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吉田豪とギュウゾウ 町山智浩を語る

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ギュウゾウさんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんと町山智浩さんについて話していました。

(吉田豪)質問を拾わなくちゃいけないんですけど、でも最初に1個、聞かせてくださいよ。そろそろ右翼の話、しましょうよ(笑)。

(ギュウゾウ)ええーっ? だって何も話、ないよ。

(吉田豪)でも、何度も言っている話ですけど、一応再確認で。ねえ。町山さんとの接点の話を一応聞いておこうかと。

(ギュウゾウ)フフフ(笑)。町山さんね。

(吉田豪)ちょうど僕が宝島社の編プロで。宝島の裏の編プロにいたんで、宝島に出入りしていた時代があるんですよね。VOWの投稿選考主任をやっていたんで。で、僕が投稿とかを持っていった時、ある日「伏せて!」って言われたことがあって。「ちょうどその前日に右翼が銃弾を撃ってきたので、窓から見えると撃たれるから、窓から見えないようにして!」って言われて、みんなその日は社内がずーっとこうやって伏せて移動をしていて。その頃、ちょうどギュウゾウさんが右翼活動をされていたっていうね。

(ギュウゾウ)僕がそこの行動隊にいたという。で、まあ一応僕もね、大学生だからさ。それでも、いま思えばびっくりするんだけどもさ。「お前はマイクを持つ方だ」とか「お前は肉体言語の方だ」とかっていうのがあったんだよね。

(吉田豪)「肉体言語」(笑)。

(ギュウゾウ)その中でこう、僕がいた団体の……まあ流派みたいなもんですよ。連合体みたいな。

(吉田豪)ちなみに当時、もう電撃ネットワークは活動してますからね。一応説明しておきますと。

(ギュウゾウ)その後にね。その時はまだ学生ですよ。たぶん。で、その後にその事件があるんだけど(笑)。あのね、その当時、宝島って後々には「これはエロ本じゃねえか?」っていう風に堕落をするんだけども。当時はサブカル雑誌で。あと、皇族批判とかさ。

(吉田豪)『宝島30』っていうのがあったんですよね。で、その『宝島30』っていうのに町山さんがいろいろあって流れて。そこでちょっと皇族ネタをやって怒られたりしていたという。それで右翼の方が怒って……っていうね。

(ギュウゾウ)ガンガン電話をしたりっていうようなことがあって。その中で電話するっていうのがあって、僕も電話をして。「どうのこうの、どうのこうので云々……」って言った時に、「じゃあこうじゃないのか? ナントカカントカ……」って言って。それで歴代の天皇陛下の名前かな? 元号だったかな? 「お前、それ全部言えるのか? 俺は言えるぞ!(ブワーッ!)」って。「……出直してくる」っていう(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハハハッ!

(ギュウゾウ)で、それが時系列から言うと、もしかすると町山さんだったんじゃないかな?っていうね。

(吉田豪)で、町山さんはその頃、たしかに右翼からの電話を論破したっていう話もあったんで。「これは、つながる!」っていうのがあったんですよね。

(ギュウゾウ)その中で、これは余談というか、僕も記憶が曖昧になっちゃっているんだけど。頭に来た連中が宝島社にトラックで突っ込むんですよ。

(吉田豪)ありましたね。

宝島社にトラックが突っ込む

(ギュウゾウ)で、トラックで突っ込むって、みんなイメージしてみてください。映画みたいにね、「おら、行ったれーっ!(ズドーン!)」って、そうじゃないのよ。バックで突っ込むの(笑)。

(吉田豪)フフフ、ゆっくり?(笑)。

(ギュウゾウ)ゆっくりだと入っていかないからブワーッと行くんだけど。バックで突っ込まないと、逃げられないから。

(吉田豪)ああー、なるほど! ガーン!って行ってそのまま逃げるんだ。

(ギュウゾウ)ガーンと行って。それでね、これは僕も裏は取れていないですよ。誰が失敗したのかとか、この話が本当なのかっていうのも。

(吉田豪)これも都市伝説的なね。

(ギュウゾウ)都市伝説でいいじゃないですか。それで、宝島社の隣のビルに突っ込んじゃったっていうね(笑)。

(吉田豪)その噂は聞きましたよ(笑)。

(ギュウゾウ)そう。焦っちゃって。いまやね、宝島さんもものすごい……。

(吉田豪)宝島がたしか、その銃弾を撃たれてすぐに看板を外したんですよ。わからないように(笑)。「看板を外してもわかりますよ!」って言っていたんですけど、そうか。意外とごまかせるっていう(笑)。

(ギュウゾウ)フハハハハハハハハッ! これね、視聴者さん。全部本当だと思っちゃダメですよ。これは劇画ですからね、劇画(笑)。でも、ちょっとできすぎですよね?(笑)。

(吉田豪)僕は当時、出入りをしていたから異常にその頃の話は詳しくて。だからその看板を外して「このぐらいじゃごまかせないでしょ!」とか言いながら出入りしていた頃、ちょうどその頃って警備員を入り口に立て始めたんですよね。ところが、当時の宝島社って社員証もなにもないんですよ。で、社員証がわりになにかないか?っていうことで、当時VOWに投稿が載ると安斎肇さんデザインのVOWボーイの書かれたテレホンカードを配っていて。あれを社員に配って、VOWボーイのカードを見せるとみんな入れるっていう(笑)。どこまでふざけているんだ?っていう(笑)。

(ギュウゾウ)素敵だねー(笑)。で、看板を外してもそんなの、役に立つのか?って本当に役に立っちゃった。これ、素敵だよね(笑)。そこから30年以上たって……。

(吉田豪)一緒になんか飲んでいましたよね? 飲んだというか、会っていましたよね?

(ギュウゾウ)僕、2回断ったんですよ。あれは文藝春秋の編集部の方にも「町山さんがいるから、どうですか?」って言われて。

(吉田豪)目崎さんですかね?

(ギュウゾウ)ああ、そうだ。それで断ったんだ。だけど、水道橋(博士)さんにね、「来ないのかよ?」って言われて。「ああ、今日は勘弁してください」って切ったんだけども。

(吉田豪)この応援団本の帯文も書いている水道橋博士ですね? そもそもビートたけしさんに対して「国賊!」って言いながら、街宣車を仕掛けていた側が(笑)。

(ギュウゾウ)フフフ、誰も知らないんだから、いいじゃないですか!

(吉田豪)フフフ、「ビートたけしは国賊!」って『ビートたけしのスポーツ大将』の収録を潰していた側が(笑)。

(ギュウゾウ)まあね、水道橋さんから俺に電話がかかってくるなんて、ほぼないんですよ。よっぽどじゃなきゃ。せっかく電話してくれたのに、無碍に断ったのもダサいなって1回、電車で帰ろうと思って電車に乗りかけて「うーん……よし、戻ろう」って。それで行ったらね、水道橋さんもさすが水道橋さんで。町山さん、僕、あとはなんだっけ? 左翼のしゃべりが上手な、若くて……なんだっけ? SEALDsだっけ? その席にしちゃってさ。

(吉田豪)フフフ(笑)。

ギュウゾウ×町山智浩

(ギュウゾウ)僕なんかいま、全然何事にも怒っていないしさ。もう僕の考え方も全然主流じゃないしね。いまでも悔しいことはあるけど、だけれどもそれは若い人たちのこれからの人生だからね。ごちょごちょ言ってもしょうがないんだからって思っていますよ。僕は基本的にはアメリカ嫌いだからさ。

(吉田豪)反米右翼ですか?

(ギュウゾウ)僕は反米右翼。昭和は反米右翼、かなり強かったから。大学生で……。

(吉田豪)いまはね、親米右翼が増えてますよね。

(ギュウゾウ)もうびっくり仰天だよね。大学生で右翼団体に入っていたり勉強会に来ている子なんて、だいたいが民族派ですよ。民族派、反米、親アジア。

(吉田豪)本当、佐山サトルさんをインタビューしたらずっと「右翼の勉強会に来てくれ」って誘われて大変だったんですよ。「それぐらい話のわかる人間はいないから」って気に入られて。ずーっと誘われていましたよ。たぶんギュウゾウさんがいた組織だと思いますけども(笑)。

(ギュウゾウ)フハハハハハハハハッ! いまでもね、靖国神社は好きでさ。

(吉田豪)靖国神社、イメージが変わりましたからね。靖国神社がアイドルのデートスポットになる時代っていう(笑)。

(ギュウゾウ)みたままつりはいいんですよ。みたままつりだけは特別な日(笑)。靖国神社とか行くとね、昔の仲間とかも気持ちよく声をかけてくれてさ。「写真、撮ろうよ」「ええっ、ここで?」みたいな。まあ、楽しい話よ。いまはもうね……。

(吉田豪)熱い青春を一緒にすごした仲間たちがね。

(ギュウゾウ)そうそう。本当にBiSには感謝していて。

(吉田豪)そんなギュウゾウさんがこっちに来たきっかけですもんね。

<書き起こしおわり>


吉田豪とギュウゾウ「楽曲派」の定義を語る

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ギュウゾウさんが『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』に出演。吉田豪さんとアイドルファンの「楽曲派」の定義について話していました。

(ギュウゾウ)あ、そうだそうだ。思い出しちゃった。質問があるんだけど。「楽曲派」とはなんぞや?

(吉田豪)ああ、またそこに行きますかね。

(ギュウゾウ)ちょっと軽く定義してくれない?

(吉田豪)まあ、もともと言われだしたのはBerryz工房の頃なんですよね。モーニング娘。でみんなが夢中になっていた頃、モーニング娘。の方向がちょっと変わった時があったんですね。「ハローマゲドン」とか言われたちょっと、いわゆるユニットのメンバーも変わったりとか音楽性も変わったりとかでちょっとファンが離れそうになった時、ファンがいくつかに分かれたんですよ。フットサルに流れる派とBerryz工房とかの子供に流れる派に分かれた。で、子供は本当にガチ小学生とかだったから、子供はハードルが高いっていうのでフットサルに流れる派が僕らの周りでは多かったんですよ。

(ギュウゾウ)うんうん。

(吉田豪)宇多丸さんとかコンバットRECとか、ああいうのはフットサルに流れて。それで掟ポルシェは子供に流れて。で、子供に流れた側が「お前、ロリコンだろ?」みたいな感じでかなり責められたんですよ。で、そう言われるたびに「違います。楽曲派です!」っていう(笑)。「曲が好きで行っているんです!」っていうロリコンの言い訳として始まったのがもともとの「楽曲派」なんですよ。「曲はいいのは事実だとしても、でもお前はロリコンだろ?」に対する反論が「楽曲派」だった。で、それがだんだんと変わってきたんですよね。で、いまだに「ロリコン」の言い換え語としての「楽曲派」という言い方も残っているけども、普通に「曲のいいアイドル」っていう意味でも「楽曲派」が使われるようになって。

(ギュウゾウ)うん。

(吉田豪)ちょっとずつでも……「まあでも言葉の発祥を思うとしっくり来ないな」とも言われたりするっていう。その流れです。

(ギュウゾウ)昨日、豪ちゃんの前に出るからいろいろと教えてちょうだいっていう中で、その前にもいろいろと聞いていたことの再確認っていうのもあって。便宜的に「楽曲派()」っていうのはその「(ロリコン)」を隠しているっていう。あとは僕が結構好きな、いまでもこの人のツイートとかブログは見ておこうって思っている理屈っぽい研究員がいて。

(吉田豪)「理屈っぽい研究員」(笑)。あ、掟さんが「呼びましたか?」って(笑)。

(ギュウゾウ)フフフ、掟さん。ありがとうございます。すいません(笑)。掟さんの話はあとで、これも結構したい話もあるので。3776さんまで届けるかな? まあ、ちょっと待ってください。で、「もともとの意味はこれだけど、ギュウゾウさんらしく辞書の書き換えをすればいいじゃない?」っていう中で……その「楽曲派最後の砦」っていうのは僕も見切り発車しているんですよ。なにしろさ、これも定義してほしいんだけど「キラキラ派」とか「キラキラ系」とか。今回は「プリンセスタイム」っていうのをやったんだけど……。

(吉田豪)ありましたね。「キラキラギュウ農フェス」(笑)。「かわいい子しか出さない」っていう。「それじゃあ、普段のギュウ農フェスはかわいくない子も出しているっていう意味ですか?」って僕が突っ込んだやつですね?(笑)。

(ギュウゾウ)余計なことを……(笑)。

(吉田豪)「このキラキラギュウ農フェスにはかわいい子しか出しませんよ!」っていう(笑)。「ギュウゾウさん、迂闊!」っていう(笑)。

(ギュウゾウ)フフフ、あれは迂闊だったね(笑)。まあ、なにが言いたいのか?っていうと、本当に便宜上、僕がいま使っている意味での楽曲派、楽曲系っていうやつよりも……。

(吉田豪)ギュウゾウさんは3776とかそっちに使っているっていうわけですね。amiinAだのああいう攻めた音楽をやっているアイドルっていう。

(ギュウゾウ)という風に使っているんだけども。これもまあ、便宜上で間違っていたらどんどんと教えてほしいんだけども。いわゆる色分けして、ピンチケの人が集まってつながりたくなるみたいなのの方が圧倒的にいまは強いですよ。

(吉田豪)集客力は圧倒的にあっちですよね。

楽曲派の最後の砦

(ギュウゾウ)もう全然。話にならないのよ。「楽曲派の最後の砦」って言って、みんなから怒られてもこれをやるしかないっていうのは、これは怒られるかもしれないけどさ。世田谷のプロデューサーが「俺たち楽曲派、コンセプトもダメじゃん」って……「ダメ」って言っちゃいけないな。でも……まあ、そういうことだよ。

(吉田豪)どういうことですか?(笑)。

(ギュウゾウ)そういうこと。あと、ロフトでガンガンやっていたアイドルのイベントとかもさ、もう全然チケットが出ないから、みんなやめちゃっているじゃない? で、ここで俺たちが辞めたら、たとえば俺が好きなamiinAだったりね……名前は出さない方がいいのか?

(吉田豪)まあ、3776がTIFに出れないわけじゃないですか。去年のTIFのアザレコっていう10組がバトルして3組が出るっていう中で3776が出て勝てないという現実があり。で、その時に僕が残りの7組をどうやって出すべきか、戦おうとしていた時にギュウゾウさんが唖然とした顔で「えっ、今日の10組って全員TIFに出れるんじゃないの?」って言っていて。本当にギュウゾウさん、すごいってあの時に思ったんですよ(笑)。

(ギュウゾウ)フハハハハハハハハッ!

(吉田豪)僕がなにと戦っているのか、なにも知らなかったっていう(笑)。

(ギュウゾウ)ねえ。そういう鈍感力はあるけども……。

(吉田豪)天才的なんですよ、本当に。

(ギュウゾウ)そういう鈍感力はあるけど。まあ、「楽曲派(便宜)」の中では俺たちが……スタジオコーストなんてああいう系の、誰もやらないしさ。俺たちがやらなかったらって。しかも、「派手に散ってやろう!」ってやったから。まあ、俺たちは生き残ったなっていう中でさっきの元研究員の理屈っぽい人が言っていた通り、間違ったサブカルでマウンティングじゃないけども。いいじゃないですか。歴史的なものとして便宜的に「楽曲派()」はロリコン隠し。だけどももうひとつ、新しい定義としての……っていうのを考えてきたのよ。

(吉田豪)ほう。

(ギュウゾウ)間違っていてもいいよね。そういうのを受け入れるのが僕だから差。

(吉田豪)全然いいですよ。言葉の意味が変わっていて当然ですから。

(ギュウゾウ)いろんな質問があってさ。「ああ、くだらねえな」っていうのもあったし、「ああ、そうだよな」っていうのもあって。斜に構えるのもあるし、マウントを取ってくる人もいたけど。その中で僕の思っていることを後押ししてくれていたのは、まずお客さん。オタクの考え方と運営の考え方が違うっていうのはあるんだけど、僕はとりあえず運営さん、出演者さんの考え方というのを重視して考えているつもりなのね。オタクっていうのはいいものであればついてくるからっていうのもあったりして。

(吉田豪)あります。

(ギュウゾウ)それと、極端なことを言いますね。特典会を大事にする運営さんか、楽曲にこだわる運営さんかで若干、分けているところがある。

(吉田豪)だいぶそこは違いますね。わかります。

(ギュウゾウ)で、それをはっきりこういう風に言っちゃうと怒られちゃうんだけども。向こう側っていうか、あえて……。

(吉田豪)仮想敵。

(ギュウゾウ)仮想敵は作らないといけないからね。仮想敵がタレントを伸ばすんだから。そうだよ。そういう中で、やっぱりさ、僕もイベンターとしても活動をしているわけじゃない。だからものすごく、特典会の長さにこだわる運営さん、いますよ。あと、リハに来ないとか。リハ来ないところもあるし……。

(吉田豪)リハよりも特典会が大事。

(ギュウゾウ)うん。まあ、それはあっていいよね。そういうところが全部音が悪いとは言わないんだけども。そういうのはありますよね。で、全部が全部、僕らが重用しているところがそうっていうわけでもないですよ。ただ、大雑把にわけるとそういうところなのかな?っていうね。

(吉田豪)僕がよく言っているのは、運営にはお金が好きな運営と、女の子っていうかアイドルが好きな運営と、曲が好きな運営っていうのがいて。僕は曲が好きな運営が好きですねっていう言い方をしてるんですけども。

<書き起こしおわり>

モーリー・ロバートソン 経産省官僚・覚醒剤密輸事件とダークウェブを語る

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モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で経産省のキャリア官僚の覚醒剤密輸事件とダークウェブ取引について話していました。

(プチ鹿島)じゃあモーリーさん。気になったニュースをCNNから行きますか?

(モーリー)では、ビットコイン。でね、ビットコインが高値になってきている。安住麻里さんが仮想通貨のコーナーでがんばっていた時にはビットコインはダダ下がりだったんですよね。いまやれよ!っていう話ですよね?

(プチ鹿島)いまですよ、これ!

(モーリー)ねえ。それも残念なんですけども。ちょっと今日は国内のニュースと強引に関連付けようと思います。ネットニュースの中で経産省内である官僚が覚醒剤を使っていて。注射器まで出てきたっていう話なんですけども。実はビットコインが少し関連しているんですよ。というのは、そうした関係者がその後、調べたところ、ダークウェブ。普通のブラウザではアクセスできないウェブ上の情報ですね。で、足がつかないので匿名性が高いダークウェブという層がインターネットにはあるんですけども。我々が通常使っているのは表層ウェブ。サーフェスなんですね。その奥の、深海の部分です。

(プチ鹿島)えっ、じゃあもう一般的なイメージの「闇サイト」みたいな?

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(モーリー)それに近いところ。ダークウェブでどうも麻薬の決済をしていたということがわかったんですけども、その時に決済で使用されていたのがビットコインだったという。で、ビットコインはブロックチェーンのテクノロジーで匿名性が高いということが謳われていて。だからビットコインはこれから新しい通貨になるって言われているわけじゃないですか。

(プチ鹿島)はいはい。

(モーリー)それで当初から犯罪に利用されやすいのではないか?っていうことが懸念されていたんですけども、今回は見事にその典型。ステレオタイプにはまっちゃって。ダークウェブの闇サイトで注文を出し、ビットコインで決済をし、それがロサンゼルスから送られてきたものを税関で検査してわかっちゃったので、泳がせて本人が郵便物を受け取りにきたところを捕まえたという。

(プチ鹿島)はー! 絵に描いたような。

(モーリー)絵に描いたような捕物だったんですよね。ただ、興味深い側面がありまして。要するに、ダークウェブとかは匿名性が高いので、捜査当局はそれを使っている人たちがいわゆる表層ウェブのソーシャルメディアなんかで自分の個人情報をうっかり漏らすのをじーっと待つしかないんですよ。あるいは、そのリアルな世界で実際に税関とか郵送物という水際作戦で捕まえるところに力を注ぐしかない。そして、さらに郵送物というのは実は日本でドラッグを手に入れる時にはリスクが高いと言われているんですね。

(プチ鹿島)うんうん。

(モーリー)というのは日本の税関や麻薬捜査が実は優秀なので、そういうところにまぶして入れてもX線とかでわかってしまう。そこで、日本で日常的にドラッグを買っている人たちというのはいろんな情報を組み合わせるんですけども。ひとつのポピュラーな薬物売買、密売の方法が「手押し」と呼ばれるものなんですね。

(プチ鹿島)手押し?

(モーリー)手で押す手押し車みたいなイメージなんですけども。「押す」は英語で「Push」。「Push」は「麻薬を密売する」という英語の隠語なんです。それを日本語にして「押す」。手で押すっていうことは、つまりフェイス・トゥ・フェイスでどこかで連絡を取り合って、落ち合って。で、すれ違いざまにお金と薬物を交換したりとか。「あそこの自動販売機の裏にあるよ」って。

(プチ鹿島)それが「手押し」っていう隠語なんですね。

(モーリー)だから人から人へ。パーソン・トゥ・パーソンで売るっていうのが……いわゆるネットで見えないもの同士で、お金も見えなく決済して郵送物でやるっていう。でもその郵送物っていうのが日本だとお縄になりやすいので、むしろ日本ではそのリスクを避けるために手押しをする。だけどそのかわり、セキュリティーにお金を払うっていうことで価格は高くなるのね。だから手押しが高いから、いっそのことダークウェブでやっちゃえ!って気を許した途端に捕まるっていうこともあるわけですよ。

(プチ鹿島)なるほどね!

(モーリー)それでこの手押しがどのぐらい日本の社会で日常的にすぐそこにあるか? なんですけども。たとえばTwitter。Twitterでリアルタイム検索を先ほど、番組前にかけました。

(プチ鹿島)えっ、「手押し」で検索してみた?

「手押し」で検索

(モーリー)すぐ出てきましたね。ツイートを1個、書き写しました。「東京、神奈川、都内、川崎。野菜、氷、チャリ、紙。大口可能。値段要相談。お待ちしています」って。

(プチ鹿島)えっ? じゃあこの「野菜」「氷」っていうのは?

(モーリー)「野菜」はいわゆる草。グラス。大麻。

(プチ鹿島)や、野菜には野菜で意味があるんだ? 「手押し野菜」ってごまかしているんじゃなくて?

(モーリー)「道の駅で農協をくぐらなかったキュウリを売っています」とか、そういうわけじゃないんですよ。「野菜」というのは「大麻」のことなんですね。

(プチ鹿島)ああ、じゃあ全部それには意味があるんだ。

(モーリー)ずばり、隠語なんですよ。「手押し」と同じようにね。で、「氷」っていうのは「覚醒剤」を意味しています。覚醒剤のことを「アイス」って言ったりもするんだけど、そこから来ている。で、「チャリ」。どうして「チャリ」なのか? 自転車のチャリだと思うじゃないですか。でも「チャリ」っていうのは英語の「Charlie」から来ているんですね。で、チャーリーっていうのは大文字の「C」がつくので「Cocaine(コカイン)」のことなんですよ。

(プチ鹿島)はー! なんでモーリーさん、全部知っているんですか?

(モーリー)なんでだろうねー? みたいな(笑)。

(プチ鹿島)フフフ、それはともかく、それを解析してもらったんでしょう?

(モーリー)で、実はこういうのがいま、Twitterを見ると何十個かに1個……いまテレビをご覧になっている皆さん。「手押し」でTwitter検索をすると結構ガンガン出てきます。

(プチ鹿島)マジですか!

(モーリー)中には「我が子の手押し車が……」っていうのもありますよ。でも、その間をぬって「手押し、紙、野菜、チャリ」ってなったらもうこれしかないんですよ。で、アカウント名とボットで作った文字列が延々と続いているアカウント名だったりとか。そういう風に足跡を消すように密売人はやっているんですよね。

(プチ鹿島)でも、それは当然、モーリーさんも知っているぐらいだからちょっと情報に詳しい人も知っているぐらいだから。捜査当局も追いかけているんじゃ……?

(モーリー)ある意味、野放しなんですけども。たぶん、実際にその取り引きの現場については詳しくは聞いていないんですけども。こんなにTwitterで野放しになっているということは、相当にしょっちゅうアカウントが変わったりとか。あとは捜査当局の人が囮で。「じゃあ、買いたいので落ち合いましょう」ってなっても、たぶん向こうはなんとなくわかっちゃって。

だからたとえば、その場所に現れず、電話がかかってきて「自分の後ろを見て。その電信柱の影に貼っておいたよ」とか、いろんなことが出てくると思うんですよ。だから非常に周到に、目の前で「チャリ」っていう言葉を使っているくせになかなか捕まらないっていうこの妙な実態があり。それと捜査当局が優秀すぎるがゆえに、税関ではなくて手押しを捕まえるしかないという。この奇妙なねじれが日本では起きているという。

(プチ鹿島)どんどんどんどんハイテクになればなるほど。アナログに戻っていくみたいな。

(モーリー)マニュアルになっていくんですね。ということがなぜかビットコインのニュースを聞くと、いまはそれしか思い浮かばないっていう状態に陥っておりました。

(プチ鹿島)いい話ですね! ありがとうございます。

(モーリー)いい話だね(笑)。

(プチ鹿島)「手押し」。明日、みんな1回検索しましょう。

(モーリー)捕まりたくなかったら手押しには手を出さない方がいいと思うよ。

(プチ鹿島)うっかりツイートしたらヤバいですから。

(モーリー)俺、1回そういう「手押し、野菜」っていうのをコピペして自分のアカウントでツイートしたんですよ。そしたら日本中の麻薬が好きな人たちがRTをして。それで睨まれたらしい。

(プチ鹿島)ああ、そうですか?

(モーリー)冗談が通じない世界だからね。

(プチ鹿島)はー! 知らない人はなんかモーリーさんが移動野菜販売でもやり始めたのかな?って。

(モーリー)ねえ。こうやって引っ張ってね、「美味しい野菜が産地直送で取れました!」とかね。恐ろしいですね。

(プチ鹿島)なるほど!

<書き起こしおわり>

モーリー・ロバートソン 米中貿易交渉と追加関税発動の影響を語る

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モーリー・ロバートソンさんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中でアメリカと中国の貿易戦争についてトーク。交渉が難航して追加関税が発動した影響について話していました。

(モーリー)アメリカ帰りの私が今日紹介するのは前回に引き続きトランプ大統領の10日のツイート。

(モーリー)はい。非常に面白い言い回しがあるので、翻訳を出す前にいくつかポイントを出しましょう。「これはオバマ政権ではない(This is not the Obama Administration)」。もうなんでも、悪いことはオバマ政権っていうことね。で、「または、眠たげなジョーの政権でもない(or the Administration of Sleepy Joe)」。ここでの「Joe」はジョー・バイデンのことを言います。ジョー・バイデン、この前に紹介しましたけども、アメリカの労働組合が一斉に組織票で(2020年大統領選挙、民主党の有力候補の)バイデン候補に流れてしまうんではないか?っていうのがトランプさんの泣き所だっていう観測が出ているんですけども。

モーリー・ロバートソン トランプ大統領とアメリカ消防士組合の対立を語る
モーリー・ロバートソンさんが『水曜日のニュース・ロバートソン』の中でドナルド・トランプ大統領とアメリカ最大級の労働組合・消防士組合の対立について話していました。

(モーリー)その人を「眠たげな、寝ぼけたジョー(Sleepy Joe)」っていう風に言っているんですよ。ヒラリーさんに対しては「ウソつきヒラリー」ですよね。だからそれと同じで「スリーピー・ジョー」って……ここ、天才(笑)。

(プチ鹿島)天才ですね(笑)。これ、悪いことを言わせたら本当に日本一って言ったらおかしいですけども。世界一(笑)。

(モーリー)それでアメリカの言い回しで、スリーピー・ジョーならチャイナが「murder(殺人)」を犯しても逃れさせてしまいそうだっていう。で、「get away with murder」っていう慣用句があるんですけども、これは「罰せられない、咎められない、やりおおせた」っていうようなことを言うんですね。だからそういう風に「中国に対して甘すぎた民主党と私は違うぞ!」っていうことで「MUCH STRONGER」。「俺の方がもっと強く出ているぞ!」っていうことを言っているわけですね。じゃあ、ここで日本語の翻訳を入れてみましょう。

「(追加の)関税は我々の国をより強固にするのであって、弱くするのではない。リラックスしてこの状況を見守っていればいい」という。みんな、家でこのエンターテイメントを見ていなさいっていうようなことですね。「……一方、中国は合意寸前で貿易交渉のやり直しをしようとしてはいけない」。これは直前になってトランプさんが中国に対して「追加関税を発動するぞ!」って脅しをかけたんで、中国がドン引きしたんですよ。それを「お前ら、うろたえただろ?」って、中国に対してさらなる挑発をしたんですね。

(プチ鹿島)フハハハハハハハハッ! なるほど(笑)。

(モーリー)自分でやっておきながら、「おい、なんだ? 逃げるのかよ?」っていう。まさにこれ、トランプ節です。そして「……中国に好き放題にさせていたオバマやスリーピー・ジョーとは訳が違うんだ!」と言っているわけですよ。で、簡単にこの背景を解説しますと、アメリカと中国の貿易摩擦。交渉を続けてきて、米中通商協議が折り合わなかった。まあ、トランプさんがいろいろとブラフをかけた。そして2000億ドルの取引に関する追加関税を10%から25%にまで引き上げてしまった。

そして協議で訪米していた中国の副首相は「中国はかならず報復する。原則では決して譲らない」と。「原則」っていうのは中国の国家的な核心となる利益のことを差しています。そして「内政政策や金融政策の余地は十分にある」と。つまり、「アメリカはちゃんとやれるのに、アメリカが自分でルールを破っているじゃないか!」っていう風にいわば多少正論で中国は返しているという状態なんですね。

農業への影響

それで、中国が報復をすると、アメリカはお互いに関税をかけ合うわけなんでダメージの出方が違うんですよ。たとえば農業の比率が大きいアイオワ州などでは、前回の大統領選挙ではトランプ大統領が勝利をしていて、その勝利に貢献している地域なんですが、もう一気に農産物は関税によってダメージを被ることになりますから、2020年の選挙ではどうなるかわからない。ところが、いろんな妙な循環があって、グルグルと回り回って。「中国からダメージを受けたから、次は民主党に投票をする」という心理にはならないんですね。

「中国からの攻撃を受けて立つ!」っていう愛国心に火がつく可能性もあって。トランプさんはどっちかって言うと愛国心に火がつく方に賭けているわけですね。で、まあこういう風にお互いの首の絞めあいもして。どっちが先に手を離すのか?っていうチキンレースの状態に米中は入ってしまっているんですが、いくつか興味深い点があります。ひとつはアメリカの企業も結構多様な、多くの種目で……大豆とかだけではなくて。たとえばアメリカ産のコンドーム、避妊具が中国で売られています。誰が買うのか? とかそういう議論には入りません。ただ、売っているんですよ。

ところがそれが、これは私の直感、勘ぐりで言わせてもらうんだけども、日本で作られているそういう製品、医療製品とかと同等にアメリカのものが中国のお店の棚に並んでいた場合、たぶんアメリカって多少安かろう、悪かろうに行くんですね。この前、アメリカで買った風邪薬が本当にすごかったんですよ。それはまた別の機会に紹介したいんですけども……(笑)。

(モーリー)そうなの。日本から持っていった風邪薬とアメリカでつなぎを買った時のこのパッケージングや質の落差に愕然として。だけど、杜撰ではあるけども、安かろう、悪かろうで売っていたアメリカ製品が中国の薬局の棚に並んでいたんですよね。でも、それの値段が急に、日本製品と同等になるんですよ。買うわけないじゃん? だからこれは実は日本にとっていろいろと、化粧品や薬品、医療製品とかいままでアメリカが多少安さで売っていたものが関税によって価格が上がってしまうので。実は日本にとって漁夫の利という側面も。

日本が漁夫の利を得る?

マクロで見ると世界経済が失速して日本の円の為替レートが……とか、そういう日経新聞的な観測もあります。でも、細かいセクター別で言うと、実はいろんな思わぬチャンスがあちこちに扉が開いている可能性がある。で、もうひとつ。部品調達、サプライチェーンでアメリカは中国に強く依存をしているので。たとえばiPhoneをアメリカ国内のみで作った場合の試算。UCバークレーの経済学者が出した試算だと1台あたりのコストが40ドル増えてしまう。で、これは多少心理的にはマイナスになりますよね。iPhoneを買う消費者心理は冷え込む。

そして、もっと劇的なのが電気自動車のテスラ。2019年の第1四半期の決算で赤字が7億ドル(約770億円)。すごい赤字を出したんだけども。いろいろと新車の開発が遅れている。で、先ほどAIの話がちょっと出ましたが、AIなどを使った完全自動運転の新しい車のシステムをハードウェアから作ろうとしている。ところが、そのコアとなる部分は上海の会社が請け負っているんですよ。で、そこに対して関税をかけてしまって調達ができなくなると、それを全部テスラはアメリカで開発しなおすことになると何年かかるのか? 人件費がどれだけかかるのか?っていう話になって、お話にならない。

ということで、すでに赤字を出しているテスラはアメリカの通商代表部(USTR)に嘆願書を出して。「うちはアメリカに貢献をしているので、うちだけはこれ、免除をしてください」って言った。ところがUSTRは「ダメ!」って。なぜかっていうと、テスラの技術は「中国製造2025」につながっているから。これは軍事も含めた中国の製造技術の革新につながりすぎているので、それにも制裁を課すということで。だからアメリカのオウンゴールは特にテスラに強くあたっている。このままテスラが脱落してしまうと、誰がその隙間を埋めるんだ?っていう話になって。で、先ほどの話の流れだと、実は日本にもチャンスが巡ってくるということになるんですね。

こういう風に米中の貿易戦争、日本にとっては思わぬ扉が開くという視点も面白いかもしれません。以上でした。

<書き起こしおわり>

佐久間宣行『ゴッドタン』ラジオ芸人サミットを語る

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テレビ東京の佐久間宣行さんがニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で『ゴッドタン』ラジオ芸人サミットについて振り返っていました。

(佐久間宣行)それで、結構今週いろんなところで僕、業界の人に会うと「あれ見ましたよ」って言われるんですけど。僕がプロデューサーやってるテレ東の『ゴッドタン』で「ラジオ芸人サミット」っていうのをやらせていただいたんですよ。そういう企画を放送して。どうかな? ラジオ好きの皆さんだったら結構、リスナーは聞いてくれてる可能性あるよね。

ああ、メール? 「佐久間さん、先日の『ゴッドタン』の企画、『ラジオ芸人サミット』を拝見いたしました。私はCreepy Nutsの大ファンです。以前、佐久間さんの番組でもラジオサミット中のCreepy Nutsがすごいとおっしゃっていたのでとても楽しみにしていたのですが、実際に拝見したところ想像以上でした。周りの芸人にも全く引けを取らないトークで盛り上げていて、とても楽しかったです。ただ一点気になることがありました。Creepy Nutsが話をしてる時のアルコ&ピースの2人の顔がものすごく怖かったです。あれは焦りですか? 嫉妬ですか?」。フハハハハハハハハッ!

そうなのよ。メンバーがハライチ、アルコ&ピース、Creepy Nutsがラジオについて話す企画ですよ。で、Creepy Nutsってもともと僕と記者会見を機に多少ディスりあったり……それで雇用を握る・握らないみたいのがあって。「あいつに雇用を握られたら終わりだ」って言われたから、速攻で雇用を握ってラジオサミットで出したんですよ。猛者の芸人の中にCreepy Nutsをはめたらどうなるか? やってみろ!ってやった結果、バカハネ(笑)。松永がしゃべりだしたら、止まんねえの。で、最初のウケがあるとさ、松永ってさ、どんどん高揚していくじゃん。だからもうガンガン行って。持っているものを全部出していくじゃん。

バカみたいにハネたCreepy Nuts

で、それを出してハネればハネるほどね、曇っていく酒井の顔。フハハハハハハハハッ! アルコ&ピース酒井の顔。止まんない松永のルールを無視した、「もう行ったろかーい!」みたいなのびのびさ。本当はそれをテレビで絶対出さなきゃいけない男は酒井のはずなのね(笑)。で、編集でも使っていたんだけど、劇団ひとりも言っていたの。「あのさ、ラジオの奔放さ。あれさ、酒井はちょっとぐらいテレビで出せないかね?」って(笑)。

あのさ、岩井は出しはじめてんじゃん。ハライチの岩井はラジオで人の悪口とか、その批評眼がみたいなものとかトークの上手さみたいなのが、まあ『ゴッドタン』きっかけだけどいろんなことで出始めてんじゃん? だから本当に、ラジオの中だけの本当に王様、それはいま、本当に酒井だよね(笑)。ラジオであんなにすげえのに(笑)。そう。だからそれで、クリーピーがバカハネして。まあ、もう松永がしゃべればさ、R-指定がちゃんと制して。で、先輩の所に接着していって、元の本線を戻すの。台本に戻すの、上手いんだよ。

松永はほぼ台本、関係ないから。それで、ハライチもハネて。アルコ&ピースもまあまあ、面白かったんだけども。衝撃だったのが、ブワーッと盛り上がっていてさ。これはオンエアーでも使ったんだけどさ。ハライチ澤部が車の運転免許がオートマ限定で、それをみんなにバカにされるっていう流れがあって。その時、平子も「オートマ、ダセえな!」みたいなことをずーっと言っていて。で、「平子は免許、なんなの?」って聞かれて、あいつは「マニュアル」って嘘をついていたんだよね。で、最後にみんなにそれをボロクソに言われるっていう(笑)。

「なんでそんな嘘をつくんだ?」っていう(笑)。あいつ、本当に……いちばん恥ずかしい笑いの取り方(笑)。嘘をついてバレるっていう(笑)。それで結局、そこも全部面白くて、とにかくハネちゃったから、放送に全然入んなかったんですよ。だからそのうちに未公開をやります。で、未公開でやるのは、番組内で起きた名言とかね。「こういうことを言いました」とか。だから1本までは行かないけど、半分ぐらいできそうだなって。あと、オープニングトークの再現ってあったじゃないですか。

まあ、これは見ていない人もいるだろうからあれだけども。ラジオのオープニングトークの決まりのトーク、あるじゃないですか。そこの部分を他の芸人の前で再現してみようっていう。ちょっと気恥ずかしいんだけど、でもラジオファンは嬉しいみたいな。で、ハライチとCreepy Nutsがやって。で、Creepy Nutsとかも上手くやってくれてさ。

それで、その流れで矢作さんが「これは佐久間さんもやった方がいいな」って。で、カットしたんだけど。台本にもなにもないんだけど、俺は全芸人の前でオープニングトークの再現をやらされたの(笑)。で、もう地獄(笑)。「ピッ、ピッ、ポーン!」っつって。「テレビ東京の佐久間です。乃木坂46のファンの皆さん、10分待ってください!」っていうくだりまで全部やらされて(笑)。顔真っ赤(笑)。フハハハハハハハハッ! で、なんか戻ってきたら岩井から「聞きやすい」って言われて(笑)。

いや、もうそうなんですよ。で、そのラジオ芸人の未公開もそのうち放送しますけど、それで「クリーピー、やっぱりすげえな」と思って。そこから普通にクリーピーをYouTubeで追っかけたり。R-指定のフリースタイルダンジョンを見て、般若との戦い見て泣いたり。フハハハハハハハハッ! 全然、いままでちゃんと見てなかったのに「R-指定、すげえな!」って思って。普通にファン(笑)。

DJ松永の悩み相談

で、もちろん昨日の『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』も聞きましたよ。そしたらたまたま、なんか松永が悩み相談みたいなのをしてたんだね。要は『ゴッドタン』ではハネたけど、他の番組で恋愛の話をさせられたら、童貞なんだけど童貞をいじられたくないから全部嘘で話したら信憑性のない話になっちゃってスカスカになっちゃって。結果、MCの後藤さんとかもいじってくれないようなトークになって。これ、どうしたらいいのかな?っていう話をしてたら、最後に「いや、これ佐久間さんに相談した方がよくね?」って言ってたから、俺ね、ちょっと一晩考えてきた(笑)。

考えてきたの。で、簡単に言うと「童貞はいじられたくないけど、嘘をつくのは辛い」っていうことでしょう? だから、パターンはいくつかあると思うんだけども。いちばん最初に「松永さん、恋愛のことどう思いますか?」って言われたら、まずサラッと言っちゃうパターン。1個目は。「まあ、僕は童貞なんですけど……」って言った後に、「まあ想像するに……」ってすぐに妄想トークに行くパターン。

これはだから南海キャンディーズの山ちゃんとかが得意とするパターン。それを1回、身につけちゃうと「童貞なんですけど」が最初は気になるかもしれないけど、妄想トークの方が面白ければそっちの方の芸風になって、むしろそっちの方が聞きたくなっちゃうから。というパターンが1個。

で、もう1個は普通に聞かれた時に「いや、僕はヒップホップ界でアイドル的な人気があるんで、恋愛の話はNGです」みたいな、その決まりの断る文句を言って。「嘘つけー!」っていう。その「嘘つけー!」が来たことによって童貞の話はしなくてもいいようなパターン。そしてこれ、もう1個。3つ目。これがいちばん使えるかなと思うんだけど。「恋愛のこと、どう思う?」っつったら、あいつらほら、オールナイトニッポンで「ヒップホップニュース」っていうコーナーをやっているじゃん?

で、ヒップホップニュースみたいに、「これ、ヒップホップ界ではエイサップ・ロッキーっていう乱交をする人がいて……」とかって言って、その恋愛の話を全部ヒップホップニュースで答えるっていうキャラクターにしちゃうと、パーソナリティーが掘られないっていう。しかも自分のネタをいろんなところから持ってくることができるっていう。松永にいちばん向いているのはこれじゃねえかな?って思うんだよね。これ、マジのアドバイスね! フハハハハハハハハッ!

あ、これ直接言った方がいいよね? ごめんごめん! リスナーに……なんでラジオ越しに伝えているんだろう?(笑)。っていうことを昨日考えたの。で、今日もさ、会議と会議の合間に「松永のためにできることはないかな?」って思って(笑)。いや、だからもう本当にね、やっぱりCreepy Nuts。さすがソニーの若手。2013年結成でしょう? 霜降り明星と同期だからね。あの子たち、お笑い第7世代でしょう? いや、もう本当に売れるよ。お笑い第7世代、もうすごいんだから。

もうちょっと『ゴッドタン』とかでハネたりすると、すぐに加地さんが呼ぶからね。やってるんじゃない? 宮下草薙の次の、松永の格付け(笑)。「カズレーザーは……」って(笑)。いや、加地さんもね、たぶんこれ聞いてるからね。Creepy Nutsっていう若手、面白いですから。加地さん(笑)。楽しみにしていただきたいと思います。

<書き起こしおわり>

佐久間宣行 TBSラジオ『伊集院光とらじおと』出演を語る

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テレビ東京の佐久間宣行さんがニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中でTBSラジオ『伊集院光とらじおと』出演を振り返っていました。

(佐久間宣行)もう1個、今週僕にとってはでっかいトピックスがあったんですよ。昨日、TBSラジオ『伊集院光とらじおと』にゲスト出演してきました。これ、緊張したー! 緊張したっていうか、ニッポン放送に出てからすぐにTBSにも出るっていうそのラジオに対する節操のなさ(笑)。そしてなんかあれだよね。よく考えたらニッポン放送に出ること自体が特殊だから、TBSラジオも別に直接声をかけられるから。別にもう自由な存在だから実現したんですけど。まあ、震えましたよ。ラジオの帝王。もうすごい。

だから正直、ラジオを好きになった時から聞いている人だし。あと、ちょっと前にも話したけど昭和最後、平成最初のオールナイトニッポンの水曜二部が伊集院光さん。そして平成最後、令和最初のオールナイトニッポン水曜二部がテレビ東京の私、佐久間宣行。これ、新旧オールナイト水曜二部対決ですからね。歴史に残る対決ですよ。っていう風に思って行ったのは俺だけだけど。フハハハハハハハハッ! いやいや、これすごい感慨深いんですけど。これ、話すと長くなっちゃうから。いろいろと思うところがあるからあとでしっかり話したいと思いますので。ちょっとお待ちください。これ、本当にね、面白くなりますから。

フフフ、面白くなりますからね。フハハハハハハハハッ! いやいや、「面白いこと言うよ」ってこれ、普通に若手芸人がやったら俺がマジで怒るやつ。自然に言っちゃった(笑)。違う。「面白くなります」っていうのは「面白かったですから」っていう風に言いたかったの。これ、言い間違いね。あの、いったん聞かなかったことにしてハードルを下げてもう1回、ラジオを聞き直してください。大して面白い話、しませんから(笑)。これ、あれだなー。また1週間、反省するやつだなー(笑)。

(中略)

(佐久間宣行)(メールを読む)「もしかして今日の佐久間さんのフリートーク、古舘さんに魔法をかけてもらったから自信があるんですか? だから『面白い』って先に言っちゃったんですか?」(笑)。許してくれよー。違う違う、その「伊集院さんと会ったことが面白かったですよ」っていうのを「面白いですよ」って言っちゃっただけっていう。今日は別にそんな……伊集院さんとの関係性みたいなのを話すから。その、面白エピソードとはまたちょっと違うんですよ。魂の話ね。うん。ソウルトーク。とこれから俺がするのはソウルトーク。おい、なんだ、福田。その顔は? フハハハハハハハハッ!

いやいや、まあだから伊集院さんのラジオの『伊集院光とらじおと』に呼ばれて行ったんですよ。で、ちょっと前に「出ませんか?」っていう話があったんだけど、結局スケジュールとか諸々合わなくて流れちゃって。「すげえ残念だな」って思っていたら、先週急にまた話があって。もうそれはお願いしたい!っていうことで、会社のOKを申請して。会社もなんだったら水曜、木曜ぐらいよ。広報とかにバーッと送ったの。そしたら「OK!」ってやってくれて。テレビ東京、いい会社だよ(笑)。翌週にTBSラジオに出るのがもう即OKなんだもん。

そしたら、まずアンケートが送られてくるわけですよ。アンケートっていうのは、伊集院さんとはこういうテーマで話してほしいけど、あのこれについてどう思いますか?って。たとえば「いま、いちばん仕事した人は誰ですか?」とか。「伊集院さんのことをどう思っていますか?」とか。だから「佐久間宣行と○○と」っていうテーマ。番組名が『伊集院光とらじおと』だから。

で、そこにアンケートが送られてきて。このアンケートって結構大事なんですよ。これをちゃんと送ってきてくれると、正直僕もスタッフだから、スタッフが展開を考えられるし。リサーチで出てこないものとかがあると、「ああ、じゃあこの人のこの部分を引き出してあげよう」っていう風になるから。アンケートをちゃんと書いてくれる人ってやっぱり売れるは売れるんだよね。

まあ、そうじゃなくて才能で売れる人もいるけど。で、ちゃんと書く芸人と書かない芸人っていうのがはっきりいるのよ。書く代表ね。アンケート、とにかく書いてくれて、全部使える。どうしよう?って思う人の代表。それは博多大吉と麒麟川島。これはもうね、「川島くんのどこを取っても企画になっちゃうな!」みたいなね。あと、南海キャンディーズの山里もそう。山ちゃんの場合は逆にもう多分、もうパソコンの中にストックが入っていて。どこからでも貼り付けてもってこられるぐらいに用意周到。麒麟の川島さんも大吉さんもそう。

で、書かない芸人の代表ね。「うわっ、こいつのアンケート、ひどいな!」っていう代表。インパルスの堤下(笑)。いまは書くね。たぶん。いろいろあったからいまは書くと思う(笑)。でも昔、全然書かなくてさ。あまりにもアンケートがひどくて。俺たち『ゴッドタン』で、これはもう1回ちゃんと怒ろうって思って、体を緑に塗ってアンケートゴブリンっていうキャラクターをやらせたことがあるの。だってさ、いちばんひどいのは「最近あった面白い話はありませんか?」みたいな基本のアンケートにあいつ、「特にない」って書いてるの(笑)。「嘘だろ?」って思ったんだから(笑)。

という、しかもアンケートを書く人っていうのは番組のシュミレーションをするから。1回、頭でアンケートを書きながらするじゃん。だから、うまく行くのよ。そういうところがちゃんと行くから。だから私、死ぬほどアンケートを書きましたよ(笑)。もう、びっしり中のびっしり。準備するタイプだから止まらなくなっちゃって。いちばんアンケートを用意していないものまで書いてくる人がいるのね。森三中の黒沢なんだけど(笑)。森三中の黒沢ぐらい書いた。

森三中の黒沢ってひさしぶりに仕事をたのんだりすると、あまりにもアンケートで書くことがあふれて、最後の方は「佐久間さん、ところであの映画、見ましたか?」って書いてあったりするんだよ(笑)。私信みたいなのが書いてある。あと、「椿鬼奴の最近のこのネタが面白いのでYouTubeで見てみてください」とか。黒沢の場合(笑)。俺への手紙が書いてあるのよ。っていうぐらい、俺も書いたの。で、アンケートを送って。

それで前日ね。月曜日。寝ようと思ったんだけど、全然寝れない。全然寝れなくて。まあ先週話したけども、先週からつけてるCPAPもつけて。寝れなくて外して。で、トイレに行って戻って、CPAPつけて、寝る体勢を変えて、寝れなくて。CPAP外して、で、トイレに行って……(笑)。でね、全然寝れなくて。まあ、それはそうなのよ。あんまりこの話はしたことがないんだけど。伊集院さんって僕にとってはちょっと特別な人なんですよ。

小6ぐらいの時に引っ越して初めて……それまでは妹と同じ部屋に住んでたんだけど、小6の時に自分の部屋をもらって。その時に親父が買ってくれた……ミニコンポって言ってもいまの人はわからないかもしんないけど。ステレオのアンプとかついているちっちゃい版のミニコンポっていうのを買ってもらって。最初は音楽だけ聞いていたんだけど、徐々にラジオを聞くようになって。いちばん最初に面白いなと思ったのが、夜の10時からやってた『三宅裕司のヤングパラダイス』っていうのが中1の時にやっていて。

で、それも面白かったんだけど、三宅さんは結構大人だから。俺はまだ中1、中2ぐらいだったから、もっと深夜のラジオが聞きたくなって。それで初めてオールナイトニッポンを聞くようになったのよ。で、その日はたまたま夜中に起きてオールナイトニッポンを聞いた時とかも覚えているけど、自発的に自分としてリスナーになって聞き始めたのはその中1ぐらいからね、オールナイトニッポン。1988年ぐらいだけど。それで出会ったのが水曜の二部。たまたま起きた水曜の深夜3時。だからいまのこの時間だよね。そこでやってたのが『伊集院光のオールナイトニッポン』。面白かったよねー!

面白かった。これが言いたかったの。この「面白かったよね」を言いたかった。その頃、伊集院さんて自分のことを「オペラ歌手」って言っていたの。で、実際には落語家で「三遊亭楽大」っていう名前だったんだけども、名前を偽って。それで「伊集院光」っていう名前にして「ギャグオペラ歌手」みたいなことを言ってオールナイトニッポンを始めていて。でも、もう福島の片田舎の学生だからさ、「このオペラ歌手の人、なんでこんなしゃべれるんだろうな?」って……(笑)。俺、高校ぐらいまで信じてたからね(笑)。

で、もうとにかく妄想トークが止まんないわけ。なんか1個の思いつきのワードからガンガン面白くしていくのよ。「ゴリラ」って言ったら「ゴリラってこうなっているんだろうな。ゴリラの社会ではこういう縦社会があるんだろうな。先輩・後輩が……」とかって。それだけで2、30分しゃべるのよ。それがすごく面白くて。で、その中で生まれたのが「芳賀ゆい」っていう、これはもう知らない人がすごい多いんだけど。

伊集院さんがなんか言葉で「はがゆいな」って言うじゃん? 「これ、悔しいな。はがゆいな」って。「この『はがゆい』ってさ、アイドルの名前みたいじゃね?」って急に言い始めたの。で、そこから妄想トークが始まって。「はがゆい(芳賀ゆい)ってさ、本当はもじもじしててさ……」みたいな。そしたらリスナーが翌週……その頃はハガキだから。メールで当日には来ないから。翌週リスナーから「芳賀ゆいってもしかしたら、裏ではこんなこと言ってる子ですよね?」とか。どんどんどんどん芳賀ゆいのキャラクターが膨らんでいったの。芳賀ゆいが1人歩きしていくわけよ。

で、最終的に『星空のパスポート』っていう曲だったっけな? 奥田民生さんが書いてCDデビューして、握手会とかまでやって。だからいまで言うバーチャルアイドルの走りだよね。で、妄想がリスナーと一緒に全然転がって行っちゃってさ。どんどん膨らんでいくみたいな、それがものすごい面白くて。で、妄想をリスナーと共有するみたいな。で、これが僕がお笑い好きになる1個のきっかけだったんすよ。

芳賀ゆい『星空のパスポート』

これと、だからダウンタウンさんとかウッチャンナンチャンさんがやっていた『夢で逢えたら』っていうコント番組があって。その2つが、僕がお笑い好きになった原点。

だからもうさ、寝れるわけないわけ(笑)。寝れなくてさ。で、またCPAP外してトイレに行って。つけて寝れなくて。そしたら今度、俺と伊集院さんの思い出を振り返っちゃうからさ。だから俺、ラジオがずっと好きで。ニッポン放送に入りたくて。ここでも話したけど、ニッポン放送は三次とか四次の選考で落ちて。で、テレビ局に入りました。これは今度からもうテレビの世界で頑張るしかねえなと思った時に、入社3年目にね、いまとなってはいるかもしれない。でも当時は「最年少」って言われたんだけど、企画がたまたま通ったのよ。

で、それは『ナミダメ』っていう番組で。涙を流して争うみたいな番組で。それを3年目だから、誰もブッキングができない。なんでかっていうと、ADだから。普通にADだから、正直誰がMCをやってくれるかもわかんないから。で、「それならいちばん最初に好きになった芸能人に頼もう!」と思って、それで伊集院さんにオファーしたの。もう全然知らないけど、マネージャーさんに電話して。そしたら受けてくれて。だから僕が初めて通した番組のMCが伊集院さんなんですよ。で、伊集院さんとオセロとオダギリジョーさん。オダギリジョー? フハハハハハハハハッ!

いま思うと謎のキャスティングだよね(笑)。オダギリジョー?っていう(笑)。俺ね、伊集院さんとオセロとオダギリジョーでバラエティーを始めたんだよ(笑)。で、オダギリくん、すげえいい人だったんだけど。で、いまでも時々会うと、みんなの中では「役者オダギリジョー」だけど、俺だけバラエティーでしか仕事したことないから(笑)。2人してはにかむっていう(笑)。だからオダギリさん、1回『ゴッドタン』にも出てくれたこともあるのよ。それぐらいなんだけども。

それで最初の収録。これ、すごい思い出深いんですけど。最初の収録があって。で、VTRを頑張って作ってさ。VTRを流すのを見てもらう収録の時に、伊集院さんがオセロとオダギリジョーくんにカメラが回る前に、「まあこれ、結構実験的な番組だし。俺もMCはまだそんな慣れてないし。いろんな初めてのメンバーだし、佐久間くんも初めての番組だから。ちょっと慣れてないからさ、どうなるかわかんないから、たくさんしゃべろうぜ。30分番組なんだけど、関係ないぐらいしゃべろう。それで佐久間くん、編集してさ。どうなるか、探っていこうよ」って言ってくれて。俺、泣いたからね(笑)。26歳の俺。フハハハハハハハハッ!

嬉しかったよな! で、初回の収録だし、その頃、オダギリジョーさんが役者としてグンと行くぐらいの時期だったから、取材陣も結構いたんですよ。で、1本目が終わって、1本目と2本目の間に記者会見かなっていう時、当時僕もタバコを吸っていて。伊集院さんも吸っていて。たぶんオダギリさんも吸っていたのかな? で、喫煙所で何の気なしにモニターでテレビ見てたら、ワールドトレードセンターに飛行機が突っ込んだの。で、「えっ、えっ、なに!?」って思ったの。そしたら、伊集院さんが「えっ、なにこれ? いま、なにが起こったの?」って。それで緊急ニュースがバン!って入って。

それで、ワールドトレードセンターに2機目の飛行機が突っ込んで、バーッて崩れるのを見ていたら、後ろからバタバタバタバタッ!って音がして、取材陣が全員帰ったわけ。そりゃそうだよね。全然そうなのよ。だってもう、当然じゃん。とんでもない事件が起きて、下手すればあの頃はさ、「戦争が始まるか?」っていうような時だから。だから俺、9.11のそのことを思い出すと、伊集院さんと、たぶんオセロの中島さんと、オダギリくんと喫煙所で見ていたみたいなイメージを思い出すんだよね。

それでだから、そのぐらいさ、強烈な思いでがあって。で、番組がスタートしたんだけど。でも、3年目だから全然うまくできなくて。自分としては面白い番組ができたと思うし、後で賞をいただいたりもしたんだけど。でも結局、視聴率はあんまりうまくいかなくて。結果、半年で終了しちゃったの。最終回の打ち上げでね、伊集院さんが「いやー、これはすげえ面白かったよ。攻めていたよ」って褒めてくれたのは嬉しかったけど、まあ半年で終わっちゃったのが悔しくて。で、そこから結構トラウマに近くてさ。やっぱり3年目で通した番組が半年で終わったっていう。

だから俺、なんか恥ずかしくて。俺、実はそこから伊集院さんに1回も仕事をお願いしていないわけ。しかも、これは巡り合わせなんだけど、ADとしても会ってないから、俺は実はね、あの『伊集院光とらじおと』で会うのが17年ぶりなの。1回も仕事してないし、会っていないから。ねえ。だから寝れるわけないの(笑)。ここ、まだラジオの前日の話だからね。フハハハハハハハハッ! 俺の思い出だからね。寝れないよ。もうそしてさ、全然寝れないまま、朝を迎えたわけ。

CPAPが全然通用しなかったわけ。で、もう目がギンギンでさ。9時半ぐらいにTBSに入らなきゃいけないから向かってる最中ね、LINEが来たの。「ピンポーン!」って。パッと見たら、びっくりしちゃった。嫁から「ラジオ、走るなよ」って書いてあって(笑)。「おおっ?」「あんたは伊集院さんとか好きな人の前で結果を出したくなると、かかっちゃうから。控えめに、話を振ってもらうスタンスで行きなさい。初回の生放送もそうだった」って(笑)。「かかっちゃうんだから、ドンと伊集院さんに任せて。がっつくな。失敗するぞ」っていう風にLINEが来たの。

「何様だ?」と思ったんだけど、「……その通り!」と思って。「こいつと結婚してよかった!」って思って。フハハハハハハハハッ! 「幸せにするぞ! さすが、うちの嫁! 知ってんな!」って思って(笑)。そしたら逆に緊張が取れて。で、TBSに入って。入ったらまた緊張するかな?って思ったら、仕事のメールがたくさん来てくれたから、そのままなんか緊張せずに迎えられたのよ。

17年ぶりに伊集院光さんと会う

で、『伊集院光とらじおと』っていうのは、先に生放送をやってるから、俺が本番が始まる前に会うことができないわけ。だからもうCM中にスタジオ開けた時が17年ぶり。うん。ここからがラジオの話だからね。フハハハハハハハハッ! 17年ぶり。で、「うわっ、伊集院さんだ!」って思って。そして「お久しぶりです」って言って。座って。そしたら竹内香苗さんに「一緒にこういう話をしていたんだよ」って。それでCMがパーンと明けて。そしたらもうびっしり書いたアンケートが伊集院さんの手元にあってさ。嬉しいんだけど。俺のアンケートだって思って。

それでオンエアーが始まったのよ。全くアンケートに触れないの(笑)。もう40分、がっつりお笑いの話(笑)。ノンストップでガンガンガンガン話してきて。「それでさ、お笑いってさ……」「コント番組ってこうやってさ……」「虚と実ってどう思う、佐久間くん?」みたいなことを言っていて。もう途中でアップアップして。「うわっ、ちょっと待って。ちょっと待って!」って。もうゴリゴリのストロングスタイルで伊集院さん、話してくるのね。

で、思ったんだけど、伊集院さんの方がかかっているわけ(笑)。伊集院さんの方が、まあ17年ぶりって思ってくれたのか、あとはたぶんだけど、途中で言っていたけど、26の時にアップアップしていた若いプロデューサーが、外で頑張って。ある程度、ちょっと名をなしてで自分のところにゲストで戻ってきたっていうのは、実はちょっと嬉しかったらしくて。だからとはいえ、アンケートで俺、シュミレーションしてたのにもうゴリゴリのお笑いトーク(笑)。もう帝王の右フック。フハハハハハハハハッ! もうフラッフラでさ(笑)。

それで話していたら……でも、話してるうちにアンケートにすぐちょっと戻ったりするのよ。だからアンケートを全部読み込んだ上で、さもアンケートから行ってるんじゃないですよって感じで俺との話、思い出話を入れながら、俺が出てこないなと思ったらアンケートを入れてくるわけ。だからさ、帝王だよね! いや、マジで。俺とストロングスタイルで話しているけど、俺が出てこないところはアンケートから戻ってきて出てくるみたいな。で、いまのお笑いの話とか、僕との処女作を引き合いに出して。で、俺が説明が足りないところはちゃんと戻して「この人とこういう番組をやっていて。実は超面白かったんだけど……」って。しかもさ、その時に俺も覚えていないネタまで全部覚えているわけ。

で、「これが本当にラジオの帝王か!」って思ったよね。それでCMに入って。CMに入ってもずっと伊集院さん、しゃべってくれているの。俺との思い出とか。で、そん時に伊集院さんがその『ナミダメ』っていう番組をやっている時にすごい嬉しかったことが1個、あったんだって。で、それがオセロの松嶋さんに普通に収録前ぐらいに「いやー、ホンマ伊集院さんと一緒にいると、何も考えないでしゃべれるわー。何とかしてくれるから。こんなん、鶴瓶さん以来やわ」って言われたんだって。それを伊集院さんはずっと心の支えにしていたんだって。

17年前だから伊集院さん、ラジオはやっていたけどまだMCはそんなにやっていないじゃない? その時に松嶋さんから……あの松嶋さん、嘘をつかないから。だから松嶋さんが言ってくれた一言がまあ、本当に嬉しかったみたいで。「俺、あれが心の支えの1個だったんだよ」ってCM中に言われて。俺、またちょっと泣きそうになるっていう(笑)。

でも、ダメだよ。これ、生放送でCM明けて泣いていたら意味がわかんねえから(笑)。ただの涙もろいおじさんだから(笑)。で、そんなことがあって。しゃべっていても記憶力がすごくてさ。全部を覚えていてしゃべっているから、楽しかったよね。あっという間の40分で。もう中学時代の自分に言ってやりたかったですよ。「お前のその興奮している芳賀ゆいの話、30年後に本人とラジオでしゃべっているぜ!」っていう。これは。

で、あっという間に40分過ぎてコーナーが終了して俺の夢のような時間が終わったわけ。それで俺は「うわーっ、あっという間に終わっちゃった!」って思ったら、CMに入った瞬間に伊集院さんが「いやー、全然話し足りないねー」って言って。その後にサラッと「いやー、佐久間さん。俺、今度佐久間さんのオールナイトに行きますよ」って言ったの。で、俺が「あ、ああ、ああ、ありがとうございます。はい、ありがとうございます」って言って戻ろうとした瞬間に、「あれ……? うん? ん、ん、ええっ?」と思った瞬間、後ろのTBSのスタッフがバタバタバタバタッ! ザワザワザワザワッ!って。伊集院さんのマネージャーさんもバタバタバタバタッ!って(笑)。

伊集院光のニッポン放送帰還

で、俺も気づいて。「ん? うん? えっ、なに? えっ、オールナイトに来るの!?」ってなって。「えっ、でも伊集院さん、ニッポン放送とバチバチ……違います?」って言ったら、「ああ、いや、アッコさんのやつに呼ばれて今度行くから。もうそれで雪解けみたいなもんだし。あと、水曜二部は俺もやっていたし。来てもらったわけだから」って。これ、全然もうあれよ。あの冗談のテンションじゃなかったからね。で、ブースを出た後もTBS、ザワザワザワザワッ!って(笑)。「嘘でしょう?」ってなって。

というわけで、伊集院さん、出るかもしれませんし。いま、この話を聞いたニッポン放送のブースもザワザワザワザワッ!って。フハハハハハハハハッ! これ、気まぐれじゃないよ。王の帰還ですよ。『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 水曜二部』(笑)。フハハハハハハハハッ!

(中略)

(佐久間宣行)(メールを読む)「佐久間さんのソウルトーク、さすがです。最初から最後まで1秒も笑うことなく聞くことができました。魂が震えるのってこういう感覚なんですね」(笑)。うん、まあ、別に笑わせるつもりで今日はしゃべっていないし。それがソウルトーク。フハハハハハハハハッ! 許してくれよ……。

大阪府の方。「ドリームエンタメラジオじゃーん!」。いや、これはそうなんだよ。これっ! ここで食いつけよ! 伊集院さん、来るかもしれないからね。ここに、水曜二部に。っていうか、伊集院さんの始まった水曜二部。そこに30年後に戻ってくるかもしれないんだよ。伊集院さん。俺、普通にブースの外で聞いていた方がよくね? フハハハハハハハハッ! どう考えても(笑)。いや、そうだよなー。マジでこれ、ドリームエンタメラジオだよ。やった。名前に恥じないことが1個、起きた。いや、起きてねえけど。でも、言ってくれたから……だから、オファー出しますよ。

(佐久間宣行)メールが来ております。「佐久間さん、はじめまして。同世代の私はいまの話、涙ながらに聞きました。伊集院さんと会えて本当に良かったですね。私もラジオ、大好きです」。うわーっ!っていうか、本当にこういう気持ち! そうなのよ。同世代っていうのはわかってくれると思うんですよね。特に地方にいたりしたら、伊集院さんとかあのへんのオールナイトニッポンが唯一のカルチャーとのつながりで。

東京とのつながりっていうか、そういうのを全部担っていてくれたんだよね。で、しかもさ、インターネットもないからさ、芳賀ゆいのムーブメントなんて地方でも参加できるなんてさ。東京でしか流行りが起こっていないと思っていたから。で、まあ実際に東京で起こっているんだけど、そこに加われている喜びみたいな。そういうのが感じられて。だから嬉しいな。ありがとうございます!

<書き起こしおわり>

モーリー・ロバートソンと田中和哉 渋谷ハロウィン路上飲酒禁止を語る

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東京大学院・政策研究大学院大学研究員の田中和哉さんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』に出演。モーリー・ロバートソンさん、プチ鹿島さんと渋谷区が検討しているハロウィンの路上飲酒禁止条例について話していました。

(田中和哉)だから、アメリカがすごいのは実は「両張り」をするんですよ。「このスタートアップにも(投資を)張る。でも、Googleにも張る」っていうことをシリコンバレーがやれるっていうことはすごくて。どっちもやれるっていう。で、日本人は結構「ベンチャーだ!」ってみんな言うんですよ。経産省みたいなところは特に。でも、「いやいや、普通の企業とかいまの大企業で車を作っているところとかは? 車、なくなったら困りますから!」っていう話なんですよね。ちゃんと両方に張るっていうのはめちゃくちゃ重要だと思います。

(モーリー)あと、もうひとつ。いま、車で思い出したんですけども。アメリカってカウンターカルチャーが強い。で、理系のエリートたちは私が大学生の時は軒並み、「車なんか乗らなくていい。自転車でいいんだ!」っていう価値観がすごく蔓延していたわけ。そういうもうひとつの価値観をちょっとした知的な人たちが共有しているっていうのは強みだと思うんですよね。

(田中和哉)そうなんですよ。だから、いまの「両方張る」っていうことはもうちょっと詳しくというか、難しく言うと「多様なことを認める」っていうことなんですよね。「みんなが平等でみんなが一緒」では逆。まあこれ、学校教育とは逆みたいなことを言っていますけど。いま、実は学校教育もちょっとずつは変わってきているんですけど、もっとたぶん早く変えなきゃいけないし、実は平等意識がいちばん強いのは大学なんですよ。だから大学を変えなきゃいけないと思っていて。

(モーリー)へー!

(プチ鹿島)大学ですか。

(モーリー)大学のその平等意識っていうのは、たとえばどういう時にその悪しき平等っていうのが出てくるんですか?

(田中和哉)まず、いちばんデカいのは「就活」ですよね。就活、みんな黒い服を着て、誰ともども変わらないような感じにして。「あなたはどこが他の人と変わっていますか?」っていう風に就活をされて。でも、「『変わりますか?』っていやいや……いままではずっと『一緒にしろ』って言われてきて。会社に入っても結構一緒じゃないですか」っていう。その建前だけの「あなたは違います」っていうのをどれだけやれって植え付けているのか、それは相当にデカいですよね。

(モーリー)なるほど。たとえば昨日か今日、出たんですけども。渋谷区が今年のハロウィンは抜本的に手を打とうって……。

(プチ鹿島)もうお酒をね。飲酒をさせないっていう。

(モーリー)つまり、ハロウィンで人が来ることを「迷惑行為」という前提で。商店街も「シャッターが壊された」とか、そういうのが報道されて。その視点にもうちょっと「多様性」がほしかったわけ。

(田中和哉)そうなんですよ。だからさっき言った通り、自治体は住民とか事業所を見ていて、来る人のことはあまり考えていないんですよ。そういうインセンティブ構造になっちゃっているから。そこは、逆に来る人から入場料を取ればいいんですよね。で、なんかをやって、それで問題があれば補修しますっていうのでいいわけで。むしろ、ちゃんとお祭りにしてお金を集めるっていう方法もできるはずなんだけども、そういう発想がなかなかないっていうのは難しいのかなと。

(モーリー)しかも、ひたひたと日々GAFAやスマホを使い続けることで、お客さんは全世界。渋谷にあれだけ一気に人が集まるっていうのも、それはソーシャルメディアがあるからなんですよね。

(プチ鹿島)そうですよね。だから副都心線がつながって埼玉の方から渋谷に行くのが憧れっていう人が集まっているわけだから。

(モーリー)そうなんですよ。だからみんなでそういったことの整備をがんばった成果がハロウィンの馬鹿騒ぎなのよ。その結果の実が目の前でなっているわけ。で、美味しそうな匂いがしている。なのに……。

(プチ鹿島)むざむざと。

(モーリー)それを腐らせている。

東京でめちゃめちゃ稼いで地方に配ればいい

(田中和哉)そうなんですよ。だから、東京はめちゃくちゃ稼いでその分を地方に配ればいいんですよ。だから、地方で儲けるとか足の引っ張りあいじゃなくて、めっちゃ稼いで配るっていう仕組みをちゃんと作っていく方が面白いかなって。

(プチ鹿島)面白いですね。どんどんと一極集中をして、それを地方に分ければいいんじゃないかって。

(モーリー)なるほどね。なんか健全なアメリカの共和党員の意見を聞いているような気がする(笑)。

(プチ鹿島)フハハハハハハハハッ! 健全な?

(モーリー)古き良き、トランプさんとかブッシュさんの前の。「本当にそうだよな」って思っちゃう自分がいて。「俺は共和党員か?」って思いましたね。いや、本当に素晴らしいと思います。だからめちゃくちゃ稼いで配る。そして循環を生む。みんなで平等に負の分配で、「あなたがこれだけ貧乏だから私もここまで下げましょう」っていうのよりは、いいですよね。

(田中和哉)絶対にいいですよ。だってAIやロボットがみんな働いてくれるんだから。そしたら、その分をみんなで設ければいいんですよ。

(プチ鹿島)なるほど!

<書き起こしおわり>

モーリー・ロバートソンとプチ鹿島 渋谷のハロウィンを語る
モーリー・ロバートソンさんとプチ鹿島さんがBSスカパー!『水曜日のニュース・ロバートソン』の中で異様な盛り上がりを見せた渋谷のハロウィンについて話していました。

DJ YANATAKE Dababy『Suge (Yea Yea)』を語る

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DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』、いま注目のヒップホップ楽曲特集でDababy『Suge (Yea Yea)』を紹介していました。

(DJ YANATAKE)というわけで、さっそくもうバックにかかっている曲でお気づきでしょうか。こちら、ダベイビー(DaBaby)というアーティストがいます。名前がすごいよね。1ワードで「DaBaby」。この人、オハイオ生まれ、ノースカロライナ育ちということですけども。現在、27歳ですね。まあそんなに若くないのかな。なんだけど、2015年から活動開始。だから意外と4年前ぐらいからなんですね。活動を始めたのはね。だから23ぐらいから。普通のラッパーからしてみたら、そんなに早くないのかな。

で、ダベイビーってこれ、バーンと出てきた時にめっちゃくちゃいいジャケなんですよ。アップのね、すごいいい笑顔のね、なんかね面白い感じの顔した。

で、この人でもなんかいきなりすごいアメリカのいろんな配信サイトで押されてて、何なんだろうな?って思ってたら、名前を見て思い出してました。ベイビー・ジーザスっていう名前で活躍してたんですね。これまでね。2015年からミックステープなんかでかなり名を挙げてきたという感じ。でも、それがやっぱり話題を呼びまして、メジャーとサインして。今年3月に『Baby on Baby』というアルバムをリリースして、いきなりそれがアメリカのビルボード25位にランクするぐらいまでヒットしました。

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で、ですね、今日かけたいのはその中でもいま、クラブでかなり注目されている曲でございます。ダベイビーの『Suge』という曲です。「シュグ」といえばみんな思い出すのは何でしょうね? やっぱりあの「シュグ・ナイト」ですよね。シュグ・ナイトさん、ご存知ない方いらっしゃらないと思いますけども。あのドクター・ドレとかスヌープ・ドッグと契約したり。そして2パックもですね、まあの映画なんかで苦しめられたところが映し出されていましたけども。ヒップホップ界一のヒールと言いますか、ヴィランと言いますか。

まあシュグ・ナイトさん、いまはちょっとお勤め中ですけども。彼のことを上手く自分にたとえて歌っているような曲になっております。じゃあ、なんで「シュグ」か?っていうと、ダベイビーさんはこのメジャーデビューに合わせまして、自分でレーベルを作りました。ビリオンダラーベイビーっていうレーベルを作ったんですけども。じゃあ、これなんで『Suge』っていう曲なのかというと、レーベルを自分が作ったのもそうなんですが、シュグ・ナイトがデス・ロウレーベルを作ったのがいま、ダベイビーがこの曲を書いた時。いまは27歳なんですけど、曲を書いた時は26歳だったんでしょうね。

それでシュグ・ナイトは26歳でデス・ロウを作ってたみたいですね。あの風貌で。うーん……。で、これはまあ本当に怖い人をね、若干揶揄して歌ってるようなところもあるんで。そのへんはアメリカの人、そういうことできちゃうの面白いなと思うんですけども。まあ、自分もレーベルを作りました。そしてシュグ・ナイトも同じ歳にでデス・ロウレーベル作ったから、それぐらいに成功して……みたいな意味が入っているような曲になっております。

しかしまあ、シュグ・ナイトは26歳であれを作ったのかって思うと……まあ良くも悪くもやっぱりすごいなということも思いますね。そんなことも思い出させてくれました。ダベイビーですけども、こちらの曲がいま、めちゃくちゃバズってるんで、知らなかった人は是非チェックして下さい! ダベイビーで『Suge』。

Dababy『Suge (Yea Yea)』

(DJ YANATAKE)はい。ただいまお送りしていますのはDJ YANATAKEが選びましたいま、ヒップホップDJならクラブでこれをかけとかなきゃいけない。そしてヒップホップファンならこの曲で盛り上がっていただきたいという曲です。ダベイビーで『Suge』でした。これね、副題で『(Yea Yea)』ってついてたりもするんですけども。これ、地味なんでどこがフックかわからねえよっていう人もいるかもしれないですけど、この「Yea Yea♪」って言っているところがサビでした。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>


DJ YANATAKE Megan Thee Stallion『Big Ole Freak』を語る

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DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』、いま注目のヒップホップ楽曲特集でMegan Thee Stallion『Big Ole Freak』を紹介していました。

(DJ YANATAKE)引き続き、いまチェックしておきたい最新ヒップホップ特集をやっております。次にですね紹介したいのは先週、『INSIDE OUT』では渡辺志保主導によりまして、フィメールラッパー特集をやりました。いま、イケけてるフィメールラッパー、これから来るフィメールラッパーは誰なのか? そちらでも紹介したんですが、ミーガン・ジー・スタリオンを紹介したと思います。さっきね、志保もマイアミでライブを見て「すごい良かった」なんていう風に言ってましたけども。

渡辺志保『Rolling Loud 2019』現地最速レポート
渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でマイアミで開催されたヒップホップフェス『Rolling Loud 2019』の現地からの最速レポートをしていました。

先週の渡辺志保の特集の時はバッド・ベイビーの曲の新しいリミックスにフィーチャリングしてる曲を紹介してたんですけども。

志保は「この曲はもう知ってるだろう」ぐらいの話の感じだったんで。でも、ちょっと改めてかけてみたいと思います。このミーガン・ジー・スタリオンの『Big Ole Freak』っていう曲をいまからかけさせていただきたいと思います。こちら、往年のR&Bファンも「おおっ!」というあのアル・B・シュア!の名曲『Night and Day』。

そしてボーイズグループのイマチュアの『Is It Love This Time?』。こちらの2曲をサンプリングして作られている曲でございます。

ミーガン・ジー・スタリオンはですね、2016年ぐらいからミックステープで活躍し始めて。あのXXX・テンタシオンの『look at me!』とかのビートジャックをフリースタイルとかを発表して結構話題を集めた人でございます。

2018年12月にリリースしたEP、昨年末に出したEP『Tina Snow』っていうのが結構話題になりました。まあ、マリリン・モンロー調といいますか、ああいうジャケットでですね。それが話題になって、300エンターテイメント。これ、いまいちばん大きいマネジメント会社かもしれませんね。それこそ最初期はミーゴスとかもいましたけども。300エンターテイメントとサインして、その力もあってですかね? ジワジワと来ております。

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そしてこの12月にリリースしたEPに収録されていたこの『Big Ole Freak』がいま……まあ、ミュージックビデオが公開されたっていうのもかなり大きいんですけども。ジワジワと上がってきて、いまビルボードのホット100にも入ってきたよというぐらいの注目の曲なんで。

この曲もやっぱりね、いまクラブで皆さん是非かけていただきたいだと思っています。それでいま、なんで裏でカリードの『Talk』をかけてるかというと、この『Talk』のリミックスにも彼女が参加することになったぐらい……カリードの『Talk』、いまめちゃくちゃ流行っている曲ですからね。

やっぱり勢いのある人はこういうところのリミックスにも誘われるということで、カリードのリミックスにも参加しているような彼女の曲に行ってみたいと思います。ミーガン・ジー・スタリオンで『Big Ole Freak』。

Megan Thee Stallion『Big Ole Freak』

(DJ YANATAKE)ただいまお送りしておりますのはミーガン・ジー・スタリオンの『Big Ole Freak』です。これはやっぱりね、往年のR&Bファンはみんなの大好きな感じなんじゃないでしょうかね。サンプリングしてるアル・B・シュア!の『Night and Day』、よくわかりますね。

<書き起こしおわり>

DJ YANATAKE Polo G Feat. Lil Tjay『Pop Out』を語る

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DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』、いま注目のヒップホップ楽曲特集でPolo G Feat. Lil Tjay『Pop Out』を紹介していました。

(DJ YANATAKE)引き続き、DJ YANATAKEがいま、これがヒップホップのクラブでかかってないとまずいぞソング的な特集をお送りしております。やっぱりね、こういう機会にちょっとね、触れられてなかったやつを紹介できるのは非常にありがたいですね。というわけで引き続き行きたいんですけども次に紹介するのは、これがいま、いちばんかかっていてほしいかも。本当に。ポロ・Gというラッパーがいますが、ポロ・Gの『Pop Out』という曲ですね。フィーチャリングがLil Tjay。Lil Tjayっていう名前も最近、よく聞くんじゃないですかね?

こちら、僕は友達のYuskey CarterくんとElle Teresaちゃんっているんですけども。たまに僕がDJをやってるところとかに遊びに来てくれたりとかして話してて。あの子らはめちゃくちゃ新譜のチェックが早いっていうか、すごい聞いてるんですよね。とにかく。それでいつも「最近、何がいいですか?」とか聞かれるんだけど、だいたい俺がいつも教えてもらうみたいな感じになって。これもね、結構前に聞いてたんですよね。「いや、いまはもう完全にポロ・Gですよ!」って。で、「このLil Tjayもヤバいっすよ!」って。

で、そこからチェックしていたら、あれよあれよという間にチャートがブワーッと上がってきて。これもいま、ビルボードのホット100に入ってきたんじゃないかな? というわけで、一応紹介しますね。ポロ・Gは1999年1月生まれ。ということは現在20歳ですかね。イリノイ州シカゴのプロジェクト、団地みたいなところ出身で、やっぱりこのパターンも多いですね。2017年から活動って。だからまだ、2年くらい? 本当にすごいな。

で、2017年にSoundCloudとかYouTubeとかで活動を始めて。で、そこそこ注目されるんですけど、ちょっとですねまた彼は2018年にお勤めに入られるということで。で、お勤め中に書いた曲『Finer Things』っていうのが結構パズを起こしたそうです。

で、これは何なんだろうね? アメリカってやっぱりお勤め中に書いた曲、バズるよね(笑)。これ、もちろん全員がそうっていうわけじゃないんでしょうけど。あとお勤め中に書いた曲をお勤め中に発表できてる人もいるから、そういうのってどうやっているのかな?って思ったりしますけどね。まあ、アメリカは割とそういうことができてしまうんですかね?

でも、そういうことも話題になって、ラップを始めてたかだか2年の子がすごくバズ起こしたら、やっぱり出てきたらすぐにビッグ・ディールが待っていたりするんですけども。まあ、そのへんは彼らが自分らでやってくみたいな感じらしいんですが。ポロ・Gに関しては、これが出てきて一発目のシングルですね。『Pop Out』。これがもういきなりまた大きいパズを起こしています。

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それがもうビルボードのベスト100に入ってくるっていうことで。なんて言うか、マイナスをプラスに変えれちゃうっていう感じなんでしょうか? でもとにかく、お勤め中に書く曲っていうのはプロモーション効果があるんですかね? わからないですけども。まあ、でも出てきたらいきなり人気者になってるという、こういう図式もありますね。大金を持って大人が近寄ってくるみたいなこともあるんでしょうかね。

でもこの曲自体、本当にすごくかっこいいんで、皆さん是非チェックしてください。いま、「最近気になっているラッパーは誰?」「ポロ・G!」って言っておいたら結構間違いない感じがします。聞いてください。ポロ・G feat. Lil Tjayで『Pop Out』。

Polo G Feat. Lil Tjay『Pop Out』

(DJ YANATAKE)はい。いま聞いていただいておりますのはポロ・G feat. Lil Tjayで『Pop Out』でした。Lil Tjayもブロンクス出身の注目若手ラッパーでございます。いま、絶賛大バズり中のフレンチ・モンタナの『Slide』、ありますね。みんな、横に「Slide♪ Slide♪」ってやっていますね。あれにも客演参加してるLil Tjayがこの曲にも参加しているというわけなので。

これ、かなり注目のコンビネーションだったんじゃないでしょうか。これね、本当にこの2人はフレッシュメンで選んでもいいぐらいでしたね。というわけでポロ・Gの『Pop Out』を聞いていただきました。ありがとうございます。

<書き起こしおわり>

菊地成孔と高橋源一郎 同世代の人々を語る

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菊地成孔さんがNHKラジオ第一『すっぴん!』にゲスト出演。高橋源一郎さんと同世代の人々について、そして文筆家と音楽家の両立について話していました。

(藤井彩子)ここからはゲストを招きしてじっくりお話をうかがうすっぴんインタビューのコーナーです。今日のゲストは音楽家で文筆家の菊地成孔さんです。ようこそおいでくださいました!

(高橋源一郎)ありがとうございます!

(菊地成孔)ありがとうございます。おはようございます。よろしくお願いします。

(高橋源一郎)みなさん、本当に菊地さん、来ましたよ(笑)。

(菊地成孔)いやいや、「本当に」って(笑)。

(高橋源一郎)本当にもう、ありがとうございます。すいません。朝っていうか夜中っていうか……大丈夫ですか?

(菊地成孔)ええと、全然ダメですね(笑)。

(藤井彩子)Twitterでもたくさんメッセージが来ていて。「菊地成孔さん朝、大丈夫?」「ナルナルがゲストって本当なの? ナルナルがこの時間に? ああ、そうか。寝てないのか」っていうメッセージも来ています。

(菊地成孔)寝てないですね。

(藤井彩子)夜の延長線上でおいでくださったんですね。

(菊地成孔)いや、寝る時間ですね。

(藤井彩子)ああ、このぐらいにお休みになるんですね。すいません、本当にありがとうございます。

(菊地成孔)いえいえ、とんでもないです。

(高橋源一郎)最初に約束した時には「9時」って言っていたんですよ。僕。そしたら、10時になっちゃったんだよね。

(藤井彩子)昨年度までインタビューの放送時間が9時だったんですよね。

(高橋源一郎)そんなわけで本当に申し訳ない。

(菊地成孔)いえいえ、とんでもないです。

(藤井彩子)よろしくお願いいたします。ではまず、菊地成孔さんのプロフィールをご紹介しましょう。お生まれは1963年、千葉県です。1984年にサックス奏者としてプロデビューなさいました。以後、音楽家として幅広く活動されていて、これまでにソロをはじめとしてスパンク・ハッピー、デートコース・ペンタゴン・ロイヤルガーデン、ダブ・セクステット、それからペペ・トルメント・アスカラールなどを主催されています。ヒップホップユニットも組んでいらっしゃって、ジャズに軸足を置きながらジャンルレスな音楽活動を展開されています。

NHKでも『爆笑問題のニッポンの教養』のオープニング曲、土曜ドラマ『チェイス~国税査察官~』の音楽もご担当くださいました。さらに文筆家としての顔もお持ちでいらっしゃって、著書には『スペインの宇宙食』『歌舞伎町のミッドナイト・フットボール』『レクイエムの名手 菊地成孔追悼文集』などたくさんあります。

(高橋源一郎)というわけで、めっちゃ幅広いですが。一応、これNHKの番組なんで、こうやって本もあるんですが、自由にやっていいっていうことなので、ぜひよろしくお願いします。で、すいません。ちょっと僕はファンなのでいろいろと聞こうと思っていて。

(菊地成孔)本当ですか(笑)。「ファン」って……(笑)。

(高橋源一郎)すいません(笑)。で、こういうことを菊地さんに聞いていいのかな?って思うんですけども、菊地さんは1963年生まれ。同じ学年とかの人とか、関心持ったりします?

同世代の人々

(菊地成孔)ものすごい……200人ぐらい、関心を持っていますね。松本人志さんとかね。

(高橋源一郎)この学年、すごいでしょう?

(菊地成孔)小錦さんとかね。

(高橋源一郎)ちょっといいですか? クエンティン・タランティーノ、ジョニー・デップ、アントニオ・バンデラス、ショーン・ペン、ブラッド・ピット。あと、岩井俊二、野島伸司、松本人志、リリー・フランキー、京極夏彦、吉田戦車。

(菊地成孔)はいはい。

(高橋源一郎)で、女性。片桐はいり、広田レオナ、藤谷美和子、岡崎京子、雅子妃という……めっちゃ濃くないですか?

(菊地成孔)そうですね。もっといますよ。まあ、さっきも軽く言いましたけど、小錦さんがそうですね。まあまあ、常に意識はしていますよ。同い年として(笑)。

(高橋源一郎)たまたまね、僕は1950年生まれなんですけども。お兄さん(菊地秀行)の1個下なんですけど。で、ちょうど僕の年齢、世代の人がバタバタ死んでいったんで。ショーケンとかスターリンの遠藤ミチロウさんとか。でも、そういう年齢で……。

菊地秀行:でも先生はお元気そうじゃないですか。

(高橋源一郎)おかげさまで(笑)。菊地さんもね。

(菊地成孔)いやいや、ギリギリです(笑)。

(高橋源一郎)ギリギリ……あ、僕でもね、メルマガが読んでいるから。本当に大変そうだって。

(菊地成孔)メルマガって僕のですか?

(高橋源一郎)そうですよ。購読していますから。

(菊地成孔)あれ、お金かかるんですよ。

(高橋源一郎)払っていますから(笑)。

(菊地成孔)うわー(笑)。

(高橋源一郎)なので、本当に……だから、よく言うんだけど、同じ世代の人って共通しているものがあるじゃないですか。この菊地さんの世代ってなんで、こんな人ばかり集まっ
(菊地成孔)そうですね。我が国においてはバブル期だったっていうのもあると思いますけども。ええ。生まれた年がこの人たちは東京オリンピックの前の年なんで。まあ、言うまでもなく前回の東京オリンピックですね。だから生まれた時が高度成長で。成人した時はバブル絶頂期なんで。ジャックポットって言うんですかね? 日本の戦後っていうのは基本的に不景気ベースで動いているわけですけども。いちばん景気がちょっと華やいでいた、浮かれていた時期に生まれて。成人した時にも浮かれまくっていたので。

(高橋源一郎)フフフ、すごい豊かな感じね。

(菊地成孔)豊かであると同時に、まあいわゆる躁鬱で言うと躁病的ですよね。上がって、ハイな人が多いっていうか。大丈夫だと思ってる人が多いですよね。

(高橋源一郎)みんな共通していますよね。だからちょっとジャンルが違うけど、僕は岡崎京子さんと一緒っていうのはそこだったんだっていう。

(菊地成孔)そうですね。

(高橋源一郎)でも、漫画は読まないんだっけ?

(菊地成孔)漫画はね、ちょっと読まないですね。ジャパン・クールは全体にダメなんで。「ダメ」っていうか、卒業したんで。はい。

(藤井彩子)菊地さんのお仕事は本当に幅広くて。プロフィールでご紹介した以外にも、たとえば雑誌でファッションとか食べ物のコラムを執筆にされていたり、それから六本木のファッションビルの音楽を担当されたり。

(菊地成孔)まあ、相当昔ですけどね。

(藤井彩子)もちろんアニメなどの音楽制作なさっていますし。東京大学、国立音楽大学、東京芸術大学などで音楽の講義もなさっています。先生もしてるんですね。

(高橋源一郎)それでね、ちょっと聞いていいですか?

(菊地成孔)もちろんです。

(高橋源一郎)それでね、面白いのは文筆家、音楽家。「音楽家 文筆家」で検索をしてみたんですよ。したこと、あります?

(菊地成孔)ないですね。

「音楽家 文筆家」で検索

(高橋源一郎)そしたら、いきなり某検索サイトでは菊地さんの顔が出てくるの。「音楽家 文筆家」で。それで、ものすごくされているんだけど、俺は「こういう人って他にいたっけ?」って思って。それでね、考えたの。中原昌也。

(菊地成孔)ああ、中原くんね。よく知ってますよ(笑)。

菊地成孔 中原昌也『知的生き方教室』を絶賛する
菊地成孔さんがTBSラジオ『粋な夜電波』の中で、中原昌也さんの新刊『知的生き方教室』を絶賛。夢中になりすぎてしまったという話をしていました。

(高橋源一郎)あと、山下洋輔。

(菊地成孔)ああ、師匠ですね。

(高橋源一郎)ボリス・ヴィアン。

(菊地成孔)まあ、ボリス・ヴィアンは音楽家と言っていいのかどうか。ギリギリですよね。

(高橋源一郎)ギリギリ(笑)。あと、武満徹さん。

(菊地成孔)武満さんは素晴らしいですね。

(高橋源一郎)あとは考えたらジョン・ケージとかエリック・サティとかブーレーズもみんな書く……。

(菊地成孔)書きますけれど、二足の草鞋を履いてるっていうも名著が1、2冊あるっていう感じですよね。ブーレーズもそうだし、ケージもそうですよね。だから、拮抗していないですよね。

(高橋源一郎)だから、菊地さんはある意味全部拮抗している?

(菊地成孔)そうですね。音楽家がメインですけども、だいぶその中では本の数は多い方だなって。

(高橋源一郎)多い。すごく多いですよね。

(高橋源一郎)ということで……。

(藤井彩子)それだけ書きたいことがいっぱいあるっていうことですよね?

(一同)フハハハハハハハハッ!

(高橋源一郎)そう言われても……頼まれて書いているからね(笑)。

(藤井彩子)「頼まれて書いている」、まあそうですね(笑)。

<書き起こしおわり>

菊地成孔と高橋源一郎 音楽家・菊地成孔を語る

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菊地成孔さんがNHKラジオ第一『すっぴん!』にゲスト出演。高橋源一郎さんと菊地さんの音楽家としての側面について話していました。

(藤井彩子)さあ、今日はいろんな顔をお持ちの菊地さんなので、3つのキーワードに絞ってお尋ねしようと思います。まずは、こちらです。

(高橋源一郎)「音楽家」! これ、当たり前だよね(笑)。

(藤井彩子)ジャンルも幅広いっていうことになるわけですけども。

(高橋源一郎)っていうか、さっき藤井さんも挙げていましたけど。いろんなグループをある意味、同時進行的に。この前、僕が聞いたのはペペ・トルメント・アスカラールなんですけど、いまはスパンク・ハッピーを?

(菊地成孔)「いまはスパンク・ハッピー」っていうか、まあ同時にやっていますね。

(高橋源一郎)同時に。で、いろんなのを同時にっていうのは、やりたいことはいくつも同時にあるからっていう感じなんですか?

(菊地成孔)そうですね。そんなに珍しいスタイルでも……そうだな。60年代だったら珍しいですけど、いまだと普通ですね。大抵のミュージシャンはいくつかやってるんで。さほど珍しいことではないと思いますけども。

(高橋源一郎)そうだ。ちょっと聞きたいことがあったのを忘れていて。僕、菊地さんの書いたもののファンで、音楽もファンなんですけども。菊地さんを読んでいて、好みが似ているところがあって。失礼ですけども。

(菊地成孔)いえいえ、とんでもないです。

(高橋源一郎)それでね、これ、『ユングのサウンドトラック』っていう映画音楽の本。これはゴダールの『気狂いピエロ』のシーンがあって。僕もゴダールが好きなんですけども。で、さっき朝の1曲で『恋のひとこと』をかけたんですよ。フランク・シナトラのじゃなくて、かけたのは大瀧詠一さんのバージョンなんですけども。

(菊地成孔)はいはい。

(高橋源一郎)あれが1967年だったんですね。で、『気狂いピエロ』の公開が67年の正確に言うと7月7日。で、僕は初日に見に行って。それで僕は中1から高3までずっと映画を採点していたんですよ。いるでしょう? そういうなんか嫌なやつが。

(菊地成孔)まあ、嫌じゃないと思いますけども(笑)。まあ、そういう方もいますね。

(高橋源一郎)それで見て、満点っていうのはが2本だけあるんですよ。

(菊地成孔)ああ、興味ありますね。はい。

(高橋源一郎)これがね、正確に言うと100点じゃなくて99点が『8 1/2』。で、101点が『気狂いピエロ』だったんですよ。で、それを見て僕、いまでも覚えているんだけど。7月7日だったんですよね。で、それから2週間ぐらいして、コルトレーンが亡くなって。

(菊地成孔)はい、そうですね。67年に。

(高橋源一郎)それが7月17日でしょう? で、1年前の66年の7月17日に神戸でライブやったんですよ。その時に、見に行ったの。

(菊地成孔)ああ、すごいですね。やっぱり私よりもちょっと上の方の役得ですよね。その頃、こっちは小学生かなんかなんで。

(高橋源一郎)そうそうそうそう。で、僕は正直言ってしばらくジャズから離れていたんですよ。なんかあんまり聞かなくなって。で、本当にそうだな、80年代の途中ぐらいから聞かなくなって。それで21世紀になって偶然、菊地さん聞いて。「あれっ、ジャズってこんな風に……」って。それでちょい後ぐらいにロバート・グラスパーを聞いたりして。

(菊地成孔)ああ、なるほど(笑)。

(高橋源一郎)で、これが音楽の話になるんですけども、いま、すごいジャズは楽しいですよね。

(菊地成孔)いまはいい時代ですね。80年代に比べればっていうか、まあ80年代は80年代でそれなりにね、全体的に文化的に低調な時でもまあ、それはそれなりに楽しいんですよね。80年代はたしかにジャズは株価的には底値で。いまはかなり上がっちゃっているんで。

(高橋源一郎)すごい面白いよね。僕、ちょうど80年代に聞き出したら、マルサリス兄弟だったんですよ。ウィントン・マルサリスとブランフォード・マルサリス。で、なんか合わなくて。それで10年ぐらい聞かなくて、気が付いたらこんなに面白くなってる。で、いまその真っ只中ですよね、菊地さんは。

(菊地成孔)そうですね。はい。

(藤井彩子)「いま、関心を持っている音楽はなに?」っていう質問には答えられるものですか?

(菊地成孔)答えられないですね。

(藤井彩子)「全て」っていう感じ?

(菊地成孔)はい。全部聞くんで。

(藤井彩子)その中から、今日は菊地さんにいくつか選曲をしていただいています。まずご紹介、お願いできますか?

(菊地成孔)これはなんていうか、国民的と言うか、世界的なコンテンツだと思うんですけども『機動戦士ガンダム』っていう。まあ、説明する必要もないようなものがあるんですけども。その中のスピンオフっていうんですかね? シリーズの音楽監督をやらせていただきまして。『サンダーボルト』っていうシリーズなんですけど。それのオリジナルサウンドトラックが2枚出てまして。やっぱりアニメっていうのはこの国の国是で。僕がいろいろとコツコツ活動をしてきた中で飛びぬけて……もうケタが3ケタ違うぐらい売れてるものですね。『機動戦士ガンダム サンダーボルト』オリジナルサウンドトラックより、『サンダーボルトのメインテーマ』です。

『サンダーボルト メインテーマ』

(藤井彩子)『機動戦士ガンダム サンダーボルト』のオリジナルサウンドトラックから『サンダーボルト メインテーマ』をお聞きいただいていますが。

(高橋源一郎)しかし、これでいいんですかね?っていう(笑)。

(菊地成孔)まあ、これは順番が逆で。原作に書き込まれているんですよ。原作がすでに音楽劇みたいなっていて。仇敵が出てくるんですね。2人組の。1人はいわゆるオールディーズって言われてる50年代のポップスのファンで、もう1人はジャズのファンなんですね。で、彼らは……彼らだけじゃなくて、多くの戦場にいる人たち。イラクに行った人もそうだし、ベトナムに行った人もみんなそうだけども。音楽を聞いてないとやっていられないんですよね。だから音楽を聞きながらやっていたわけなですが。まあ、未来の戦争でも音楽を聞きながらやっているっていう設定で。で、片方がジャズで、片方がオールディーズポップスで、どっちも作れる人がいないか?っていうので、僕に話が来たみたいな。

(高橋源一郎)なるほどね!

(藤井彩子)なんかでも、こういう曲をメインテーマにするっていうのは、どういう発想からだったんですか?

(菊地成孔)主人公の片割れがドラムをやっているんですよね。それドでラムを叩くシーンがあるんですよ。で、ドラムソロから入るフリージャズ。

(高橋源一郎)これ、フリージャズだもんね。

(菊地成孔)フリージャズです。原作はね、ハードバップなんですよ。で、「ハードバップとオールディーズじゃあどっちもポップすぎるから、ジャズの方をフリージャズにしたらどうですか?」ってそのガンダムの人たちに言ったの。そしたら「フリージャズってなんですか?」っていう話になって。それで「こういうもんですよ」って聞かせたら、「ああ、この方がコントラストが出ていいですね」っていうことで。それでフリージャズになったんですよ。

(藤井彩子)ああ、そういう作り方だったんですね。

(菊地成孔)だからこれ、ドラムから始まったのは主人公が叩いているんですよね。

(高橋源一郎)ちゃんともうストーリーに基づいてるんですね。

(菊地成孔)そうです、そうです。

(藤井彩子)さて、音楽家の菊地さんのことをよく知る方といま、電話がつながっています。この方です。もしもし?

(大友良英)もしもし? おはようございます。

(菊地成孔)フハハハハハハハハッ!

(高橋源一郎)大友さんだ(笑)。おはようございます。

(藤井彩子)おはようございます(笑)。名乗っていただいていいですか?

(大友良英)はい。大友良英でーす(笑)。

(菊地成孔)ああ、そうも。菊地成孔です(笑)。

(大友良英)フフフ、午前中に話すのは初めてだよね?

(菊地成孔)うん、初めてだね(笑)。

(大友良英)20数年の付き合いで(笑)。

(菊地成孔)うん。もう30年近い付き合いですけど、午前中に話すのは初めてですね。

(大友良英)午前中っていうか、朝ね。真夜中はあるけど。

(菊地成孔)真夜中ばかりですよね。基本的に夜の男、夜のミュージシャンなんで(笑)。なんですか? やっぱり今日はNHKと非常にうまくいっている方、先輩からの……。

(大友良英)うるせえな、朝から、もう(笑)。

(菊地成孔)フフフ、NHKの成功者からなにか……(笑)。

(高橋源一郎)大友さんはこの番組のレギュラーみたいな。大友さん。前にね、大友さんに「菊地さんってどんな人?」って聞いたら、「あいつは悪いやつですよ! ワハハハハハッ!」って言っていましたけども(笑)。

(大友良英)そんなこと、言いました?(笑)。

(高橋源一郎)言った、言った!

(大友良英)いや、いい人ですよ。最高ですよ(笑)。

(高橋源一郎)嘘?(笑)。どこが悪いのか、聞こうと思ったんだけど。

悪いやつ・菊地成孔

(大友良英)いやいやいや、悪いですよ、本当に(笑)。もうね、なにが本当かわからない人ですからね(笑)。

(藤井彩子)あの、改めてご本人に聞かせながら言うのは照れくさいかもしれませんが。

(大友良英)はいはい。今度、裏でじっくりと言います。

(藤井彩子)そうですよね(笑)。菊地さんが音楽家としてすごいなって思う点はどんなところですか?

(大友良英)すごいところ……いやいや、すごいですよ。敵わないんですけども。「早い」。あらゆる意味で。それは音も早ければ、やることも早いし、音楽も早いし……なんですけども。早いです。とにかく早い。

(菊地成孔)ああ、早いですね。僕。

(高橋源一郎)急いでいるんですよね、菊地さん。なんか。

(菊地成孔)いやいや、もともと体が早くできているんですよね。

(高橋源一郎)早くできている(笑)。

(大友良英)なんかね、脳みその回転も早いんですよ。俺が返事をしている間に話題がもう3つぐらい先に行っている感じですからね。いつも。

(菊地成孔)そうですね。この間さ、なんか特番を見ていたらさ、大友っちが仕切りでね、いろんな音楽をやられていたんですよ。それで、「そろそろ平成無責任男だ!」みたいな感じでクレイジーキャッツリバイバルみたいなコーナーがあって。

(大友良英)ああ、クレイジー。やった、やった。

(菊地成孔)それで植木等で小松政夫さんが出てきたでしょう? あれは大友っちが決めたの?

(大友良英)そう。全部俺があれを決めたわけじゃないけど、あのクレイジーキャッツに関しては俺が決めた。小松さんでやることも。

(菊地成孔)なるほどね。大変文句があるね。

(一同)フハハハハハハハハッ!

(大友良英)なんだよ?(笑)。

(菊地成孔)やっぱりいま、植木等さんをやるのはさ、小松政夫さんでもいいけどさ、やっぱりモリカケ問題のあの出てくると俳句を読む面白い人。あの人、顔からやることからなにからなにまで植木等そっくりだよね! 残念ながらあの人が平成の植木等っていうことにならないと困っちゃうんで。文化を引っ張る方、オピニオンリーダーですから。大友さんは。

(大友良英)っていうか、もう平成じゃねえけどね(笑)。

(菊地成孔)まあ、そうですけどね。そのへんはNHKを通じて文化を引っ張るオピニオンリーダーとしての自覚を持ってもらいたいっていうね。ただ、モリカケ問題の人を出すわけにもいかないからね。

(大友良英)フフフ、相変わらず……まあいいや(笑)。今度、ゆっくり話そう(笑)。

(菊地成孔)あの人が植木等ですよ、はい。

(藤井彩子)大友さん、ありがとうございました。

(高橋源一郎)ありがとうございました。

(菊地成孔)ありがとうございました。また。

(大友良英)はいはい、どうもどうも。

(藤井彩子)音楽家の大友良英さんでした。電話でのご出演でした。普段、どんなことを話してらっしゃるんですか?

(菊地成孔)いまみたいな感じですね。

(藤井彩子)いまみたいな感じ(笑)。そうなんですか?

(高橋源一郎)長い付き合いなんですよね?

(菊地成孔)相当長いですよ。彼も僕もまだ全くネームバリューがない頃から。

(高橋源一郎)どこが気が合ったんですか?

(菊地成孔)全く正反対なんで。

(高橋源一郎)ですよね。大友さん、ゆっくりしてますもんね。

(菊地成孔)いい意味でね。

(高橋源一郎)シャイだし、いい人だし。

(菊地成孔)ものすごい善人ですよ。とんでもない善人なんで。まあ、とんでもない善人が持っている悪っていうのもね(笑)。

(高橋源一郎)フフフ、そこがあるね。まだ聞いていると思うけども(笑)。

(藤井彩子)はい(笑)。

<書き起こしおわり>

能町みね子 トランプ大統領・大相撲観戦 マス席確保問題を語る

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能町みね子さんがTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』に出演。来日するトランプ大統領が大相撲夏場所千秋楽を観戦する際、正面マス席を全て確保したと言われている件について話していました。

平成三十一年(2019年) 大相撲力士名鑑

(能町みね子)まあ、相撲でもう1個、いま気になっているのはトランプ大統領。

(土屋伸之)そうですね。千秋楽を観戦するということで。

(塙宣之)上の方で見てほしいですよね。

(能町みね子)そうなんですよ。マス席だとしたら、普通に見てくれればいいんですけど。フランスの昔の大統領のシラクさんなんかはたしか、普通にマス席で見ていたんですよ。本当に相撲が好きな方で。

(土屋伸之)「普通に見る」っていうのはどういうことですか?

(能町みね子)周りを全部SPで囲むとかではなく。まあ、わからないですけどね。もしかしたら多少はあったのかもしれないけど。

(土屋伸之)シラク大統領はそのへんはあんまり派手には……?

(能町みね子)そんなに派手に警護したりっていうのはおおっぴらにはなかったんですけども。なんかトランプ大統領に関しては正面席を全部買いきったというような情報も出てきていて。

(塙宣之)千秋楽だよ?

(能町みね子)その「全部」の意味がわかんないんですよ。

(土屋伸之)どれぐらいの人数分ですか?

(能町みね子)そのマス席の1/4にあたるので。どのぐらいなのかな?

(塙宣之)3、40席ぐらいありますよ。

(能町みね子)いや、3、40なんてもんじゃないですね。本当に文字通りの全部だとしたら何百とかじゃないですか。

(塙宣之)ちょっと待ってくれよ! ただでさえチケットが入らないんだからさ。

(能町みね子)それが果たして本当なのか?っていうのがまず信じられなくて。本当にやったとしたら、トランプさんは最後の3つぐらいしか取組を見ないっていう話なので。そもそも。

(土屋伸之)フフフ、じゃあ30分ぐらい?

(能町みね子)そうですね。

(塙宣之)おいおいおい! 朝の8時半から来いよ、トランプ!

(能町みね子)8時半からはさすがに……(笑)。

(塙宣之)AbemaTVでトランプしか映ってないみたいな(笑)。

(土屋伸之)最初からトランプさんが1人で見ていたらすごいよ(笑)。

(能町みね子)まあそこまでやってくれたら認めます(笑)。

(土屋伸之)「そんな好きだったんだ!」ってね(笑)。

(能町みね子)それぐらい好きなら認めます(笑)。

(土屋伸之)それはすごいけどね。

(能町みね子)でも、最後の3番ぐらいしか見ないっていう話だし。で、本当に1/4を空席にするのかとか。そういう話をしていたら、AV男優のしみけんさんっていう方がいて。私とも交友があるんですけど、しみけんさんが「千秋楽の正面マス席を持っている」って言うんですよ。

(土屋伸之)えっ? すでに持っている人がいる?

マス席を持っているしみけん

(能町みね子)持っているんですよ。これはどういうことなのか?っていうのが本当に私、わかんなくて。そのスポーツ紙の情報がそもそも間違っているのか、しみけんさんが持っているチケットを強奪されるのか……(笑)。

(塙宣之)フハハハハハハハハッ!

(土屋伸之)1人1人のところまで行くの? シークレットサービスが?(笑)。

(能町みね子)「あなた、ダメです」って。なんかお金とか渡されて(笑)。

(土屋伸之)それはそれですごいな(笑)。

(能町みね子)まあ、そういう風になるのかはわからないですけど。ちょっと千秋楽になるまで私も様子を見守りたいなと。

(塙宣之)まあ、しみけんがSPっていう可能性もありますからね(笑)。

(能町みね子)ああ、しみけんさんが実は(笑)。まあ、結構鍛えているし強いですからね。守れるかもしれない(笑)。

(土屋伸之)いい体、してるからね(笑)。

(能町みね子)まあ、そこはわかんないんですけども。ちょっと謎ですね。

(土屋伸之)どうなるか、かなり注目はされていますね。

(能町みね子)でもちょっと協会としてはそこまでやらないでほしいっていうのが本音で。めちゃくちゃなことはちゃんと断ってほしいですね。

<書き起こしおわり>

菊地成孔と高橋源一郎 ボーカルを語る

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菊地成孔さんがNHKラジオ第一『すっぴん!』にゲスト出演。高橋源一郎さんとボーカル、歌をうたうことについて話していました。

(藤井彩子)お送りしているのはFINAL SPANK HAPPYで『エイリアン・セックスフレンド』です。

(高橋源一郎)いやー、NHKの午前中にふさわしい曲。素敵ですね。あの、これはデュオで小田朋美さんですよね?

(菊地成孔)そうですね。ODですね。

(高橋源一郎)そうそう。これも聞きたいことがあって。ぺぺでも菊地さん、歌ってらっしゃるんですよね。で、結構いろいろと歌っていて。もちろんジャズミュージシャンで楽器を弾く人で歌う人は昔からサッチモとか、チェット・ベイカーとかいるんですけども。まあ、ひとつは「なぜ?」ってういのと、たとえばさっき言ったサッチモとかチェット・ベイカーって声と楽器ってなんか同じ音じゃないですか。

(菊地成孔)ああ、そうですね。

(高橋源一郎)要するに簡単に言うと、どっちも持ち替えているような感じ。で、菊地さんの場合はどうなんですかね?っていう。あの人たちはつまり、楽器の延長で。そういう人はいますよね。トランペットやサックスの代わりに喉を吹いているみたいな。菊地さんはどうなんですか? ものすごく歌っているでしょう?

(菊地成孔)そうですね。いっぱい歌っていますけども。

(藤井彩子)声とか歌っていう表現方法の位置づけってどうですか?

(菊地成孔)そうですね。いや、特にそんなにね、歌も昔から好きだし、サックスも好きだし。どっちもスキルっていう意味ではそこそこなんで。どっちもやろうかなって。

(高橋源一郎)自然にやっている?

(菊地成孔)そうですね。まあ、好きでやっているっていうのがいちばん大きいですね。歌いたいし、吹きたいんだっていうような感じですかね。

(高橋源一郎)歌うのは好き?

(菊地成孔)歌うの、好きですよ。

(高橋源一郎)ですよね(笑)。すごく楽しそうに。でも、あと菊地さんは本当に何でもやるんで。たとえばジャズのクラシックっていうか、そういうのもやるじゃないですか。スタンダードみたいな。この前、デューク・エリントンの『Fancy』かな? ああいうのもライブではやるんですか?

(菊地成孔)ライブでは……最近はあまりジャズのスタンダードはやらない。まあ、やる時もありますけども。はい。

(高橋源一郎)じゃあボーカルは好きで歌ってるっていう?

(菊地成孔)そうですね。まあ、あまりにも雑駁な言い方ですけども。誰かに強要されて歌ってるんじゃないので。好きで歌ってるっていう以外にないですけどもね。ただ、なんて言ったらいいのかな? 僕くらいのスキルと僕くらいのアティテュードで歌っているっていうことを伝えたいっていうのが、もうちょっと立派な言い方ですよね。もう歌わなきゃ死んじゃうんだ!っていう人もいるし、ものすごいその人の声を聞いただけで震えて慟哭して泣いてしまうとかいう力を持ってる、なんか歌の子供みたいな人もいると思うんですよ。歌っていうのはそういう力を持ってるものだし。たけど一方で、簡単に言うと「ヘタウマ」なんだけど。さっき言った僕らの世代の人って、みんな結局ヘタウマなんですよ。

菊地成孔と高橋源一郎 同世代の人々を語る
菊地成孔さんがNHKラジオ第一『すっぴん!』にゲスト出演。高橋源一郎さんと同世代の人々について、そして文筆家と音楽家の両立について話していました。

(高橋源一郎)そうなんですか?

(菊地成孔)うん。ウマウマじゃないですね。ヘタウマなんで。あの下手くそだったり不器用だったりすることにとても価値があるんだっていうことを伝え続けていきたいなと思っているんですよね。

(高橋源一郎)そうですよね。菊地さん、変な言い方だけど、「味わいがある」っていうか。菊地さんじゃなきゃいけないんだけども、特にすごい超絶的技巧があるわけではない。でも、サックスの方はめちゃくちゃ上手いじゃないですか。

(菊地成孔)まあ、そんな自分で「私、めちゃくちゃ上手いです」って言うのもなんですけども。そこそこですよ。(BGMを聞いて)ああ、これはNHKさんで1回だけやらせてもらった『チェイス~国税査察官~』かな? その主題歌ですね。『Regression 退行』『Regression 退行』っていう曲ですね。

(高橋源一郎)ああ、これは主題歌だったんだ。

(菊地成孔)これ、主題歌ですね。エンディングテーマっていうか。

ペペ・トルメント・アスカラール『Regression 退行』

(藤井彩子)菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールで『Regression 退行』を聞いていただいております。まさに「背徳」っていう匂いのする曲だなといつも思いながら聞いております。

(高橋源一郎)全部そうですけどね(笑)。

<書き起こしおわり>

菊地成孔と高橋源一郎「教えること」を語る

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菊地成孔さんがNHKラジオ第一『すっぴん!』にゲスト出演。高橋源一郎さんと教えることについて話していました。

(藤井彩子)菊地さんを語る上での重要なキーワード、2つ目にまいりましょう。こちらです。

(高橋源一郎)「先生」。

(藤井彩子)教えていらっしゃるという立場についてお話をうかがいたいなと思います。

(高橋源一郎)これがすごくて。本当にいろんなところで、実際に講師とか……。

(菊地成孔)全部非常勤ですけどね。

(藤井彩子)たとえば東京大学、東京藝術大学、国立音楽大学などで非常勤講師をなさっていました。

(菊地成孔)慶応もやりましたね。

(高橋源一郎)あと、もうひとつ。私塾みたいに。いま、募集をされていますよね。だって、そもそもものすごい忙しいでしょう?

(菊地成孔)そう、ですね……まあでも、そこそこですよ。

(高橋源一郎)でも、僕も先生をやったりしているんでわかるんですけども。大変じゃないですか? 読んでいたら、たとえばサックスなんかも個人教授とか……もうされていないんですか?

(菊地成孔)個人はやっていないですね。

(高橋源一郎)でも、最初は個人もされていたでしょう?

(菊地成孔)いちばん最初ね。はい。

(高橋源一郎)教えるのが、好き?

(菊地成孔)はい。教えるのは好きですね。

(高橋源一郎)だからそこがね、僕は菊地さんのすごいところで。いまもずっとされている……あ、時間がなくなってきました?

(藤井彩子)はい。このお話は後半で続きをお聞きしたいと思います。

(菊地成孔)フフフ、わかりました(笑)。

(中略)

(藤井彩子)さあ、「先生」というキーワードで前半からうかがっているんですけども。教えるということもお好きでしょう? でなければ、あんなにできないと思うんですよね。

(高橋源一郎)僕、実は「ゼロからの音楽文法」っていうのを……。

(菊地成孔)ああ、それは有料のブログマガジンじゃないですか。

(高橋源一郎)それを購入してるんですけども。僕ね、音楽ファンですけど、聞くだけなんですね。で、もちろん音楽理論とかわからないんですけども。ものすごく丁寧に……本当に何にも知らない人にも。

(菊地成孔)はい。全く何も知らないっていう人です。

(高橋源一郎)いや、僕は本当に嬉しいんですけども、その情熱はどこから来るんだろう?っていう。

「音楽を教える」ということ

(菊地成孔)情熱……そうですね。ちなみに、聞いて誤解する方もいるかと思いますけども、一般大学は僕、いま全て辞めているんで。いまだに「東大の先生をやってる人だ」とか思ってる人、いるんですよ。Wikipedia時代だから、そう書いてあっても辞め時は書いてないじゃないですか。だから一般大学はもうとうの昔に全部辞めていて。私塾といま言ったブロマガのコンテンツだけでやってますけど。すごく簡単に言うと、音楽はたとえばスポーツ見る時にルールがあるじゃないですか。

僕なんか、たとえば拳闘。ボクシングが大好きで、細い動きもわかるわけですよ。「いまの右フックがヤバかった」とかって。そうするとスロー再生をされて「やっぱりな!」とか。で、その一方で僕はアメリカンフットボールとか全くわかんないんですよ。それ以前にサッカーが全くわからないので。「ワーッ!」って合戦みたいなね。ただ「ワーッ!」って人が動いているようにしか見えないの。

だけど、細かいところを見ているわけじゃないですか。「いま、バスが通った」とか。だからああいう聞き方……ああいう楽しみ方を音楽は全くしないで、完全につまり、魔法の領域っていうか。ルールを知らなくても楽しいわけですよ。

(藤井彩子)「いいよね」っていう感じだけで。

(菊地成孔)そうそう。相撲なんかもなにがなんだかわからなくても、見たら楽しいわけじゃないですか。ボクシングも全くわからなくても、行ったら興奮するし。サッカーもたぶんワールドカップみたいなのだったら、ルールを何も知らなくたってめちゃくちゃすごいっていうか。で、音楽はそこで固まっちゃってるんですよね。ルール知ってて「ここがね……」っていうところで鑑賞するっていうことが音楽にはないので。定着したらいいなとかっていう風に何十年か前に考えたんですよね。

(高橋源一郎)知ったらもっと楽しいよね。何事もね。

(菊地成孔)知ったら失うこともありますけど、知識や教養はなんでもそうで。知らないうちが華だっていうこともありますけど。料理なんかね、レシピがわかんなくて彼女が作ってくれたものがなんだか知らないけど美味いっていうのがいちばんいいわけで。自分が作る側に回っちゃうと、うるさ型になると地獄が待っているわけですけども。でもまあ、なんでも得るものもあるので。そうですね。

<書き起こしおわり>


菊地成孔と高橋源一郎「文章を書くこと」を語る

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菊地成孔さんがNHKラジオ第一『すっぴん!』にゲスト出演。高橋源一郎さんと文章を書くことについて話していました。

(藤井彩子)ありがとうございます。では、最後のキーワード。文筆家としてのお話もうかがっていきたいと思います。「いっぱい書いてますよね」っていう話を先ほどからしてるんですけれども。

(高橋源一郎)本当に、これはもう菊地さん、素晴らしい文筆家なんですけど。

(菊地成孔)恐縮です(笑)。

(高橋源一郎)いやいや、これはお世辞ではなくて。でも、思ったんだけどよく「文体」って言うじゃないですか。で、文体って実はもう使わないんですよね。そういう言葉は。いまは「ボイス」って言うんですね。「声」。つまり、「この人にはこういう声がある」って。

(藤井彩子)もう「文体」っていう言い方はしないんだ。

(高橋源一郎)もうそれはある意味古いっていうか。それは形……形式だから。でも、声っていうのはまさに生きて動いている。その菊地さんのボイスが、これは音楽と一緒ですよね。この声って。

(菊地成孔)そうですね。僕は基本的には、こういう風に言うとなんか持って回った言い方ですけども。全部……「いっぱいやっている、あなたはいろんなことをしている」って言われるんだけど、1個のことしかしてなくて。全部、音楽のことをやってるんですよ。全てが。

(高橋源一郎)それが菊地さんのボイスだよね。

(菊地成孔)そうですね。

(藤井彩子)その文章を書くことも音楽の延長線上にあるっていうことですか?

(菊地成孔)そうですね。僕は文章修行をしたことはないし、文筆家になりたくてなったわけじゃなくて。自分のライブのフライヤーにちょっとなんか書き添えるたりすると気が利いているじゃないですか。それでずっとネットに書いてたら、なんかある日、小学館の人が現れて「本にしないか?」って言われて。「嘘でしょう? これはなんかの詐欺だ」って思って。

(高橋源一郎)フフフ、それが『スペインの宇宙食』。

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(菊地成孔)それが1冊目のエッセイ集で。その後もやっていますけど、音楽と切り離されてなにか物を書いているという意思が全くなくてですね。しゃべってることも音楽と一緒ですし。

(藤井彩子)全て音楽と関わりのあることっていうことなんですね。で、そのご担当だった『粋な夜電波』では構成も書いてらっしゃいましたし、名物の前口上。この番組では一部紹介させていただきました。

(高橋源一郎)そう。すいません。申し訳ございませんが。

(藤井彩子)今日はなんと、夜電波ならぬ朝電波をやっていただけるとうかがっております。

(菊地成孔)まあ「やっていただける」っていうか……(笑)。

(藤井彩子)やっていただけるんですよね?

(高橋源一郎)ですよね?

(菊地成孔)NHKの圧力に負けて……(笑)。

(藤井彩子)フフフ、ごめんなさい。すいません(笑)。

(高橋源一郎)もうこれをやっていただくために来ていただいたようなものなので。

(藤井彩子)では、お願いします。

(菊地成孔)ああ、もうこれは始まるんですか?

(藤井彩子)これはいつかの放送の再現っていうことになるんでしょうか?

(菊地成孔)そうですね。最初はね、「書き下ろせ」っていう話が来たんで、「もう番組は終わったので、おろせません」っていう話で。

(高橋源一郎)フフフ、ですよね(笑)。

(藤井彩子)ちなみに、いつのものを?

(菊地成孔)2016年ですから、もう相当前ですね。3年前の10月14日のものです。

(藤井彩子)では、お願いします。

菊地成孔『粋な夜電波』前口上

(菊地成孔)もし、あなたが棘を抜きたいなら、1人でソファーに腰掛けて、棘が刺さっている場所を探し、むしろこれからの飲み物であるシャンパンのオンザロックでやって来る秋に、自律神経を多少翻弄されながら。もし、あなたに恋の記憶がおありなら、思い出したくない、あるいは思い出すがはやめられない、そいつまでをも持ち出し、翻弄された自律神経との感覚的類似。棘を探す冷静な視力。シャンパンに氷を入れる手つき。お気に入りのソファーの香りを嗅ぐ。

あらゆる傷、あらゆる性衝動。動物の力、人間の力、神の力、シャンパンと氷の力。つまりは夜のあなたの持ちうる能力を全て使って棘が刺さっている位置をまんまと見つけ、それを抜き、襲ってくるのは快楽そのものとしか言いようのない小さな一瞬の痛み。異物が体内から消え去った安心感。そして安心感というものが必ず生み出す寂しさ。その後、やってくるのが最大の恵み、音楽の始まりであります。本邦唯一のフリースタイルラジオの時間にようこそいらっしゃいました。

ただいまおかけになっている場所が特等席となります。招待状は人生という手厳しい官僚から毎週お送りさせていただいております。というわけで東京は港区赤坂、力道山刺されたる町よりTBSラジオがお届けしております赤坂ニューラテンクォーター公式認定番組『菊地成孔の粋な夜電波』シーズン12。本日のオープニングテーマ曲は今夜のゲストに敬意を表し、サルサという音楽の曾祖父であるキューバップ。

その覇者の1人、チコ・ファレリによるキューバップ版『男と女』。1967年の録音であります。そうそう私、さまよえるジャズミュージシャン、菊地成孔と申します。お見知りおきを。深夜、そして秋の到来というスローモーションにも似た変化を音楽と共に小1時間ばかりごゆっくり堪能ください。それは来るべき1960年代の東京に向けた大人の夜の世界。泰然自若、余裕綽々とまいりましょう。

(一同)(拍手)

(高橋源一郎)いやー、最高ですね。

(藤井彩子)ありがとうございます! 本当にありがとうございます!

(高橋源一郎)正直言って、今日はもうずっと菊地さん1人でしゃべってもらおうっていう(笑)。いやー、でもラジオ、いいですね。

(菊地成孔)そうですね。まあ、打ち切りになったんでね(笑)。クビを切られましたんで。

(藤井彩子)ラジオを聞いてらした方からメッセージが来ております。埼玉県の男性の方。「菊地さん、おはようございます。『悲しみよ、こんにちは。そして武器よさらば』。今日は菊地さんがゲストと聞き、楽しみにしています。菊地さんの赤坂での最後のメッセージ、『どうか音楽を聞き続けてください』。それを受けて僕はいろいろな音楽を聞くようになりました。そしたら喪失とケミストリーを起こして、ちょっと強くなった気がします。今日は仕事で生放送は聞けないから、夜に冷やしたシャルドネでもやりながら楽しみたいと思っています」。

菊地成孔『粋な夜電波』最後の言葉と選曲・書き起こし
TBSラジオ『粋な夜電波』最終回、菊地成孔さんの最後の言葉と選曲の書き起こしです。

(菊地成孔)ああ、素晴らしいですね。ありがとうございます。

(高橋源一郎)やっぱり菊地さんの音楽もそうなんですけど、ラジオを聞いてもすごく音楽っていいですね。あ、すごいあまりにも当たり前の感想なんですけども。

(菊地成孔)ああ、音楽もう最高ですね。

(高橋源一郎)これ、たしか『スペインの宇宙食』の中に……もしかしたら他の本かもしれないんですけども。シュバイツァーの話を書いてありましたよね? アルバート・シュバイツァーはアフリカの奥で当時……。

(菊地成孔)シュバイツァー自身は敬虔なキリスト教徒で、オルガニストでもありましたし。なにせ、オルガン作る作り手でもあったんですね。

(高橋源一郎)それで、そのセッションをした写真が。

(菊地成孔)ランバネっていうところにシュバイツァーが行ったんですけど、そこでオルガンを作ったんですよ。自分用の。で、毎日教会音楽をオルガンで弾いていると、子供が集まってきて。それで太鼓で合わせてセッションしていたんですね。その写真が残ってるんですよ。

(高橋源一郎)でも、それはもしかしたらもうひとつのジャズみたいなのの誕生の可能性があったかもしれない。

(菊地成孔)まあ、ジャズはアフリカから合衆国につれてこられた人が作ったもので。まあシュバイツァー、ヨーロッパ人がアフリカに行ってヨーロッパ音楽とアフリカ音楽が接した瞬間っていうのがそのシュバイツァーのほんのちっちゃい瞬間で。まあ、そこは本の中の見立てとして、「ジャズの死んじゃった双子の片割れだ」という言い方をしてるわけですけども。

(高橋源一郎)かっこいいですよね。

(菊地成孔)まあ、なんか格好をつけてるわけですよね(笑)。

(藤井彩子)フフフ、お話が尽きませんが、そろそろお別れの時間が迫ってきております。菊地さんに選んでもらった曲でお別れしたいと思いますが、どんな曲を最後にお届けしましょうか?

(菊地成孔)『京マチ子の夜』という曲を作りました。『南米のエリザベス・テイラー』というアルバムに入っております。それでお別れをしたいと思います。どうもありがとうございました。

(藤井彩子)ぜひまたおいでください。今日はありがとうございました。今日のゲストは音楽家で文筆家の菊地成孔さんでした。ありがとうございました。

(高橋源一郎)どうもありがとうございました。

(菊地成孔)ありがとうございました。

菊地成孔『京マチ子の夜』

<書き起こしおわり>

PUNPEE in-d『On My Way』を紹介する

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PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中でin-dさんの新作EP『indoor』から『On My Way』を紹介していました。

(PUNPEE)お送りしたのはin-d氏で『On My Way』でした。昨日、ミュージックビデオが上がったばっかりのこの曲はですね、日比谷通りや東京タワーの辺りを歩くin-dくんを見ることができる、夜の街を流すには最適なビデオとなっております。

in-d『On My Way』

EP『indoor』を2019年5月17日、今日から配信が開始されているということなのでチェックしてみてはと思います。BIM、VaVaちゃん、Heiyuuの昔からの友達、クリエイティブ・ドラッグストア、THE OTOGIBANASHI’Sよりin-d氏のソロの新作をお送りしました。

はい。というわけで先週に引き続きカレー屋まーくんを今回もお呼びしてお送りしようと思ってるんですけど、その前にメッセージを何通か。埼玉県の方。「PUNPEEさん、こんばんは。私は40代半ばの主婦です。田島貴男さんが好きで『グッディガール』で初めてP氏のことを知ってからファンになってしまいました。こんなおばさんのにわかファンのことをPUNPEEさんはどう思われますか?(笑)。

PUNPEEさんの音楽がいままで私が勝手に決めつけていたヒップホップというものと全然違ってかっこよくて優しく切なく、聞いていると落ち着きます。いまでは田島さんのアルバムと交互に聞いております。5月4日のVIVA LA ROCKも行き、田島氏との共演が見られて夢のようなステージでした。『Renaissance』が好きです。素敵でした。私にPUNPEEさんを知るきっかけをくれた田島さんに本当に感謝しております。田島さんはことあるごとに嬉しそうにPUNPEEくんのことを語っております。ぜひまた2人で作品を作っていただきたいと思ってます」。

ありがとうございます。いや、年齢とか全然、すげー気にせずにありがたいっていう感じですね。若い人とか何歳でも……結構上は60歳の人とかもいるし。運良くフィット出来たっていうことで、これからも聞いていただけたらと。あと、田島さんに感謝っていう感じで。あんまり、そうっすね。いろんな人が聞いて、いろんな楽しみ方をしたらいいんじゃないでしょうか。自分も「えっ、こんなおっさんが聞くような音楽を聞いてんの?」って言われた時とかももちろんあったし。でも、若い人たちの元気のある音楽も好きだし。

何かそれぞれのフィルターでいろいろ聞き分けたりとかしたりとかして楽しんでるんで。なんか楽しむ手段は何歳でもあるのではないでしょうか。自由なんじゃないかと思います。ありがとうございます。ステッカーをお送りしておきます。

<書き起こしおわり>

PUNPEEとカレー屋まーくん 奇書『あなたの知らないスパイスの世界』を語る

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カレー屋まーくんさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』にゲスト出演。PUNPEEさんと著書『カレー屋まーくんのあなたの知らないスパイスの世界』について話していました。

(PUNPEE)引き続き『SOFA KING FRIDAY』、お送りしております。カレー屋まーくんをゲストに今回は……。

(カレー屋まーくん)いっちゃってるね。

(PUNPEE)いっちゃってる感じなんですけども。まーくんが今度出す本、奇書『カレー屋まーくんのあなたの知らないスパイスの世界』なんですけども。言ったら最初はクラウドファンディングでCAMPFIREで支援してくださったに送られると思うんですけども。その後、普通に書店でも売るっていうことですよね?

(カレー屋まーくん)書店に行くためにお金を集めて……っていうのもあるから。

(PUNPEE)6月ぐらい?

(カレー屋まーくん)そうだね。6月頭ぐらいに行くような感じで。うん。

(PUNPEE)読んだんですけど、まあまーくん流の皮肉たっぷりの(笑)。

(カレー屋まーくん)うんうん。ねえ。本当に売れないと困るし、みんなに見てもらいたいっていうのもあるけど。「こんなの売れたらマズいな」っていう気持ちもあったりとかして。「だったらそんな安パイのものを作ってどうするんだ?」っていう自問自答を……。

(PUNPEE)だから、もう全部自分らしく行こうっていうところ?

(カレー屋まーくん)うん。ダメなんだけど、全部をグレーにしてやろうみたいな?

(PUNPEE)フハハハハハハハハッ! だって俺、レシピを見ていたら材料のところにいろいろと書いてあるじゃないですか。星のマークがあって。「これはなかったらごまかせ」っていうことで。「あれっ?」って。俺、一瞬それを作ろうと思ったんですけども(笑)。

(カレー屋まーくん)フフフ(笑)。

(PUNPEE)「どうしたらいいんだろう? これは他のものを持ってきた方がいいのか、それとも諦めるべきなのか?」って。

(カレー屋まーくん)だってさ、言うならば、あんまり言っちゃいけないけど店をやっている時だってさ、「あ、ヤベえ。これがねえ。どうしよう?」って。なんか代わりのものを入れてごかましたりとか俺はしているのね。

(PUNPEE)まあでも、それも言ったらその人の味になるから。

(カレー屋まーくん)まあ、そう。「これがなくても食べれるよ」っていうものは、そういう料理とかスタンス、全部含めてがんばったり、スピッたりしない。「ちゃんとしない」っていうのは常に……ちゃんとしなきゃいけないんだけど、ちゃんとしないのも許そうよっていうのをすごい自分の中で持っているから。まあ、無ければ無いでいいんじゃないの?っていうのを含んでおきたい気持ちはあるよね。

(PUNPEE)うんうん。じゃあもしそれが見つからなくても、全然成立はするっていう?

(カレー屋まーくん)ああ、成立するようにはしてある。

(PUNPEE)そう。で、まーくんのカレーを結構何回かご馳走になったりとか、もらったりもしているんだけど、やっぱりすごく美味しくて。言ったらこの前、プレゼントでもらったピクルスも……。

(カレー屋まーくん)チキンピクルスね。

(PUNPEE)それのレシピは書いてないんですか?

(カレー屋まーくん)そうそう。あれさ、あれをいつかレトルトとかさ、レシピを売ったりとかして。それで娘を大学に入れたいから。

(PUNPEE)フハハハハハハハハッ! なるほど(笑)。

(カレー屋まーくん)全部を出そうと思っていたんだけど、「いや、これを出すのはマズいんじゃないか?」っていうか、「これは俺の利権、全部持っていかれちゃうな」って。

(PUNPEE)そうか。たしかに作り方もわかっちゃう。

レシピを教えても作れない「技術」

(カレー屋まーくん)あとね、レシピを教えても作れない「技術」っていうのがいろいろあったりして。パッと鍋の外側を触って中が何度になっているかとかは何年も料理を作っていないとわかんない感覚だったりとか。

(PUNPEE)でもなんとなく、そのレシピ通りに作った形にはなるっていうか。

(カレー屋まーくん)形にはなるし、一応俺の作っている通りには書いてあるからね。

(PUNPEE)なるほど。そこでのいろんな工程はある。

(カレー屋まーくん)まあレシピ通りにやっても、いつも作ってもいつも違う味になって。それを出せるところまで戻す技術っていうのが実は重要だったりするから。

(PUNPEE)なるほど。ビートメイクも一緒かもしれないですね。その、機材を同じものを使ったり、ドラムの種類とか同じのを使っても、結局最終的にはその人から出るっていう……。

(カレー屋まーくん)そうそう。結局、同じにはならないじゃん?

(PUNPEE)形にはなるけど、言ったら最終的にはその人の色になるっていう。

(カレー屋まーくん)だから「トマトを1個使う」って言ってもさ、冬のトマトと夏のトマト、柔らかくなったトマトとでは味が違うわけじゃん? で、その調節。変わったやつをじゃあどうやって目標とするところに戻すのか?っていうのが技術だから。それは本では教えられないからさ。まあ、そういうことを言われたら「じゃあ、買うのはやめようかな?」ってなっちゃうんだけども。まずは読んで実際に作ってからだから。まあ、わかないとどうしようもならないよっていう話で。

(PUNPEE)はいはい。たしかに、まーくん流のレシピとさらに、なんだろう? オリジナルカレーをどこから作っていくのかっていうのも載っていたので。すごいなんかおつまみ……言ったらカレーの本体だけじゃなくて、カレーに添えるおつまみのレシピとかも書いてあったから。

(カレー屋まーくん)なんか1個1個のスパイスの説明、使い方を覚えるにはカレーよりもそのスパイスを使った料理を覚えた方がその特性を知ることができるから。今回、カレーのレシピはそんなに載っていなくて、その1種類1種類のスパイスを使った料理のレシピを基本的には載せているのね。

(PUNPEE)なるほど。じゃあ、ここでまーくんのその本の中に載っているカレーを作る時に気分を高めてくれる1曲として、INVADERで『ディスコ・スーダラ節』をお聞きください。どうぞ。

INVADER『ディスコ・スーダラ節』

<書き起こしおわり>

PUNPEEとカレー屋まーくん アナログDJプレイの魅力を語る

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カレー屋まーくんさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』にゲスト出演。PUNPEEさんとアナログオンリーのDJプレイの魅力について話していました。

(PUNPEE)まーくんと言えばDJ BAJA名義だったりDJカレー屋まーくんっていう名前でDJもやっているんですけども。常にアナログ、レコードでやるイメージが自分の中ではだいぶ前からあるんですけども。いまもアナログオンリーでやっている?

(カレー屋まーくん)うん。ずっとそう。CDとデータとアナログの違いって、CDとデータでは機材トラブルとかミスがあった時ってかっこ悪いの。でも、アナログの針飛びってかっこよくなる可能性があるの。

(PUNPEE)フハハハハハハハハッ! わかるわかる(笑)。でも、物理的っすね。音飛びですからね。

(カレー屋まーくん)うん。針飛びはさ、もとに戻っちゃうじゃん? でも、あれはCDJの飛び方とかデータで機材が止まった時にはもう無理なんだよね。あれはヒップホップならではなんだよ。ヒップホップのDJっていうのはフィジカルな感じを伝えるのが他のジャンルに比べてすごく有効であって。それはスクラッチであったりするんだけども。それを失ってしまったのがヒップホップの本質がだんだん変わってきて。俺はそこが魅力的に感じなかったんだよね。

(PUNPEE)なるほど。

(カレー屋まーくん)そこでヒップホップをかけるのをやめちゃったの。掘るのをやめて、ハウスのフィジカルな……ジョー・クラウゼルとかに移っていったんだよね。だから俺、ルッキン・フォー・パーフェクト・ビーツとして他のテクノとかのパーフェクト・ビーツを探しているんだけども。DJとしては肉感的なフィジカルな感じを失わないようにするにはどうすればいいのか?っていうのをずっと持っているの。

(PUNPEE)だからずっといまもアナログでやっている?

(カレー屋まーくん)そうそう。俺は音楽として解釈するのはアナログの盤になったものだけにしているの。もちろんそうじゃないのは知っているし、それは音楽性としては不都合なんだけども、それよりも広げてもカバーをしきれないし。それではかなえきれないから、アナログがあるものだけで。でも、ないけどどうしてもかけたいものは自分で……だから自分でプレスしているの。

(PUNPEE)ダブプレートにしてかけている。

(カレー屋まーくん)そうそう。人には強制しないけど、みんなは見ながら踊っているのが現実的でさ。この息遣い……スクラッチってデータでスクラッチする時とアナログの違いってさ、スクラッチの音のデカさが変わるじゃん?

(PUNPEE)全然違うっすね。

(カレー屋まーくん)だから質感的にやっぱり伝わるわけよ。

(PUNPEE)ああー。スクラッチで結構出ますよね。かけているだけとかじゃなくて。スクラッチでやっぱりデジタル感とフィジカルなぶつけた感じっていうのは違いがでますよね。それはたしかに。

(カレー屋まーくん)そう。だから俺がロータリーフェイダーでスクラッチをするっていうのは、そこの肉感的な……「上手いスクラッチを見せたい」っていうんじゃなくて、「呼吸を伝えるから、お前たちはそれを感じて!」って。リンクをさせるための道具がスクラッチ。だから、ロータリーで上手いスクラッチができなくてもスクラッチはするし。それを伝えるためにはデータよりもアナログの方が息遣いが伝わるからアナログを使うし。

(PUNPEE)ああ、なるほど。そういうのもあったんですね。

(カレー屋まーくん)「音がいい」とかじゃない。音がいいのは、テクノなんかはデジタルで作ったデータをアナログに歪めているから音がいいこともあるけど、悪くなることもあるから。まあ、アナログが全てとは俺は言わないんだけども。でも、音が悪くなったとしても、人を感動させるのはフィジカルな呼吸の伝え方だからアナログは捨てないという。

(PUNPEE)なるほど。

フィジカルな呼吸が伝わる

(カレー屋まーくん)レコードをこうやって選んでいる時の後ろ姿から出るオーラもフロアに影響すると思う。グランドマスター・フラッシュは音が止まってスポットライトがブースに当たって。音は止まっていて、レコードバッグを選んでいるのをみんな見て「フゥーッ!」とかって言っているわけ。あれが究極なんだけど。

(PUNPEE)フハハハハハハハハッ! なるほど。

(カレー屋まーくん)ヒップホップがやれる究極の空気の作り方っていうのはレコードのおかげで。パソコンみたいにこうやっていて、スポットライトが当たったらどんなレジェンドでも「フゥーッ!」とは言われないはずだよね。グランドマスター・フラッシュが後ろ姿でこうやって選んでいてさ、「フゥーッ!」ってなるなんて。だって、音が止まっているんだぜ?

(PUNPEE)でも、なるじゃないですか。

(カレー屋まーくん)それがヒップホップの本質のひとつなんだよね。便利とか、どうでもいいじゃんみたいな。不便さを愛でるジャンルじゃなかったの?っていう。

(PUNPEE)なるほど。うん。たしかにそうかもしれない。それも理由としてはひとつありますね。そんなまーくん流のアナログ・フィジカル理論なわけですが。ここで1曲。

(カレー屋まーくん)メロウで男性ボーカルのいい曲なんだけど。この曲は突然変なタイミングで裏声で歌い始めたりとかするのね。明らかにこれ、女の子に歌わすバースだったんじゃないか? みたいなバースがあって。で、サビを歌い上げた後にすごい気持ちいいキーボードが入っているんだけど。本当だったらもう1分ぐらいそのキーボードソロをやってほしいぐらいの感じなのに、中途半端なところでオマーが「Oh♪」って歌い始めちゃって。また変なタイミングで終わるのよ。

(PUNPEE)はいはい。

(カレー屋まーくん)俺、こういう曲の作りって変だなって思ってちょっと考えたんだけど。このタイミングってアシッドジャズがすごい流行っていたタイミングで。その時の最初の方の曲なんだけど。お金が使えて「レコードとかアルバム出せるから、みんな曲を作ろうぜ!」ってスタジオに集めたんだけど、みんな飲みすぎたり約束忘れたりとかして。それですごいいい声の色気ムンムンのちょっと太めの女性ボーカルのナントカちゃんも来れなかったり。

あとはナントカ音楽学院卒業のキーボーディストとかも来なくて。「やべえ、来ない。けど、スタジオ代、ここはアビー・ロード・スタジオだから超高いし……でも6時までだからなんとか作らなきゃいけねえ!」っつって自分で全部1人で3役とかやったから中途半端に全部自分でやっている。だけど、それを気付かされないように普通にいいメロウな曲になっちゃったんじゃねえか?っていう曲。

(PUNPEE)面白いですよね。その妄想的な感じでレコメンドをするっていうか。

(カレー屋まーくん)でも、結構誰もやっていないと思うんだけど。

(PUNPEE)俺もたまにやりますね。

(カレー屋まーくん)いろいろとあるよね? これ、実は……って。PSGも意外とあるでしょう?

(PUNPEE)フハハハハハハハハッ!

(カレー屋まーくん)「おかしいな、このサンプリングの切れ方?」とか。

(PUNPEE)じゃあ、そのまーくんが妄想して聞いているというオマーの『Outside』という曲をお聞きください。どうぞ。

Omar『Outside』

(PUNPEE)で、クラウドファンディングであれしてくれた方にはもうすぐ自分の7インチも発送になりますので。

(カレー屋まーくん)カレー屋まーくんエクスプロージョン。

(PUNPEE)カレー屋まーくんエクスプロージョン feat. PUNPEEの……。

(カレー屋まーくん)『Curry Song』にしなかったっけ? 意外と話し合ったよね?

(PUNPEE)フハハハハハハハハッ! 『Curry Song』という曲もありますので。それもすごいメモリアルな1曲。いろんな人が参加してくれてね。

(カレー屋まーくん)うん。いろんな人が参加してくれて。

(PUNPEE)知り合いの息子だったりとか、METEORくんとか、その他もろもろ参加してくれているので。

(カレー屋まーくん)みんな、いい味を出して。素晴らしい曲だよね。ありがとうございます。

(PUNPEE)すげえいい感じにまとまって。でも、待たせてしまって。本当は去年に送るはずだったんですけども。

(カレー屋まーくん)うん。でも全員遅れているから。「全員、どんまい!」で(笑)。

(PUNPEE)フフフ、たしかに(笑)。でも、遅れてしまったけど、すごいいい曲になっているので。よかったらそれも聞いてもらえればと思います。というわけで今回はカレー屋まーくんをお招きしてお送りしました。まーくん、ありがとうございました。

(カレー屋まーくん)ありがとうございました。

(PUNPEE)というわけで『SOFA KING FRIDAY』、次回もよろしくお願いします。さよなら、さよなら……。

(カレー屋まーくん)サヨナラッ!

カレー屋まーくんエクスプロージョン feat. PUNPEE『Curry Song』

<書き起こしおわり>

DJ YANATAKE NLE Choppa『Shotta Flow』を語る

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DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』、いま注目のヒップホップ楽曲特集でNLE Choppa『Shotta Flow』を紹介していました。

Shotta Flow [Explicit]

(DJ YANATAKE)次にかけたい曲は、これもフレッシュメンの時に渡辺志保が紹介していました。でもね、これはやっぱりね、もう1回かけておきたいということで行きたいと思います。こちらですね、紹介するのはNLE・チョッパ。

渡辺志保とDJ YANATAKE 2019年注目の若手・新人ラッパーたちを語る
渡辺志保さんとDJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』の中で2019年注目の若手・新人ラッパーを合計10組、紹介していました。

「○○○」って頭に三文字つけるの、結構流行っていますけどね。NLE・チョッパ、彼はめちゃめちゃこの曲がバズっていて。メンフィス生まれでまだ16歳ということで。YouTubeがめちゃくちゃ流行った。それで3億円くらいのメジャーディールが来ても断って、自分で権利を持ってるっていうね。すごい16歳ですよね。16歳で3億円のディールが来る世界っていうのもすごいですけどね。でも、いま本当にヒップホップがお金になって流行っているんのだなという感じがします。

詳しい説明はまたそのみやーんさんの書き起こしなんかも見ていただきたいですが、いまこの曲かかった瞬間にいちばん前に来て騒いでくれたらDJ側としても「うわっ、わかってるね、君!」って言いたくなりますね。そんな男がですね、先週僕がブエノスの『トラサー』でかけた時にいましたね。黒川くんというスタイリストの人がかかった瞬間にいちばん前まで飛んできましたね(笑)。というわけで、こちらの曲を聞いてください。NLE・チョッパで『Shotta Flow』。

NLE Choppa『Shotta Flow』

(DJ YANATAKE)はい。聞いていただきましたのはNLE・チョッパ『Shotta Flow』でございました。この「テン、テン、テン……」みたいなところでもみんな盛り上がってくれたら非常に嬉しいなと思っておりますよ。

<書き起こしおわり>DJ YANATAKEさんがblock.fm『INSIDE OUT』、いま注目のヒップホップ楽曲特集でNLE Choppa『Shotta Flow』を紹介していました。

Shotta Flow [Explicit]

(DJ YANATAKE)次にかけたい曲は、これもフレッシュメンの時に渡辺志保が紹介していました。でもね、これはやっぱりね、もう1回かけておきたいということで行きたいと思います。こちらですね、紹介するのはNLE・チョッパ。

渡辺志保とDJ YANATAKE 2019年注目の若手・新人ラッパーたちを語る
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「○○○」って頭に三文字つけるの、結構流行っていますけどね。NLE・チョッパ、彼はめちゃめちゃこの曲がバズっていて。メンフィス生まれでまだ16歳ということで。YouTubeがめちゃくちゃ流行った。それで3億円くらいのメジャーディールが来ても断って、自分で権利を持ってるっていうね。すごい16歳ですよね。16歳で3億円のディールが来る世界っていうのもすごいですけどね。でも、いま本当にヒップホップがお金になって流行っているんのだなという感じがします。

詳しい説明はまたそのみやーんさんの書き起こしなんかも見ていただきたいですが、いまこの曲かかった瞬間にいちばん前に来て騒いでくれたらDJ側としても「うわっ、わかってるね、君!」って言いたくなりますね。そんな男がですね、先週僕がブエノスの『トラサー』でかけた時にいましたね。黒川くんというスタイリストの人がかかった瞬間にいちばん前まで飛んできましたね(笑)。というわけで、こちらの曲を聞いてください。NLE・チョッパで『Shotta Flow』。

NLE Choppa『Shotta Flow』

(DJ YANATAKE)はい。聞いていただきましたのはNLE・チョッパ『Shotta Flow』でございました。この「テン、テン、テン……」みたいなところでもみんな盛り上がってくれたら非常に嬉しいなと思っておりますよ。

<書き起こしおわり>

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