ? あのお前が?

(R-指定)俺ってあんま間違えへんやん?

(DJ松永)本当に、あらゆるラッパーの中で最も歌詞を間違えない男、R-指定ですよ。マジでノーミス。マシーンなんだから。マジで。

(R-指定)それがやっぱり左に広瀬アリスが立った途端、俺はもう緊張しすぎて。何回も飛んで、ヤバッ!って。

(DJ松永)マジで? なんでなんだろうね? すごいね、さすがだね。

(R-指定)だからもう完全に「R in Wonderland」よ!

(DJ松永)フハハハハハハッ! 「R in Wonderland」ね(笑)。「in」はあの「韻」?

(R-指定)「R韻ワンダーランド」。俺の本来あるべき場所にある韻がアリスのせいで全然違うところに行ってしまう。

(DJ松永)ワンダーランドに?(笑)。

(R-指定)もう全部しましまに見えたし、トランプに見えたし。もう自分がちっちゃくなってんのか、大きくなっているのか……。

(DJ松永)「R韻ワンダーランド」ね。マジかよ!

R韻ワンダーランド

(R-指定)で、「ヤバい、ヤバい!」ってなって。いつも俺らのメイクしてくれている藤井さんっていう方がいるんですけど、藤井さんに「これ、どうしよう? リハで俺、ミスりまくった」って言ったら、俺は実は髪の毛を右分けなんですよ。右側に多めに分けているんですよ。それを藤井さん、すごい優秀やから機転を利かせてくれて。「Rさん、左側に広瀬さんがいるんですよね? 分け目、変えましょう」って言われて。分け目を左分けにして、前髪の多さを左側に持ってきて、半分ちょっと左目のこっちは隠れる。だから実は視界には広瀬さんが入らへん。俺の黒い髪の毛しか入らへんから、これで俺の韻が正常に地下の穴からポンッて地上に出てきて。

(DJ松永)なるほどね!

(R-指定)だから本番はミスらんかったのよ。

(DJ松永)おおっ、すっげえ! いや、プロのメイクさんってすげえな! いや、藤井さん、すげえな!

(R-指定)そこまで……いや、すげえと思う。でもホンマにね、撮影以外のところでもご挨拶をさせてもらったりとか、ちょっとしゃべったりもしたんですけども。すっごいいい人でね。

(DJ松永)そうなんだ。えっ、LINE交換は?

(R-指定)できるわけないやろ。アホか、お前は!

(DJ松永)なんだよ。チンコついてんのかよ、お前?

(R-指定)できへん。無理やって!

(DJ松永)フハハハハハハッ!

(R-指定)もう横に立たれただけで韻を間違うやつがLINEなんか交換できへん。無理無理無理! ホンマにめっちゃきれいやった。

(DJ松永)……俺はまあ、宇垣さんの方がかわいいと思うけどね?

(R-指定)ああ、ズルいぞ、お前! お前、ズルい、ズルい!

(DJ松永)あの、いまんところ、(Radikoの)シェアポイントでお願いします。タイムフリーのシェアポイントでお願いします! そうか。いいなー。すごいね。たしかに俺、それをナタリーかなんかで記事を見て。「俺の気づかないところですごい芸能人仕事しているな!」って。俺、知らなかったもん。それでたしかに「こんなのあるんだ」って思ってグーグルカレンダーを自分の携帯で見たら「ああ、本当だ。ジョージアって書いてある。ああ、この仕事がこれなんだ!」って。

(R-指定)だからあのニュース、見ました?

(DJ松永)見たよ。ちゃんと全部は見れているかどうかわからないけど。

(R-指定)ニュースのその見出しの文章「広瀬アリス、ずん飯尾、眉村ちあき、R-指定で特別音楽ユニット結成」って。

(DJ松永)あ、見た見た。「結成」って書いてあった!

(R-指定)結成したんですよ(笑)。

ユニット結成!

(DJ松永)マジかよ……お前、Creepy Nuts解散すんのかよ!?

(R-指定)フハハハハハハッ! ちょっとごめん、松永さん。俺、登るわ!

(DJ松永)フハハハハハハッ! 宇垣さーん、ちょっと席が空いたんで、俺と組みましょう!(笑)。あの、夫婦漫才みたいな感じにして、仕事もパートナーだし、プライベートでもパートナーみたいな感じにしましょうよ。クッソー! 宇垣さん、ラップやってください!

(R-指定)フハハハハハハッ!

(DJ松永)俺、バッチバチのDJをブチかますんで。マジで!

<書き起こしおわり>

プチ鹿島 安倍首相「金融庁は大バカ者」激怒報道への反応を読み解く

$
0
0

プチ鹿島さんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で朝日新聞が報じた、安倍首相が金融庁の老後資金報告書に対して「金融庁は大バカ者」と激怒したという記事についてトーク。党首討論で首相が見せた記事への反応を読み解いていました。

(プチ鹿島)さて、私は国内のニュースから。やはり党首討論ですかね? 安倍首相が「解散は頭の片隅にもない」という。これ、不思議なことに僕、見ていたんですけども。この質問を出したの、日本維新の会ですよね。片山虎之助さん。質問の時間でいうと最後の最後なんですよ。ただ、テレビとかこういうニュースって「解散にあるんですか?」っていう、そこをいちばんに持ってくるわけですよね。それまでは年金のことをワーワーやっていたんですけども。むしろそっちはあまり報じられていないっていう。その、いかにもテレビニュースになりそうな質問をする人が目立つっていうのがひとつ。

あと、もうひとつ、これは僕ぐらいしかまだ気づいていないことなんですけども。今日の朝日新聞で金融庁が出した(老後資金に関する)報告書があるじゃないですか。それに対して安倍さんが「金融庁は大バカ者」って激怒して、それを聞いた周りのスタッフが慌てて報告書をなかったことにしようと自体の収束に動いたという、そういう記事が出ていたんですよ。

そうしたら、面白いことに国民民主党の玉木さんが党首討論の冒頭で「今日のあの記事、安倍さんが激怒したっていうのは本当ですか?」って聞いたんですよ。これ、朝日新聞が書いた記事じゃないですか。

(モーリー)うんうん。

(プチ鹿島)安倍さんがもし、激怒して言っていないのであれば……だって、安倍さんって国会の場でも朝日新聞批判をこれまでたくさんしていたじゃないですか。なので、今回も「これは朝日の嘘です。捏造です!」って言うと思っていたら、なんと大人のジョークで「私は自民党の中でも滅多に怒らない人物と言われています」っていう風に笑いで返してきたんです。

(モーリー)はー!

「私は自民党の中でも滅多に怒らない」

(プチ鹿島)ということは、これは言っているな?って思ったんですよね(笑)。だってもし、言ってないのであれば「あれは朝日の嘘です。誤報です」って言うはずですよ。それか、もしくは安倍さんがもっと大人になったのか。どちらかですよね。

(モーリー)なるほどね。

(プチ鹿島)そこが僕、今日の党首討論の唯一の見どころでしたね。あとはやっぱり時間が足りなかったですね。

<書き起こしおわり>

モーリー・ロバートソン「アメリカ・カナダの大麻合法化は中国にとって脅威」を語る

$
0
0

モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で中国の国家禁毒委員会幹部の「アメリカ・カナダの大麻合法化は中国にとって脅威」という発言の意味について話していました。

(モーリー)やっぱりね、ここ1、2週間、『アナザースカイ』に出て以来、本当に私は大麻に関するツイートを一切していないんです。

(プチ鹿島)大麻以外のザワザワする発信もしていませんよね?

(モーリー)香港に関してもね、ロイターの日本語化されたニュースとか、ニューズウィークの記事とか、自分が過去にどこかで載せた記事をちょっとRTする程度で、あんまり議論を自分から引き起こしていないですね。

(プチ鹿島)だからこそ、この番組でしかザワザワモーリーは見られないっていうことですね。

(モーリー)ここ1週間は「大麻」っていう言葉でニュース検索しなかったの。見てしまうと面白いから。

(プチ鹿島)はー! ちょっと大麻(のニュース)を我慢した? 言い方は悪いけど(笑)。

(モーリー)我慢した。やっと大麻(のニュース)が今日やれる!っていうことで。大麻合法化、イエーイ!(笑)。

(プチ鹿島)フハハハハハハッ! 切り取られるよ、ここだけ(笑)。

(モーリー)本当にね(笑)。「『大麻イエーイ!』って言った!」みたいにね。で、それ(「アメリカ・カナダのマリファナ合法化は中国にとっての驚異だ」)を発表した中国の高官っていうのは「国家禁毒委員会」なんですよ。

(プチ鹿島)すごいですねー!

(モーリー)「禁毒」ですよ。「薬物」じゃないの。「毒」よ。で、本当に大麻も覚醒剤もヘロインも全部十把一絡げに扱って。たしかね、ヘロインを50グラム以上持っていると死刑になるの。外国人でも。それぐらい厳罰主義の中国なわけじゃないですか。それで、そこまで厳しく規制している中国で13億人の人口ベースに対して大麻が入ってきていることが脅威になるんだっていう風に言っているわけですね。

(プチ鹿島)はい。

(モーリー)ところがね、これは実は「おまゆう」なんですよ。「お前が言うな」という側面もあるんですよ。実は、これに先立ってトランプ政権は中国で作られているオピオイド系の薬物で「フェンタニル」という、それこそヘロインの何十倍も依存度が強くて致死性が高い、それこそ本当の毒です。毒性がすごい強い薬物をいろんな郵送なんかを通じて中国の工場からアメリカに大量に密輸されているという実態があるんですね。

(プチ鹿島)ええーっ、そうなんですか?

(モーリー)で、アメリカでオーバードーズ、つまり薬物の中毒によってショック死したような、死んでしまった事例の多くがオピオイドなんですよ。その中でもいちばんアグレッシブなのがフェンタニルという薬物なんだけども、それは中国由来のものが圧倒的に多いとされているんですよ。

フェンタニルと中国

(プチ鹿島)ああ、そうなんだ!

(モーリー)そしてアメリカ政府も中国に詰め寄っていたのに、中国はもしかしたら国家のその共産党とかの幹部に関係している人たちが闇の工場で作っていっぱい送っているという可能性もあるので、認めることができないわけ。で、「そんな問題はない」ってシラを切っていたのを「いや、これは中国由来のものだ!」ってアメリカが詰めたんですよ。それで中国もここ数ヶ月感、「ああ、わかりました。取り組みます」っていうことを言っているんですよ。だから、「やられたらやり返せ!」っていうことで、なにかで言い返さないといけない。

(プチ鹿島)なるほどね!

(モーリー)だからフェンタニルを闇で輸出している国が、密輸で大麻が入ってくる。しかも、その大麻を持ち込んでいるのは留学経験のある若い中国人、および外国からの留学生が中心なんですよ。つまり、欧米に行って花粉のように持ち帰ってきたわけ。それと、もしかしたら国家の一部の役人が絡んで大量に北米に輸出しているのと、どっちが罪が重いんだ?っていう話ですよね。という感じなの。

(プチ鹿島)じゃあ、もしかしたら微々たるものでも全力で潰しに行くっていう?

(モーリー)そして、それを見せしめにする。そして、やはり米中貿易摩擦がありますので。それでアメリカに言われた分だけは言い返さないといけない。アメリカとしてはチベット問題、ウイグル問題、台湾の人権問題、香港の人権問題みたいなのをどんどんどんどんリップサービスで言うんですよ。じゃあ、本気で香港の人権を確保するためにアメリカがなんらかの外交介入をするのか? 私はしないと思います。トランプ政権は一切、そんな誠意はない。だけど、言ってみるわけ。相手を困らせることで譲歩を引き出したいという「ディール」の一環で。フェンタニルもディールなんですよ。

(プチ鹿島)はー!

(モーリー)で、中国もそれに対する返しとして、なにか言い返さないといけないから「お前らだって大麻を入れてくるじゃないか!」って。

(プチ鹿島)はー! いま、モーリーさんのお話を聞いたら、中国共産党がいちばん毒性が高い気がしますが……。依存性が高いのかな?

(モーリー)中国共産党の幹部が村まるごとひとつ、ケミカルのケタミンという、これも体に悪い薬なんですけども。習慣性があるものなんですが、それを村まるごとひとつをそのケタミン工場にしていて。それを地元の幹部が仕切っていたという事件が報道されています。BBCが報道しています。

闇のケタミン工場

(プチ鹿島)そういうケンミンSHOWとかあったらいいですけどね。お国自慢の。

(モーリー)ねえ。こっちではポン中がいて、こっちではヤク中がいて……恐ろしいわ!(笑)。

(プチ鹿島)フハハハハハハッ!

<書き起こしおわり>

モーリー・ロバートソン オマーン湾タンカー攻撃と「Bチーム」を語る

$
0
0

モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中でオマーン湾で起きた日本の石油タンカーに対する攻撃のニュースを紹介。イランに対する緊張が高まる中、その背景にある「Bチーム」の思惑について話していました。

(モーリー)今日、紹介するのはBBCの現地時間6月15日のツイートです。はい。イランですね。

(プチ鹿島)待ってました! この話題をモーリーさんがやるのを待っていたんですよ!
(モーリー)はい。こちらのツイートなんですけども。

(モーリー)「Gulf」って面白いですね。日本語では「湾岸」って言ったりするので。こういう「Gulf」っていう言葉が出てくると僕はピクッとなります。あとは「involvement」っていう言葉も面白くて「関与」っていう風に翻訳できるんですけども。「involve」っていう言葉だけを使うと、なんか男女が秘密の関係を持っている時なんかに「involve」って使うんですね。あんまり外に出していない恋愛とか(笑)。

(プチ鹿島)なるほど!

(モーリー)お互いに、誰が関与してるんじゃないの?っていうことで。このよくわかんない薄暗い写真。怪しげなわけよね! で、まずは日本語を見てみましょう。「アメリカは木曜日のオマーン湾での2隻の石油タンカーに対する攻撃にイランが関与していることを証明するビデオ映像があると発表した」ということで。

(プチ鹿島)これが聞きたかった!

(モーリー)タンカーの船長さんは「飛来物が来て衝撃があった」っていう風に証言している。しかるに、アメリカが発表しているのは「そうじゃなくて、水雷。機雷みたいなものを貼り付けて爆発させたけど、不発弾をイランの海軍が回収しに来ていて、これがその証拠の1つです」みたいなことで、よくわからない解像度の低い写真を見せているわけですよね。で、ここでパッとどうしても思いついてしまうのは、「トンキン湾事件」っていうのが昔、ありました。もう50年前のことなんですけども。

トンキン湾事件の再来?

ベトナム戦争が始まるきっかけになった事件です。北ベトナム(共産主義)とアメリカは敵対していた。その時、トンキン湾にアメリカの海軍の船がいて、それに攻撃を仕掛けられたとする報告があり、それをもってジョンソン大統領は「これは開戦しかない」という風に戦争ムードを盛り上げて、議会もそれで納得をしていったわけですよ。ところがその後、そのトンキン湾事件は米軍が自作自演したという疑いがあるとされて、それを上院議員たちが秘密の委員会でお互いに議論しているいろんな議事録がとても長い時間を経て公開されました。

結局、これはアメリカが自作自演したということは認定されたんです。クロ認定。だけど、ベトナム戦争が始まっちゃった後で若い米兵が死んだり負傷して帰ってきているのに「これは嘘のでっち上げ戦争でした」って。そんなことを言ったらアメリカ政府は……そして徴兵をしているので若者の反発がすごい。だから「これはもう言えない。不名誉なことだけど黙っておこう。あとは北ベトナムに勝つのみ!」ってやったら、負けちゃったんですよ。

そういう過去の忌まわしい事件があったので、下手すると第二のトンキン湾か?っていうことを指摘する人もいます。いまはまだ有耶無耶です。で、ここでこの全体の背景を見たいんですけども、そもそもなんでイランとこんな緊張関係があったのか? これはもともとオバマ政権の時代に中等の暴れん坊であるイランという宗教国家。これを抑え込む。中でもいちばん危険なのは北朝鮮と同様に核を開発しているので、「イランが核の開発を遅らせる代わりに経済制裁をだんだん解いてあげる」っていうイラン核合意っていうのがあったんですね。

ところが、それを当時、大統領候補だったトランプさんは「アメリカ史上最悪のディールだ。私がひっくり返す!」っていうことを公約に盛り込んでしまった。そして、大統領になった後で彼の国防長官だったマティス、補佐官だったマクマスター、国務長官だったティラーソンなどなど、みんな「イランの核合意は温存してください」っていう風に進言をしていたんですが、時間をかけてトランプさんはそれを1人ずつ首にしていきまいた。そして、最後に補佐官にしたのはボルトン。ボルトンはイラク戦争の開戦にも加わったイケイケドンドンのネオコンなんですよ。

(プチ鹿島)はー!

(モーリー)なんで「イランは体制を転覆しなければならない!」と強く主張している人。その人が耳障りのいいことをトランプさんに言ってくるので、トランプさんは2020年の大統領選挙で勝ちたいだけ。2020年に勝つために「オバマがやったこと……TPP、パリ協定、イラン核合意など全部ひっくり返した。そしてアメリカは偉大になった!」っていう風に言いたいがために、イランとの緊張を盛り上げている。「それをどんどんやってください、大統領閣下」って言ってくれるボルトンを補佐官にしちゃったわけよ。

(プチ鹿島)ああーっ!

(モーリー)そこで今回、戦争になるかならないか?っていうことなんですけども、その答えは「Maybe」です。なるかもしれない。ところが、これがもし開戦に至った場合、ある種アメリカの歴史上、最も意味のない戦争になりかねないっていうことなんですね。最も薄っぺらい、全くの偶発的な戦争になってしまう。これを解説しましょう。実はトランプさんがどんどんとイランに対して締め付けをしている。これをイランの外相、外務大臣はTwitterで「特攻野郎Bチーム(B-Team)」と揶揄しました。その特攻野郎Bチームとはなにか? ちょっと御覧ください。

(プチ鹿島)これは面白いよ!

特攻野郎Bチーム

(モーリー)イランのザリフ外相が「Bチームの妨害外交によってトランプが翻弄されている」っていう風に指摘しているんですよ。で、まず「A-Team」っていうのは特攻野郎Aチームのことですね。

(モーリー)で、Bチームっていうのはアメリカのボルトン(Bolton)。ボルトンは補佐官ですね。それとあとはポンペオ国務長官という人もいて、これはタカ派の2人。そして、イスラエルの首相、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)。彼は「Bibi」っていう風に呼ばれたりもしている。そして彼は実はいま、汚職の裁判をいくつも抱えていて、自分たちの議席が足りずに9月にもう1回、選挙をやって連立を組もうとしているけども、極右に色目を使っている。そして、イスラエルの極右政党はみんなイランが大嫌いなんですね。イランとの問題をわざわざ作り出すことで、極右政党との連立をしようとしている。

もう1人、アメリカのワシントン・ポストのジャーナリスト(ジャマル・カショギ氏)を殺害したという疑いを持たれているサウジアラビアの皇太子、ムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed Bin Salman)。「Bin」の「B」ですね。

モーリー・ロバートソン トランプ大統領のサウジ・カショギ氏殺害への声明文を語る
モーリー・ロバートソンがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』に出演。サウジアラビア王室のカショギ氏殺害への関与をCIAが結論づけたというニュースと、それに対するドナルド・トランプ大統領が出した声明について解説していました。

そしてもう1人、あんまり日本のニュースには出てこないけども、UAEの大統領、ムハンマド・ビン・ザーイド(Mohammed bin Zayed)っていう人もいて。この人もイランが大嫌い。ところが、どれも民主的ではないんですよ。イスラエルもどっちかというと排外的な政治でポピュリズムを煽っている。そしてボルトンさんはレジームチェンジだけを狙っているということで、いわゆる人道的な、リベラルな中東の望む人はいない。みんな自分の問題そらしでどんどん進んでいる。

さらに最後の「B」なんですけど、革命防衛隊(Kakumei-Boueitai)ですね(笑)。

(プチ鹿島)フハハハハハハッ! 日本語だよ、それは(笑)。

(モーリー)イラン革命防衛隊。これは平和を望んでいない。なぜかというと、経済制裁を受けると、「穏健派のロウハニ大統領が間違っていた!」っていうことを言えて、自分らの権力、利権が拡大する。プラス、闇経済がどんどん広がりますよね? だって衣料品や日用品、ガソリンもないわけ。それを闇市が流していく。その闇市を仕切っているのがイラン革命防衛隊。自分の国民から巻き上げられるんですよ。いわば、マフィアがイランのシステムの中に寄生している。ですから彼らは経済制裁解除も望まないし、どっちかというと核合意を破棄して……トランプさんと利害が一致してるんですよ。

ところが、お互いにこういうチキンレースをして。「すんのかい、せんのかーい!」っていうコント、ありますけども。「せんのかーい、イラン!」っていう時、どこかで誰かが間違って一発撃ってしまった結果、本当の開戦になっちゃったらみんな損をするっていう。

(プチ鹿島)イラン新喜劇が行われるかもしれない?

(モーリー)そういうことなんですよ。だから誰か、ここに上手にくさびを打ち込んでほしい。イランとしては2020年にトランプさんが落選してくれればまた元に戻せるって願っている節もあるんだけど、ただイランの革命防衛隊はどちらかというと緊張が最大限に増してほしい。サウジも増してほしい。こういう奇妙な腹黒い人たち、チームBがトランプさんを後押ししている。こういう状況でございました。

<書き起こしおわり>

Viewing all 8527 articles
Browse latest View live