Quantcast
Channel: miyearnZZ Labo
Viewing all 8527 articles
Browse latest View live

宇多丸 RHYMESTER新曲『予定は未定で。』を紹介する

$
0
0

宇多丸さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でRHYMESTERの新曲『予定は未定で。』を紹介していました。

(宇多丸)ええと、あのね……新曲が……。

(山本匠晃)……いよーっ!(拍手)。

(宇多丸)フフフ(笑)。

(山本匠晃)今週水曜に聞いていて「しめた!」って思いましたね。

(宇多丸)そうなんだよね。いま、こういう告知のあれって難しくて。昔は、それこそ1週間……もっとか。1ヶ月前とかに「○○をやりますよ」って。盛り上げて、盛り上げて、ドーン! だったんだけど、いまはもうね、ポンポンポーン!ってやった方がいいみたいなのがあって。要するに告知から手に入ったり聞けたりする段階までの時間差がない方がいいっていう時代になりつつありまして。なので、2日前っていうのはいくらなんでも微妙なんじゃないか?って思いまして。前日がいいんじゃないかな?っていうことで昨日、発表させていただきまして。RHYMESTERの新曲を本日、オンエアーさせていただきます。

『人間交差点2019』ではもうすでにライブでやっておりますね。それをちゃんと仕上げてまいりました。

そこでもやったように、RHYMESTERはこれまでいろいろな曲をやってまいりました。ゴリゴリのヒップホップもありますし、割と今風のサウンド……トラップとまではいかないけども、今風のサウンドでやることもいろいろあったんですけども。ちょっといろいろ、いままでやっていないラインで、いまの気分にも一致してなおかつ僕らがやる意味があるラインみたいなところで。なおかつ、夏も近づいてきてフェスとかも出てくるし。そういうところで自分たちがやっていて気持ちがいい曲っていうのをやりたいよねっていうことで、いろいろと考えた結果、ここはRHYMESTERとしてはじめてストレートにレゲエチューンで行くのはどうかな?っていうアイデアが出まして。

(山本匠晃)はじめて?

(宇多丸)はじめてです。レゲエアーティストとの共演みたいなのも多いですし、レゲエ要素みたいなのも特に初期作とかは強かった方だとは思うんですけども。ズバリ、レゲエトラック、レゲエチューンをやるっていうのははじめてなんですね。で、そこでやはりレゲエといえば、名実ともに世界が誇るという言葉は大げさではありません。横浜のレゲエクルー、マイティークラウンのMasta Simonさんにプロデュースしていただいて。なおかつ、これがすごくて。ミックスとマスターをMiki Tsutsumiさんという方。この方、あれですよ。第61回グラミー賞最優秀R&B賞のミックスとかをやられているような方ですよ。そのような方にお願いして……という感じでやりました。

で、ですね、どういう曲かはこれから聞いていただければわかるんですけども。まあ6月26日(水)に正式に配信リリースいたします。あと、7月末には7インチアナログレコードもリリース予定です。やっぱりレゲエの曲はね、7インチなんてあったらいいでしょうね。で、Masta Simonいわく、いまの世界的なレゲエサウンド。いわゆるダンスホールレゲエじゃなくて、もうちょっと攻撃的なヒップホップにも近いような、いわゆるレゲエ。まあ、ラバーズロックというような甘いようなチューン。で、そのいまのレゲエの流れで、こういうような音色のこういうような流れがトレンドで……っていうのも踏まえつつ、でもそこにやっぱりド・RHYMESTER節っていうか。

僕、RHYMESTER宇多丸とMummy-Dさんの声が乗った時にはじめて出るRHYMESTERマジックみたいなものを込めてみた曲です。歌詞の内容ははっきり言うと「余白が大事」という、そういう歌です。生活とかにおいて、僕らって非常に多忙じゃないですか。俺もめちゃめちゃ忙しい。クッソ忙しい。本当に余白がない。仕事を詰め込もうと思えばずーっと。それで寝ている間も仕事のことを考えちゃいがちだけど、たとえば家に帰ってふとやるゲームの時間とか。仕事にもなんにもプラスにならない。

酒を飲んじゃうとかでもいいし。そういう無駄に見える余白の時間って、そこに人生の本質ってあるんじゃないの?って。あと、もっと言えば最近の都市開発的なことでもいいですよ。街がものすごくさ、無駄な部分がなくなって。きれいにきれいに都市開発されて。まあ、みんなが間違いないと思うようなお店できれいな街並みがあるけど、本当に面白いことが生まれるっていうのは本当はそういう無計画な部分だったり無駄の部分だったり余白だったり。そういうところにこそ、人生の価値だったりなんか面白いものが生まれる余地っていうのは本当はあるよね。だからいま、俺達と一緒に無駄な時間を過ごしましょうという、そういうような曲を大腸憩室炎になるまで働きながら作ったというね。そんな感じでございます。

(山本匠晃)フフフ(笑)。お疲れ様でした。

(宇多丸)タイトルが、『人間交差点』の時に「『予定は未定(仮)』で『(仮)』までがタイトルだ」って言いましたけども、我々はちょっと日和りまして。「(仮)」はいろんなところで混乱を招く。ラジオオンエアーとかの際に混乱を招くから、変えまして。これは歌のサビの流れとかもこっちの方が自然だっていうことで、こっちにしました。行きますね。RHYMESTERで『予定は未定で。』

RHYMESTER『予定は未定で。』

(宇多丸)はい。マイティークラウン、Masta Simonプロデュース、RHYMESTER新曲『予定は未定で。』をお送りしました。

(山本匠晃)いいですねー!

(宇多丸)よいしょー! すいませんね、本当にね。そうそう。今日、あいにくこんな天気ですけども。夏に向けてすごいいい天気の中で聞くのもいいでしょうけど。でもね、やっぱりたとえばすげえ雨が降っていて「今日は出かけるの、やめよう」っていうそういう1日にも合うかなって。『予定は未定で。』ということです。

(山本匠晃)いまの私にも刺さったなー!

(宇多丸)そうだよね! 山本さんなんか、そうだよね。

(山本匠晃)運命や! しかも金曜に流れて。

(宇多丸)そうだね。いま、目がヤバい感じになっている山本さんにもおすすめしたいということで(笑)。

(山本匠晃)充血しております(笑)。

(宇多丸)ということでみなさん、ぜひぜひ。こちら、6月26日(水)に正式配信となりますので。それまで、すいませんね。ちょいちょいこの番組でもプッシュさせてください。すいやせん……。

(山本匠晃)お願いします!

(宇多丸)で、6月19日(水)にブラックニッカとコラボした公開生放送がありますけども。そこにRHYMESTERも出演してなんかやるかもって。いいんじゃないですか、ねえ。ブラックニッカを飲みながら未定感を味わうなんてのも。これ、いいんじゃないですか。なんで山本さん、そんな厳しい顔をしているんですか? 「俺は呼ばれていない!」みたいな。

(山本匠晃)なぜ、公開生が水曜日なんだ?

(宇多丸)フフフ、それはやはりお酒と言えば日比ちゃんだから。そして、なんかお酒と言えば宇垣さんとも言われて、宇垣さんも来る。なのに……(笑)。

(山本匠晃)……

(宇多丸)フハハハハハハッ!

(山本匠晃)いまの余白。なのに……。

(宇多丸)余白が大事。余白が大事です(笑)。

<書き起こしおわり>


PUNPEE 作曲方法と「太い」ビートの作り方を語る

$
0
0

PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中で自身の作曲方法についてトーク。ヒップホップ特有の「太い」ビートの作り方などについて話していました。

MODERN TIMES

(PUNPEE)メッセージっすね。東京・世田谷の21歳大学生の方。「PUNPEEさん、こんばんは。私は音大に通って作曲を勉強してる者です。PUNPEEさんが先日の放送で『理論・和声にあまり詳しくない』と言っていたことに驚きました。私は作曲で行き詰まった時に理論の面から見直すのですが、どのようにトラックメイクのスランプを乗り越えてますでしょうか? よろしければお聞かせください」。はい。そう。先週、セブンスのコードとか9とか、やっと最近勉強し直したっていう話をしていたんですけども。

PUNPEE タイラー・ザ・クリエイター『EARFQUAKE』とコードを語る
PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中からタイラー・ザ・クリエイターの新作アルバム『IGOR』から『EARFQUAKE』を紹介。楽曲内で使われているコードについて話していました。

もちろんセブンス・コード……ギターを最初にやっていたので7とか9とかSus4、Sus、いろいろと知ってはいたんですけども。テンションコード……あの、自分ピアノが弾けないんで。作ってる時にMIDIコードっつって、こう画面上に音符をオフラインで置いていくんですよ。パッパッパッて。線を。それでこうなんとなく、「ここは7だな」みたいな感じで感覚でやったんですけど。メロディーを乗せる時も、鼻歌から乗せて。「あ、これ違うな」って1回寝て、次の日に聞いて気持ち悪かったらやり直すみたいな。「あ、ここはこうだな」とか。

まあ、なんとなくハモりとかは感覚で分かるんですけど。そういう感じ。トラックメイクのスランプっていうか、基本的にいつもスランプっていうか。もう最初、めっちゃ「うおおーっ!」って悩みまくって。「次はこういう感じで行こうかな?」みたいな。それと自分のいま言いたいことがリンクするともう最高って感じで。「うわーっ、楽しい!」っていう感じになるんですけど。この前も田島さんと話してた時に言ったんすけど、前の曲ボツ。で、前の曲もさらにボツになって、その次の曲もボツになって。最後にできた時に前の前の曲で使ったアイデアをそこに入れたら「あっ、ハマった!」みたいな。メロディーがハマったみたいなことが結構あって。

PUNPEEと田島貴男 アルバム『bless You!』を語る
ORIGINAL LOVE・田島貴男さんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』に出演。PUNPEEさんとアルバム『bless You!』について話していました。

だからなんか蓄積でできていっているような気も結構するっていう感じですね。だからスランプっていうか、作りたい時に作っているっていう感じ。新しい手法が世に出てきた時とかに、なんかちょっとそれを自分も真似して実験してみるみたいな。オートチューンだったりもそうだったし、あとは使ってる機材とかっすね。それを自分のいままでの知識とかと結び合わせて、さらにそれと違う新しいものができたらもっと最高っていう感じな気がしてやってるっすね。

だから基本、ずっと作り続けてるっていうか。なにか新しいことを試しつつっていう感じです。結構ヒップホップ、最初に入った時ってやっぱり、うーん……いまの現行のトラップと呼ばれるようなヒップホップのものだったりとか、昔っていうか90年代のブーンバップ的なものだったりとか、その音楽で一貫して。昔の方が硬派なことを歌ったりだとか、いまの方が昔に比べたらちょっとだけ若干チャラチャラしている風潮っていうか。まあ、そうじゃない人もいるんですけど、全体的に見ると。っていうのも、いろいろと種類が変わってると思うんですけど、一貫してやっぱりビートはずっと太くて。

USのヒップホップのかっこいい残ってるものってやっぱり「ビートの太さ」っていう理論から最初、実験に入ってしまったから。結構そのメロディーのことがあんまりいまだに、そこまで理論がわかってないっていう。音符も読めないし……っていう感じでやっています。

で、ビートの太さって音符とか図であるのかちょっとわかんないですけど。最初にトラックを作ってみて、誰かの真似をして。「あれ? これコードも音色も一緒なのに、なんか安っぽい?」みたな風に自分でなったんですよね。で、クラブで鳴らした時も当時はまだCDJはなかったから、オリジナルのトラックはPAさんにMDプレーヤーでPA卓からかけてもらうしかなくて。だからその昔の人ってあり物のアナログ。USのヒップホップのインストゥルメンタルを2枚使いとかして昔、よくやっていたんですよ。自分で音源にする環境がMTRとか持ってる人はいたっすけども、その辺ぐらいまではなかったから。

で、MDでやってたんですけど、やっぱり自分のビートが太くないんですよね。『Renaissance』っていう曲でも言ったんすけど。「なんだ、このショボい音?」みたいな。同じブレイクビーツのドラムを使っているのに軽いみたいな。なんだろう?っていうところから結構、研究が始まったような気がして。あとは自分の思う「この曲、ドラム太い!」って最初に思った曲はDJプレミアの、前もなんかの放送で言ったんですけど、グループ・ホームの『Supa Star』っていう曲なんですよ。

最初、「ドンッ、カッ、ツッ!」っていうドラムから始まるんですよね。たとえば自分がいちばん最初に買ったプリセットのドラム集みたいなのがあって。同じ音量でそれを、何もコンプもかけずに叩くと、本当にプレーンな状態。サラの状態でかけるとこんな感じなんですよ。(プリセットのドラム音が鳴る)。それが、グループ・ホームの『Supa Star』。同じ音量ですよ。同じ音量だと、こんな感じなんですよ。

Group Home『Supa Star』のドラムの太さ

「なにが違くてこんなに違いが出るんだろう? メーターは赤に行ってるのに、なんでこっちの方がデカく聞こえるんだろう?」っていう疑問から始まっていって。それで言ったら、コンプレッサーだったりとか、あとは低音っすね。いろんな周波数があると思うんですけど、120より下の部分とか。あとは60から下とか、それを重ねるんですよね。「スーパーロウ」って自分たちは呼んでいたんですけど、そこの部分をアタックの強いドラムに重ねるとか。それで、当時はインターネットもなかったし、やり方っていうかチュートリアルが分かんなかったから、もうとにかくドラムを重ねまくるみたいな。

一時、キックだけで5個重ねたりとかしてて。でも音量がデカくなるだけで全然太くなんなくて。「なんだろう、これ?」って。そこから、その音を圧縮するっていうか、ピークを抑えた状態で下の部分を上げるっていう。まあコンプレッサーっすね。そういう存在に気づいたりとかして。そういうところから入っていったんですよね。で、「dbx 160X」っていう90年代のプロデューサーの人がみんな使ってたモノラルのコンプレッサーを2台買って。それを通したりとか、いろいろと工夫して結構実験して。「面白いな!」っていう理論。そういう理論から入っていったっていうか。

この理論に関しては教科書とかがないから。うん。音符でも表現できないし、いまだにそのネットを漁ったりとか人に聞かないと分かんないっていう面白さがあるような気がして。自分はそこもまだヒップホップの魅力としてすぐに知れるものじゃないのかなっていう気がして。いまだにそこは魅力を感じるっすね。あとはそのドラムが太くなったら次はグルーヴ感っていうのに気づいて。単純にハイハットを「ツッツッツッツッ……」って4個で打って、「ドッツッタッツッ、ドドッツッタッツッ、ドッツッタッツッ、ドドッツッタッツッ♪」みたいな感じでプリセットの本当、サラの状態で叩くとこんな感じなんですけど。

(プリセットのドラム音が鳴る)。あの、これのドラムの音色と太さが違うだけでグルーヴの出方が全然違う。「なんだ、この違いは?」って最初にそれを知ったのがビギーの『Unbelievable』っていう曲で。こんなに違うんだっていうのを知れた曲なので、それを聞いてみてください。どうぞ。

The Notorious B.I.G.『Unbelievable』

<書き起こしおわり>

PUNPEE『マジック:ザ・ギャザリング』の思い出を語る

$
0
0

PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中でカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』の思い出を話していました。

(PUNPEE)最近、ネットで見て熱かった記事なんですけど「ギャザリング」つながりということで。『マジック:ザ・ギャザリング』がドラマになるっていうニュースを読みまして。SUMMITの平林っていう人が昔、かなり大会とかでもいい線いってたやつで(笑)。そいつからメールが来て「これ、見たっすか?」って。

『マジック:ザ・ギャザリング』って説明すると、自分も全然スーパーにわかなんですけど。アメリカでずっと何十年も流行ってるカードゲームで。対戦型なんですよね。一対一でやる。バトルロイヤル式のもできるのかな?

まあ、一対一でやるやつで、交互にカードを自分の手札からめくっていって、相手の体力をゼロにするまでやるっていう。そこで自分の土地っていうのからパワーをひねり出してその戦士とか魔物を召喚するっていう。そうやって遊ぶ対戦型のゲームなんですけど。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の監督のルッソ兄弟が制作指揮なのかな? わかんないですけど。するらしくって。まだ噂なのかな? 「へー!」なんて見ていたんですけど、これ、カードの中の世界なのか、カードゲームをモデルにするのか……カードの中が割と昔の伝説的な。なんかドラゴンが出てきたりとか、エルフが出てきたりとかってあるんですけど。

あとは土地が力を持っていたりもするやつがあって。自分は中学の時にその『マジック:ザ・ギャザリング』にハマりまして結構やっていたんですよね。カードを買ったりとかして。スターターデッキっていう60枚入りの箱が売っていて。あとはレアとかコモンとかアンコモンという出やすいカードと出にくい、手に入れにくいカードがあったりとか。あとはブースターパック、セットっていう15枚入りのビニールのに入ってるやつとかあったんすけど。そのビニール、いま考えるとすげえかっこよかったっすね。なんか、うん。ガムのオマケのシールが入っているみたいな。アメリカっぽいビニールのなんですけど。

中学の時にハマった『マジック:ザ・ギャザリング』

それがドラマになるっていうことで「へー!」って。それで昔のことを思い出したりとかしてて。で、自分はもう全然ペーペーで大会とか出る前に止めちゃったりとかしたんですけど。なんだっけな? 神保町にフューチャー・ビーっていうお店があって。そこに弟と一緒に通ったりとかしていたっすね。そこのお店は対戦できる机もあって。あとはカードがバラ売りしてるんですよね、たしか。自分の手に入れたいカード、いくらそのブースターパックを買っても何が入ってるかわかんないから、出るまで買い続けるしかないですけど。そういうもんだと思ってたら、1枚ずつ売ってるんですよね。結構それなりにする値段で。何千円とかで。

で、「うおーっ、こんなシステムがあったのか!」って中学の時は結構衝撃的で。で、高いお金を出して買ったりとかもするんですけど、そうすると帰りにちょっとした不良みたいなのに(笑)。まあ、レコード狩りとかと一緒で「おい、お前。あのカード、買ってただろ? よこせよ!」みたいな感じのカード狩りみたいなのがあったとかそういう噂を聞いた気もする。まあ、話が変わるんですけど小学校の時、結構そのナードな友達がいたんすよね。で、そいつはいつも常に半ズボンを履いていて。まあ、俺もずっと半ズボンだったんすけど。人のことは言えないですけど。

なんか「ナントカの呪文、食らえ!」みたいなことを言うと、なんかちょっとクラスのイケてるやつらに「なに言ってんだ、あいつ?」みたいな感じで言われるみたいな。でもまあ、いいやつで。そういう小学校の時に成り立っていた面白い関係ってたぶんあったと思うんですけど。で、そいつは中学校で私立に行っちゃって。自分は公立の学校に行って。その『マジック:ザ・ギャザリング』だったりとかに出会うわけなんですけど。で、結構自分はそのストンピィデッキっていうデッキ。カードのセットを自分で集めて作ってたんですけど。

言ったらこう、もうすごいインスタントに早く召喚もバババババッてしちゃって。最初のうちに、相手が用意する前に相手を潰しちゃうっていうセットだったんすよね。ストンピィデッキっていう緑と赤の属性で結構作れるようなセットなんですけども。まあ、いろいろと属性っていうのがあって。神保町に通ったりとか、あとはイエロー・サブマリンっていうお店で買ったりとかしてたんですけど。「地元にも対戦できる場所がある」っていう噂を聞きつけて。なんかおもちゃ屋の、普通の1階はおもちゃ屋なんですけど、その2階が子供が集まるスペースで。ミニ四駆が走らせたりとかできる、もう子供が喉から手が出るほどほしがるようなスペースですね。

まあ、いまで言うところのクラブだったり溜まり場みたいなのがあったんですよ。2階に。全然それ、知らなくて。で、そこで板橋最強の『マジック:ザ・ギャザリング』のやつがいるみたいなことを聞いて。「マジか!」みたいな。で、自分もなんかこう駆け出しの『マジック:ザ・ギャザリング』のにわかプレイヤーとして行くしかない!ってたしか日曜日に行ったと思うんですけど。それで行ったら何か聞き慣れた声……ちょっと低くなってる声が聞こえたんですよね。「ナントカの魔法!」みたいな感じで言っていて。「えっ?」って。そしたらその小学校の時のちょっとナードなやつがそこで王者になっていたんですよね(笑)。

「ああーっ!」みたいな。で、昨今のそのナードカルチャーの席巻の仕方の一片をここで見たっていう風に、いま考えると思ったんですけど。そこでもうめっちゃブイブイいわせていて。なんか舎弟みたいなのもいたりとかして。「○○しましょうか?」みたいな。「いや、いいよ」みたいな感じで言っていて。「おっ、お前は!」みたいになって、すごい奇跡的な再会を果たした記憶があるっすね。それを今回のドラマ化で思い出しました。

もうデッキは、実家にあるのかな? わかんないっすけど。自分がやってたのは第4版の時。稲妻とかチャネルとかあった時からミラージュっていうのがあって。あとは翻訳されてないアイスエイジっていうのを赤羽? 十条かな? そこまで買いに行ったりとか。十条銀座に行ったのかな? わかんないっすけど。行ったりして買って。で、第6版ぐらいで音楽にいろいろと魅力を感じてしまって止めちゃったような気がするんですけど。

懐かしっすね。あの停滞とか、ずっと相手を凍らせるデッキとかいろいろとあったよ気がする。でもドラマ化されたら、言ったらその昔のモンスターがドラマの中に実写とかすごい3Dで出てきたら、「うおおっ、あいつだ! うおおーっ、こいつだ!」って昔やっていた人もまた興味を持って見るし。知らない人は「えっ、なに? このカード、有名なの?」みたいな感じで。そこから入る人もいると思うから。たぶんすげえよいループができるような気がしていて。いま考えたら、そういえばなんでこんなにやられていなかったんだろう?って逆に思う感じというか。うん。

いまのね、そのNetflixのいろんな盛り上がりをイースターエッグとかそういうので見せる時代の中ではすごいばっちりハマるんじゃないかなとか思いながら、その記事を見ておりました。という中学の頃のにわか『マジック:ザ・ギャザリング』体験の話でした。ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

安住紳一郎 土曜日の朝の楽しみを語る

$
0
0

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で土曜日の朝、すっきりと起きるための楽しみにしていることについて話していました。

LONELY-愛という約束事/もうひとつの土曜日

(安住紳一郎)東の方が梅雨入りが早かったみたいで、まだ近畿、中国、四国、九州北部は梅雨入りしていないんですね。

(中澤有美子)そうなんですね。

(安住紳一郎)だいたいね、南から梅雨入りしていくような感じですけども。今年は近畿……大阪、関西は梅雨入りがずいぶん遅くなるんじゃないか?っていう風に違う番組の気象予報士の方が昨日、言っていましたね。それで「はー!」って思いましたですね。

(中澤有美子)ふーん。

(安住紳一郎)私、土曜日の夜に情報番組をやっているものですから、土曜日ってなるべく1日、時間のある時には他の情報番組を見て。「他はどういうことをやっているのかな?」っていうことは当然、チェックするんですよね。そうしますと、土曜日って朝の情報番組は結構早い時間からやっていますもんね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)早いと7時ぐらいからやっているんですよね。そうしますと、金曜日の仕事が遅く終わる傾向が強いもんですから、土曜日の朝がんばって起きますよね。そして見ようと思うんですけども、まあその言い方はちょっと難しいですけども、いわゆるテスト勉強みたいな感じで嫌々起きて見るみたいなニュアンスになりますよね? まあ当然、その仕事の一環だと思って強い気持ちでグッと起きるんですけども。また土曜日ですしね。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)なのでこう、つけながら寝ちゃうっていうことが多くてですね。

(中澤有美子)そうでしょう、そうでしょう。

(安住紳一郎)それで秘策を思いつきまして。土曜日の朝に好きな食べ物を作りながら見るっていうね。これだったら寝ないだろうと思いまして。どうですか? この妙案は。素晴らしいライフハック!

(中澤有美子)素晴らしい! 作る? またそこにでも負荷がかかっているような?

好きな食べ物を作りながら見る

(安住紳一郎)でも、1週間なり生活の中でいちばん好きなものを我慢に我慢を重ねて……それが食べられる時間は唯一、その土曜日の朝7時から9時の間だけみたいな。そうしますとですね、目覚まし時計がいかに眠くともちゃんと「はっ!」って起きまして。「うわっ、食べられるぅ~!」って思うんですね(笑)。「ヘヘヘヘヘッ!」って思いながら。ええ。そうなんですよ。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)まあ、具体例を言った方がわかりやすいので。辛坊治郎さんの『ウェークアップ!ぷらす』を見ながらですね、「はあーっ!」って思いながらですね(笑)。

(中澤有美子)他局、他局(笑)。

(安住紳一郎)「他局ぅ! 他局だけど!」って。もちろん、TBS系列も見ているんですけどもね。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)ちょっとうっかりすると、ほら。自分の仕事の役に立つだろうって思って見ているんですけども、うっかり寝ちゃったりすると。で、終わるともう「ええっ? なんか誰かがぶらり途中下車してる?」みたいな感じになっちゃうから。「あれー?」みたいな。(『ぶらり途中下車の旅』ナレーションのモノマネで)「小日向さーん?」みたいな。「ええっ? 小日向さん、私、ずっといま寝てたんですか? 1時間半も?」なんて(笑)。

(中澤有美子)「教えてください」(笑)。

(安住紳一郎)「教えてください!」みたいな。「そうですよ、安住さん。安住さん、途中からずっと寝てたんですよ」みたいな。

(中澤有美子)アハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)いや、もちろんTBS系列のテレビも見ながらですけどもね。家にテレビ、いっぱいありますんで。「ああっ!」って思いましてですね。またくだらない話をしていますけども。

(中澤有美子)いえいえ。

(安住紳一郎)でも、気持ちわかりますでしょう?

(中澤有美子)すっごい前向き!

(安住紳一郎)前向きっていうか、いや、これは本当にシャキッと起きるもんだなって思って。やっぱり仕事へのモチベーションよりも食べ物へのモチベーションっていうことですよね。

(中澤有美子)うんうん。へー!

(安住紳一郎)いま私、何をやっていると思います? 私、土曜日。毎朝、アジフライを揚げてるんです(笑)。

(中澤有美子)ええっ!? 難易度高め!

(安住紳一郎)アジフライ、好きですから(笑)。

(中澤有美子)好きですか。そうですか。安住さん、そんなお料理をされるんですね。

土曜日の早朝からアジフライを揚げる

(安住紳一郎)いやいや、ですから私、アジフライが好物なんですけども。だから土曜日の早朝以外はアジフライを食べられないんですよね。だからもう土曜日になると「やったぁ! アジフライ、食べられるぅ!」って思って(笑)。

(中澤有美子)へー! もう切り身を買っておいて?

(安住紳一郎)そうですね。まあ、冷凍のアジフライを揚げているだけなんですけども。

(中澤有美子)ああ、なるほど、なるほど。へー! 衣もついたものを?

(安住紳一郎)そうです。ちょっとね、興が乗ってくると生の魚を買ってきて。アジのところからやりたいなとも思うんですけども。そうするとほら、金曜日の夜からの作業になっちゃうから。そうなんですよね。なので土曜日の朝……。

(中澤有美子)揚げ物を?

(安住紳一郎)揚げ物を揚げて。それでちょっと気持ち悪くなって土曜日の後半を迎えるっていう感じですか?

(中澤有美子)それは……(笑)。そこからまた、長いですのに。

(安住紳一郎)うん。でもその、あれですよね。それだと、絶対に眠くなりませんから。「ふぅ~!」って言いながら。ええ。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)そんな生活がどれぐらい続いているのかな?

(中澤有美子)さ、最近じゃないんだ!(笑)。

(安住紳一郎)最近じゃないです。

(中澤有美子)フフフ、そうなんだ。重ねているんですね?

(安住紳一郎)うん。あ、ほら。先週からだらしない自分っていうのをオープンにするようになったから。こういうようなシリーズの話はたくさん持っているよ、俺!

(中澤有美子)フフフ(笑)。

安住紳一郎 素焼きアーモンドの物足りなさを語る
安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で素焼きアーモンドの物足りなさについて話していました。

(安住紳一郎)えっ? だってそうでしょう? こういうダラダラした話をしていいんでしょう? だから、するよ。延々と。うん。

(中澤有美子)いや、ダラダラしていないですよ、全然(笑)。

(安住紳一郎)いやいや、すっごいだから私、冷凍物の揚げ物を揚げるの、いま異常に上手になっちゃって。すごいですよ。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)昨日はですから、カキフライにも挑戦しましてですね。冷凍物なんですけども。すごいですよねー。なかなか。

(中澤有美子)難しいんでしょう? なんか、爆発しないようにとか。

(安住紳一郎)いやいや、それほどじゃないですけども。まあ、油の温度はなんとなくね、手のひらでわかるようなレベルになってきましたけども。

(中澤有美子)ええーっ! 冷凍を揚げる。わーお!

(安住紳一郎)いやいや、おまかせください。……なにやってんだか?っていう話なんですけどもね。

(中澤有美子)すごーい!

(安住紳一郎)なんの話、していたんだっけな? ああ、そうそう。うんうん。中国・四国地方でまだ梅雨入りをしていないっていう話だ。

(中澤有美子)フハハハハハハッ!

(安住紳一郎)すみません。そうでした、そうでした。「中国・四国地方が梅雨入りしていない」っていうんで私、牡蠣を思い出しちゃったんですね。広島の牡蠣を思い出しちゃって。そこにようやくたどり着いたところでございます。ねえ。

<書き起こしおわり>

サイプレス上野 般若 VS R-指定 ラスボス継承バトルを語る

$
0
0

サイプレス上野さんがbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』に出演。渡辺志保さんとフリースタイルダンジョン 般若さんとR-指定さんのラスボス継承バトルについて話していました。

(渡辺志保)でもいま、本当にもちろんサイプレス上野さんもずっとテレビ朝日系列のフリースタイルダンジョンに出られていて。進行役というか、コメンテーター? あれは何役っていうんですか?

(サイプレス上野)あれは……まあMCかな? ZEEBRAさんのうーん、なんだろうね? 介護役みたいな?(笑)。

(渡辺志保)介護役(笑)。まあちょっとこうね、アシストをしながら……みたいな。そんな役割も務められていて。

(サイプレス上野)まあ進行をしなくちゃいけないんで「ジャッジ!」とか言ったりするから、やっぱり緊張するっすね。

(渡辺志保)いやー、あれは緊張するでしょう。

(サイプレス上野)やっぱりMCバトルに出ている人間の気持ち、俺も出ているからわかるんで。その、ちょっと進行が滞ったりしたら、たぶん本人たちはすごい嫌だろうな、みたいな。

(渡辺志保)うんうん。しかも、そのモチベーションというか、炎を燃やし続けないといけないじゃないですか。MCバトルの間って。

(サイプレス上野)だからちょっとそこらへんは気を使いながらやっていて。やっぱりこの間の般若くんの引退試合というか卒業をされた時とかの進行は本当になんか心臓がキューッてして。

(渡辺志保)ちょうどこの番組、先週のニュースのコーナーで「般若さんがラスボスを引退しました」っていうのを報じていて。で、私も「あの場にいた方はいったいどんな心境だったんだろう?」っていう風にちょうど話していたところだったんですよ。

(サイプレス上野)だからなんか、放送でどれぐらい流れているのか、俺は見ていないんですけど。あれ、見るのが怖くて。

(渡辺志保)うんうん。

(サイプレス上野)それで般若くんの回、見ていないんですけども。見るのが怖くて。で、見ていないんですけども、でも毎回「先行!」って言っているのを「上野、わかってんだろ?」って……。

(渡辺志保)そう! 言っていた、言っていた。流れていた。

(サイプレス上野)流れていた? それで「……ハイッ!」みたいな感じで(笑)。

(渡辺志保)それで3本でやるっていう(笑)。

「上野、わかってんだろ?」

(サイプレス上野)「わかってるよな? 言わせんなよ」みたいな空気になっちゃっていて。もう「先輩、ハイッ!」みたいな。

(渡辺志保)そうですよね。そこはもう阿吽の呼吸っていうか、そこにいる人しかわからない……。

(サイプレス上野)わからない感じで。結構ピリついたりとかしていて。

(渡辺志保)いや、そうでしょう。あれでピリつかなかったらいつピリつくの? みたいな感じがありますしね(笑)。

(サイプレス上野)そう、本当に(笑)。

<書き起こしおわり>

R-指定 般若とのラスボス継承バトルを振り返る
R-指定さんがニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』で般若さんとのフリースタイルダンジョン・ラスボス継承バトルを振り返っていました。

渡辺志保 Tyler, The Creator『IGOR』を語る

$
0
0

渡辺志保さんがbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中でタイラー・ザ・クリエイターの新作アルバム『IGOR』を紹介していました。

IGOR [Explicit]

(渡辺志保)4時台の後半はタイラー・ザ・クリエイターのニューアルバム『IGOR』について特集します。この作品、タイラー・ザ・クリエイターによる5枚目のソロアルバムですね。5月17日にリリースされました。そして見事、ビルボードチャートの1位を獲得しまして、彼にとってはじめてのナンバーワンアルバムですよね。で、タイラー・ザ・クリエイターの特徴というか才能、彼は本当にトータルプロデュースを全部自分でできちゃう方で。自分でラップもし、当たり前だけどもリリックも書き、そしてサウンドプロデュースもする。そして、どんなアーティストに参加をしてもらうかっていうところも全部自分で決めるという感じの非常に才能あるアーティストです。

で、彼の前作『Flower Boy』というアルバムがあるんですけども。私はすごくその『Flower Boy』が大好きで。そこでまたタイラー・ザ・クリエイターのプロデューサーとしての新しい才能が開花したようなアルバムだなという風に思っていたんですけども。今回の『IGOR』はそこをさらに豊かにしたようなアルバムだなという風に感じました。ただ、タイラーの持ち味であるちょっとトリッキーな部分であるとか、キレイな丸ではなくて非常にいびつな丸なんだけども、それがすごく奇跡的なバランスでめちゃめちゃアーティスティックに仕上がっているというような感じですよね。

で、めちゃめちゃジャンルもごちゃまぜにしたような非常にコラージュっぽい感じのアルバムなんですよね。この『IGOR』という作品は。ただ、タイラー自身もこの番組、非常に自信満々でリリースしたような感じがしまして。で、リリースするタイミングでも自らTwitterで自分のステートメントを発表しておりまして。で、「テレビを見たり携帯をいじりながら聞くな。まずはこのアルバムを1枚通してじっくりと聞いてくれ」ということでリスナーに呼びかけておりました。本当にその価値あり!っていうような感じです。

で、フィーチャリングアーティストの表記っていうのがいま、流行りですよね? 結構トレンドだけど、たとえばトラックリストを見ただけでも「フィーチャリング○○」っていう表記が1個もないんだけど、蓋を開けてみるとたとえばバックコーラスにこの人が参加している、キーボードにはこの人が参加しているとか、聞くまで、蓋を開けてみるまでどんな作品かわからないっていうのが最近の、たとえばトラヴィス・スコットとかソランジュのアルバムもそうでしたし。ひとつのなんかトレンドになっているのかなって思うんですけども。

今回も、別段フィーチャリングアーティストの表記はないんですが、多くの豪華アーティストたちが参加をしています。たとえば、カニエ・ウェスト。そしてチャーリー・ウィルソン。そしてソランジュ、プレイボーイ・カーティ、リル・ウージー・ヴァートとかね、非常にベテランから新人までがもう大集結してこのアルバムを作っているという。で、この『MUSIC GARAGE:ROOM 101』でも先週、『EARFQUAKE』っていう曲。リードシングルの曲をかけさせてもらったんですけども。

あれはもともとはタイラーがリアーナとジャスティン・ビーバーのために書いた曲なんですって。でも両者が「この曲、ちょっといらないわ」って言ったので自分のアルバムに収録したという逸話もあるそうなんですけども。まあ、そんな感じでなんかね、そういったところを切り取ってもいろいろなマインドというか構想がミックスされてできたアルバムなのかなって思いますし、アルバムの大きなコンセプトになっているのは恋愛なんですね。ひとつの出会いと別れを描いているんですが、私はやっぱり後半のね、別れの方ですね。「なんでこんな恋愛をしちゃったんだろう?」とか「君のことを好きだったけど、さよなら」っていうようなことを歌っている後半の方がより、エモーショナルで感情的にグチャグチャな感じが出ていて非常に好きなヴァイブスのアルバムに仕上がっております。

で、ここで1曲、このアルバムから聞いていただきたいんですけども。『GONE, GONE / THANK YOU』という2つの曲が合体して1曲に仕上がっているという曲なんですけども。さっきもね、このアルバムはコラージュ感が強いという風に言いましたが、今回もいろんなサンプリングソースをタイラー・ザ・クリエイターは使っておりまして。この曲ではなんと、山下達郎さんの名曲『Fragile』を引用しているんですよね。

で、『Fragile』のメロディーをそのままタイラーがなぞってこの曲の最後の方で歌っている箇所がありますので。みなさん、どんな感じに仕上がっているのかぜひじっくり聞いていただきたいと思います。それではお届けしましょう。タイラー・ザ・クリエイターで『GONE, GONE / THANK YOU』。

Tyler, The Creator『GONE, GONE / THANK YOU』

(渡辺志保)はい。いまお届けしましたのはタイラー・ザ・クリエイターで『GONE, GONE / THANK YOU』。「もう恋なんてしない」っていうタイラーの悲痛なというか、こっちまで泣きたくなっちゃうような、そういうラインが山下達郎先生の『Fragile』のメロディーをそのままなぞっているというところでした。お気づきでしょうか? このアルバム『IGOR』、本当に聞き応えがあるけども、そんなに長くはないんですよね。コンパクトにキュッとまとまっているアルバムなので、ぜひぜひみなさんも携帯をいじることなく、1本まるっと通してお聞きいただくことをおすすめします。

<書き起こしおわり>

安住紳一郎と鈴木亮平 奄美大島の魅力を語る

$
0
0

俳優の鈴木亮平さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』に出演。安住紳一郎さんと奄美大島の魅力について話していました。

奄美大島・徳之島の自然 下巻

(安住紳一郎)屋久島は行かれました?

(鈴木亮平)屋久島は行ったことがないんですよ。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。

(鈴木亮平)ただ撮影で、去年世界遺産の候補にはなって世界遺産にはなれなかった奄美大島の方には行って。

(安住紳一郎)ああ、奄美大島。

(鈴木亮平)素敵ですよ。もう僕はハマっちゃいました。

(安住紳一郎)そうですか。私も奄美大島、3年前に行って。「あっ、私の最も肌に合うリゾート、見つけた!」っていう感じで。

(鈴木亮平)僕もそうでした! 気が合いますね!

(安住紳一郎)いや、本当に。勝手に沖縄と似たところかなって思って行くと、全然違うんですよね。

(鈴木亮平)全然違うんですよ。なんか、なんでしょう? ちょっと奥ゆかしさもあり、派手すぎず、でもいいところはものすごくきれいだし人もいいっていう。

(安住紳一郎)そうですよね。で、ちょっと雨が多くて。だから南国リゾートっていうよりもちょっと森っていうか。

(鈴木亮平)森なんですよ。世界遺産候補になったのも森なんですよ。

(安住紳一郎)ああ、そうですか。

奄美大島の森

(鈴木亮平)そして森にはハブがいるから、人が立ち入らないから、原生林がそのまま残っているんですよ。しかも太古の時代の。巨大な葉っぱが茂っていたりとか、シダ植物とか。

(安住紳一郎)めちゃめちゃ雨が降るんですよね。

(鈴木亮平)めちゃめちゃ雨降ります。屋久島もそうですけどね。「屋久島も1ヶ月に35日、雨が降る」って言われているぐらい。

(安住紳一郎)あの、奄美大島ジョークですよね?(笑)。

(鈴木亮平)フフフ、奄美ジョーク(笑)。

(安住紳一郎)奄美ジョークなんですよね(笑)。私もね、それを言われたんですよ。「雨が多いでしょうね」って言うとあのへんの人たちのジョークで「そうなんですよ。ここらへんはだいたい月のうちの35日は雨が振るんですよ」「アハハハハッ!」っていう(笑)。そうですよね。龍郷ですよね?

安住紳一郎 東洋のガラパゴス・奄美大島の魅力を語る
安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で仕事で訪れた奄美大島についてトーク。事前に予想していたのとは全く違った奄美大島の魅力について話していました。

(鈴木亮平)西郷さんが住んでいたのは龍郷ですね。

(安住紳一郎)そうですよね。私が行った時にも西郷さんのふるさとが大河になるっていうことで「うわーっ!」って盛り上がっていました。

(鈴木亮平)そこは湾に面しているんですけど、その龍郷湾っていうところがすっごい色をしていて。もうめちゃめちゃきれいで。この景色を見ながら西郷さんは過ごしていたんだって思うと、この島の時代はいろいろとあったでしょうけど。まあ自然の美しさに癒やされただろうなって思いました。

<書き起こしおわり>

町山智浩 エルトン・ジョンの歌詞と映画『ロケットマン』を語る

$
0
0

町山智浩さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でエルトン・ジョンの自伝映画『ロケットマン』とエルトン・ジョン楽曲の歌詞について話していました。

(宇多丸)時刻は8時になりました。ここから特集コーナー、ビヨンド・ザ・カルチャー。まずはこちらの曲をお聞きください。エルトン・ジョンの大ヒット曲『ロケットマン』を、とある方が歌っているバージョンです。

(宇多丸)はい。エルトン・ジョンのヒット曲『ロケットマン』をとある人が歌っているバージョンということで。まあ、歌っているのはエルトン・ジョンじゃないんですね?

(町山智浩)エルトン・ジョンじゃないんですけど。すごい上手いし、非常に近いんですけども。これ、歌っているのはなんとあの『キングスマン』の彼、タロン・エガートンくんなんですよ。

(宇多丸)あのヤンチャ坊主が?

(町山智浩)そう。今度のエルトン・ジョンの伝記映画で。日本だと8月23日から公開される『ロケットマン』の主題歌で。これ、この間の『ボヘミアン・ラプソディ』と違って本人……そのエルトン・ジョンを演じてるタロン・エガートンくん本人が全部歌ってます! すごいですよ、これ。これはアカデミー賞行くだろうと思いました。見てきたんですけど。

(宇多丸)いち早く町山さん、ご覧になったということで。今日はそのエルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』にまつわる、エルトン・ジョンがどんなことを歌ってきたのか?っていう特集を……ちなみにこの『ロケットマン』はどういうことを歌ってる歌なんですか?

(町山智浩)あのね、この『ロケットマン』っていう歌はバラードじゃないですか。で、全然ロケットな感じがしないんで、『ザ・ロック』っていう映画の中ではニコラス・ケイジが「『ロケットマン』っていう歌を知ってるか?」って。それで悪党が「知ってるよ。あのヘナヘナした歌だろ?」って言うシーンがあるんですけど、これは歌詞は実はヘナヘナした歌詞じゃないんですよ。実際には。

(宇多丸)実は。

(町山智浩)これ、『ロケットマン』っていうのは宇宙飛行士のことなんですけど。宇宙飛行士が家を出て……「ロケットの点火時間は午前9時。僕は凧よりも高く飛んでいく。地球がとっても恋しいよ。奥さんがとっても恋しいよ」っていう歌詞なんですけど。いったいこれ、どういう状況なのか?っていうと、これはリフレインのところでこう言うんですよ。「ロケットマンはヒューズが燃え尽きるんだと。いま、ここで孤独に(Rocket man Burning out his fuse up here alone)」っていうのが繰り返されるんですよ。

(宇多丸)はい。

(町山智浩)これ、どういうことかというとロケットから放り出されて、生命維持装置だけついた状態で宇宙空間に放り出されいてる状態です。そういう歌詞なんですよ。

(宇多丸)なんていうか、事故が起きているっていうか?

(町山智浩)事故が起きて、死ぬしかない状態なんですよ。でも、死ねないんですよ。生命維持装置がついてるから。で、地上に着くのはいつになるか、わからないんですよ。「それははるか先のことだろう(I think it’s gonna be a long, long time)」っていう。「もうどのぐらい僕は宇宙空間に浮いてるのかわからないんだよ」っていう、非常に恐ろしい歌なんですよ。実は。

(宇多丸)はー! 本当にSF的というか。

(町山智浩)原作がSF小説です。

(宇多丸)原作がある?

(町山智浩)『ロケットマン』というという小説が原作です。

(宇多丸)それは、誰の小説ですか?

(町山智浩)レイ・ブラッドベリです。SF作家の巨匠ですけども、1950年代に彼が書いた『宇宙船乗組員』とうい短編小説がありまして。それは宇宙船の乗組員の息子さんの立場から書かれているものなんです。「僕のパパが宇宙に行くたびにママはいつも泣いているんだ。いつも2人で言ってるんだけども、もしパパが火星で死んだら、もう僕もママも火星が空に出てる時は外に出ないようにする。もしパパが月で死んだら、月の出ている晩は外に出ないようにする」っていう風に言ってるんですけど……このパパは太陽に落ちて死んじゃうんですよ。

(宇多丸)ああー! じゃあね、太陽を見ないわけにはいかないけども。

(町山智浩)「僕とママはそれからお日様が出てる時は外に行かないことにした」っていう風に終わるんですよ。

(宇多丸)はー! そういう、それにインスパイアされてエルトン・ジョンが?

(町山智浩)エルトン・ジョンが書いたんじゃないんですね。エルトン・ジョンの歌はまあ、ほとんど全部がバーニー・トーピンという作詞者がずっと書いてきたんですよ。最初からずっと。

(宇多丸)ああ、そうなんですか? へー!

(町山智浩)これはコンビなんですよ。彼が作詞をして。先にバーニー・トーピンが作詞をしたものにエルトン・ジョンが曲をつけていくというコンビでずーっとやってきた2人組なんですよ。で、この『ロケットマン』っていう今回の伝記映画は2人の関係を中心に描いていっているんですね。ただ、その『ロケットマン』っていういま流れてる歌でわかるように、エルトン・ジョンというのはロックミュージシャンではあるんですけど、ロックンロールも歌ってるんですが、美しい旋律の耳に聞き心地のいい歌が多いんですが、バーニー・トーピンの書く歌詞は決してそういうものではなくて。意外な内容が歌われているので。

(宇多丸)うんうん。

バーニー・トーピンとのコンビで楽曲を作り続ける

(町山智浩)で、今回はその映画『ロケットマン』についての説明はちょこっとだけしますけども、それよりもエルトン・ジョンのその歌詞と曲の非常にアンバランスさが面白いっていう話をさせてください。たぶん知ってる、気が付いてる人はほとんどいないと思います。

(宇多丸)なるほど。ということで町山さんの音楽解説シリーズ。これ、非常に楽しみにしておりました。今夜はこのようにエルトン・ジョンの歌詞の世界に迫っていきます。題して映画『ロケットマン』公開記念、エルトン・ジョンの歌詞の世界特集 by 町山智浩さん! ということでございます。改めましてラジオでお聞きの方もRadikoでお聞きの方もこんばんは。『アフター6ジャンクション』、パーソナルのライムスター宇多丸です。そして……。

(熊崎風斗)月曜パートナー、TBSアナウンサーの熊崎風斗です。

(宇多丸)ということで、今夜の特集はもうすでに始まっております。世界的な人気歌手エルトン・ジョンの歌詞特集です。

(熊崎風斗)第72回カンヌ国際映画祭で4分間ものスタンディングオベーションを受けました世界的歌手エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』が8月23日から日本でも公開されます。それに先駆けまして今夜はエルトン・ジョンはどんなことを歌ってきたのか? その歌詞の世界に迫っていきたいと思います。解説していただくのはもちろんこの方でございます。TBSラジオ『たまむすび』火曜日でもおなじみ評論家の町山智浩さんです。改めましてよろしくお願いします。

(町山智浩)はい、よろしくお願いします。

(宇多丸)町山さん、この番組は今年2月25日のアカデミー賞の時に来ていただきました。後はやっぱり音楽特集がね、町山さんはこの番組だと本当にいっぱいやっていただいて。頭脳警察の特集をやっていただいたり。

町山智浩 頭脳警察・PANTAを語る
町山智浩さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。宇多丸さんと頭脳警察とPANTAさんについて話していました。

(宇多丸)あとは残念ながらこの4月に亡くなってしまいましたスターリンの遠藤ミチロウさんのお話もしていただきました。

町山智浩 ザ・スターリン 遠藤ミチロウを語る
町山智浩さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。ザ・スターリンと遠藤ミチロウさんについて、宇多丸さんと話していました。

(宇多丸)で、今回は映画の公開記念ではあるんだけど、音楽企画ということで。エルトン・ジョンの話です。ちなみにその映画の方の話をチラッとしておきますと、まあアメリカでは大ヒットしてるんですね? 先週末に封切られ、興収ランキング第3位。伝記映画ですよね?

(町山智浩)伝記映画です。ただ、監督は『ボヘミアン・ラプソディ』をブライアン・シンガーから受け継いで完成させたデクスター・フレッチャーとい人なんですよ。で、『ボヘミアン・ラプソディ』みたいな映画なのかなと思ったら、全然違います。あれは普通に演奏する時にその曲がかかるじゃないですか。演奏シーンで。

(宇多丸)はいはい。

(町山智浩)そうじゃなくて、普通にこういう会話をしてるところとかでエルトン・ジョンの歌の歌詞をみんながしゃべって、歌って……歌って踊って群舞してという。

(宇多丸)いわゆる本当のミュージカル?

(町山智浩)完全なミュージカルです。

(宇多丸)へー! ああ、そうなんだ。

(町山智浩)もういっぺんに全員が出てきてダンスをやったりとか。

(宇多丸)ああ、そうなんですね? 全然イメージが……僕、『ボヘミアン・ラプソディ』的なのをイメージしていました。

(町山智浩)違います。

(宇多丸)へー! しかもデクスター・フレッチャーとタロン・エガートンって『イーグル・ジャンプ』っていう、あれのコンビですけど。このタロン・エガートンが歌も歌って?

(町山智浩)歌を歌って踊って、すごいですよ。これはアカデミー賞行くだろうと思います。すごいです。

(宇多丸)へー! でも現実のエルトン・ジョンの人生を踏まえてもいる?

(町山智浩)それはすごくブロードウェイのミュージカルに非常に近い形なんで。現実とはかなり違います。だから曲なんかはその時に書かれていなかった曲をそのライブで歌ったり……要するに時間軸が違ったりするんです。その時にはまだその曲は存在しないのに、このライブで歌っているのはおかしいじゃないかとか、そういうのはもう全部、ぐちゃぐちゃです。それで時間軸も正確な形ではないです。非常に、なんというかポエティック・ライセンスと言われるような、ドラマを作るための脚色をめちゃくちゃやっています。だからそれは細かくファクトチェック、現実の事実関係とのチェックをするとだいぶ違います。

(宇多丸)うんうん。まあ、でもその作りがまずね、ちょっとびっくりの作りだったっていうね。そんなミュージカルだとは。まあ、非常に楽しみなんですけど。しかもその先ほどおっしゃっていた歌詞を書いていたバーニー・トーピンさんという方が結構フィーチャーされてるんですか?

(町山智浩)この人との関係が軸になってるんですよ。というのはですね、このバーニー・トーピンという人は天才的な作詞家です。ロック史に残るような作詞家なんですよ。

(宇多丸)エルトン・ジョンとしか組んでないんですか?

(町山智浩)エルトン・ジョン以外とも組んでます。スターシップの『We Built This City』っていう歌なんかも彼の作詞なんですけども。

(宇多丸)へー!

(町山智浩)ただこの2人のその微妙な関係が2人の作品を作っているんです。はっきり言うとエルトン・ジョンさんはゲイだったんです。で、バーニー・トーピンさんのことを愛していたんです。で、2人は一緒に暮らしたり、もう無二の親友なんですけれども、バーニー・トーピンは女好きなんです。永遠に報われない愛なんですよ、それは。でも、バーニー・トーピンはそのエルトン・ジョンの苦しみを歌詞にするんですよ。

(宇多丸)ええっ? わかっていて?

(町山智浩)すごい関係性なんですよ。これはすごいことなんですよね。

(宇多丸)すごい、まあ悲しい関係であると同時にちょっと怖いっていうか。

(町山智浩)怖いんですよ。だから普通だとちょっと考えられないような関係性で作られてきた、もうギリギリの芸術なんですよね。2人の歌っていうのは。で、どのくらいバーニー・トーピンの歌詞とエルトン・ジョンの曲っていうのはすごいかっていうと、それがすごくよくわかる歌があるんで、それをまずちょっと聞いていただきましょう。

(宇多丸)それではお知らせの後、エルトン・ジョンがなにを歌ってきたのか、町山さんに解説していただきます。

(CM明け)

(町山智浩)それでは、このバーニー・トーピンという作詞者の才能がよくわかる歌なんですけども。『Daniel』をお願いします。

Elton John『Daniel』

(宇多丸)はい。『Daniel』という曲を聞いていただいております。まあ、曲自体はすごいね、カーペンターズ調と言いましょうか。心地いい感じのね、ピクニックでも行こうかな、なんていうような。

(町山智浩)ところが、この歌詞をよく聞くと、こういう歌詞なんですね。「ダニエルは僕の兄弟。君は年上さ。まだ痛むのかな? 君の頭の傷は」って言っているんですよ。「心の傷」じゃなくて「頭の傷」なんですよ。で、「君の目はもう死んでしまっているけど、僕よりももっと多くのものを見ているんだね」って。

(宇多丸)「君の目は死んでしまっている」? なんだ? 心の傷を負ってしまっているということですよね?

(町山智浩)これはバーニー・トーピン自身が説明をしてるんですよ。これ、ベトナム戦争で脳に傷を受けた兵士を兄に持った弟の歌なんですって。

宇多丸;えええーっ!? なんか「ダニエルが飛行機で……」とかいろいろと言ってますけど。その、なんかそういうこう、そんな悲しい話っていうか?

(町山智浩)悲しい話なんですよ。これはだからダニエルがもう脳にものすごい損傷を受けてて、目がうつろなんです。何も考えられない状態になってるんですよ。まあ、なんていうか植物人間に近い形なんだろうと思うんですけども。それをその弟は悲しんでいるというシチュエーションなんだっていう風に作詞者のバーニー・トーピンは説明してるんですよね。

(宇多丸)こんなきれいなほんわかしたメロディーに乗せて? 想像もつかない。あと、歌詞の文字面上だけを読んでも、やっぱりいま町山さんがおっしゃったように、たとえばバーニー・トーピンのおっしゃっていることとか、行間をちゃんと考えたりしないと。ちょっとパッと聞きは英語はわかってもすぐには理解ができない感じですよね?

(町山智浩)そうなんですよ。だからこの世界はすごいんで、まあ天才的なそのバーニー・トーピンという作詞家とエルトン・ジョンは偶然に出会って。で、すごいコンビができあがったということなんですね。で、エルトン・ジョンはね、天才だったんですよ。王立音楽院でピアノを子供の頃からやっていた天才で。しかもクラシックも1回聞いたけで全部その場でコピーするような人なんですけども。ただ、詞が書けなかったんです。

(宇多丸)へー!

(町山智浩)詞が書けなかった理由というのは実はあるんですけれども。それは彼自身がイギリスではその頃、ゲイというものが法律で禁じられていて。刑罰を受ける状態だったから親にも言えなくて。誰にも打ち明けられなかった。だから自分の心を歌うことがすごく難しかったんですよ。

(宇多丸)なるほどね。本当の気持ちを歌えない時代だったんだ。それも悲しい……ひどい時代だ。

(町山智浩)そうなんですよ。悲しいんですよ。エルトン・ジョンという人はなにで有名だったかっていうと、ものすごい派手な衣装で有名だったんですよ。なんであんな派手な衣装を着なきゃいけないのか?

(宇多丸)やっぱりその心の鎧じゃないけども……。

(町山智浩)自分を隠すためです。僕は昔、ブーツィー・コリンズっていうPファンクの。あの人がすっごい派手な格好で、いつも「イエーイ!」っていう感じで。ベースの音もすごくて。あの人もそういう人だったですよね。寂しさっていうもの、孤独っていうものを逆にああいう派手な衣装でしか……まあ、あれは鎧みたいなもんなんですよね。

(町山智浩)で、エルトンさんはそういう人だったから。ただ、歌詞を書くってなると自分の魂をさらけ出すことがどうしてもできなくて。その時にバーニー・トーピンという自分よりも3歳若い……その頃まだ17歳の若者と会って。それで彼の歌詞を歌にしていくということで成功していくんですけども。で、最初に今回の『ロケットマン』という映画の中でも出てくるのが、最初のヒット曲が1970年の『僕の歌は君の歌(原題:Your Song)』という歌なんですね。で、これはバーニー・トーピン少年がその当時ハタチのエルトン・ジョンに初めて書いた曲なんですよ。

(宇多丸)どんな内容なんですか?

(町山智浩)これ、まあちょっと曲を聞いていただいてから。『僕の歌は君の歌』、お願いします。

Elton John『僕の歌は君の歌』

(宇多丸)はい。『Your Song』っていうタイトルでご存知の方も多いと思いますが。『僕の歌は君の歌』。もう曲自体はみなさん、誰でも聞いたことはある……。

(町山智浩)誰でも聞いたことがある。日本で映画にもなってるぐらいですからね。で、これはバーニー・トーピンが初めて、そのエルトン・ジョンの前で書いて。朝ご飯食べながら。オリジナルの歌詞にはコーヒーのシミがついてるらしいんですよ。で、「これ、書いたんだけど……」って。

(宇多丸)本当にさっとその場で……この歌詞の中でもね、「いま書いた歌でシンプルな歌だけど」って言ってるけど、本当にその通りなんだ!


高田文夫とオードリー若林 山里亮太・蒼井優結婚を語る

$
0
0

オードリーのお二人がニッポン放送『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』に出演。高田文夫さん、松本明子さんと山里亮太さん、蒼井優さんの結婚について話していました。

(高田文夫)さあ、ほら! 紹介してください!

(松本明子)本日、トップ・オブ・ザ・ワールドウィークでございます。いろんなジャンルでトップのお二人、オードリーの若林さん、春日さんです!

(若林正恭)よろしくお願いいたします。

(春日俊彰)トゥース! よろしくお願いします。すいませんね。早めに出してもらっちゃって。すいません、本当に。

(高田文夫)「月曜の昼……」だろ、そこは? 「土曜の夜、カスミン」なんだからな。

(春日俊彰)「月曜の昼間、カスミン」ですね。

(若林正恭)そうっすね、合わせないとね(笑)。

(春日俊彰)「トゥース!」でいいじゃないですか(笑)。

(高田文夫)そこもなんかつけないと。クミちゃん、元気?(笑)。

(春日俊彰)いや、聞いてますよ、今日。「何時に出るの?」なんて言われて。「11時40分ぐらいよ」なんて。だからまさに聞いてますよ。

(高田文夫)どんな感じ?

(春日俊彰)どんな感じ……もう全然、大丈夫っすよ?

(松本明子)いろいろありましたから(笑)。

(春日俊彰)いろいろありましたけども……。

(高田文夫)そうだよな。マスコミはみんなね、ほら、山里の方ばっかり行っちゃって。

(若林正恭)そうっすね。もうね。そういえばもう春日のこと、誰もしゃべらないですね(笑)。

(春日俊彰)いや、だからいいんだって!

(高田文夫)そうだろ? 春日と原田龍二(笑)。

(若林正恭)フハハハハハハッ! それ、言っていいんすか?

(春日俊彰)お姉さんも!

(松本明子)義理の兄がもうお騒がせして……。

山ちゃんの結婚の影に隠れた春日と原田龍二

(高田文夫)アニー伊藤も(笑)。誰も触れられないんだよ。得したよ!

(若林正恭)俺らもなに言っていいかわかんないですよ、そんなの!(笑)。

(春日俊彰)いいですよ、そんなの!

(高田文夫)得したよな? 時期的に(笑)。

(松本明子)義兄がお騒がせして……。

(春日俊彰)迷惑かかってないですよ。大丈夫!

(高田文夫)龍二100%(笑)。

(若林正恭)そんなこと言っちゃダメなんですよ!(笑)。

(春日俊彰)「山里さん、おめでとう」でいいんです、もう!

(松本明子)もういいんですか?

(春日俊彰)もういいんです。世間はね。

(高田文夫)みんなそっち行っちゃっているからさ。「そういえば春日、どうなったかな?」って。

(春日俊彰)いいんですよ、だからもう! 思い出さなくていいんですよ!

(高田文夫)「春日ってなんか一波乱あったっけ? なかったっけ?」って。

(若林正恭)ありましたね。あれは忘れちゃいけませんよね、国民のみなさんは(笑)。

(高田文夫)あれ、なんだったっけ? 若林。

(春日俊彰)「なんだったっけ?」じゃないですよ、いいんですよ!

(若林正恭)あれはね、FRIDAYで。

(高田文夫)なんかまず映って。マスクしてさ。独特の、あるじゃん? なんかフードかぶっちゃってさ。

(春日俊彰)FRIDAYスタイルの。

(高田文夫)春日スタイル。

(若林正恭)そうですよ。あれ、プロポーズ10日前ですよ(笑)。

(松本明子)フハハハハハハッ!

(若林正恭)どんなニュースなんですか、あれ?(笑)。

(高田文夫)それで、撮られたろ? それで、テレビかなんかで感動的な長いやつ、やってたろ?

(若林正恭)そうですよ!

(春日俊彰)モニタリングでね。

(松本明子)ねえ。感動して。若林さんも隠れて。

(高田文夫)お前、ずっと待ちが長かったよな?

(春日俊彰)隠れててね。ええ。

(高田文夫)テーブルの下に。

(若林正恭)俺、どっきりやらなくちゃいけなかったんだけど、泣いちゃって(笑)。

(高田文夫)泣いちゃってさ。グシャグシャの顔して出てきちゃってさ。

(若林正恭)その後、5日後ぐらいにまた号泣しましたけどね。あのニュースで(笑)。

(高田文夫)あの5日後か。すごいな(笑)。っていうことはそのネタを持っていてわざと向こうは仕掛けてるのかな?

(春日俊彰)いや、そんなことはないと思いますけどね。

(高田文夫)二段、三段ロケット的に。

(春日俊彰)私がちょっとやってしまったということで。申し訳ないっていうことで。いいんですよ、それはもう……。

昼間のリスナーに再度説明

(高田文夫)いやー、リスナーはみんな聞きたがっているから。昼間のリスナーは知らないからさ、意外に。いや、全員が深夜放送を聞いているとは限らないからね。

(若林正恭)聞いてないですからね。はい。

(高田文夫)だから伝えておかないと。

(松本明子)スタジオの雰囲気も違いますか?

(春日俊彰)全然違いますよ。

(若林正恭)人の数が多いし。

(春日俊彰)人、3倍ぐらいいますよ。

(若林正恭)あとは昼から来てもあんまりしゃべる気にならないっすね。なんか、こっちはこっちで。やる気が出ないっす、全然(笑)。

(春日俊彰)やっぱりね、深夜でクダまいていた方がね。

(高田文夫)お前、あれだろ? 山里の件がちょっとショックなんだろ?

(若林正恭)フハハハハハハッ! ヤケになっちゃっている?(笑)。

(高田文夫)ヤケになっちゃってさ、逆ギレして(笑)。

(若林正恭)高田先生、途中で寝ちゃったみたいですね。俺の土曜のオールナイトニッポン。

(高田文夫)お前さ、あれ引っ張りすぎなんだよ!

(若林正恭)フハハハハハハッ!

(高田文夫)「山里の話、するかな?」って思ったら、「いや、『GAHAHAキング』で上田さんがさ……」なんて。あれ、言っておくけど俺、審査員だからな。さっき教えたけど。

(春日俊彰)ああ、そうですね!

(高田文夫)俺とテリーとなぎらとみうらじゅんだもん。最強の審査員。若い衆にナメられちゃいけない審査員を作ろうってさ。それで最強のを作ったんだよ。で、爆笑問題が初代チャンピオンで。フォークダンスDE成子坂。それでますおかだよ。そのあやふやなうちに終わっちゃったんだよ(笑)。

(若林正恭)フハハハハハハッ!

(高田文夫)東MAXなんか3週ぐらいで終わっちゃったんだよ(笑)。途中で。本当にそうだよ。みんなあやふやなうちに、「まあ、黙っておこうか」みたいな。打ち切りだよ。あの時代、いい加減だよ! それよりも山里の件、どうなんだよ?

(若林正恭)山ちゃん、びっくりしましたね。やっぱり。

(松本明子)ちょうど連絡が入ったのはなんかプライベートで?

(若林正恭)深夜に代々木公園でバスケットをやっていたんですよ。で、バスケットのゴール下で……。

(高田文夫)俺もよくバスケットをやりに行くんだよ。いるもん。

(松本明子)先生も行くんですか?

(春日俊彰)絶対に嘘でしょう?(笑)。

(若林正恭)いるわけないですよ(笑)。

(高田文夫)行くよ、だって。

(春日俊彰)普通に嘘だよ(笑)。

(高田文夫)「普通に嘘」。お前に突っ込まれるとは思わなかったよ(笑)。

(若林正恭)高田先生がバスケやってたら、それこそお化けですよね、それはもう。絵面は。怖いですよ、そんなの(笑)。

(春日俊彰)それこそ通報(笑)。

(高田文夫)「通報」言うな!(笑)。

(松本明子)それで連絡が来たってことですね?

滅多にかかってこない電話

(若林正恭)連絡が来て。でも、もうなんか電話ってしないじゃないですか。芸人同士で。この歳で。「電話がある」っていったらだいたいは「結婚」なんですよ。

(高田文夫)「結婚」か「死んだ」かだな。「バイク事故」か。

(若林正恭)全然笑えないじゃないですか!(笑)。

(高田文夫)「バイク事故」か、「殴り込んだ」か。

(若林正恭)やめなさい、それ!

(高田文夫)なにかだよ。なにか起きるとあの頃、バンバン電話入ったよ。

(若林正恭)「結婚だろうな」って思って返したんで。で、すごい警戒して。「ちょっと内緒なんだけど。明日の夜の記者会見まで……」って言うから「大物なんだろうな」って思って。それ以上は聞かない方がいいなって思って切ったんですよ。

(高田文夫)ああ、お相手がね。

(若林正恭)はい。それでそのまま次の日の朝にお相手を知って……っていう。

(高田文夫)スポーツ新聞に出たからな。

(若林正恭)でもなんかずっと飲んでいる時に「ここまで来たらもう女優さん狙うしかねえだろ!」って叫ぶんですよね。山ちゃんは。それはもう2年ぐらい前から……。

(松本明子)フハハハハハハッ!

(高田文夫)じゃあ前から確信犯ではあったわけだ。「いつか女優行くぞ!」って。

(若林正恭)そうなんですよ。だから結構モテてたんで。

(高田文夫)裏じゃあモテてたっていう話、聞くもんね。

(若林正恭)モテてたんですけど全然会いに行かなかったんで。芸風があるじゃないですか。山ちゃんの。

(高田文夫)「妬み嫉み」だろ?

(若林正恭)だから本当に女優さんを狙ってるんだろうなって思っていたんで。

(高田文夫)でも、あんだけ大物がな。すごいですよね。

(若林正恭)そうっすね。で、なんか『テラスハウス』とか山ちゃんの本で蒼井さんがファンになって。すごい好きになって……。

(高田文夫)ああ、彼女の方が?

(若林正恭)彼女の方がっていうことで。だからこれ、誰も言っていないんですけど、「ファンに手を出した」っていうことなんですよね。

(高田文夫)まあ、そういうことだよな。

(若林正恭)相手が女優さんなだけであって。

(高田文夫)だから原田龍二と変わんないんだよ。

(松本明子)フハハハハハハッ! かぶっちゃってる(笑)。

(高田文夫)大きな原田龍二なんだよ、こっちは(笑)。

(若林正恭)山ちゃんは原田龍二なんすよ。

(高田文夫)早い話が。

(若林正恭)原ちゃんなんですよ。

(春日俊彰)いや、山ちゃんだよ!

山里亮太=原田龍二

(高田文夫)山ちゃん原ちゃんなんだよ!

(松本明子)アハハハハハハッ!

(春日俊彰)いや、お姉さん、笑いすぎ!

(高田文夫)家族会議やってんだから!

(松本明子)原ちゃん(笑)。フハハハハハハッ!

(春日俊彰)お姉さん、この中でいちばん笑っちゃダメなんですよ!

(高田文夫)いちばん身近なんだから。お兄ちゃんなんだから(笑)。

(春日俊彰)怒んなきゃダメですよ、お姉さんは!

(若林正恭)「やめてください!」って言わなきゃいけないのに(笑)。

(春日俊彰)なにをいちばん笑ってるんすか? フハハハハハハッ!

(高田文夫)いちばんウケてる。家族会議に真顔でこうやって出ていたのに(笑)。

(松本明子)「原ちゃん」じゃないんすよ(笑)。「原ちゃんってなんだ!?」って言わなきゃダメなんすよ!

(高田文夫)原ちゃん山ちゃんだから。そういうことだよな。ファンに手を出したんだから。

(若林正恭)そうなんですよ。それは誰も言っていないんでね、ちょっと俺が言っていかなきゃなって。

(高田文夫)そうだよ。お前の仕事だよ。

(若林正恭)責任感は感じています。ファンに手を出しました。山ちゃんと原ちゃんは!

(松本明子)山ちゃんと原ちゃん(笑)。

(春日俊彰)しょうがねえな、本当に(笑)。

(高田文夫)昼間っから最悪だよ!

(若林正恭)昼間から(笑)。

(高田文夫)「ファンに手を出した」大会だよ!(笑)。すごいよなー!

<書き起こしおわり>

鈴木亮平と安住紳一郎 ヴェネツィアと姫路城を語る

$
0
0

俳優の鈴木亮平さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』に出演。安住紳一郎さんとヴェネツィアや姫路城について話していました。

イタリア:ヴェネツィア

(安住紳一郎)あとは、世界遺産ですよね。いろいろ、私も鈴木さんと他の番組で世界遺産の話とかを聞いていて、ヴェニスの話とか。「ヴェニスは○○を逆さにした街だ」っていうクイズを出されて全然わかんなくって。

(鈴木亮平)フフフ、そうですね。

(安住紳一郎)「木を逆さにした街」っていう。

(鈴木亮平)そうですね、木の杭……大量の木が杭として埋め込まれていて。それによって上の街を支えているんですよ。あそこは海なので。ひっくり返すと剣山みたいになっているんですよ。

(安住紳一郎)木の杭を、ひっくり返すと。

大量の木の杭がヴェネツィアの街を支える

(鈴木亮平)しかもあそこは……話していいですか?(笑)。海が浅瀬なので、海を通れるルートっていうのが限られているんですよ。本当にこの道を通らないと座礁してしまうっていう街で。そこに普段は杭を打っているんですよね。で、これが敵が攻めてきた時には杭を外したり、違うところに杭を打ったりするんですよ。

(中澤有美子)へー!

(鈴木亮平)そうするともう、地元の人じゃないとどこを通ったら船がつけるのかわからないっていう。そんな仕組みもあったりします。ヴェネツィアは。

(安住紳一郎)あとは鈴木さんに説明されてびっくりしたのはヴェネツィアが相当昔に「うちはもう観光で食っていく」っていうのを決めて、それを実践したっていう。何年からって言っていましたっけ?

(鈴木亮平)あれは……17世紀ぐらいじゃないですかね? もうかなり早い段階で観光立国を目指したっていう。

(安住紳一郎)「もう別にうちはそういう貿易都市とかじゃなくて観光で食っていくんです!」っていうのを相当早い時期に決めていたっていう。びっくりした。

(鈴木亮平)すごいことですよね。

(安住紳一郎)ですよね。あとは一緒に姫路城も行ったんですけども。もうめちゃめちゃ暑くて(笑)。

(鈴木亮平)気温がですよ。僕がじゃないですよ(笑)。汗だくになりながら。

(安住紳一郎)そうですね(笑)。

(鈴木亮平)お城が白いから、照り返しがまたすごいですからね。あそこの城は。

(安住紳一郎)そうなんですよね。で、売店のアイスクリームの自動販売機が日本一だって聞いてびっくりしたんですよ(笑)。

姫路城の売上日本一のセブンティーンアイス自販機

安住紳一郎 売上日本NO.1の姫路城のセブンティーンアイスを語る
安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で姫路城内にあるセブンティーンアイスの自動販売機についてトーク。売上日本一だというその自販機の場所に実際に行ってみて感じたこと・わかったことを話していました。

(中澤有美子)ああ、その話(笑)。

(鈴木亮平)いちばん売れているらしいですよね?

(安住紳一郎)そう。本当にそうなんですよ。で、売店のおばさんに「日本でここの自動販売機のアイスクリームの売上がいちばんなんですね?」って聞いたら「いや、違う。ここは二番目なんだ」って言われて。「ええっ? じゃあ、一番は?」「横の自動販売機」って言われて。むしろすごいわ!っていう(笑)。

(鈴木亮平)フフフ(笑)。

<書き起こしおわり>

山里亮太『たまむすび』リスナーに結婚報告する

$
0
0

山里亮太さんが結婚発表後、最初のTBSラジオ『たまむすび』出演で赤江珠緒さんとリスナーたちに蒼井優さんとの結婚を報告していました。

(赤江珠緒)午後1時になりました。いかがお過ごしでしょうか? こんにちは。赤江珠緒です。

(山里亮太)火曜パートナー、南海キャンディーズの山里亮太でございます。

(赤江珠緒)山ちゃんよ、ああ山ちゃんよ、山ちゃんよ(笑)。

(山里亮太)小林一茶?

(赤江珠緒)いやいや、松尾芭蕉(笑)。わかるわ、松尾芭蕉が松島を見て言ったような気持ち。

(山里亮太)あら、そう?

(赤江珠緒)いま、山ちゃんを見てもそんな感じよ。

(山里亮太)あら、本当? 松島?

(赤江珠緒)そんな気持ちだったのね。「山ちゃんよ……」って。だから先週お会いしてからのこの1週間、すっごい待ち遠しかったの。山ちゃんと会うのが。

(山里亮太)全く違うからね。接し方が。

(赤江珠緒)先週は全くいままで通りの山里亮太さん。通常通りと思っていたらこの1週間でなんとご結婚をされていたっていう。いろいろとあって……。

(山里亮太)そうなんです。みなさん、すいません。たまむすびだけの方もいらっしゃると思いますけども。私、山里、ありがたいことに女優の蒼井優さんと結婚をさせていただきました。ありがとうございます!

(赤江珠緒)で、そこからの1週間、我々たまむすびももう、山ちゃん祭りでございますよ。1週間、主役がいない中で散々盛り上がってさ。散々っぱら盛り上がっちゃってさ、今日山ちゃんと会って、楽しみすぎて行きではしゃいで目的に着いた瞬間に寝ている子みたいな。もうぐったりみたいな。

(山里亮太)たしかにね、それは感じるのよ。もう俺がなんかしゃべろうとしても、もう全部知っているみたいな。世の中ももうそろそろそうだと思うんだよ。

(赤江珠緒)ちょっとね、この1週間はしゃぎすぎた。山ちゃんのことで。楽しすぎて、嬉しすぎて。

(山里亮太)ありがたいことよ。まあね、赤江さんにもご連絡させてもらったらまあずっと信じないっていうね。「なにそれ? もういい、もういい。なにそれ?」って。

(赤江珠緒)本当、あの状況を聞いたらね、先にスクープされてその当日に大変だったっていうことを聞いて、「うわー、よっぽどだったんだな」っていう中で前日にお電話をもらっていて。ありがたかったなと思いましたけども。あの時の電話、本当に信じてなかったもんね。

(山里亮太)全然信じていない。「なに? なに? もういいから。なに?」って。

(赤江珠緒)「怖い怖い怖い!」って。

(山里亮太)「怖い怖い怖い! ええっ?」って。

(赤江珠緒)いや、だって本当に放送だと思っていたのよ。その前に山ちゃんから電話があったのが「何色のパンツを履いている?」っていう電話だったから。

(山里亮太)そうね。俺が人に電話する時ってパンティーの色を確認するか、結婚の報告でしか電話しないっていうことでおなじみじゃん? 俺って。

(赤江珠緒)違う違う。まあ、それは以前、番組の企画でね、電話をされたっていうことがあったので。だから信じてなかったもんね。

(山里亮太)いやー、そうなのよね。

(赤江珠緒)しかも舞い上がっちゃってさ。本当、あの時の山ちゃんにも言われたけどもさ。「ええっ? あの蒼井優さん? 私、ちょっと会ったけども本当にいい人よ? 知ってる?」とかって。すごい山ちゃんにね……(笑)。

(山里亮太)あの、赤江さんが俺に電話で「蒼井優さんがどんな人か?」っていう説明をするっていうわけのわからない時間ね。「これこれこうですごい人で。この作品ではこうで、すごくいいのよ! 知ってる?」ってずっと俺に言っていて。

(赤江珠緒)フフフ、結婚をしようとしている人に私はなにを言っておったんだ?って思って。

(山里亮太)で、最終的に赤江さんが言っていたのが「私、蒼井優ちゃん本当に好きだから。ええー、本当に嫌だ。ショック……」って。

(赤江珠緒)フハハハハハハッ!

(山里亮太)「ええーっ、蒼井優ちゃん、結婚しちゃうんだ。誰とだよ!」とか言っているから「俺だよっ!」っていう。「ええーっ?」って言っていたよ、赤江さん。

(赤江珠緒)フフフ、ごめん(笑)。本当に私、もう火曜日の夜は完全に浮足立ってしまっていましたね。

(山里亮太)だからさ、たまむすびチーム、いろいろあるわけじゃない? だから電話が来たらもう赤江さん、ビビッちゃってね。「なに? 山ちゃんはなに? 山ちゃん、なにやったの?」って(笑)。

(赤江珠緒)フフフ(笑)。

(山里亮太)「山ちゃんはなにやったの?」って。

(赤江珠緒)そう(笑)。「なんで夜、こんな時に電話してくるの?」みたいな。

(山里亮太)「やだ。もうやだ。なにやったの? ねえ、なにやったの?」っていう(笑)。「なにかをした」前提ね。

(赤江珠緒)そうね。「怖い怖い!」だったもんね。いやー、でもそんな中でもう最高よ、山ちゃん。もう最高! おめでとう! こんなこと、ある?

(山里亮太)ありがとう。いや、自分でも思うよ。こんなに世の中に祝ってもらえるの?って。街をゆけばいろんな人に「おめでとう」って言ってもらえるし。

(赤江珠緒)えっ? いま目の前にいる山ちゃんは特に変わってないのよ、やっぱり。まあまあ、前髪がいつもよりもさらに流しているっていうのはありますよ。髪、切りました?

(山里亮太)髪、切ったね。

(赤江珠緒)会見後から切りました?

(山里亮太)そう。会見後に切って。ちょっと刈り上げなんかして。

(赤江珠緒)ああー、そうかそうか。そういう感じはありますけども、それ以外は特段、ねえ。変化がない中で……。

(山里亮太)なんか俺よりもさ、髪型でいうとなんか赤江さんがすげえ変化が……。

(赤江珠緒)赤江の方が変化入っているんだけどね(笑)。

(山里亮太)めちゃくちゃ切っているからさ。

(赤江珠緒)切っちゃった。もう。なんだろう? 心がざわめいちゃって(笑)。ちょっと髪でも切りに行って気持ちを落ち着かせようって思って行ったら、「もうちょっと切ってください、もうちょっと切ってください」ってだんだんと山ちゃんに寄せているっていうね。山ちゃんカットになるの、怖いもん。

(山里亮太)やっぱりあるんだろうね。長さ、似てるもんね。横から見るとそっくりらしいよ?

髪型が似てきた山ちゃんと赤江さん

(赤江珠緒)フフフ(笑)。

(山里亮太)いや、そういうリスペクトもあるのね。

(赤江珠緒)あるのね。まあ、時の人だから。完全に山ちゃん。

(山里亮太)いや、本当ですよ。本当にでもありがたい。リスナーのみなさんとかにも「おめでとう、おめでとう」って言っていただいて。

(赤江珠緒)だってこのスタジオにもすごいいろんな素敵なお祝いを。幸せな商品が。なんなの、これ?

(山里亮太)高知の桂浜水族館。私、いつも行くんですけども。カピィとバァラっていうカピバラが大好きだって言ったら、そのカピバラのぬいぐるみにフラガールバージョンって、レイをつけたやつを作って送ってくれて。

(赤江珠緒)これ、かわいいね! 急遽作ってくれたんだって。

(山里亮太)そうみたい。

(赤江珠緒)これで売り出したらいいんじゃないの?(笑)。

(山里亮太)まあ、本当に桂浜水族館のいろんなたくましさから、俺はもう売ってるんじゃないか?って思っているんだけども(笑)。

(赤江珠緒)フフフ、でもこれね、山ちゃんと蒼井さんのために急遽作ってくれたり。あと、今日はジャパネットたかたの林さんも作ってくれたね。

(山里亮太)林さん、びっくりした。林さんはアイドルオタだったんだね。だからそのうちわを作ってくれたの。俺と、言ったら蒼井さんと。で、あとはいま世間で言われている「アンジュルム婚」なんてね。お互いに共通の趣味……まあ、みなさんもうっすらと気づいているように、山里がここで急に「アンジュルム」って言い出したの、そういえば付き合った時と重なるな……っていう。「あいつ、匂わせてやがったな!」みたいな。でも、いま共通の趣味であるアンジュルムのメンバーをあしらったうちわを。

(赤江珠緒)手作りのうちわ。あと、「山ちゃんがメガネをかえるとかっこいい」っていう蒼井さんの発言によって、いろんなメガネの山ちゃんを。

(山里亮太)で、それを見て赤江さんが「どれがいいっていうの?」っていう。「ねえねえ、これのなにがいいの?」っていう空気を出していたけどね(笑)。

(赤江珠緒)「どれのどれ?」みたいなね。思ったりもしましたけども。

(山里亮太)「ご結婚、おめでとうございます」ということで。

(赤江珠緒)いやー、よかった。でもさ、この1週間、会見もあったしさ。山ちゃん、まあ怒涛だったでしょう?

(山里亮太)いや、本当に。ありがたいことに会見もあんなにたくさん来てくれてさ。ありがたいことにさ。

(赤江珠緒)司会の方もまた面白かったですしね。

(山里亮太)GAG宮戸。これがいまね、バズってるらしいの!

(赤江珠緒)ああ、そうですか。

(山里亮太)よかった。あいつ、本当に面白いけど、チャンスに恵まれずにいた子だったからね。

(赤江珠緒)だって「婚約指輪は?」っていうところのあのくだり、面白かったね。

(山里亮太)両手を上げるやつね。

(赤江珠緒)その前にもさ、握手をして。「入団会見です」って。

(山里亮太)あの「入団会見」が僕のいちばん好きなツッコミでした。

(赤江珠緒)私もあれ、「うわっ、すごい!」って思った。その後の「オペです」っていうのもね。あれもすごかった。

(山里亮太)ありがたいことに。あと、あれでしょう? 昨日で言うとさ、ずーっと竹山さんが僕らの話でずっと言っているグリーンカレー事件ね。竹山さん、いろんなところで言っているのよ。

(赤江珠緒)ああ、そう? でも男性としてはカレーといえば王道の普通の工夫しないカレーを作ってほしいっていう。でも山ちゃんが「蒼井優ちゃんが作ってくれたグリーンカレーが美味しかった」って。そういえばそうだ。山ちゃんは以前にたまむすびで「チキンカレー以上の変わり種は認めない。キーマカレーなんて!」っておっしゃってませんでした?

(山里亮太)違う違う。俺、「キーマを認めない」って言っただけよ。

(赤江珠緒)「キーマを認めない」なのか。

(山里亮太)そうよ。チキンとかポークとか……。

(赤江珠緒)グリーンカレーはいいの?

(山里亮太)グリーンなんかめっちゃくちゃ美味しいじゃん?(笑)。

(赤江珠緒)フハハハハハハッ! やだよー、この人は(笑)。本当、その時にそこに「グリーン」なんて選択肢はあったかね? じゃあキーマだけが外されているの?

(山里亮太)「カレーとアーティストはグリーン(GReeeeN)に限る」っつってね。

(赤江珠緒)フフフ(笑)。GReeeeNさんもね、いいですからね。推してらっしゃいますからね。

(山里亮太)いや、それでグリーンもね、みなさん。竹山さんなんかがおっしゃるのは「グリーンなんかを喜ぶのは最初のうちだ。いつだってカレーを食いたくなるんだよ」って。それはまるで「カレー、作ります」ってなってグリーンカレーをポンと出されたみたいになっているけど、そうじゃなくて。「好きな食べ物、なんなんですか?」ってなったの。

(赤江珠緒)ああ、聞かれたの? 作る前にね。ああ、そうか。一応、聞いてくれるよね。

グリーンカレー事件の真相

(山里亮太)「好物は?」っていう話になった時、「カレーが好きです」って。「ああ、そうなんだ。カレーって何カレーが好き?」みたいな話、するじゃないですか。普通。

(赤江珠緒)うんうん。牛とか豚とか。

(山里亮太)で、「基本はポークかな?」「ああ、ポーク。美味しいよね」みたいな話になって。「カレー、作ろうか?」っていう話になったわけですよ。で、「ああ、ありがたいです。嬉しいです!」「何カレーを作りましょう?」ってなった時に、その中の選択肢のひとつに入っていただけよ。だから「ポーク、チキン、ビーフ……」とかってあって。まあもちろんハヤシとかキーマなんかも入って。その中にグリーンとかも入っていたのよ。「カレー」だけですごい種類を。「どれにするの?」なんて。

(赤江珠緒)お店じゃん!

(山里亮太)で、驚くじゃない? 「えっ、グリーン作れるんすか?」「グリーン、作れるんです」ってなって。「じゃあ、グリーンで!」ってなって、グリーンだったのよ。向こうが奇をてらっていきなりグリーンを作ってきた。「おしゃれにキメてんな、この野郎!」っていうんじゃなくて。

(赤江珠緒)いや、そんなことは誰も思ってないよ!(笑)。

(山里亮太)竹山さん、そう言ってないの? 「シャレたもんを作りやがって」って。

(赤江珠緒)いやいや、そういう意味じゃなくて。よっぽどグリーンカレーが美味しかったんだろうねっていうだけの話で。別にそこ、誰がなにを作ろうがいちいち「シャレたもんを作りやがって!」って怒こったりしないよ(笑)。

(山里亮太)「カフェ気取りか、この野郎!」っつって。

(赤江珠緒)いやいや、そんなことはないですけど(笑)。

(山里亮太)「どうせスムージー飲んでるんだろう?」なんて。

(赤江珠緒)でも、そうやってオーダーを聞いてくれるんだ。

(山里亮太)というのがあってからの、グリーンなんですよ。竹山さん、すいません。本当に。そういうことでのグリーンです。これ、グリーン疑惑。

(赤江珠緒)「グリーン疑惑」っていうほどね、別にそこは引っかかってないんですけどね。

(山里亮太)そう。みんながいちばん引っかかったかな?って思ったんですけども。いや、ありがたい話で。でも本当に……だから先週、申し訳ない。本当に。

(赤江珠緒)先週、それで言うとね、本当に町山さんよ、問題は。

(山里亮太)町山さんでしょう? 違うのよ。違う。

(赤江珠緒)あなた、だって先週の火曜日は町山さんが生でスタジオにいらっしゃってくれて。『愛がなんだ』っていう日本映画のことを熱く語って。モテない人たちが。

町山智浩『愛がなんだ』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で今泉力哉監督の映画『愛がなんだ』を紹介していました。

(山里亮太)そうね。非モテ。

(赤江珠緒)非モテというグループのこととモテる人との違いについて熱く語っていた。

(山里亮太)そうですよ。

(赤江珠緒)そして町山さんが「なあ、山ちゃん。俺たち、非モテグループだから!」みたいに。

(山里亮太)肩を組んでましたよ。我々、ラジオで。

(赤江珠緒)がっつり写真も撮って。アハハハハハハッ! みたいな。そして「自分たちの北極星(ポーラースター)を探そうぜ!」って言っていた。

(山里亮太)もう、「このために生きる」というものを見つけることが俺たちのいちばんの勝ちだって……。

(赤江珠緒)あの時、もう山ちゃんは「うん、見つけてるもんね」って思っていた? 中で。

(山里亮太)いや、まあ肩を組んでいる町山さんの肩関節を極めようかな?って。「エイッ! 智浩っ!」って(笑)。

(赤江珠緒)フフフ(笑)。

(山里亮太)いや、あの時も違うのよ。その時も俺、思っていた。「町山さん、俺……籍、入っている!」って。

(赤江珠緒)フハハハハハハッ! そうだもんね。

「町山さん、俺……籍、入っている!」

この投稿をInstagramで見る

映画「愛がなんだ」を熱弁したマッチー🔥最後にスリーショットを撮ろうとしてワチャワチャしている写真をどうぞ! 町山「赤江さんも一緒に撮ろう」 珠緒「えーーー」 町山「なんだ!俺たち非モテとは撮れないってことか」 山里「ちょっとぉ」 珠緒「ギャハハハ」 仲良し😎火曜トリオでした。気を付けてアメリカに戻ってくださいね! #tama954 #たまむすび #赤江珠緒 #山里亮太 #町山智浩 #映画評論家 #愛がなんだ #非モテの気持ちがわかるマッチー #山ちゃんも共感 #はしゃぐ大人たち #おもしろTシャツ #tbsラジオ #生活は躍る #ジェーンスー #bohemianrhapsody #DVD

TBSラジオ「たまむすび」さん(@tamamusubi905954)がシェアした投稿 –

(山里亮太)でも、これね、モテに……別に成田凌さんになったわけじゃないのよ。俺は。蒼井優さんと結婚をできたことで成田凌さんになれたわけではないのよ。

(赤江珠緒)ほう。おうおう。そういうことか?

(山里亮太)「モテ」になったわけじゃないのよ。たまたま奇跡の大ホームランが一発あるだけで、そこまでの打席を振り返ってみれば決して成田凌さんではないわけよ。

(赤江珠緒)そうだね。そこはたしかに否定はしない(笑)。そこは私も山ちゃんがずーっとモテ人生を来ていたとは思っていない。大丈夫。

(山里亮太)で、これでないから。だから、わかるわけさ。言っていることも。その自然と車道側を歩けるとか、求められてもいないのに壁ドンをしてしまうみたいな。本当の男前ってそういうもんだよねっていう。

(赤江珠緒)だってね、たしかに山ちゃんのその結婚エピソードを聞いても、決してモテの人が繰り出すアプローチの方法じゃなかったもんね?

(山里亮太)おう?

(赤江珠緒)だってさ、蒼井優ちゃんと2人でご飯に行きましょうっていう時、「『テラスハウス』のゴシップがあります」って言って誘うってあんた、それは本当、モテの人のやる感じじゃないもんね?

(山里亮太)逆にどうやってやったら人が来るのか、わからないのよ。ゴシップ以外で呼ぶのって(笑)。

(赤江珠緒)そこがさ、また山ちゃんらしいなって思って。私。

(山里亮太)本当に『テラスハウス』に感謝よ。

(赤江珠緒)そのエサのまき方がさ、「ええっ?」っていう感じのさ。「ちょっと来てくれませんか?」っていう……。

(山里亮太)めちゃめちゃ言ったからね。『テラスハウス』の裏話を(笑)。

(赤江珠緒)『テラスハウス』のゴシップって、うちのスタジオに来てさ、「今日はこのゴシップあるよ!」っていう時と同じテンションで好きな人を誘っているのかって思って。面白いなと思いましたよ、山ちゃん。じゃあ、行きましょうか。今日の1曲目、アンジュルムで『タデ食う虫もLike it!』。

アンジュルム『タデ食う虫もLike it!』

(赤江珠緒)山ちゃん、すごいよ。メールも番組に……この1時間だけですごいよ。電話帳ぐらい来ちゃっていて。

(山里亮太)いや、本当だね。ものすごい量が来ている。

(赤江珠緒)その中でパッと目についたのが……ラジオネーム「ナミゾウ」さん。53歳の方。「赤江さんと大吉さんを週刊誌に売ったのは山里さんということでよろしいでしょうか? 自分がお付き合いしていることがバレないように、記者たちの注意をそらす作戦だったんですか?」っていう。

(山里亮太)うーん、ナミゾウさん……いい鼻をもってらっしゃる。

(赤江珠緒)フフフ(笑)。ちょっとね、本当にうちはいろんなことが重なりすぎましたけども。本当よね。いやー、たくさんみなさんね、「おめでとうございます!」って。愛されちゃってさ。山ちゃん!

(山里亮太)いや、本当にありがたいよ。みんな。行く先々で「おめでとうございます」よ。

(赤江珠緒)本当にね。

(山里亮太)よかったです。みなさんにそう言っていただいて。でも「お腹いっぱい」っていう人も多いと思うんで。ここからはもう、通常営業で。

(赤江珠緒)いやいや、いま、浴びておこう。浴びられる時に浴びられるだけ。

(山里亮太)うん、そうだね。また闇の世界に帰るんだもんね。いま一時、光の世界にいるけども。

(赤江珠緒)そうそう。浴びられるうちにいっぱい浴びておいて。後は自家発光できるようにね、しておこう(笑)。

(山里亮太)地産地消だね。

<書き起こしおわり>

山里亮太 町山智浩に結婚を報告する

$
0
0

山里亮太さんが結婚発表後、最初のTBSラジオ『たまむすび』出演の際に町山智浩さんに蒼井優さんとの結婚を報告していました。

(町山智浩)ということでね、山ちゃん……。

(山里亮太)はいはい?

(赤江珠緒)アメリカの「いま」は知っている町山さんですがね、山ちゃんの「いま」は知らなかったということで。

(山里亮太)町山さん?

(町山智浩)山ちゃん……ねえ。先週さ、『愛がなんだ』っていう映画について話した後にいつも撮る写真を撮ろうとしたら、赤江さんがなぜか俺と山ちゃんと一緒に並ぼうとしなかったのよね。

町山智浩『愛がなんだ』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で今泉力哉監督の映画『愛がなんだ』を紹介していました。

(山里亮太)そうなんですよ。ひどかったですよね、町山さん。あの時。

(町山智浩)ねえ。で、「なんで?」って聞いたら「いや、私はモテない側じゃないから……」ってあの場で赤江さんに言われたんだけども。

(山里亮太)そうですよ。

(赤江珠緒)「非モテグループで撮るのはね……」みたいなね。

この投稿をInstagramで見る

映画「愛がなんだ」を熱弁したマッチー🔥最後にスリーショットを撮ろうとしてワチャワチャしている写真をどうぞ! 町山「赤江さんも一緒に撮ろう」 珠緒「えーーー」 町山「なんだ!俺たち非モテとは撮れないってことか」 山里「ちょっとぉ」 珠緒「ギャハハハ」 仲良し😎火曜トリオでした。気を付けてアメリカに戻ってくださいね! #tama954 #たまむすび #赤江珠緒 #山里亮太 #町山智浩 #映画評論家 #愛がなんだ #非モテの気持ちがわかるマッチー #山ちゃんも共感 #はしゃぐ大人たち #おもしろTシャツ #tbsラジオ #生活は躍る #ジェーンスー #bohemianrhapsody #DVD

TBSラジオ「たまむすび」さん(@tamamusubi905954)がシェアした投稿 –

(町山智浩)そう。「その中に入るとモテないのと一緒にされちゃうから嫌だ」って言う方もどうかしてるけども!

(赤江珠緒)アハハハハハハッ!

(山里亮太)そうですよね。そうだ、町山さん。赤江さんが悪いんだ、この話は!

(町山智浩)どうかしてるけど、その横にいた山ちゃんはその時、「本当は俺もそっち側だから……」っていう風に思っていたでしょう?

(赤江珠緒)そういうことですね。

(山里亮太)いや、町山さん、違うのよ! そんな感じじゃない。違いますよ!

(赤江珠緒)そういうことになるんですよ、町山さん。

(町山智浩)「謀ったな!」っていうね、もう信長の気持ちだよ、本当に(笑)。

(山里・赤江)フハハハハハハッ!

(山里亮太)違うんです、町山さん! もう成り立ちがよく自分でも……自分がフワフワした位置にいたもんで。

(町山智浩)ああ、まだ慣れていなかった?

(山里亮太)慣れていない。慣れていないし、結果卒業もできていなかった。全然。

(町山智浩)まだ気分としては成田凌側に入っていなかった?

(山里亮太)入っていなかったですね。成田凌側には、全然。

映画『ロング・ショット』解説時の一言

(町山智浩)でもさ、その前にさ、『ロング・ショット』っていう映画の紹介をしていたんですよ。それはね、シャーリーズ・セロン扮するアメリカの国務長官でモデル並みの容姿で。頭も良くて……っていうスーパーレディーとずんぐりむっくりであんまりイケていないライターのセス・ローゲン。でも、意外とそういう女性ほど寂しくて、そういう心の温かい男に惹かれたりするから、この格差は結構いけるかもね!っていう話をした時、山ちゃんはあの時にこう言ったの。「これは勉強になりますね!」って。

(山里・赤江)フハハハハハハッ!

(町山智浩)マジだったの!?

(山里亮太)アハハハハハハッ!

(町山智浩)単なる受け答えじゃなかったの?

(山里亮太)いや、町山さん、本当にそれでしたね(笑)。

(町山智浩)本当にもう……。

(山里亮太)心の声が出ちゃっていたんですよ。あの時に。

(赤江珠緒)心からの声でしたよ。

(町山智浩)ねえ。「これは本当に勉強になるな!」みたいな。

(山里亮太)町山さん、「これは絶対に見なきゃ!」って思ったんですよ。

(町山智浩)もう本当にね。

(山里亮太)これからも映画から学びます!

(町山智浩)なに言ってんだよ、もう(笑)。騙されたよ……(笑)。

(山里亮太)いや、騙していないです、町山さん!

(赤江珠緒)町山さんはもうアメリカに戻られた時にこのニュースを知ったわけですか?

(町山智浩)いや、番組に出てその夜っていうか、早朝ですよ。で、さっそく山ちゃんにTwitterで「けっ」って返したら山ちゃんが最初に反応して。それがたぶんね、表側に出た山ちゃんの……。

(山里亮太)最初のコメントです。

(町山智浩)そう。最初のコメントになったんですね。

(山里亮太)オフィシャルの最初のコメントが、町山さんがツバを吐いたのを止めに行くっていう。「町山さん!」って止めに行ったのが僕のオフィシャルの最初の一言です(笑)。

(赤江珠緒)アハハハハハハッ!

(町山智浩)それまでね、みんな「フェイクニュースだ」とか「誤報だ」って言っていたんですよ。みんな信じなかったの。信じたら精神が崩壊する人たちがいっぱいいるからね。

(赤江珠緒)アハハハハハハッ!

(山里亮太)だって町山さん、あの時にトレンドワードみたいなのに僕の名前が出て。1位が僕の名前で、2位が相手の方の名前で。3位がエイプリルフールっていうのが入ったんですよ。「こんなのはエイプリルフールだ」って。

(町山智浩)あれ、なんで山ちゃんの名前でトップに入ったか……あれ、世界ランキングでトップに入ったんですよね?

(山里亮太)そうなんですよ。

(町山智浩)なんでだと思う?

(山里亮太)僕、ひょっとしたらNetflixやっているからかな?って思いながら……。

(町山智浩)それもあるけど、やっぱりほら、奥さんがアジア全体でものすごい有名だから。

(山里亮太)はー! そうか!

(赤江珠緒)そうかそうか!

蒼井優さんのアジア全体での人気

(町山智浩)中国、韓国、もうアジア全般で大女優だから。何億人ですよ。何十億人ですよ。

(山里亮太)町山さん、だとしたら、すいません。僕の直前の予想がすごい天狗だった……。

(赤江珠緒)本当だよ(笑)。

(山里亮太)「Netflixでみんなに知られている」って思ったら……ああ、すごい人の旦那だったっていう。

(町山智浩)まあ、それもあるけども、やっぱり何十億人に知られている映画スターのこの相手の山里って誰だ?っていうことですよ。

(山里亮太)ああ、そうなんだ。すげえな、あの人!

(赤江珠緒)山ちゃんが思っている以上だね。

(町山智浩)中国の何億もの民が「なんだ、こいつ?」って思って調べたっていう。「なんだ、この野郎?」とか(笑)。

(山里亮太)フハハハハハハッ! それで出てきたら「こいつ?」ってなって。

(町山智浩)そう。「ええっ?」みたいな(笑)。

(山里亮太)はー、それでなんだ。なるほどなー!

(町山智浩)そうじゃなきゃ、あんな検索の世界ランキングで上がらないよ。トップに。

(山里亮太)いや、僕もびっくりしたんですよ。

(赤江珠緒)世界ランキングってそういうことですもんね。

(山里亮太)そうそう。「Netflixってすげえな」って思っていた。

(赤江珠緒)よかった。町山さんに解説してもらって。

(町山智浩)山ちゃんいま、中国に行ってコメディーのツアーとかやったら、すごいよ。もう5万人とかの会場がいっぱいになると思うよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)「誰だ、こいつ?」って、みんな……(笑)。

(山里亮太)「あの蒼井優の旦那だ!」って。

(町山智浩)いまチャンスかもしれないですけどね。

(山里亮太)しゃべれる言葉、1個しかないけども。

(赤江珠緒)中国語、1個だけしゃべれるんですよ。山ちゃん。

(町山智浩)いやー、でもこれからどんどんネタがね、積み上がっていくと思いますよ。

(山里亮太)がんばります。まずなによりも『ロング・ショット』を見て、1回立ち振舞いを勉強します!

(町山智浩)結局は自由でいいっていう話でしたよ。無理に合わせても辛いだけだから……っていうね。そこがいいんだからっていう。「あなたのそのままがいいのよ」っていうことでしたね。

(赤江珠緒)本当に勉強になる映画だったね、山ちゃんね(笑)。

(山里亮太)そうですね(笑)。ちゃんと気づいている町山さんっていうすごさね(笑)。

(町山智浩)で、映画の話をしなきゃいけないんですけども……(笑)。

(山里亮太)ああ、はい。お願いします。すいません!(笑)。

<書き起こしおわり>

プチ鹿島 ViVi・Tシャツキャンペーンと自民党広報戦略を語る

$
0
0

プチ鹿島さんがYBS『キックス!』の中で女性誌ViViが自民党とコラボしたTシャツをプレゼントするキャンペーンについてトーク。自民党の広報戦略などについて話していました。

(海野紀恵)では、「ライパチ」さんの嘘見出しです。「講談社の女性誌と自民党のキャンペーン、ビビッと来ず」。これは講談社のViViという女性ファッション誌で自民党がViViの公式Twitterで「#自民党2019 #メッセージTシャツプレゼント」っていうのをつけて……。

(プチ鹿島)つまり、自民党の広報の一環ですよね。それをViViという雑誌と組んで。たとえば、「みんなはどんな世の中にしたい?自分の想いを #自民党2019 #メッセージTシャツプレゼント のハッシュタグ2つをつけてツイートすると、メッセージTシャツがもらえるよ!」っていう。まあ広報なんですよね。自民党と組んで。

(海野紀恵)ええ。

(プチ鹿島)これが「いかがなものか?」っていう風に今日、すごく話題になっています。でもね、この番組で話したかな? 菅官房長官の「本当は怖い令和おじさん」っていう。先週、文春オンラインというところでまとめたんですけども。

(海野紀恵)はい。

(プチ鹿島)要は菅さん、「令和おじさん、かわいい!」なんて言われているじゃないですか。だけど、あれも令和という元号を発表をしてから、「桜を見る会」っていうのがあったじゃないですか。そこでたくさんのお客さんを招いた時に菅さんの人気がすごかったっていうような報道があったんですが。みなさん、よーく考えてみてください。桜を見る会というのは当然、政権側が招きたい人を招くんです。その中にはインフルエンサーと呼ばれる人たちがいて、その人たちがInstagramとかTwitterで「菅さんと写真を撮りました」って発信をしたら……だって、そんなところには普通、なかなか行けないですからね。それはインフルエンサーにとってもおいしいネタなんですよね。ましてや時の人の菅さんと一緒になんてね。

(海野紀恵)はい。

桜を見る会と「令和おじさん」

(プチ鹿島)だから、その政治思想がどうたらっていうよりは、そこに菅さんがいるならばそりゃあ写真を撮りますよね。インフルエンサーなら。で、「いいね、いいね」って。それで自然にその情報を発信してくれるわけですよ。そしてそこでニコニコしてくれる菅さんとかのことを発信してくれる。つまり、もうインフルエンサーを招いた時点でそれも広報戦略の一環なんですよね。

(海野紀恵)うんうん。

(プチ鹿島)だから面白いことに桜を見る会に参加をしなかった一般の人たちも令和の発表をした菅さんの動画とかをかわいく加工したり……なんか、あるじゃないですか。写真を加工するアプリとか。

(海野紀恵)かわいくできるの、ありますよね。

(プチ鹿島)あれで10代とか20代の子がどんどんどんどん加工をしていったら、結果的に無意識というのは恐ろしいもんで。「菅さん、かわいい」っていう。それが拡散されていくわけですよ。で、最終的には「パンケーキが好き」みたいな情報も加味されて。ここが重要なんですけども。最初は加工された「かわいさ」だったんですが、いつの間にか菅さんそのものが「かわいい」っていう風に変わっていくんですよね。だからこれがひとつの広報の戦略の見事さといったらあれですけども、怖さでもありますよね。

(海野紀恵)はい。

(プチ鹿島)その一環です。だからそれは戦略を練っている自民党の広報がすごいっていうことです。

(海野紀恵)最近、CMも流れていますよね。

(プチ鹿島)うん。なんかそれこそサムライみたいな感じのね。「これ、似てないよ」みたいな感じのね。だからそこは自民党の広報のスペシャリスト……特にネットのね。その戦略家がいる、もしくは戦略チーム、どこかに投げているんでしょうけども。そこはすごいなって思うし。じゃあ、そこの裏を考えて見てみた方がいいよねっていう。

(海野紀恵)で、ライパチさんは「ビビッと来ず」なんて風に考えてくださったんですが、「Twitterのリプ欄が大変なことになっていて。キャンペーン自体が成り立たないのでは? と思いました」ということで。見てみたら結構ね、「そんなのお見通しだ」じゃないですけども。「こんなことをやらず、もっと他のことをやってくださいよ」みたいなね。

(プチ鹿島)まあViViはね、「みんなはどんな世の中にしたい?」っていう、そういうつぶやきを募集しているんですが……どうでしょうか、みなさん。ついこの間、自民党の政治家に対する失言防止マニュアルってありましたよね? そこでは5つあって。「このことを言う時には気をつけようね」っていう。「歴史認識、政治信条」「ジェンダー、LGBT」「事故や災害」「病気や老い」「身内と話すようなウケも狙える雑談口調」。これらは失言につながりやすいから気をつけましょうねっていうんですけど、これは全部大事なことじゃないですか。僕はこれ、「気をつけましょうね」っていう5つのうちの特に4つ。それに対して「もう言わないでおこうね」っていう、そういう目配せにしか思えないんですよね。

(海野紀恵)うんうん。

失言防止マニュアルとの整合性

(プチ鹿島)特にだって「病気や老い」って、いまの年金問題ですよね。「ジェンダー、LGBT」、これも大切ですよね。「歴史認識、政治信条」ってこれ、いちばん政治家に聞きたいですよね? これを「切り取られるから気をつけろよ」っていう、そういうマニュアルだというんですが。政治家が言葉をいわなくなったらお終いですよね? だって僕らの代わりに議論をするから「代議士」なんですから。だから、これが本当に失言マニュアルなのか?っていうことですよね。「これらのことは面倒くさいから言うの、やめておこうぜ」っていう目配せがあって、その一方でViViとかには「みんなはどんな世の中にしたい?」って……ちょっと違ってますよね。それを比較してみるとね。

(海野紀恵)そうですね。はい。

(プチ鹿島)だから広報、すげえ!っていうことですよ。そういう意味では、吉本新喜劇のメンバーを官邸に招くっていう、あれも広い意味での広報ですよね。あれを見て「ああ、そうなんだ」ってなんとなく好感度が上がれば、それも立派な広報ですから。

(海野紀恵)はい。ライパチさんからいただきました。

<書き起こしおわり>

町山智浩 Netflix『いつかはマイ・ベイビー』を語る

$
0
0

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でNetflixで配信中のロマンチック・コメディー『いつかはマイ・ベイビー』を紹介していました。

(町山智浩)今日はね、Netflixでもう配信されている映画で『いつかはマイ・ベイビー(Always Be My Maybe)』というタイトルのロマンチック・コメディーですね。これ、もう日本語で配信されていてNetflixで見れるんですけども。で、これはマライア・キャリーのヒット曲が全編でかかっていて。この曲(『Always Be My Baby』)が主題歌なんですけども。

(町山智浩)これね、ヒロインがスーパーセレブシェフなんですよ。

(山里亮太)セレブシェフ?

(町山智浩)アメリカはいまね、レストランのシェフが本当に映画スター以上の人気になっているんですよ。いま、アメリカってレストランブームがすごくて。まあ景気がいいからなんですけども。サンフランシスコとかロサンゼルスとかに超高級レストランがあって。一通り食べると10万円とか行っちゃうようなレストランがもう大流行。とんでもないバカげたものを……たとえば餃子とかを一皿に4つぐらいしか乗っていないのを1000円とか2000円とかで出しているんですよ。

(赤江珠緒)おおーっ!

(町山智浩)そこで大スターになっているスターシェフのサシャっていう女性が主人公ですね。で、彼女は中国系ベトナム人でサンフランシスコで育って。子供の頃は鍵っ子だったんで、お母さんがいなかったんで自分でご飯を作っていて。で、隣に住んでいた韓国系の家族がかわいそうだからってご飯を食べさせてあげていて。で、ご飯の作り方とかを習っているうちにシェフになったっていう話なんですよ。で、その韓国系の家の男の子が同い年のマーカスっていう男の子なんですけども。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)で、この2人はね、処女と童貞で18ぐらいの時にエッチをしようとして車の中でカー○○をしようとして。両方ともはじめてなんでうまくいかなくて、すごく惨憺たる結果に終わって。で、それから会えなくなっていたんですよ。

(山里亮太)なるほど。

(町山智浩)で、16年後に彼女はもう億万長者になっていて。サンフランシスコに新しいレストランをオープンするっていうことで帰ってくると、そのマーカスくんと16年ぶりに再会をするんですね。そうするとマーカスくんの方は別れた時と同じ部屋に住んで、カー○○に失敗した時と同じおんぼろのカローラにまだ乗っていて。で、高校時代と同じバンドをいまもやっていて、全く収入はロクにないっていう状態なんですね。

(赤江珠緒)あら!

(町山智浩)ところが、この2人が出会って、もともと初恋の人同士だからどうなるのか?っていうロマンチックコメディーなんですよ。でね、こう聞くとロマンチックな話に聞こえるんですけど……そんなに聞こえないか?(笑)。

(赤江珠緒)どうかなりそうな2人には聞こえないんだけども。もはや。

(山里亮太)それがでも、そうなっていくっていうのはいいパターンだと……。

(町山智浩)そうなんですけども、この2人はコメディアンなんですよ。この演じている2人はコメディアンで、特にその女性の方がアリ・ウォンっていうアメリカでいま最も人気の女性コメディアンなんですよ。現在37歳で。それで彼女自身がサンフランシスコで育ったベトナム系・中国系のアメリカ人なので、もうほとんど彼女の話を元にしているんですね。基本的には。で、この彼女のスタンダップコメディはいま、Netflixで日本語のやつが見れるんですけども、内容はものすごいですよ。

(山里亮太)えっ?

(町山智浩)あのね、まず妊娠8ヶ月で1人で舞台で転げ回ってやるんですよ。

(山里亮太)おおう……。

(町山智浩)そっちに写真があるかな?

(赤江珠緒)ありますね。ああ、お腹がパンパンの……。

(山里亮太)もう直前っていう感じの。

(町山智浩)そう。8ヶ月、7ヶ月半ぐらいなんですよ。で、『アリ・ウォンのオメデタ人生?!』っていうコメディーショーをやって、これが内容が全部下ネタなんですよ(笑)。

(赤江珠緒)下ネタなの? えっ、この状態で?

アリ・ウォンのショーは下ネタだらけ

(町山智浩)お腹パンパンで下ネタをやるんですよ。で、またね、言うことがすごくて。もう本当に、女性の側から世の中のいろんな矛盾とかを徹底的に攻撃していくんですね。たとえばね、こう言うんですよ。「私、フェミニズムって大嫌いなの!」って言うんですよ。「なんで?」「実は女性が男性以上に仕事の能力があるとか、本当のことをバラすなよ! だってバカのふりをしてサボれなくなったじゃん!」って言うんですよ。

(赤江珠緒)ああ、なるほど。

(町山智浩)あとね、「旦那が赤ちゃんのおむつを変えるとすぐに『イクメンね』とか『いい旦那さんね』って言われるでしょう? でもそれ、ハードル低すぎるだろ? 女はおむつを100回変えたって『いい奥さんね』って言われないよ!」っていう。

(赤江珠緒)ああー、そうね!

(町山智浩)「男はちょっと変えてるところを見せるで『いい旦那さんね、イクメンね!』とか言われて。おかしいだろ?」って。そういうのをずっとやっている人なんですよ。

(山里亮太)ああ、たぶんいま、町山さん言えるやつを選んだんでしょうね。

(町山智浩)言えないやつもありますよ。

(山里亮太)言えないやつはダメなんです!

(町山智浩)あのね、この人は旦那さんがハーバードの大学院でMBAを取っていて。韓国系日本人とフィリピン人のハーフの人なんですけども。で、なんでそんな人と結婚をしたか?っていうと、「そりゃあハーバードでMBAを取っていたら、食いっぱぐれがないから結婚をしたのよ!」って言うんですよ。ところがアメリカって学費がものすごく高いから、そのハーバードを出るとその旦那さんには借金が1000万ぐらいあるんですよ。

(山里亮太)ああ、変換しなきゃいけない奨学金とか。

(町山智浩)そう。だから「私の方がお金があるし、家を買う時も私が出したわ!」とか言うんですよ。で、「弁護士とかを通して契約して、うちは離婚をしても旦那には財産は行かないようになっているからね!」とか言っているんですよ。

(赤江珠緒)非常にリアルな笑いですね(笑)。

(町山智浩)そう。すごいなんかね、「本当なの?」っていう感じの話をするんですけども。「でもね、離婚はしないわよ。もったいないわ。せっかく上手にクンニができるようになるまで仕込んだんだから!」って言うんですよ。

(赤江珠緒)なるほど(笑)。

(町山智浩)「これから新しい男を見つけてまた1から教えなきゃいけないのかしらね?」とか言うんですよ。

(山里亮太)ええとね、この時間帯には滅多に聞けない単語が……。

(赤江珠緒)ああ、そうですね。うん……。

(町山智浩)だから、國村隼さんと結婚すればいいと思うんですね。

(山里亮太)なにを言っているんですか! 「くに」です。「くにむら」です!

(町山智浩)ああ、違うか? そういうギャグをずーっとやっている人で、ほとんどテレビで放送ができないんですけども。

(赤江珠緒)そのアリ・ウォンさんという人がヒロイン役をやっているのね?

(町山智浩)そう。アリ・ウォンっていう人は見た目は完全に教育ママみたいな感じのメガネをかけているんですけども、ネタは全部下ネタっていうとんでもない人なんですけどね。

(山里亮太)ちなみに町山さんがさっきチラッと言ったのがもうかなりライトな方っていうことですね?

(町山智浩)かなりライトですよ(笑)。

(赤江珠緒)選んだ上で、なのね。へー!(笑)。

(町山智浩)だってもう、汚い話とかも多くて。ひどいですから。「女の人もオナラする」とか、そんな話ばっかりをしているんですよ。「職場のトイレって嫌よね。オナラをして大きい方を済ませた後、ドアを開けると自分の部下とか友達がいる時があって、嫌よね」っていう話とか、そういう話をずっとしている人なんで。それで、お腹大きいんですよ。すごいんですけどね。

(赤江珠緒)で、幼馴染との恋はどうなった?(笑)。

(町山智浩)幼馴染との恋の方はね、彼女の方はレストランのシェフとして大成功していくんですけど、それがやっぱりちょっとよくないものなんですよ。あのね、さっきも言ったんですけど本当にアジア人の料理ってベトナム料理だったり中華料理だったり韓国料理だったり日本料理だったりしたものって、本来は庶民の味だったものなんですよね。ラーメンとか、そうですよね。

(山里亮太)うんうん。

(町山智浩)ところが、アメリカはそれを高級料理にしちゃっているんですよ。で、がっつり儲けているんですよ。これ、僕はいつも言っているんですけども、ロサンゼルスとかでラーメンを食べると、本当に2000円とかするんですよ。チップも入れてね。おかしいでしょう? それ。すっごい高級なんですよ、しかもお店が。

(山里亮太)はー!

(町山智浩)で、ソムリエみたいな人がいたりするんですよ(笑)。

(山里亮太)ええーっ!?

(町山智浩)ラーメンだよ? で、そういうところに結構セレブが来て、ラーメンを食べるんですよ。本当のハリウッドのね。キアヌ・リーブスなんかは特に日本のうどんとかラーメン屋によく出没するので有名ですけどもね。あの人、すごい好きなんですよ。和食とか(笑)。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)でも、そういうのってすごく、はっきり言ってインチキなんですよね。だって、本当はそれまでアジア系の料理……ラーメンなんかそうですけども、300円とか400円で売っていたものを高級になったからって2000円で売っているわけですから。まあ、みんなすげえ脱税していると思いますけども(笑)。

(山里亮太)フハハハハハハッ!

(赤江珠緒)いや、そこはわかんないですけども(笑)。

(町山智浩)いや、(小声で)まあ実際、やっているんですよ。

(山里・赤江)フハハハハハハッ!

(町山智浩)だって原材料、いくらだ?っていう話ですよ。だから、俺もやろうと思っていましたけども……。

(赤江珠緒)フフフ、なにを企んでるんだ?っていう(笑)。

(町山智浩)これね、ヒロインのサシャがやっているのってそういう仕事なんですよ。で、そういうアメリカのいまの流行っているレストランビジネスのインチキさを暴いているんですけども、この地道に暮らしている幼馴染のマーカスくんはそれがやっぱり嫌なんですよ。で、彼女がすごいセレブ生活をしているんだけど、なんかこうアジア系であることを利用して人々を騙しているような感じがして、そこもなんとなくね、本当は彼女のことを幼馴染で初恋の人だから好きだし、本当はヨリを戻したいんだけども、どうもこの2人、うまくいかないんですよ。

(山里亮太)うんうん。

(町山智浩)でね、ここですごいレストランが出てくるんですよ。すっごい高級なレストランで、ジビエ料理の店なんですね。で、そこではヘッドホンがお客さんに配られるんですよ。そうするとね、こういう風にウェイターが言うんですね。「あなたはこれから命を食します。命を食する恍惚と罪悪感を味わってください」って言って、ヘッドホンからその肉になった動物が生きていた時の鳴き声を聞きながら、その肉を食べるという……。

(赤江珠緒)ええーっ、悪趣味だよー!

(町山智浩)そう。「私は生きているものを食べているんだ!」って感動をしながら食べるという(笑)。まあ、そういうジョークですけども。

(山里亮太)ああ、なるほど。そういう店があるわけじゃないんだ。

(町山智浩)ジョークですけども。まあ、そういうお店が出てくるんですけどね。それで、この2人、マーカスとサシャはうまく行かないんですよ。

(山里亮太)まあ、価値観が全然違っちゃっているもんね。

(町山智浩)で、しかもサシャの方には彼氏ができちゃうんですよ。その彼氏がなんと、キアヌ・リーブスなんですよ。

(山里亮太)フハハハハハハッ! ええっ、急に? ここで急にキアヌ・リーブス?

(町山智浩)ここで急にキアヌ・リーブス、突然出てくるんですよ。この映画。

(山里亮太)本人が本人役で?

(町山智浩)本人がキアヌ・リーブスとして出てくるんですよ(笑)。

彼氏がキアヌ・リーブス

(赤江珠緒)ええーっ? 前、なんでもやるキアヌさんっていうのは町山さんに聞きましたけども。

(町山智浩)なんでもやるんで。それでそのサシャと唾液ダラダラのベロチューをするんですよ。すごいな!っていうね。で、それを見て「ああっ!」って思っている、サシャのことを本当は好きなマーカスくんにね、「君は何をやっているんだい?」って聞くんですよ。「売れないバンドをやっています」って言うとね、「ああ、売れないバンドか。尊敬するなー。決して報われないのにがんばるなんて、よほど情熱があるんだね!」って言うんですよ。キアヌが。あの仏のキアヌが全く悪気なさそうに(笑)。

(山里亮太)フフフ(笑)。

(町山智浩)本当にね、とんでもないコメディーでね。で、いま後ろでかかっている曲は、それでマーカスくんが頭にきて歌う『俺はキアヌにパンチしたぜ(I Punched Keanu Reeves)』っていう歌なんですけども。

(赤江珠緒)ああっ、フフフ(笑)。

(町山智浩)で、まあキアヌのシーンはとんでもないんですけど。ただ、この映画はこの間の『ロング・ショット』もそうだったんですけども、女性の方が社会的な地位が高いカップルの映画が続けてアメリカで公開されているんですよ。

町山智浩『ロング・ショット』を語る
町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でシャーリーズ・セロンとセス・ローゲンの映画『ロング・ショット』について話していました。

(赤江珠緒)最近、そうですね。

(町山智浩)だからこう、男女の役割がすごく変わりつつある社会を反映しているんだろうなと思うんですけどね。で、それで男はそれに張り合うのか?っていうと、そうじゃなくて女性を支えるということも男の価値なんだっていうことを見せていくというね。あえてこの時にすすめているわけじゃないですが(笑)。

(山里亮太)フフフ(笑)。

(町山智浩)まあ、Netflixですぐに見れますんで。この『いつかはマイ・ベイビー』、面白いですよ。

『いつかはマイ・ベイビー』予告編

(山里亮太)ああ、見よう! あと、同時にこのピンのネタも。スタンダップコメディの方も。

(町山智浩)ピンのネタ、すごいですから! 日本語でたぶんほとんど訳しきれてないと思いますよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)あまりにもひどいんで。アリ・ウォンさん(笑)。ということで……。

(赤江珠緒)はい。今日は『いつかはマイ・ベイビー』、Netflixで公開中でございます。『アリ・ウォンの人妻って大変!』とかね、そういうのも見れるということです。

(町山智浩)これね、お子さんを産んだことのある女性だったらものすごくリアルな話ばっかりしていますよ。めちゃくちゃ面白いですから。

(赤江珠緒)見てみよう。

(町山智浩)ということで、山ちゃんどうもおめでとうございます!

(山里亮太)ありがとうございます。町山さん! 『ロング・ショット』、見ておきます!

(赤江珠緒)よかったよかった。町山さん、ありがとうございました!

(町山智浩)よかったね。どもでした!

<書き起こしおわり>

プチ鹿島 芸人の闇営業事情を語る

$
0
0

プチ鹿島さんがYBS『キックス!』の中で芸人の闇営業事情について話していました。

社長が落ちる接待力

(プチ鹿島)さあ、本日はちょっと先週来、気になるワードがひとつ、みなさんもあると思うんですよ。「闇営業」。ねえ。まあ芸人のカラテカ、入江さんが仲介をして、いわゆる闇営業。事務所を通さない営業で先輩たちを呼んだら、そこが振り込め詐欺の犯罪者グループだったという。まあ、言ってみれば反社会勢力なんですね。で、もしそこからギャラをもらっていたら……っていう、いろんな意味で論点はあるんですけども。

(海野紀恵)ええ。

(プチ鹿島)闇営業って、知っていました? まあこれ、確実に芸人の、ねえ。

(海野紀恵)私も芸人さんからお話を聞く中で、たとえば違う事務所の仲間と合同でオリジナルのライブをやったりとか、本当に事務所を通さないというもので闇営業っていうのは芸人さんから聞いたことがありましたが。

(プチ鹿島)まあ、こっそりやるっていうね。事務所に所属をしていると、当然何割かは……たとえば1万円のギャラだとしたら5:5の分配だとしたら5000円が事務所。自分のところにも5000円。で、6:4だったら自分が6000円で事務所が4000円とか。そういうパーセンテージ、仲介料なしで直でこっそり行くわけですから。そのままギャラ1万円なら1万円が全額もらえるわけです。10万円なら10万円ね。だから美味しいわけですよ。

(海野紀恵)うんうん。

(プチ鹿島)ただこれ、事務所からすると「契約外でなにやっているんだよ?」っていう。で、しかも今回みたいにね、相手が誰かわからない時、事務所も責任が取れないじゃないですか。ということで、いろんな問題があるんですが……僕のことを言うと、僕に関しての闇営業ってロフトプラスワンぐらいですかね。

(海野紀恵)ほう(笑)。

(プチ鹿島)あれ、闇営業です。事務所を通してないんで。ただ、この間の4月30日みたいに「この日の後はキックスの後に取材とか仕事は入れないでください」ってマネージャーに言っているんで、まあ公認の闇営業っていうことですよね(笑)。というのは、あれはライブハウスですから。で、その日のお客様のチケット代とか、あとは飲み食いの代金から、その売上が高ければ高いほどパーセンテージがこっちに来るわけですよね。といっても、たかが知れたものですよ。お小遣い程度ですから、そこを事務所を通していたら……っていう。で、事務所もそれがあるから「ああ、それはいいですよ」っていう。だいたいどの事務所もそうだと思います。

(海野紀恵)へー!

(プチ鹿島)だから僕はそれですね。闇営業っていうか、事務所を通していない仕事って考えればいまはそれぐらいです。だけど、人によってはやっぱり生きていくためにね、こっそりやっている人も多いと思うし。だから改めて闇営業っていうのを考えると、僕は「芸人とはなにか?」っていうところまで考えることもできると思うんですよ。というのは、芸人とはなにか?って考えた場合、それは「世の中の外にいる存在」って考えたら……そもそもの芸人の成り立ちってそうでしょう? ちょっとアウトロー的なね。

まあ、アウトローまではいかなくても治外法権的な。「しょうがないよ、あいつら芸人だから」みたいな、そういう考え、立ち位置だったらそもそも営業に闇も光もないわけですよ。だって、そうじゃないですか。そういう芸人にオファーを出す人って、これは芸能界だけじゃなくて興行界全体がそうです。そもそも、地元のそういう社会の真ん中にいるというよりは、いまいわれるところの反社会勢力の人たちが仕切っている場合もあるじゃないですか。

(海野紀恵)うんうん。

(プチ鹿島)だからむしろそこでグルグルグルグルとお金が回っているということを考えて、芸人っていうのはそういう場にいる人たちという風に考えると、そもそもはそういう勢力の人たちなんですよね。その成り立ちを考えれば。ところが、どうですか? いま、芸人ってむしろ事務所に所属をして。で、テレビに出て、ラジオに出て、人によっては大手企業のCMにも出ている。という風になると、むしろ全く逆ですよね? コンプライアンスは芸人こそが守らなくてはいけない。だからこれ、その芸人の変化がいいのか悪いのかは別にして、いまはそうなってしまっている。

ただ、一方で昔ながらのそういうのを、じゃあ自活していくためには……いま、「自助努力」なんて金融庁も言っていますけども。自分で食っていくためには、そういうのも一生懸命やんなくちゃいけない。だから、僕がいままで見たり聞いたりした闇営業、もしくはその話っていうのは、ニュアンスとしては「闇営業(笑)」もしくは「闇営業(苦笑)」なんですよ。みんな。「ちょっと明日、闇営業に行ってきます」って。だって、そうじゃないですか。本当は舞台だけでメシを食いたい。もしくはテレビ、ラジオだけでメシを食いたい。仕事をしたい。だけどそれが足りない人ほど、がんばっていかなきゃいけないわけですよ。

「闇営業(苦笑)」

で、話を元に戻すと、たとえばお座敷がかかればどこにでも飛んでいくのが芸人の生き方のひとつだと思うんですよ。それがよく「お旦(おだん)」なんていいますよね。スポンサーのことをね。で、そこまでは行かなくても、要は社長さんにかわいがられて、やっぱりお客さんに注ぐようなエネルギーをその社長さん1人に注いで。それは舞台ではないですよ。たとえば飲み食いの席とかで。そこで社長さんとか、もしくはその周りの人たちを喜ばせる。「座持ちのよさ」ですよね。で、その座持ちをよくしたことでご飯とかもおごってもらえるし、なんだったらお金もいただけるかもしれない。

そうすることで逆に社長に呼ばれたらすぐに飛んでいって、盛り上げて社長の気持ちをよくして、それでお金をいただく。僕、それは芸人ならではの本来の姿かなって実はひそかに思っていたんですよ。正直言うと、それは自分ができなかったから。やれなかったから。

(海野紀恵)おおー。

(プチ鹿島)だって、かなりエネルギーがいるよ。会社の営業マンの方が自分の営業先を開拓するような、それぐらいのエネルギッシュさが必要ですよ。だって舞台とかネタを作る以外にその力が必要なんだもん。でもそれで食い扶持を確保している人だっているんですよね。だから僕は、自分がそれはなかなかできない「甲斐性なし」。自分がなかなかできないっていうのは潔癖さとか清廉さをアピールしているわけじゃないんです。むしろ、芸人性の高い人がそういうことをできるから「ああ、すごいな。タフだな」って思って僕は敬意を持っていたんです。だから、食いっぱぐれないように自分で食い扶持を稼ぐっていう。その究極が闇営業だと思うんですが……。

ここでさっきのもうひとつのニュースを入れると「老後、年金以外に2000万円が必要。自助努力が必要ですよ」っていう。これって芸人で置き換えれば、いま話してきたことに通じるわけですよね。芸人って事務所に所属をしている人はじゃあ事務所だけに頼らずに自分で仕事を見つけるっていうことがひとつの大きなポイントなんですよ。で、これは正しい意味を言うと「事務所にたよらずに自分の仕事を見つける」っていうことは、たとえば自分の可能性。まだこんな可能性があるとか、こんな仕事ができるとか、こんなしゃべりが、ネタができるとかっていうのを自分で見つけてプレゼンしていく。そういうことなんですよ。本来は。事務所にたよらずに自覚していくっていうのは。

そうすれば結局、事務所も喜んでくれる。僕だってそうじゃないですか。なんとなく1人で新聞を読むのが好きで、その読み比べをなんとなく話してみたらみんなが喜んでくれて。「そうか。12紙とっている自分っていうのは珍しいんだ」って思ったし、「ちょっとおかしな感じなんだな」ってやっと気づいて。それがいま、ひとつの形になっているじゃないですか。だからそういうのをいかに見つけるか?っていうことが芸人の自助努力。まあ、これはどんな仕事でもそうですけどね。自分はこんなことができますよっていう武器をどんどん増やしていくっていう。

本来、そういう意味なんですよ。それが事務所だけにたよらずに自分で仕事を広げていくっていうこと。だけど、芸人によってはいままでも話したように、事務所だけにたよらずに自分で仕事を見つけていくっていうのはイコール、そのまま独自に人脈を開拓して食い扶持を確保するという、そういう芸人もいるわけですよ。で、僕はそれは否定できないんですよ。だって、努力だから。食っていくための。ただ、もうこういう時代だから、反社会勢力とかコンプライアンス的にダメなところはもうダメだよねっていう話で。

むしろ僕のイメージは大御所芸人とか、今回名前の出ているすごい売れている人の闇営業とかっていうよりは、テレビとかラジオとかでそんなに仕事がない、だけど食っていかなくちゃいけない。でも芸はあるっていう人の自助努力の「(苦笑)」の、そこに闇営業っていうものがあるわけですよね。だからたぶん、事務所によっては、芸人によっては、黙認。見て見ぬふりをしていたケースもあると思うんですよね。

(海野紀恵)なるほど。

(プチ鹿島)ただ、今回はちょっと話が特殊でデカすぎるから。で、僕も事務所が全然違う人たちの話ですから、いままでに自分が見てきた例を言うとね、そうなんですよ。だから、自分でいかにして食っていくのか。営業をしていくか。本当の営業です。営業をかけるか。で、そこで社長さんを見つけたら、もう全力でエネルギーをかける。僕はそれ、できなかったからすごいなって思ってみていたんですよね。

本来はグレーゾーンにいた芸人

だからそもそも、闇営業っていうのを考えるとそういうことなんですよ。本来はグレーゾーンの世界にいたはずの芸人がどんどんどんどんと光を浴びて。なんだったら世の中の中央にいるから、あまりにも闇営業っていうのは世の中がびっくりするよねっていう。だけど、相変わらずそういうのをこまめにやっている人はいると思いますよ。だから、ねえ。この前も飲んでいたら「明日、どうするの?」「静岡のスナックに泊りがけで行きます。かわいがってもらっていて。事務所には内緒で……」みたいなことを言っていたんですけども。でも、タフじゃないですか。

(海野紀恵)すごいですね。

(プチ鹿島)だからそういうのはまあ許されてもいいのかな?って思うんですけども。だってそもそも事務所に所属をしているっていう時点で破天荒でも無頼派でもないですからね。きっちりと管理されている。一方でいま、それが芸人なんですよね。だから今回、闇営業っていうのはちょっと違う切り口というか、僕が見てきた視点でその闇営業というのをね。もしかしたら、自分で仕事を広げていく。自活していく。自助努力っていうのが人脈を広げていくっていうことに……だからのあのカラテカ入江さんはその最たるもので。

だから僕も彼は「友達5000人」って、「すげえな!」って思っていたよ。だってあれ、どれだけの時間とお酒をかけなければ……あとはその性格ですよね。人当たりの良さとか。じゃなきゃ、できない。だから彼なんかは特殊で、その人脈を切り拓いていく能力がスペシャルだったから、それで自分の会社も作ったわけでしょう? それが自分の武器だったわけですよ。ただ、その武器がすごすぎて今回はこうなっちゃったっていうことでね。

じゃあ、処分は入江さんだけでいいのか? とか、そういう話に今後、次々となっていくとは思うんですが。まあ、僕の中では闇営業っていうのは「(苦笑)」というので芸人同士はよく話している。なんかわかりました? ニュアンスって。

(海野紀恵)いや、わかりました。なかなかその芸人さんの中の事情とか仕組みっていうのがわからないで「闇営業」っていうのだけを聞いちゃうと、いわゆる反社会勢力の方とのダイレクトなつながりっていうのに……。

(プチ鹿島)だから、それだけじゃないんですよ。だから、この番組のスポンサーの藤原時計店の藤原専務。専務を気持ちよくして「専務! ご飯連れて行ってくださいよ!」って。で、専務がそういう体質の人だったらね、じゃあ夜中とかにいつも電話がかかってきてね。「来れる?」なんて。そこで「行けません」って言ったら、そういう芸人ではなくなるわけです。それをもう全部をほっぽり出して「行きます!」って。それで座持ちよく、気持ちよくして、お小遣いをいただく。それもいいじゃないですか。そこの空間だったら。

(海野紀恵)そうですよね。

(プチ鹿島)その人脈だったら。だからそういうのはあると思うし、俺はなかなかそれはできなくて。「そんなのをやるんだったら俺、バイトするわ」って。実際にバイトをしていたんですよ。芸人性のない芸人性の方を選んだんですけどね。何度も言うけど、これは自分はバイトをやっていたから正しいとかじゃなくて、むしろ恥ずかしいことだと思っていた。なんだったらバイトなんかせずに、仕事とかしなくてもいかに食っていくかっていうのが芸人性だと思っていたから。そういう人たちのことはすごい尊敬していたんですけどもね。

(海野紀恵)はい。

(プチ鹿島)まあ、今回はたまたまこういうわかりやすい事例が出ちゃったんで。だけどまあ、そういう風にがんばっている人もいるんだよという。で、たぶん黙認しているマネージャーとかもいると思うんですよね。ケース・バイ・ケースで。まあ、そんなお話をしていました。はい。

<書き起こしおわり>


安住紳一郎「豚汁=とんじる/ぶたじる」問題を語る

$
0
0

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で「豚汁」の読み方「とんじる/ぶたじる」問題について話していました。

アマノフーズ 無添加 豚汁 12.5g×10個

(安住紳一郎)愛知県の37歳女性の方。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)「私は豚肉が肉の中ではいちばん好きなのですが、ひとつ納得がいかないことがあります。それは味噌汁に豚肉を入れるあの定番の料理についてです。豚汁と書いて私は『ぶたじる』と読みます。ぶたじると言う方が私には美味しく感じるからです。響きにコクを感じるのです。でも、ぶたじると言うと『とんじるだよ』と訂正してくる人がいるので、外ではなるべくとんじると言うようにしています。しかし、納得はしていないのです。『豚肉(ぶたにく)』『豚丼(ぶたどん)』なのになんで『豚汁(ぶたじる)』ではないのでしょうか? 和豚(わとん)のラジオCMで『わぶた』と言ってしまうお母さんの気持ち、よくわかります」。

(中澤有美子)フフフ、ありがとうございます。

(安住紳一郎)グローバルピッグファーム。11時台の後ろぐらいにラジオCMが流れていますよね。「わぶたじゃないよ、わとんだよ♪」なんてね。

(中澤有美子)ねえ。

(安住紳一郎)「リラリラリーラ、足リラシート♪」……ああ、これは違ったね。

(中澤有美子)フッフーッ!(笑)。

(安住紳一郎)「わぶたじゃないよ、わとんだよ♪」ってね。

(中澤有美子)県によってね、日本地図でも色分けができるぐらいなんですよね。たしかね。

(安住紳一郎)「ぶたじる/とんじる」はね、全国で地図、インターネットなんかに乗っていますもんね。きれいにぶたじる地域ととんじる地域とでわかれていて。関東ではとんじるが多いんだけども、群馬と千葉かな? ぶたじるが多いのは。ぶたじるって読む人もたまにいますよっていうね。

(中澤有美子)います、います。

(安住紳一郎)でも、なんとなくやっぱり関東ではとんじるでしょうね。ぶたじるって言うと「あっ、強く主張してきたな?」っていう……。「あれっ?」っていう。

(中澤有美子)フフフ、そうですか(笑)。

(安住紳一郎)いや、ありません?

(中澤有美子)「こだわっているな」と。

関東に来て感じた違和感

(安住紳一郎)私は生まれ育ったところはぶたじるって言う地域だったんで、その関東のみなさんがとんじるって読んでいるその空気。その読み上げる時の空気みたいなのを注意深く18、19の時に見ていましたから。余計にそういう思いがありながら感じていますね。「うわっ、この人はなにを主張しているんだろう?」みたいな。「この人はなにを主張しているんだろう?」って。

(中澤有美子)フフフ、そうですか?(笑)。ああ、まあそうですね。たしかに。私も家庭ではぶたじるでしたけど、「どうやらとんじるらしい」ってある時に気づいて外ではとんじるって言っていますし、いまではそれが身についてしまいましたので、ぶたじると通すのはなかなか根性がいるかもしれないですね。

(安住紳一郎)そうですね。ちょっとね、うん。「あら? 藤原紀香さまが関西弁をお話になっている?」みたいな。そういうなんか、「あらららら? この人、急に東京育ちのお嬢さんなのになぜかぶたじると読んでらっしゃる」みたいな。「あらら? ぶたじると読んではる?」みたいな。そういう……。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)「ああー、なにかなー?」っていうね。

(中澤有美子)「読んではる」。フハハハハハハッ!

(安住紳一郎)「急にぶたじると読んではるけど……?」みたいな。

(中澤有美子)「なんやのー?」って(笑)。

(安住紳一郎)そういうちょっとね、心のざわざわした感じがあります。ねえ。で、私もだからあれですね。うん。放送でね、とんじるって言った後に北海道で一緒にすごしていた仲間からはLINEが来たりね。「お前、とんじるって読んでいるのか?」みたいな、そういうLINEが来ますよね。

(中澤有美子)フフフ、そうですか(笑)。

北海道の仲間からLINEが来る

(安住紳一郎)そしたら「普段はぶたじるって言っているよ」みたいな。「ああ、お前も大変だな、いろいろ」みたいなLINEが来て。「放っとけや!」っていう(笑)。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)そんな感じ? やだよー。

(中澤有美子)フハハハハハハッ! 大丈夫、大丈夫(笑)。いいよ、いいよー(笑)。

(安住紳一郎)いや、私なにも言ってないですよ?

(中澤有美子)ごめんなさい(笑)。

(安住紳一郎)だからさー、日曜日の午前中にこうやってダラダラと話している話をさ、いろんな時間に繰り返し聞かれるっていうの、嫌じゃない? だからタイムフリーは嫌だったんだよ!って何回も言っているでしょう? それだけじゃないんですよ。理由はね。いろいろあるんです。いろいろあってそういう風にやって……これもね、いつか時間があったらきちんとみなさんにお話しようと考えているんです。「タイムフリーと私」っていう話を。もう、そんなの2時間の番組には収まらないから。24時間ぐらいかかっちゃいますね。

(中澤有美子)アハハハハハハッ!

<書き起こしおわり>

星野源『キャプテン・マーベル』を語る

$
0
0

星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で『キャプテン・マーベル』について話していました。

(星野源)どうも、星野源です。今日はですね、いろいろと打ち合わせとかもあったんですけども、その前に家で『キャプテン・マーベル』を見てきたんですよ。僕、この間ね、ドコモの新製品発表会みたいなのにね、星PというCMキャラクターをやらせていただいておりますが。そのキャラクターの縁もありですね、なんか発表会みたいのに出させていただいたんですけど。

その時に画面にね、どれだけきれいかみたいなのを宣伝するというやつで。そこに『スパイダーマン』の新しい予告が流れていたんですよ。でもそれって「『アベンジャーズ/エンドゲーム』を見てない人はネタバレが入ってるから見ないで」みたいなことを言われてるんですよ。その『スパイダーマン』の予告編の中で。で、それが流れたから、「これは絶対に見ちゃいけない!」って。まだ『エンドゲーム』を見てなくて、すごい楽しみにしてて。

「本当に申し訳ないですけど、ごめんなさい! 僕は見れないです!」みたいな感じですごい、その携帯を目の前に出して、自分は目を後ろの方にやっているみたいな。そういう感じでやらせていただいたんですけども。で、その中で僕、『アベンジャーズ』というかマーベルシリーズ、一応全部見ていて。もちろん詳しくはないんですけど、すごくなんか好きで見てるんですよ。その中で、前の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』がありまして。そこから『キャプテン・マーベル』につながるよっていう話を聞いたんで、『キャプテン・マーベル』を見ずして『エンドゲーム』も見れないということで。

でも、『キャプテン・マーベル』を僕、劇場で見れなかったんですよ。ちょっと忙しい時期で。だからそれもあったんで、「ビデオなるまで待とう。ビデオになるまで待って、ギリギリその『エンドゲーム』がまだ劇場でやってたらいいな」と思って。そしたら、ちょうど早く出たんですよ。『キャプテン・マーベル』が。配信だけで。

まだソフト化はもうちょっと先らしいんですけども。それで今日、見たんだけどもさ、めちゃくちゃ面白くて! もう、ちょっとびっくりしちゃった。この中で見てる人、誰かいない? 『キャプテン・マーベル』。誰もいない? 誰もいないのかよっ! 1人も? 1人もいない? で、『エンドゲーム』は見てるの? おいっ!(笑)。いや、まあ『エンドゲーム』、詳しい人に聞いても「『キャプテン・マーベル』を見なくても全然大丈夫だよ」って話を聞いてるんだけど。

一応やっぱりね、でもその『インフィニティ・ウォー』のお尻と『キャプテン・マーベル』がつながるところがあるという話を聞いたんで。……誰も見てないの? 分かち合えない、この興奮を。俺、すっごい興奮しちゃって。「なにこれ!?」っていう。フフフ(笑)。いやー、そうですか。『エンドゲーム』の話は絶対にしないでください。ねえ。言いたいでしょう? ヒカルちゃん(笑)。絶対に言わないでくださいっ! たのみますよ。いや、でもその『キャプテン・マーベル』、だからどれぐらいまで話していいのかしら? わかんないんですけども。

そのマーベルシリーズを見てきて、いわゆるネタバレ的なさ、予告編も僕、見なかったし。事前情報を全く仕入れないで見た方が楽しめるタイプなんで、見ないで『キャプテン・マーベル』を見たんですけど、ちょっと驚愕なことがいっぱいあって(笑)。「マジかよ!」みたいな。それがすごい楽しかったし、その映画の中の時代設定っていうのかな? どの時代の話であるっていうのも、なんという絶妙な時代なのだろうっていうのも含めて。あと、かかる音楽とかもさ、ちょっと僕の世代にはたまらないっていうね。この世代にはちょっとたまらないものがありまして。

時代設定がたまらない

で、またね、キャプテン・マーベル自体が非常にかわいくてですね。かわいすぎますよね。なんかそういうのも含めてね、非常にいま、誰かと話したいっていう気持ちがあるんですけど。これ、いま10人ぐらいいるんですけど、1人もいないっす! 悲しい……いま、ちょっと藤井隆さんが入ってこられましたけども。藤井さん、『キャプテン・マーベル』って見ています?……もう存在すら知らないぐらいの感じで首を、フフフ(笑)。赤べこのように揺らしてますけども(笑)。

ブースの外にいる、ごめんなさい。藤井さん、話しかけちゃって。すいません。ねえ。ありがとうございます。この後、ゲストで来られますからね。いいです。もう今日は僕はその話、しません! 『キャプテン・マーベル』の話は(笑)。じゃあそんな感じで今日はそういう1日をすごして、非常に楽しい興奮をしたのでいい1日だったなと。そして今日はこのあと、素晴らしいゲストの方が来てくださいますので、今日も2時間よろしくお願いします。

キャプテン・マーベル (字幕版)
(2019-06-05)
売り上げランキング: 31

(中略)

それでは、今日の1曲目に行きましょう。C.O.S.A. × KID FRESINO『LOVE』。

C.O.S.A. × KID FRESINO『LOVE』

お送りしたのはC.O.S.A. × KID FRESINO『LOVE』でした。この中のKID FRESINOさんのリリックで「死ねない理由を探してるだけだ」っていうところがすごい好きですね。そして、やっぱりもうふとした瞬間にも『キャプテン・マーベル』のことを考えてますよね。あのブリー・ラーソンさんが理想の女性になりました(笑)。好きすぎて。いや、素晴らしい映画でした。よかったらみなさん、見てみてくださいね。

北海道の方。「源さん、マーベルのキャラの中でいちばんかわいいと思うのは誰ですか? 僕は『マイティ・ソー』のヒロインのジェーンです」。ああ、いいですね。ソーのいちばん新しい単独の映画、すっごく面白いよね。『マイティ・ソー バトルロイヤル』だったっけな。邦題が。あれ、すっごい面白かったんですよ。デザインとかちょっとヤバすぎて。もし見ていなかったら見てみてください。そのヒロインはたしか出てこなかったと思う。

マイティ・ソー バトルロイヤル MovieNEX [Blu-ray]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2018-03-07)
売り上げランキング: 3,532

埼玉県の方。「源さん、『スパイダーマン』の予告が見れなかった気持ち、めっちゃわかります。ただ僕はまだ『アベンジャーズ』シリーズ見始めたばかりで、8割近くの作品を見ていないのですが、『スパイダーマン:ホームカミング』は見ていたのでピーターのネタバレ忠告を無視して予告編を見てしまいました。開始5秒で衝撃的なネタバレを知り驚きました。源さん、これは絶対に見ちゃダメだと思います。ただ、テレビでも流れ始めていて、その中であっさりバラシちゃダメな内容を言っているので……」。なるほど! 怖すぎる!

あっぶねー、無意識にテレビ見てた。ちょっとじゃあ気をつけます。わかりました。OK。フフフ(笑)。テレビをなるべく、好きなもの以外は見ないようにします。「……源さん、テレビを見る時には気をつけてください」。ありがとう! 素敵な情報。これ、超大事な情報、ありがとう。ねぶり棒を差し上げます!

<書き起こしおわり>

宇多丸『星野源のオールナイトニッポン』エンディングに出演する

$
0
0

宇多丸さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』のエンディング部分に出演。星野源さんと宇垣美里さんやCreepy Nutsについて話していました。

(星野源)はい。『星野源のオールナイトニッポン』、エンディングのお時間です。本当に藤井隆さん、飯尾和樹さん、ありがとうございました。そして、なんとこの後の『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』にゲスト出演されるRHYMESTERの宇多丸さんが来てくれました。

(宇多丸)よいしょー! はい、お邪魔いたします(笑)。

(星野源)ありがとうございます!

(宇多丸)どうもどうも。ねえ。赤坂方面からと言うべきでしょうか? わかりませんけどもね。

(星野源)もう本当に事件が。でもね、こういう局の垣根はなくしていこうっていうことで。

(宇多丸)そうなんです。僕らとしてはそうなんですけども、この間、TBSラジオのエレベーターホール。星野くんに出てもらった時に一瞬爆笑問題の田中さんにお会いしたら田中さんが「えっ、マジで? オールナイトの宣伝とか、してないよね?」って。

(星野源)フハハハハハハッ!

(宇多丸)「えっ、いや……ちょっとしましたかね?」「マジで? マジで? 勘弁してよ!」みたいな。結構ね(笑)。

(星野源)フフフ、そうそう。あの時は空気がちょっとあれでしたね。(※注 『爆笑問題カーボーイ』は『星野源のオールナイトニッポン』の裏番組)。

星野源 TBSラジオで爆笑問題・田中裕二と遭遇した話
星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でTBSラジオ『アフター6ジャンクション』出演後に偶然、爆笑問題の田中裕二さんと出会った話をしていました。

(宇多丸)そうですね。まあ、垣根を超えていきましょう。

(星野源)そうですね。そんなのはないということで来ていただいて。ありがとうございます。『アフター6ジャンクション』のパーソナリティーとしてね。

(宇多丸)いや、でも飯尾さんと藤井さんの後でさ、すいませんね。本当にね。こんなどチンピラが出てきてね。

(星野源)いえいえ。あと4分ほどありますから。ちょっとゆっくりと、この間ゲストで出させていただいて。ありがとうございました。

(宇多丸)いやいや、こちらこそありがとうございました。

(星野源)楽しかったです。

(宇多丸)本当ですか?

(星野源)本当に楽しかったです。

(宇多丸)なかなか星野くん、会えないじゃないですか。こういう仕事場でしか会えないからさ。元気でよかった。

(星野源)いや、本当に本当に。宇多丸さんも。

(宇多丸)解説、本当に素晴らしかったですし。なんかあっという間に時間がすぎちゃってさ。いろいろともっと「この曲はどう?」とかやりたかったんですけども。まあ、ご自分でこちらの番組で後からも……。

星野源と宇多丸『POP VIRUS』解体新書書き起こし
星野源さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』にゲスト出演。宇多丸さんとアルバム『POP VIRUS』の制作の「効いた」楽曲について語り合っていました。

(星野源)補足したりとかも。ありがとうございました。

星野源『POP VIRUS』解体新書・延長戦 『恋』に効いた曲を語る
星野源さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でTBSラジオ『アフター6ジャンクション』で宇多丸さんと話した『POP VIRUS』解体新書の積み残し曲についてトーク。『恋』の制作に効いた曲を2曲、紹介していました。

(宇多丸)これはね、ちゃんとチェックしてますからね(笑)。

(星野源)またちょっとご飯でも行かせていただければと……。

(宇多丸)ぜひぜひね。行きましょう。

(星野源)で、実はちょっとひとつお知らせがありまして。来週、僕がお休みなんですよ。で、なぜか?っていうと、来週の6月18日(火)、『星野源のオールナイトニッポン』のこの時間に、とある方がパーソナリティーをやります。

(宇多丸)これ、あの……(笑)。

(星野源)発表してもいいですか?

(宇多丸)ええ、はい。お願いします。

(星野源)なんと、宇垣アナのオールナイトニッポンをお送りします!(拍手)。宇垣美里さんの。

宇垣美里のオールナイトニッポン

(宇多丸)これね、これは私の『アフター6ジャンクション』の火曜日のパートナーを務めてくれていて。TBSでずっとアナウンサーをしていたんですけども、この春からフリーになられて。なんかあの、僕の目の錯覚だと思うんですけども。ヤフートピックスみたいなのに一瞬、そのニュースが先に上がっていて。たぶん気のせいっていう……スポーツ報知みたいなのが書いてあったけど……。

(星野源)先に出ちゃった? ああ、そうですか?

(宇多丸)ええ。気のせいだと思います。たどってもすぐに「404」ってなっていましたので。なるほど、じゃあでも正夢だったんだな、あれな。うんうん。

(星野源)合っていましたね。

(宇多丸)しかし、星野くんが休みで宇垣さんが急に……。

(星野源)たぶんね、ディレクターのヒカルちゃんがいまオールナイトニッポンを統括している立場なんですけども、会いたかっただけみたいな……。

(宇多丸)見込んでっていうことですか? 宇垣さん1人で? 「かわいいから」? ああ、そうですか。いや、彼女はもちろん見目麗しいですけども、そんな簡単な女じゃねえぞ……(笑)。

(星野源)フフフ、もちろん僕もね、目の前にして「ああ、この人の闇の深さはすごい」って。

(宇多丸)切れ味がね。非常に頭の回転も早いですしね。常に刃ですから。あの「美」も「刃」として使っていますので。

(星野源)うんうん。そこらへんが非常に素敵だなって。

(宇多丸)ちょっとどうなるのか、スリリングな番組になるんじゃないですかね。でも、こんな大事な時間に宇垣さんにやってもらうなんてのはね、いいですね。垣根がね。

(星野源)いやいや、僕もすごい楽しみです。そうそう。垣根がどんどんなくなって。

(宇多丸)じゃあ、星野くんはお休みで?

(星野源)そうです。ちょっと他の仕事が……。

(宇多丸)そりゃあ仕事がありますよ。本当に俺ら風情とは違うんですよ。

(星野源)いやいや、ちょっと待ってください……(笑)。ちょっといろいろありまして。

(宇多丸)そうですね。言えること、言えないこと、ありますよ。

(星野源)この後、『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』。このまま出られるんですね?

(宇多丸)私以上のどチンピラ2人がやっている番組で。すいませんね、本当に。ラッパー風情がね。どうなの? ちょっとわかんないんですけども。

(星野源)どんなお話をされるんですか? 決まってないんですか?

Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

(宇多丸)あんまり決まってないですけども、Creepy Nutsね、R-指定とDJ松永、いるじゃないですか。2人ともRHYMESTERを聞いて、「RHYMESTERチルドレン、宇多丸チルドレン」なんて言ってくれて嬉しい。でも実際に松永とかは僕らの昔やっていたラジオに職人としてメールとか送ったりしてくれていたんですよ。そんなのなんですけども、それで「尊敬している」とかも言うんですけど、なんかあいつらの番組だとね、俺のいない場所だとものすごいね……。

(星野源)たしかに。うん。

(宇多丸)なんかいじり倒しているっていうかね。どうなっているのかな?って。そのあたり、ちょっと「おい、松永、どうなっているんだい? 怒らないから言ってごらん?」って。

(星野源)フフフ、そうですね。実際にどのぐらい萎縮されるのか、非常に僕は楽しみです(笑)。

(宇多丸)秒で土下座だと思いますけどね(笑)。

(星野源)フハハハハハハッ! そうですね。

(宇多丸)早いんで。でもそのね、松永くんだって「垣根を超えて」っていう意味では赤坂方面でもやっていたりしますからね。

(星野源)ぜひ、宇多丸さん。この番組にもいつか、ゲストで来ていただければと思います。

(宇多丸)ああ、いいんですか? 私ごときがお邪魔して。なにをしましょうかね? 脱ぎましょうか?

(星野源)ああ、脱がなくてもいいでですよ。おしりの穴、広げなくても大丈夫です。

(宇多丸)芸術の必然性があればね、それは脱ぎも辞さないということで。

(星野源)よろしくお願いします。

(宇多丸)星野くんが望んでいないならやめますけどもね。

(星野源)それでは、また来週。星野源でした。ありがとうございましたー!

(宇多丸)ああっ、お疲れ様……(笑)。

<書き起こしおわり>

Creepy Nuts 山里亮太・蒼井優結婚を語る

$
0
0

Creepy Nutsのお二人がニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中で山里亮太さん、蒼井優さんの結婚について話していました。

(DJ松永)ちなみにね、ニュースでありましたけども山里さんとYu Aoiの結婚がね。

(R-指定)優・蒼井さん! ねえ、結婚しましたよ!

(DJ松永)まあRさんは不毛リスナーですからね。やっぱりブチ上がり?

(R-指定)ブチ上がりですよ! ブ↑チ上がりよ!

(DJ松永)ブ↑チ上がりだよね。

(R-指定)ブ↑チ上がりやし、俺はやっぱり実際にその日。結婚発表をした日のラジオを聞いてましたけども。最後の山里さんの思いを独白するところ。あれは来ますよね。それはね、やっぱりね。

(DJ松永)ねえ。Aikoさんもよかったね!

(R-指定)ねえ、よかった! Aikoさんがすごいよかった。もう完全に自分のプロモーションを殺して。「山里さんの結婚の話、聞きたいでしょう」って。あれはよかったよね。で、言うたら俺の中での二大ボスが結婚の幸せを見せてくれたわけですよ。先週、般若さんの家族と一緒に触れ合った話をしました。で、山里さんの結婚。山里さんもボスと呼ばれていますから。

(DJ松永)うんうん。

(R-指定)で、前ラスボスの般若さん。ボスが結婚の幸せを見せてくれているからね。

(DJ松永)だから受け取る側も幸せになりますからね。

(R-指定)なりますから。

(DJ松永)そうなってくると我も。

(R-指定)我もね。我々も、いつかはリスナーとか聞いてくれている人とかにね、幸せをお届けできるようにね……。

いつかはリスナーに幸せを届けたい

(DJ松永)たしかに、そういう立場になったらいいよね。いま、幸せを受け取ってばっかりで非常に申し訳ないからね。

(R-指定)もらってばっかり! 俺らが幸せをあげないと。

(DJ松永)そうなんだよね。でもそんな結婚なんて、いまんところね、この1年、2年でできるとはなかなか、現実味がないもんね。

(R-指定)まあな。目処はないですよね。

(DJ松永)そうなってくると、そうやって人生のターニングポイントみたいなのも全部、ラジオで発表していきたいと思うわけよ。そうなってくると、俺らの人生、長いですから。それだけラジオも続けないといけないわけですよ。

(R-指定)そうなんですよ! 2年目で終わるわけにはいかないんですよ!(笑)。

(DJ松永)そうなるために、いまリスナーのみなさんがよりラジオで聞いていただいて。すごいラジコの数字、具体的な数字が出ます。

(R-指定)出るんです。

(DJ松永)タイムフリーで何度も何度も聴取していただいて。プレミアムに登録していただいて、エリアフリーで各ラジオ局から1回1回、全部聞いていただいて(笑)。

(R-指定)フハハハハハハッ! 注文の多い料理店やな……。

(DJ松永)で、全部聞いていただいて。かつ、オールナイトの一部に上がるためには単純にミュージシャンとして売れなければいけない。世間的に箔がついてないといけないので、単純に我々のライブに来ていただく、CDを買っていただくっていう、我々のアーティスト的な立場を上げていただかないといけないから、まあ、なんか、たのむわ……(笑)。

(R-指定)全部人任せです(笑)。

(DJ松永)そうなってくると、俺らが幸せになる瞬間をみなさんにお届けできて、みなさんにも幸せを与えられる。それはもうみなさんがお金を支払ったその対価で幸せに……。

(R-指定)みなさんが幸せになるには、俺らが幸せな発表をして。それでみなさんを幸せにするっていう。それには、みなさんの努力が……。

(DJ松永)そのためにはまあ、金が……。まあ、そのモードになってくるというかね。

(R-指定)なってきますよね。

(DJ松永)摂理ですからね。これはね。

(R-指定)ぜひお願いしますね。

<書き起こしおわり>

宇多丸 Creepy Nuts(宇多丸チルドレン)と語り合う

$
0
0

宇多丸さんがニッポン放送『オールナイトニッポン0』にゲスト出演。宇多丸チルドレンのR-指定さん、DJ松永さんとエゴサーチやこれ以上努力をしないでほしい件、褒められ下手なことなどについて話していました。

(DJ松永)メールが一通、届いております。「宇多丸さん、こんばんは。ここで宇多丸さんにお伝えしなければならないのですが、先週までの放送で松永さんは宇多丸さんに向かって『目の上のたんこぶ』『365日賢者モード』『雨の多い季節だからてるてる坊主……いや、チェケチェケ坊主を呼んじゃったぜ。窓際に吊るすよ』などとほざいておりました。どうかそこの恩知らずの始末のほど、よろしくお願いします」(笑)。

(宇多丸)「始末のほど」(笑)。

(DJ松永)なんで俺がこれを読んでるんだよ!

(一同)フハハハハハハッ!

(宇多丸)でもさ、一通りさっきから言ってたじゃねえかよ?

(R-指定)これ、ホンマに言ってましたからね(笑)。

(宇多丸)あなたね、そんなもの、Twitterだのなんだの、後からだってすぐに出てきちゃうんだから!

(DJ松永)フハハハハハハッ! マズい!

(宇多丸)もう即時性で耳に入ってますからね。そんなもんは。

(DJ松永)それは事前チェックっていうか、耳に入っていたんですか?

(宇多丸)入ってますよ、そりゃあ!

(DJ松永)怖っ!

(宇多丸)なんだと思っているんだ、その現代の情報社会をさ。

(DJ松永)やっぱりSNSに舞い降りないと思っていたから。そこはチェックしてないのかって……。

(宇多丸)バーカ! 俺のエゴサ力、半端ねえぞ! ちょっとやそっと字を変えたぐらいじゃあキャッチすっからね!

(R-指定)宇多さんのパンチライン、ありますからね。「お前ら、見てっからな!」っていう(笑)。

(宇多丸)お前ら、全部見てっからな! 俺関連のツイート以外の、お前らのその生活全般をチェックしてるからな、この野郎! 深淵をのぞく時は深淵からも見返されているんだぞ!

(DJ松永)フハハハハハハッ! クソッ、わかるっ!(笑)。やってる!

(R-指定)松永さんもね、エゴサーチャーですからね。

(宇多丸)やっぱりガソリンを入れたくなるタイプでしょうからね。

エゴサーチャー・宇多丸&DJ松永

(DJ松永)そうなんですよね。Twitterは結構いいことしか……そんな悪いこと、意外とつぶやかれてなかったりしますよね。

(宇多丸)えっ、松永に対して? それはお前、検索の仕方が下手なんじゃないのか?

(DJ松永)えっ、マジっすか?

(宇多丸)俺が見つけてやろうか?(笑)。

(R-指定)フハハハハハハッ!

(DJ松永)いい、いい! 全然いいですよ!

(宇多丸)掘れるよー! いいところをね。いいガソリン、いっぱいあるよ。

(DJ松永)いまので十分です(笑)。

(宇多丸)ああ、本当? そんなことよりも俺にとってにガソリンはお前だよ! だからそのいちばん点火してんのはさ。そんな「チェケチェケ坊主」とかはさ、ぶっちゃけラッパー全般に対するディス感もあるじゃないですか。

(R-指定)そうなんです。で、不思議なことにね、我々のラジオね、毎週「チェケ」っていういじり方をされるんですよ。「もうアカンぞ」って言ってるのに。

(DJ松永)2019年に1周目のいじり方をされるんです(笑)。

(宇多丸)1周目のね(笑)。で、あと前にさ、俺はRに言ったよね。松永がさ、「いやー、まあ僕はみなさんみたいなポエマーとは違うんで。ポエムを書く連中とは違うんで」って。

(DJ松永)フハハハハハハッ!

(R-指定)松永によるラッパー全般ディスというね。

(宇多丸)作詞家とかも。すげえな、こいつ!って思って。

(DJ松永)いやー、リスペクトしてますよ。リスペクトしてます。

(R-指定)無理無理無理!

(DJ松永)いや、好き、好き、好き(笑)。

(R-指定)なんや、「好き」って?

(宇多丸)すごいよね。

(DJ松永)いや、リスペクトがあった上で……。

(宇多丸)ああ、そう。うん。なるほど。

(DJ松永)土下座はミックスチャンネルで。残りのところでやるんで。

(R-指定)あとでまとめて?

(DJ松永)放送終了後にミックスチャンネルで。

放送終了後にミックスチャンネル

(宇多丸)ああ、本当? でも土下座だっていま、だいぶ土下座はハードルが上がっているからな!

(R-指定)ああ、たしかに(笑)。

(宇多丸)ちょっとやそっとの土下座じゃあちょっとさ。あれだけのことをやられちゃあさ……。

(DJ松永)土下寝かな?

上野友行 現代ヤクザの謝罪方法「寝下座」を語る
漫画『闇金ウシジマくん』の取材協力などでも知られるライターの上野友行さんがDommune『スナック芸術丸』に出演。都築響一さんとヤクザ流の謝罪方法「寝下座」について話していました。

(宇多丸)土下もかなり来てるからな。歴史もあるからさ。そんな簡単にいかないぞ。俺もだって土下はかなりイケるからね!

(R-指定)宇多さんなんか俺らCreepy Nutsと会うたびに「いやいや、俺なんか、俺なんか……」っていうのでお互いに土下座しあうみたいな。謎のノリがあったじゃないですか。

(DJ松永)そうそう。そうなんすよ。

(宇多丸)あと、さっき藤井隆さんもこの土下合戦ではどんどんどんどんとね、やっぱりすごいんですよ。俺よりもはるかに早く下にいくから。だから土下寝とかは全然藤井さん、上にいってるから。ゴリゴリに頭をすりつけているから。

(DJ松永)藤井隆さんに土下座されたら、こっちはどうしたらいいんすか?

(宇多丸)だからどうにもならないな。お手上げだよ。

(DJ松永)フフフ、こっちですよ。そのマウントの取られ方をするのは。恐ろしい。

(宇多丸)これ、不毛な戦いはやめようぜ。

(R-指定)まあ、なにを隠そう我々Creepy Nutsはホンマに言っていた通り、宇多丸チルドレンですから。

(DJ松永)いや、本当です。

(宇多丸)なにを言っているんですか。本当にね。

(R-指定)まあ、何度も同じようなことを言っちゃいますけども、本当にRHYMESTERを……。

宇多丸チルドレン・Creepy Nuts

(宇多丸)松永、いまモジモジしだしましたよ。だってラジオに職人として投稿をしていて。なんだっけ、ラジオネームは?

(DJ松永)そ、そ、そこは! そこは!

(宇多丸)なんでそんな恥ずかしがるの? いいじゃねえか、別に。

(DJ松永)神秘性、神秘性……。

(R-指定)神秘性なんかあるか、お前に!

(DJ松永)みんな、俺の神秘性を信じているから(笑)。だからラジオも聞いて、ヒップホップも好きになって……(笑)。

(宇多丸)お前、全然本気で言っているように響いてこねえんだよ!

(R-指定)だって19の時の松永さんが「はじめてCDを出す」っていうメールを……。

(DJ松永)おいおいおい! やめろやめろ!

(R-指定)RHYMESTERの『WANTED!』に送っていたやつを俺、後聞きで聞いて。「これ、松永ちゃう?」って本人に問い詰めましたからね。「あれ、松永さんやろ?」「そう」って言っていたんで。

(宇多丸)いや、これはいい話だよ。

(R-指定)で、松永さんは『WANTED!』。俺はホンマに『タマフル』で。俺、言うたら映画の見方とかも、音楽の聞き方とかも全部宇多丸さんに教わりましたからね。

(DJ松永)全部です。

(宇多丸)もうね、伝えるものはなにもないです。

(DJ松永)いやいやいや、伝え続けてるくせに!

(宇多丸)「くせに」?

(R-指定)「くせに」ってなんや!(笑)。

(宇多丸)まあまあね、がんばっていて。目の上のたんこぶとしてね。でもさ、こんなのはお互い様で。我々からしたら逆に若手が出てくると「ああ、この芽は早めに摘んでおかないとな」とかさ。あるわけですよ。

(DJ松永)えっ、摘む対照に入っていますか?

(宇多丸)「そろそろ本気でやらないといけないな」みたいな。だからそのMummy-Dさんが「ポンポン……そろそろスランプの時期じゃないかい?」って。

(R・松永)フハハハハハハッ!

(宇多丸)「そろそろ、これこれこういう理由で君なんかはスランプになるころじゃないかい?」って(笑)。

(DJ松永)なんでスランプの確認をするんすか!?(笑)。

(宇多丸)実際にそれでDJ CELORYとか一時期スランプになったからね!

(DJ松永)マジっすか? そんなに歳の離れていない後輩を(笑)。

(宇多丸)だから僕らが「ああ、いいね、いいね」なんて言っているうちはまだダメなんですよ。「チクショー! 不愉快ですね!」って……Creepy Nutsに関しては言っているじゃないですか。「いやですねー」って。

(R-指定)あれね、光栄です。

(DJ松永)本当、光栄ですよ。

(宇多丸)だから本当、努力はやめてくださいよ。

(R-指定)フハハハハハハッ! なんですか、それは?(笑)。

(宇多丸)いやいや、だって現状いいわけだし。いいところつけているし、いいものも持っているし。これで努力とかキモいじゃん?

(R・松永)フハハハハハハッ!

(DJ松永)えっ、俺、努力したらキモいっすか?

(宇多丸)キモい、キモい。

これ以上の努力はキモい

(R-指定)でも宇多さんの「努力、キモい」はありがたいっす。AKLOさんも言われていますからね。

(宇多丸)またね、後輩がね、SKY-HIとかも言ってるんですよ。「君なんかもう全部持っているんだから。努力とかキモいよ」なんて言ってるんだけど、一向に努力をやめないわけですよ。だからね、後輩としてはちょっとダメだなってね。君らは言うことを聞くね?

(DJ松永)フハハハハハハッ! なに? この新しい圧?(笑)。

(宇多丸)「宇多丸チルドレン」と言うならば、これは君らは言うことを聞いて努力をやめていただけるね?

(DJ松永)キモくなりたくないもんな?

(R-指定)まあまあ、たしかに……。

(宇多丸)じゃあ、いますぐ思い上がっていただいて。もう次のシングルなんかはダセえ曲をバーンと出していただいて。

(DJ松永)うわっ、難しい!

(宇多丸)一気につまずいていただくなんて、ねえ。

(DJ松永)だったらね、こちら側としてもね、全然……まあ、早めの早期引退とかもあるよって。

(宇多丸)あれだろ? 「早めの引退、シブいっす!」だろ?

(DJ松永)逆に言うと、そういう先輩像はイケてるよね? みたいな。

(宇多丸)それはさ、稼ぐだけ稼いで早めの引退したいものですけどもね。なかなか貧乏暇なしでね。

(R-指定)いやいや、なにを言うんすか?

(宇多丸)だってほら、あれだろ? 死ぬまでに2000万だか稼がなきゃいけねえんだろ?

(DJ松永)フハハハハハハッ! ねえ。恐ろしいこと言っていましたけどね。

(宇多丸)全然だよ。だからがんばらなきゃいけないよね。

(DJ松永)宇多さん、いまだに歩みを止めなさすぎでしょ?

(R-指定)俺は気になるのが、もう宇多さんはいつ寝てて、いつ情報を仕入れて、いつ曲を作って……どんな生活リズムなんすか?

(宇多丸)でもたぶんですけど、世の中のみなさんの方が長時間働いたりしてるんじゃないんですか?

(DJ松永)いやいや、何を言ってるんすか?

(宇多丸)いや、本当、本当。

(DJ松永)宇多さんのやっている仕事って普通の稼働時間プラス、インプットが必要な仕事じゃないですか。

(R-指定)準備も必要なんすよ。映画評とか。

(宇多丸)まあ、そりゃあね。

(DJ松永)そうなってくると、なんか睡眠と計算が合わない。24時間じゃ足りないぞってなってきちゃうんですよ。

(宇多丸)いやいや、それはがんばってやりくりしていますよ。ご飯を食べながら排便しながら自慰行為をしながら……いろいろとそういう同時進行ですよ。

(R-指定)いや、これは怪しいな……これ、もしかして宇多さん、1人じゃない可能性あるよな。

(DJ松永)1人じゃない……なんか、「こうやって煙に巻け」ってインプットされている?

(宇多丸)フハハハハハハッ! こう、ブレーンがいてな(笑)。

(DJ松永)「宇多さん、大変じゃないっすか?」って言うと、いつもこの人、はぐらかすの。本当に。

(宇多丸)いや、だってそれはさ、ねえ。恥ずかしいじゃないけどさ、もっと大変な仕事をしている人がたくさんいますから。

(R-指定)あとは宇多さんとか、ラッパーとして歌詞もあんなに緻密な歌詞とかをこのスケジュール感で書けるっていうのは……。

(宇多丸)Rに褒めてもらえるのは嬉しい。わかってくれている。これはね。なかなかわかってくれないよ、世の中ね。ありがとうございます。ありがとうございます。……お疲れ様でした。

(DJ松永)フハハハハハハッ!

(R-指定)なんでなんすか!(笑)。あの、やっぱり我々と同じ系譜というか、我々がそのRHYMESTERの系譜というか。褒められ下手というかね。

(DJ松永)そうなんですよ。褒められたら弱いっていうね。『WANTED!』の頃から言っていたもん。「褒められ慣れていない」って。

褒められ慣れていない

(宇多丸)そうね。だっていろんな番組とかに君らさ、ゲストで言ったりするじゃん? で、まあグイグイ持ち上げられて……ああいう時、どうするの? ただ「ああ、どうもありがとうございます」なんつって?

(R-指定)って、なっちゃいますよね。

(DJ松永)なんかすげー褒められて、意気揚々とエピソードがどんどんと出てくるっていう風にはならないですよね。

(宇多丸)他の人ってどうやって受けているの?

(DJ松永)意外とちゃんと真正面から受けたりするんすよね。「健康的だな!」って思って。

(R-指定)俺、この間ね、まだこれは公開されていないんで名前は言えないんですけども、すごい尊敬しているラッパーの先輩と対談させていただいたんですけど。その先輩に俺が「ここがすごいです!」って言ったらちゃんと「ありがとう!」って言って話しはじめてくれるんです。でも、逆にその人が俺のことをめっちゃ褒めてくれたらホンマに嬉しすぎて「ああー、いやー、それはそうと……」とかって話を変えちゃうんですよ。

(宇多丸)ああー。

(DJ松永)で、俺はその映像をまだ公開前なんですけど、見たんですよ。その超大先輩がRさんのことを褒めたのに、全部ほぼ無視してるんですよ。

(R-指定)フハハハハハハッ!

(DJ松永)「えっ、なに、こいつ?」って(笑)。

(宇多丸)ああ、逆に失礼になっちゃっているんだ。そうなんだよなー!

(DJ松永)なんかね、「ありがとうございます」も言ってないんすよ。

(R-指定)嬉しすぎて(笑)。

(DJ松永)なんか「気まずい」みたいな顔してるんすよ。あと、相槌もしなかったんすよ。話が盛り上がりすぎて、たぶんRも言いたいことがポンポン出てきちゃったから、あっちが話したらそれに対して相槌を打つんじゃなくて、もう自分の言いたいことをかぶせているから。

(宇多丸)ああ、前のめりにね。

(DJ松永)「ああ、本当に話が盛り上がりすぎてる時って、こうなるよな」ってすげーわかったんだけどね。

(R-指定)褒められは下手ですね。

(宇多丸)でも、あれだな。卑下がいきすぎてちょっと失礼になっちゃうみたいなのも、これは避けたいところですもんね。いかんな。RHYMESTERから学んじゃいけないところだぞ、それは。本当は。

(DJ松永)フフフ、めちゃめちゃ学びましたよ?

(宇多丸)そこじゃねえぞ(笑)。

(DJ松永)あの、「ここはいい/ここはダメ」っていう判断をつけないで、「RHYMESTER=正義」だから。全部吸収。頭の先からつま先まで全部吸収でしたから。

(宇多丸)すいませんねえ。あ、またやっちゃった。「すいません」ってね。

(R・松永)フハハハハハハッ!

(DJ松永)もう治らないっすよ、これ。ここまで来たら。

(宇多丸)俺たちはこの道で生きていこう。

(R-指定)そうですね。

<書き起こしおわり>

Viewing all 8527 articles
Browse latest View live